Destiny/Domhan Eagsula(デスティニー/ドムハン エアグスラ) 第7話 激突する力 |
右策がジュディスのマスターと判明し、右策の監視と言うことで彬渡とそのサーヴァントのアーチャー、アーチャーの真名はイカロスであるが、その更なる正体は未来の恵生であった。
そして彬渡とイカロスも増え、恵生の家の住居人が4人増えた。
「う〜ん…」
恵生は何事もなかったかのようにいつものように起きる。
「さあてと、とりあえず食事の分は……」
恵生は何人分の食事量が必要か計算する。
「エリオが最低でも5人分、私、右策、小坂、未来の私、ジュディス……10人分か〜…、ゼロが食べない分だけよかったかな」
恵生が居間に行ってみる。
廊下を通ると中庭では鍛錬をしているエリオとその鍛錬に付き合っているゼロとジュディスがいた。
「でぇい!」
「踏み込みが甘いぞ!」
「筋は良いけど、その分読みやすいわよ」
ゼロとジュディスが武器を使ってエリオのストラーダの使い方を指導する。
「三人とも頑張ってるね」
「恵生さん、おはようございます!」
「おはよう…え〜と、私も恵生でいいかしら?」
「いいよ、私もジュディスで呼ぶから」
「いいわよ。バーサーカーとキャスターの前ではライダーと呼んでね」
「真名がばれないようにね。分かったわ、そこは気を付ける」
「それで何か用か? 恵生」
「ううん、ただ特訓してるのが見えたから見に来ただけ。
それじゃあご飯作りに行ってくるね」
恵生が居間に行ってみるとそこには右策しかいなかった。
「あれ右策、小坂と未来の私のイカロスは?」
「二人ともまだ見かけてないよ」
「見かけてない? まだ寝てるのかな? ちょっと部屋に行ってみるね」
「お願いします、僕はその間にご飯作っちゃいますから」
恵生が彬渡に紹介した部屋に行ってみる。
「小坂、起きてる?」
恵生が部屋のドアをノックするが、反応がない。
「………、未来の私ーーーー、どこにいるの?」
「ここです」
するとイカロスが恵生の後ろから現れた。
「あ、いたいた」
「小坂は寝起きが悪いのでもう少し寝かせて。
それと私のことをいちいち『未来の私』と言わないでください。
もはや私とあなたは別人なのですから……」
「別人と言われても基本が同じなら私とあなたは同一人物であなたは未来の私でしょ」
「ならせめてイカロスと呼んで。イカロスと呼ばれてもこの時代には該当する作品はないから…」
「じゃあイカロス」
「はい」
「私は右策がせっかくご飯を作ってくれてるのに起きようとしないダメなお兄さんを起こしに来たから邪魔しないで」
「分かった」
イカロスは恵生から少し離れる。
「小坂! 無理にでも開けるわよ!」
恵生が無理やり開けようとしたその時、部屋の中の方からドアが開く。
「なんだよ、うるせえ……」
彬渡はすごく寝起きが悪そうな顔をして応対する。
「あんたね……、朝に弱いからって朝食抜くってんじゃないわよね?」
「いつも抜いてるぞ」
「食べなさい。家主命令です!」
恵生は珍しく怒る。
「え〜」
「イカロス、いえ、あえて今は未来の私と言うわ。未来の私、お願いできる?」
「いいですよ」
恵生とイカロスが彬渡の手を掴む。
「え? 何?」
「朝食…」
「食べに行きますよ、小坂」
恵生とイカロス(未来の恵生)、二人の恵生に無理矢理連れて行かれた彬渡であった。
「おはよう……」
「おはようございます、小坂さん」
「あら、寝不足かしら?」
「ただ単に朝に弱いだけです」
「みなさん、朝ごはんで来ましたよ〜」
右策が朝ごはんを作り終え、それからみんなで朝ごはんを食べる。
そんな中、恵生がテレビをつけてみる。
『昨晩から鋼呂市では原因不明の昏倒患者が現れその数は1000人に上ると思われます。
また行方不明者が続々と出ており、行方不明者の数は100人ほど、警察は昏倒事件との関係性があるとみて調査を始めました』
「………」
全員がテレビのニュースを見て黙り込む。
「これって……」
「キャスター…ベガの仕業だな」
「ええ、昏倒と言うところを見ると恐らくは生命エネルギーを吸収したってところね」
「ですが、行方不明者っというのがよく分かりません」
「相手はシャドルー総帥のベガだ。大方生命エネルギーを吸い取った人間を連れて帰って洗脳でも考えているんだろう」
「………」
恵生は拳を強く握る。
「恵生さん……」
そんな時家の電話がなり始める。
「電話ね」
「出てくるね」
恵生が電話に出る。
「もしもし」
『もしもし、八子空恵生か』
「その声は、市好(いちずき)相九郎(そうくろう)先生」
『学校はしばらく臨時休校となった』
「え? なんで?」
『朝のニュースを見てないのか? 昏倒事件と行方不明者と言う事件のことを考慮しての臨時休校だ』
「そうなんですか」
『そういうことだ、それではまだ連絡せねばならんのでな…』
市好は電話を切る。
「……」
恵生も受話器を置いて居間に戻る。
「学校、臨時休校だって」
「そりゃあ、こんなんじゃな……」
「それで兄……小坂先輩はどうするんですか?」
「右策、もうばれたんなら小坂のこと素直に兄さんと言えばいいと思うわよ。見てるこっちがもどかしいから…」
「そうは言われても……」
「小坂も小坂よ、もうその小坂家と真浦家のいがみ合いなんてするなんて正直ばからしいと思う。
けなしてるつもりはないけどさ……」
「「………」」
彬渡と右策は黙り込む。
「兄さん……」
右策は彬渡を兄さんと呼んだ。
「………」
彬渡は照れていた。
「照れてるわね」
「うるせえ」
「まあそれでベガのことなんだけど……」
「これ以上力をつけられる前に行くべきだな」
「早速今日の夜、奇襲に行こう」
「なら私も行こうかしら」
ジュディスも行こうと言い出すが……。
「いや、ライダーは右策と一緒に残ってくれ」
「え?」
「あのキャスターを利用しようと賢蔵が動く可能性もある。
そんな時操られる右策がいるとまずいし、ライダーも右策のことを考えて敵に回る可能性もある。
そうなるといかない方がいい」
「そう…ですか……」
「けどこの家の留守番がいて助かるけどね」
「恵生先輩……」
恵生の言った言葉になぜか納得した右策。
「そうね、家の留守番役がいないとうっかり泥棒が来るかもしれないわね。分かったわ、私と右策は留守番をしておくわ」
「エリオ、今日の鍛錬はやめて体を休めておいて」
「分かりました」
「ゼロもだよ」
「そんなこと、分かっている」
「アーチャー、お前もだぞ」
「はい」
そして全員は夜まで休むことになった。
第7話 激突する力
幕間
ベガが人々を襲ったことは既に賢蔵の元にも届いていた。
「何でしょうか?」
セラフィムが賢蔵の所を訪ねる。
「うむ、キャスターが大々的に動き出した」
「とうとうですか」
「それとあ奴も動いておるようじゃ」
「あ奴……」
「前に話したであろう。あ奴じゃ」
「あの者ですか」
「恐らくセイバーのマスター達も桐生神社に向かうだろう。
お前もセイバー達の後をつけて桐生神社に迎え。
無論、戦闘はしないようにな………」
「分かりました」
「昨日のような勝手な真似は許さんぞ」
「はい……」
セラフィムは霊体化して去っていった。
「さて、そろそろ儂も考えて動くときが来たようじゃの」
幕間終了
夜になり、恵生&ゼロ組、彬渡&イカロス組、エリオが桐生神社に向かっていた。
「とりあえず階段までは普通につけたね」
「ですがやはり結界が張られているようです」
イカロスがセンサーで確認する。
「ライダーの話によると結界の中心はキャスター自身らしい」
「つまりはキャスターを倒さないと結界も解けない……」
「まあ結界はただ探知だけみたいだから大した問題はないみたいだけどな」
「とりあえずは突入だね」
「正面から?」
「横からだとサーヴァントの魔力が吸収される。
この神社の霊脈の力のせいだな」
「やっぱり正面突破ですか?」
「それしかないみたいです」
「キャスターめ、考えたな」
「それじゃあ、正面突破あるのみ!
あ、その前に………」
恵生が後ろを向く。
そこには誰もいなかった。
「誰もいないぞ」
「どうしたんですか? 恵生さん」
「なんとなく誰かがいた気がしてね……。
一応言っておくね、私達、これから正面突破するから」
そして恵生は正面に振り替える。
「それじゃあ今度こそ、行くよ!」
5人が階段を駆け上っていく!
その事は当然のことながらベガに気づかれる。
「ふん、来おったか」
「どうするんだ、キャスター?」
「なあに、心配はない」
ベガがマントを羽織る。
「私自ら奴らに死をくれてやるまでだ!」
ベガは境内から出ていく。
ベガが境内から出てきたのとほぼ同時に5人が神社の赤門までたどり着く。
「着いた!」
「よく来たな、セイバーにアーチャー、そしてランサーの小僧」
5人の前にはベガが立っていた。
『ベガ(キャスター)!!!!!』
「ふん、貴様ら、一応尋ねておくが私に仕えに来たのか?
もしそうなのだとしたら貴様らの命を奪うつもりはないぞ」
「ふざけないで! 誰があなたなんて……」
「ああそうだな」
「あなたのやろうとしていることも、あなたの存在も私は許す気はありません」
「そうです!」
「と言うわけでここにいる誰もがお前に従う気はないってことだ」
「「ふはははははは」」
ベガだけでなく後ろの境内の方からも笑い声が聞こえてくる。
「!」
「この声は……」
「まったく、八子空はともかく成績優秀の小坂までがそんなことをいうなんてな……」
境内から一人の男が姿を現す。
その男は黒いスーツ姿に黒いコート、灰色の短髪に黒いサングラスをかけていた。
「そんな……」
「市好先生」
「そうだ、俺だよ」
「まさか先生が、キャスターのマスターだったなんてな…」
「市好先生……それって今日の朝、恵生さんの家に電話を入れてた人の名前ですよね」
「その通りだ、ランサー。よく分かっているじゃないか。
まったく、最後忠告をしたつもりがその忠告を聞かなかったとはダメな生徒達だな」
「あんなの、最後忠告だとは思わないぜ先生」
「それに先生、あれが最後忠告だとしても聞きいれるつもりはないです、市好先生」
「ふふふ……」
市好は不気味に笑う。
「ああ、ベガがなんであの先生に呼ばれたかよく分かったよ……」
小坂は苦笑いする。
「随分と余裕だな、相九郎、貴様はどうする?」
「俺は刃向った教え子達に罰を与えるとしよう」
「よかろう」
ベガはマントを脱ぎ捨てる。
「では私は目障りなサーヴァントどもを始末するとしよう」
「来るぞ!」
ゼロ達が完全に臨戦態勢に入る。
「サイコクラッシャーーーーーーーー!!」
ベガがいきなりサイコクラッシャーを繰り出す。
「ストラーダ!」
『ソニックムーブ!』
「飛燕脚!」
「!」
エリオ、ゼロ、イカロスがベガの攻撃を避ける。
「セイバー! アーチャー!」
「よそ見をしている場合か? 八子空」
恵生が気づくと既に市好は恵生に近づいていており、拳を握っていた。
「投影!」
恵生はイカロスが前に出したaegisを出すも簡単に砕かれてしまう。
「きゃっ!」
aegisが壊れた衝撃で恵生は後方に吹き飛ぶ!
「くらえ!」
彬渡が魔力を溜めてエネルギー弾を市好にぶつけようとする。
しかし市好はその攻撃を紙一重で避け、常人よりも速い動きで一気に彬渡の所に近づき、彬渡の腹部に拳を入れる。
「がはっ!」
「ふん!」
市好は拳をひねり、彬渡に更なるダメージを与える。
「どぅわっ!」
彬渡は恵生以上に後ろに吹き飛ぶ。
「小坂!」
恵生は既に新しい投影を終えており、恵生の手にはマシンガンが握られていた。
「でえええええええい!!」
恵生はマシンガンを放つも、市好はマシンガンの弾道をすべて見切り、弾をすべてかわす。
しかしマシンガンの弾幕の中を行っているため服にはかすめたりしている。
だが、市好はそんなことをお構いなしに突撃し、恵生の懐に入る。
「ふ」
「甘いわね、投影!」
恵生はすぐに手榴弾を投影する。しかも手榴弾のピンは抜けていた。
「ぬっ!」
市好は後ろを向かないままバック走ですぐに恵生の元から離れる。
「てぇい!」
恵生は手榴弾を市好の方に蹴り飛ばす。手榴弾は市好の頭上で爆発する。
爆発の煙が止むとそこには頭から血を流しながらも平然と立っている市好がいた。
「爆発はイマイチってところか…」
「ふん、こんなもの、暗殺家業の家では当然のことだ」
「暗殺家業?」
「俺の家は昔から暗殺を生業をしていたのでな……。俺のこの身体能力もその賜物と言うわけだ」
「暗殺家業の市好家……知らないな…」
「そうだろうな、でなければ暗殺家業は出来ん」
市好は再び構える。
「しかし驚いたぞ、俺も少しは魔術をかじってはいたが、投影魔術を使うもの……、しかもそんな現代兵器を投影できるとは思っていなかったぞ」
「正直、自分でも驚いてますよ」
恵生は実は昨日のイカロスと自分の関係性、終死郎から聞いた養父の断について考えた結果、自分は現代兵器を作り出す投影魔術が得意のではないのかと…。
その結果が先ほどのマシンガンに手榴弾である。
もっともきちんと心の中で投影できれば、先ほど簡単に壊れたaegisもイカロスほどではないだろうが固いものになるであろう。
(まだ未来の私が武器を持ってればいいんだけど……)
恵生が思わずサーヴァント同士の戦いの方を見る。
「ふっ!」
「ぬあっ!」
ゼロのゼットセイバーとベガの足がぶつかる。
ベガの足は魔力強化されており、剣がぶつかった程度では傷つくことはない。
「とおあっ!」
ベガはゼットセイバーを踏み台にして上空へジャンプする。
「Artemis(アルテミス)!」
イカロスは翼を広げ、そこからミサイルを数基召喚し、発射する。
「むっ!?」
そのミサイルは自動追尾のため、ベガが飛んで避けようともArtemisのミサイルはベガを追う。
「ふん」
ミサイルはベガに直撃した。いや、そう見えただけであった。
「「! 後ろだ(です)!!」
ゼロとイカロスが後ろを振り向く。
「え?」
二人よりも遅くエリオが後ろを振り向く。エリオの腹にはベガの足がめり込んでいた。
「ぐはっ!」
エリオがはるか後方の境内に吹き飛ばされる!
「ランサー!」
『ソニックムーブ!』
エリオは境内から高速移動でベガに近づく!
「紫電…一閃!!」
エリオは雷を纏った拳をベガの腹部に当てる。
「ぬおあっ!」
ベガは上へと吹き飛ばされる。
「Hephaistos(ヘパイストス)」
イカロスはランチャーのようなものを召喚する。
「ファイヤ」
イカロスはHephaistosを発射させる。
そのHephaistosから放たれたのは高熱の圧縮砲、はたから見ればそれは小規模なコロニーレーザー砲であった。
「くううう、サイコクラッシャーーーーーーーー!!!」
ベガは先ほどよりも強力なサイコクラッシャーでHephaistosのレーザー砲の真ん中に飛び込む。
レーザー砲がベガのサイコクラッシャーにより半分に分かれる。
「!!」
イカロスはHephaistosを放射し続ける。
しかしベガは倒し切れず、ベガはじわじわと近づいて来る。
そしてベガの手がイカロスにあと一歩で近づこうとしていた。
「ふん!」
ベガが拳をイカロスに当てようとした瞬間……。
「!」
ベガは何かに気づくもその時は遅かった。
突然ベガの横からとてつもないほどの衝撃波が飛んでき、ベガを吹き飛ばす!
「ぬおおおおおあああああああああああ!!!」
ベガは何とか受け身を取る。
『!!!』
全員が衝撃波の飛んできた方を見てみる。
そこには呂布とフィリーがいた。
「バーサーカー!」
「フィリー! なんでここに?」
「言ったでしょ、エミ? 僕はエミの味方をするって……。だから助けに来たんだよ」
「ありがとう、フィリー」
「ううん、いいんだよ。それよりキャスターはまだ倒れてないよ」
ベガが少しよろけながらも立ち上がる。
「さすが、シャドルーのボス。バーサーカーの攻撃をくらってもなんともない」
「ふ、このベガをただのキャスターと思うでない!
ふおおおおおおおおおおお!!」
元々筋肉質であったベガの筋肉がさらに膨れ上がる。
「これは……」
「全盛期の力になろうとしている?」
「キャスター! 貴様!」
市好は突然その場で跪く。
「市好先生?」
「これは……バーサーカーのように魔力を大幅に吸収している!?」
「市好、貴様はもう用済みだ。
貴様がいなくとも私はもう現界出来るわ!」
「まさか……人々を襲ったのも…」
「ふん、魔力の代わりを吸い取ってやったまでだ。
だが完全に殺すわけにはいくまい。お前達をわざわざここまで招くのにも使えるのでな……」
「ベガ! 俺と世界を手に入れると言う野望は……」
「そんなもの、私一人で十分だ」
「ベガーーーーーーーーー!!!」
恵生は叫ぶ。
「ぐおおおおおおおおおおおおお!!!」
市好は魔力を吸収され、その場に倒れた。
「先生!」
「もう遅い」
「ふふふふふ、ははははははは!!」
筋肉が先ほどの倍と言うほどに膨れ上がったベガがいる。
「キャスター……」
「気をつけろ、今までの奴とは違う」
「分かってます!」
「………!」
ゼロ、イカロス、エリオ、呂布が構え、恵生、彬渡も戦闘態勢を崩さない。
「ふん! 見せてやろう、我がサイコパワーの力を……」
ベガは魔力を溜めたエネルギー弾を皆に向けて投げつける。
「くっ!」
そのエネルギー弾はエリオに向かって飛んでいき、エリオはストラーダで防ぐ。
「ふん」
ベガは先ほどとは違うサイコパワーが込められた魔力弾が近づいてくるが、その動きはとても遅かった。
「この程度なら……」
呂布がベガに向かって突撃していく。
「ふ」
ベガが薄ら笑う。
「待て!」
ゼロが呂布を呼び止めるが、呂布は止まらない。
「!!」
呂布が方天画戟をベガに向かって振り下ろそうとした瞬間に先ほど放っていた魔力弾が破裂し、広範囲に広がり、その魔力場は呂布とベガを巻き込む。
「!!?」
ベガはダメージはなかったが、呂布にはダメージがあった。
「バーサーカー!」
呂布はその場で跪いてしまう。
「これで貴様を洗脳してやろう」
ベガの右手にはサイコパワーが溜められていた。
ベガの右手が呂布の頭に近づこうとした時……。
「秘剣、燕返し!」
突然声が聞こえてきて、ある方向から剣の衝撃波が飛んでくる。
「ぬぅ!」
ベガはその衝撃波を右手で弾き、警戒のため後ろに下がる。
「今の声は……」
呂布の側にセラフィムが降りてくる。
「セ……アサシン」
「バーサーカー、大丈夫ですか?」
セラフィムが呂布に対して手を差し伸べる。
「……大丈夫」
呂布がその手を受け取る。
「アサシン、お前来ていたのか」
「はい、最初からいました。恵生は気付いていたようですけどね」
セラフィムが恵生の方を見て笑う。
「だってアサシンの特性とか性格とか考えると最初っからいる気がしたもん」
「その読みはなかなかのものですね」
「アサシンも来るとはな……」
ベガはサイコパワーを全身に溜める。
「ならばこれでとどめを刺してやろう。サイコクラッシャーーーーーーーー!!!!」
ベガはさっきまで使っていたサイコクラッシャーを遥かに上回るサイコクラッシャーで突撃していく。
「!」
イカロスが呂布との戦いで見せた弓矢を取り出す。
「APOLLON」
イカロスはAPOLLONを発射させようにもベガの方が早い。
「危ない!」
セラフィムが皆の前に立つ。
そして木の葉の剣を作り出し、ベガのサイコクラッシャーを防ぐ。
「くううううううう!!」
「ぬうああああああああああああ!!!」
ベガのサイコクラッシャーは強力で木の葉の剣が壊れ始める。
「月光・烏!」
ベガの元に一つの槍が飛んできて、爆発を起こす。
「ぬう…」
ベガはその場で停止し、セラフィムは後ろに下がる。
「あの槍は……」
「ギリギリと言ったところね」
皆が槍の飛んできた方向を見る。
その方向にあった木の上にはジュディスがいた。
「ライダー! 右策はどうしたの?」
「右策に言われてきたのよ、どうしてもあなた達が心配だったみたいよ」
「けれど………」
「貴様ら、そんな余裕でいいのか?」
ベガが再びサイコクラッシャーの体勢になる。
「サイコクラッシャーーーーーーーーーー!!!」
ベガが再びサイコクラッシャーを繰り出す。
「双幻夢!」
ゼロが二人に分かれる。
「はああああ!! 裂光覇!!」
二人のゼロがベガの前と後ろに挟み込むように立ち、ゼロは魔力を込めた拳を地面にぶつける。
すると上空から魔力の雨のような柱が降り注いでくる。
「ずううううぉああああああああ!!」
魔力の雨を前と後ろにくらうベガ。
「ぐおおおお」
ベガはその場に倒れこむ。
それと同時にゼロの分身が消える。
ゼロはゼットセイバーを倒れるベガに向ける。
「これで終わりだ、キャスター!」
ゼロはゼットセイバーを振る!
「!」
ゼロに向かってセラフィムが木の葉の剣で切ろうとし、エリオがストラーダで防ぐ。
「!? アサシン?」
「くっ……」
「いったいどういうつもりですか?」
「こういうことじゃよ」
すると横の森から一人の老人が現れる。賢蔵であった。
「真浦賢蔵!」
賢蔵の手には令呪があり、その令呪が光っていた。
「まさかアサシンを……」
「そうじゃ、こやつは儂の最初の命を破った。それ故のものじゃ。
それに儂はこいつに興味があってな……」
賢蔵は倒れているベガを見る。
「アサシン、キャスターを助けろ」
「は……」
セラフィムは何とかベガを持ち上げ、賢蔵の所まで下がる。
「そいつをどうする気だ!?」
「知れたことよ、儂のサーヴァントにするだけのことよ」
「キャスターをサーヴァントにだと……」
「だがそいつの魔力吸収量は半端じゃないぞ」
「ふん、儂の魔力量を見くびっているようだな。だが今はお主らと事を構えるつもりはない」
「逃げる気か」
「そうじゃの、アサシンの力を使えば簡単なことだ」
「逃がすわけないだろ」
「……」
賢蔵は薄ら笑う。
「!? 何がおかしいのですか?」
「お主らの相手は儂らではなく後ろのものだと言っておくぞ」
「え?」
全員が後ろを向く。
すると階段から黒い何かが上がって来ていた。
「こいつは……」
その黒い何かは触手のようなものを伸ばしてくる!
「ぬっ!?」
全員が横に転がったりなどして触手を避ける。
「くっ!」
ゼロやイカロスが賢蔵達の方を見るが、既に三人の姿はなかった。
「逃げられた!」
「相手にあのアサシンがいる以上、追跡は不可能とみるべきね」
「みなさん、来ますよ!」
黒い何かは階段を完全に上り終えると同時に先ほどよりも多い触手でその場にいた全員に襲い掛かる!
「ふっ!」
「はっ!」
「!」
「えい!」
イカロスは空に飛んだり、他のメンバーは横なり、後ろに避けたりなどして完全に回避した。
「なんだあいつ……」
「あれは……サーヴァントじゃない」
「サーヴァントじゃない?」
恵生がゼロとイカロスに尋ねる。
「はい、魔力反応はありますがサーヴァントの反応ではありません。とは言っても人間の持つ魔力反応でもありません」
「じゃああれは一体……」
「分かりませんが、このままではまずいってことですね……。僕が行きます! ストラーダ!」
『ソニックムーブ!』
エリオは高速移動を始める。
『サンダーレイジ!』
エリオはストラーダを地面に向けて刺し、黒い何かの周りに雷を走らせる。
黒い何かは痺れて動きが鈍る。
「いっけえええ!!」
エリオはストラーダを黒い何かに向かって突き刺す!
「うおおおおおおおおおお!!」
エリオはそのままストラーダを上に向かって振り上げ、黒い何かを斬る。
「これで……」
「まだだ!」
彬渡がやったと思うが、ゼロはまだだと警戒する。
「え?」
斬られた黒い何かは斬られた部分が戻るようにくっつき、再生した。
「くっ……」
エリオはすぐに距離を置こうとする。しかし……。
「!?」
エリオは動けないことに気が付いた。
エリオの足元には黒い何かが地面に張って作り出していた沼のようなものが出来ていた。
「これは……、う、動けない……」
エリオは一生懸命動こうとしても動かない。エリオの体はどんどん沈んでいく。
「…………」
黒い何かは頭の部分が大きくなり、そこから大きな口が出来る。
『え?』
すると黒い何かの大きな口がエリオを飲み込んだ。
「……………」
黒い何かの口が消えるとエリオの姿も完全になくなっていた。
「エ、エリオ……?」
「魔力反応……完全に消えてます。あの黒いものに……飲み込まれました」
「そんな………」
「まずい…………」
黒いものは次に自分達の目の前に黒い風船のようなものを作り出す。
「風船?」
「…皆、逃げなさい! その風船の中身は黒い泥みたいなのが入っているわ!」
ジュディスが警告する。
「黒い泥!?」
「さっきランサーを沈めたあの沼と同質よ! それに触れたら人間だろうとサーヴァントでもアウトよ!」
「ならすぐに逃げないと……」
しかし風船はすぐにでも破裂しそうな状態になっていた。
「恋!」
「……(コクッ)」
呂布は方天画戟を地面に向けてぶつけ、大きな穴を開けた!
「皆、ここに入って!」
フィリーが呂布の開けた穴に入るように促し、呂布とフィリー、小坂とゼロとジュディスが入る。
しかし穴から一番遠かった恵生は走るもギリギリ間に合いそうになかった。
恵生の体のほとんどが穴に入った時、風船が破裂した!
「きゃああああああああああああああ!」
恵生の左腕部分がまだ外に出ており、その左腕は黒い泥に完全に飲み込まれた。
『恵生!』
皆が穴から出ていく。
すると黒い何かはいつの間にか姿を消していた。
「う………あああああああああ!!」
恵生は非常に苦しんでいた。
左腕を根元から持ってかれ、消滅していた。
「大丈夫?」
空高く飛んで逃げていたイカロスは降りてくる。
「あああ……あああああああああああああ!!」
「このままじゃまずいわ…、病院ってところだけど、あの泥の力のせいで無理かもしれないわ……」
「最低でも止血は必要だけど…、こいつは難しいぞ………」
「エミ……」
「………」
イカロスは恵生に近づく。
「アーチャー?」
「私の腕を使います」
「え?」
「Artemis」
イカロスはArtemisのミサイルで自身の左腕を攻撃し、切断した。
「アーチャー!?」
「私と恵生は同一人物です。私がサーヴァントと言っても同一人物ならまだどうにかなります」
「けどアーチャーは……」
「片腕を失ったくらいではまだ脱落にはなりません。早く! じゃないと、恵生が……私が!」
「……分かった、けど俺一人じゃまずいな。癪だが、終死郎の所に急いで運ぶぞ」
「………」
恵生の意識は失われ、すぐに終死郎の元へと運ばれた。
幕間
真浦家の地下室、そこでベガが目を覚ます。
「ここは一体…」
「気が付いたかの、キャスター」
ベガの前には賢蔵とセラフィムがいた。
「アサシン……となると貴様は…」
「アサシンのマスターじゃよ」
「この私を連れ帰った真意はなんだ?」
「何簡単な話じゃよ、儂と組まないか?」
「かつてのマスターを魔力切れで殺した私をか?」
「そうじゃ、儂のサーヴァントになればお前の現界に必要な魔力を提供してやるぞ」
「それで貴様に何の利益があると言うのだ?」
「そうじゃな……、儂が目指している不老不死のためということかの〜」
「不老不死だと」
「キャスター、いや、ベガ、お前も不老不死のために肉体を乗り換えていたりしていることを知っている。
だがそれもいずれは限界が来る」
「そのいいぶり……まさか貴様も……」
「そうじゃ……」
賢蔵は笑う。
「じゃが儂のこの体も間もなく限界が来る。新たな肉体を得たとしても数日持つかどうかわからない。
そこで願望機である聖杯の力を使えば不老不死になれる。
お主も完全な肉体を手に入れると同時に不老不死になれるぞ。
世界の征服など不老不死になった後でもよかろう」
「ふふふ、言うではないか老人。だが私が聖杯を手にする前に貴様が手にすることも…」
「それは心配ない。聖杯に触れられるのはサーヴァントだけじゃ。つまりはどうしても儂はお主よりも後出しになってしまうと言うわけじゃ。
どうじゃ? 悪くない取引じゃろ?」
「ふふふふふ、ははははははは」
ベガは大いに笑う。
「いいだろう、貴様の口車にまんまと乗せられてやろう!」
こうしてベガと賢蔵は契約を果たし、賢蔵の元に二人のサーヴァントが付いた。
(………今の私ではこの二人に刃向うことが出来ない……。
八子空恵生、小坂彬渡、早くしてください……)
セラフィムは二人に託すことにした。
幕間終了
「う……う〜ん………」
恵生は目を覚ます。そこは見慣れない天井があった。
「目が覚めたか、八子空恵生。思ったより目覚めが早かったな」
恵生の側には終死郎がいるようなので恵生は起き上がろうとするが、体が起き上がらない。
「っ!」
「まだ起きない方がいいぞ」
「っ………」
「お前がどんな状態になっているのか、自分で確認しろ」
「私は確か………」
恵生は一生懸命思い出そうとする。
そして自分は左腕を失ったことを思い出す。
しかし左腕の感覚があることに気づいた。
「あれ!?」
恵生が何とか左腕らしきものを動かして自分の視界に入れる。
そこには赤い布に巻かれた左腕があった。
「この腕って……」
「私の腕です」
イカロスの声が聞こえてくる。
「イカロス……」
「起こしてやるか」
終死郎が恵生の体を起こす。
恵生が正面を見ると左腕を完全になくし、左腕の根本部分に包帯を巻いていたイカロスがいた。
「その腕……」
「今アーチャーも言っただろ。それはアーチャーの腕だ。そいつがなかったらお前はもう死んでいた」
「でもイ……アーチャーは……」
「私は構いません、それに自分自身を助けるのは当たり前じゃないんですか?」
「イカロス……」
「まあ、サーヴァントが消えれば本来、分離した腕なども消えるが、もうその腕はお前と一体化している。アーチャーが消えてもその腕が消えることはない。
それにこんなこと、本来なら無理なことだ。一卵性双生児の双子でも無理だな。
アーチャーとお前が同一人物であったからできたことだ。
とは言ってもやはり人間とサーヴァント、多少無理があるがな……」
「それってどういう……っ!」
恵生は突然左腕の根元部分に激痛が走る。
「っ!!!!」
終死郎は恵生を寝かせる。
「そういうことだ。人間の体にサーヴァントの体の一部を付ける。
それは生身の人間に宇宙ロケットのエンジンを付けるのと同じことだ。
大げさと思っているだろうが、実際はそれに等しいと言うことだ。
今お前が感じている痛みくらいなら今日中には治まるがな…」
「………」
恵生はなんともない右腕で自分の目を覆い隠す。
「慣れていけば日常生活には支障はない。
だがその腕がある限り、お前はアーチャーの魔力に浸食され続け、最後には死ぬ」
「死ぬ……」
「そうだ、その腕を使って魔術を使えばその分、死期が早まる。
その聖骸布のおかげで魔力が左腕だけにとどまるようにはしてはいるが、それはあくまで時間稼ぎだ。
俺の見立てだと、最大で15年が限界だ。15年経てばお前はアーチャーの魔力に侵されて死ぬ」
「15年か……」
「だがそれくらいあれば十分だ。
お前が魔術師として修業をすればそれを長引かせることも可能だ。場合によってはよりよい聖骸布も出来て浸食を完全に止めることが出来るかもしれないぞ」
「………」
「ともかく、長生きをしたければそれを外さないことだ。
礼拝堂にはセイバーと小坂、それにアンベルツインの小僧もいるぞ。
さっさとその顔を見せてくるんだな」
恵生とイカロスは終死郎の部屋を出ようとする。
すると恵生が終死郎の方を振り向く。
「あ、あの…ランサーの……エリオのこと……」
「ああ、魔力供給が完全に断たれたところを見るとそのようだな。
大方のことは彬渡から聞いている。
なに、これで本当に俺は監督役に専念できるということだ。
しかし、あの黒い何かか………。しかもそれはサーヴァントでも人間でもないもの……。
今までの聖杯戦争にはそんなものはいなかったな。
こちらとしても色々手を考えるとして、お前達、これからも気を付けるがいい、キャスターにも、真浦賢蔵にも、その黒い何かにもな…」
終死郎は立ち去る二人に警告をした。
恵生とイカロスは中庭の廊下を歩く。
「ごめんね、私」
「いいんです、元々あなたと私は同一人物でしたが、もはや私とあなたは別の存在と言えます」
「だったらなんで……」
「私は最初、あなたの存在に気づいてから、自分を消すことを考えて、あなたを殺そうとしていた。
けれどあなたは自分から変わった。あなたが変わればもう私のような存在は生まれないはずです。
だったらあなたを殺す理由はもうありません。だから……ですね」
「ありがとう、未来の私」
「だからいいんです」
「でも右策、心配するかな」
「ライダーが既に家に戻っているのでもう伝わっていると思います」
「そっか……」
恵生は少し暗い顔をした。
「とにかく、小坂やセイバー、フィリーにあなたの元気になった顔を見せた方がいいです」
二人は中庭の廊下から礼拝堂にやって来る。
「あ、エミ」
「その調子だと何とかなったみたいだな、アーチャーも大胆なことをするな」
「それは……」
「まあいい、それであの神父からその聖骸布を外した時のことを聞いたな?」
「うん」
「とにかく明日からの日常生活には支障がないから大人しくしておくことだな」
「それは無理だと思う」
「え? なんで!? まだセイバーがいると言ってもエミはそんな手なんだよ!
そんなんじゃまともな魔力供給も出来ないかもしれないんだよ?
それなのに……」
「まだベガは倒れてないし、あの賢蔵も何かを企んでる。
それを知ってて何もしないなんて、私は嫌なの」
「それは全部右策のため?」
小坂が尋ねる。
「うん」
「そう、お前らしいな」
「それでフィリーはどうするの?」
「僕はバーサーカーと一緒に城に戻る」
「危険じゃないのか?」
「危険かもしれないけど、エミ達と一緒にいるよりはいいと思うから……それじゃあ!」
フィリーは急いで教会から出て行った。
「フィリー…っ!」
「とにかく、俺達も帰るぞ。ルフィリーヤスのことは明日にでも考えよう」
イカロスとゼロが恵生を抱えて、恵生の屋敷へと戻っていった。
「ただいま……」
「恵生先輩!」
玄関には既に右策がいた。
「その腕…ライダーの言ってた通り……」
「大丈夫よ、明日になったらまともに動くみたいだから…」
「先輩…」
右策は泣き出しそうになる。
「大丈夫、大丈夫」
恵生が右腕の方で右策の頭をなでる。
「先輩……、後でちょっと部屋に行きますけどいいですか?」
「部屋に? いいわよ」
「ありがとうございます」
「それじゃあ改めて、ただいま」
それから何とか晩御飯を食べ、お風呂にも入った後、恵生は部屋で右策を待つ。
しばらくして右策が恵生の部屋に入って来た。
「右策?」
「はあ…はあ……」
右策は少し息苦しそうであった。
「どうしたの? 右策」
「ちょっと、魔力が……」
「魔力……」
恵生は右策の体内にある時璽石の魔力吸収量が増していることを思い出す。
「そっか…、でもどうすればいいの?」
「血を吸えば……生き血を吸えば何とか………」
「生き血か…」
恵生は首元部分をさらけ出す。
「え?」
「吸っていいわよ、手の指から出すより、ここから吸った方がいいんじゃない?」
「でもそこだと血を吸いすぎる可能性も…」
「言ったでしょ、私は右策の味方だって。これくらい…いいのよ」
「……ありがとうございます」
右策はそれから黙って恵生の首元部分から吸血鬼のように血を吸った。
「う……ああ……」
恵生は少し苦しそうであったが、それと同時に嬉しそうであった。
「っは…、恵生先輩?」
「ありがとう、これでまた右策のことが分かった気がする」
「………そうですか」
右策は恵生の部屋から出ていき、自分の部屋へと戻っていった。
「私も……寝ようか」
恵生も眠りにつくのであった。
今回明らかにされた情報
サーヴァント名「セイバー」
マスター 八子空恵生
真名 ゼロ(出典作『ロックマンX』シリーズ)
男性
クラス保有スキル
「対魔力」B 魔力の乗った攻撃に対して防御が働く。対魔力はランクと同格以上でないとダメージを与えることは難しい。(魔力が乗ってない攻撃でダメージを与えることは不可能ではない)
「騎乗」 B 機械類なら何でも乗りこなせる。(生き物類は乗ることが出来ない)
個人スキル
「魔力察知」C 魔力反応を察知することが出来る。ランクCなら半径10メートル内の魔力反応を感知可能。
「戦闘続行」A 致命傷でもしばらくは動くことが可能。完全一撃の技でないとすぐには倒れない。
所有宝具
「ゼットセイバー」 宝具ランクA+
ゼロの持つ剣。その剣から魔力を込めた攻撃を何通りも持っている(例として魔力波をそのまま飛ばしたり、炎や氷を纏うことが出来る)。
また刃の形をある程度変えることが出来る。
「ゼロバスター」 宝具ランクA
ゼロの右手をバスターに変えることで出来る。バスターから魔力を込めた魔力弾を打ち出せる。
必殺技
飛燕脚
ランクC 簡単な高速移動をする技。飛距離は短いが相手の後ろや上に回り込みやすい。
閃墜斬
ランクB ゼットセイバーに魔力を纏わせ、敵に向かって下に突撃していく。
双幻夢
ランクB+ 一時的に自身の分身を作り出す。
裂光覇
ランクA 地面に力強く魔力を込め、上空から魔力波の雨を降らせる。
サーヴァント名「アーチャー」
マスター 小坂彬渡
真名 イカロス(旧名 八子空恵生)(出典作『そらのおとしもの』ただし改造人間はオリジナル設定)
女性
クラス保有スキル
「対魔力」 C 魔力の乗った攻撃に対して防御が働く。対魔力はランクと同格以上でないとダメージを与えることは難しい。(魔力が乗ってない攻撃でダメージを与えることは不可能ではない)
「単独行動」A 魔力供給が無くても現界出来る。Aランクだと1ヶ月は現界可能。
個人スキル
「魔力察知」B 魔力反応を察知することが出来る。ランクBなら半径20メートル内の魔力反応を感知可能。
「戦闘続行」A 致命傷でもしばらくは動くことが可能。完全一撃の技でないとすぐには倒れない。
「千里眼」 B 遠くを見通せる力。ランクが高いと透視や未来予知が出来るがランクBでは無理。
所有宝具
「Artemis」 宝具ランクA+
永久追尾空対空弾。狭い場所であろうと障害物をよけ、対象物に当てることが可能。最大発射数は不明。
「Hephaistos」 宝具ランクA
超々高熱体圧縮対艦砲。最大火力は一回の砲撃で山を複数も消滅させれるほどのもの。イカロスの投影でも完全ないところがあるため威力は若干下がるがその威力は並のものではない。
「APOLLON」 宝具ランクEX
弓矢型最終兵器。その威力は最低でも日本国一つは滅ぼせると言われている。イカロスの投影でも完全ないところがあるため威力は若干下がるがその威力は並のものではない。
「aegis」 宝具ランクA+
アーチャーの持つ絶対防御結界。その防御範囲は自分の目の前のみから日本一つは覆いかぶせるほどに広げることが可能。
サーヴァント名「ライダー」
マスター 真浦右策
真名 ジュディス(出典作『テイルズオブヴェスペリア』)
女性
クラス保有スキル
「対魔力」C 魔力の乗った攻撃に対して防御が働く。対魔力はランクと同格以上でないとダメージを与えることは難しい。(魔力が乗ってない攻撃でダメージを与えることは不可能ではない)
「騎乗」 A+ 機械でも生き物でも何でも乗りこなせる。
個人スキル
「解読」 A 暗号を解読したり、結界の元の場所を見抜くことが出来る。Aランクだと、見ただけですぐに分かる。
「直感」 A 戦闘時に対する第六感。ランクが高ければ高いほど冴えわたる。
所有宝具
「ブリューナク」 宝具ランクA
ジュディスが長年愛用していた槍。偉人が作ったとされている。
必殺技
月光・烏
ランクC 槍を敵に向かって投げつける。必殺技のランクはCであるが槍の宝具ランク自体がAのため実際のランクは違うと思われる。
煌華月衝閃
ランクA+ 周りに魔力の雷を発生させると同時に槍を魔力の雷に纏わせ、攻撃する。
サーヴァント名「ランサー」
マスター 裏影終死郎
真名 エリオ・モンディアル(出典作『魔法少女リリカルなのはStrikerS』)
男性
クラス保有スキル
「対魔力」B 魔力の乗った攻撃に対して防御が働く。対魔力はランクと同格以上でないとダメージを与えることは難しい。(魔力が乗ってない攻撃でダメージを与えることは不可能ではない)
個人スキル
「千里眼」C 遠くを見通せる力。ランクが高いと透視や未来予知が出来るがランクCでは無理。
「心眼」 C 物事の真偽を見たりする力。
所有宝具
「ストラーダ」 宝具ランクB
エリオの持つアームドデバイス。デバイスのため意思を持っている。
必殺技
ソニックムーブ
ランクA 魔力を纏い、高速移動を可能とする。
スピーアシュナイデン
ランクC 魔力を纏った槍で敵を斬る。
スピーアアングリフ
ランクB ストラーダに魔力を送り、ロケットのように加速させる。
メッサー・アングリフ
ランクB+ 魔力を込め、敵を貫いた後、敵を切り裂く。
サンダーレイジ
ランクA 周りに小規模ながら雷を走らせる。
紫電一閃
ランクA+ 雷の魔力を宿った拳をぶつける。
サーヴァント名「キャスター」
マスター 市好相九郎→真浦賢蔵
真名 ベガ(出典作『ストリートファイター』シリーズ)
男性
クラス保有スキル
「陣地作成」A+ どんなところであろうが、魔術に関する工房を作ることが出来る。
「道具作成」A+ 魔術やそうでないもの、ほとんどのものを作ることが可能。
個人スキル
「自己改造」B 自身を改造する力。
所有宝具
「闇の超能力(サイコパワー)」 宝具ランクEX
ベガの持つ能力。自身の筋肉を増強したり、人を洗脳したり、魔力を強力な攻撃に変換できる。
必殺技
サイコショット
ランクC+ サイコパワーのエネルギー弾を敵にぶつける。
サイコフィールド
ランクB- 動きは遅いが、発動したら広範囲に渡り、サイコパワーのエネルギー場を作り出す。ベガ以外がそれに巻き込まれたらダメージをくらう。
サイコクラッシャー
ランクB〜EX ベガの最も得意とされる技。技の微調整によって必殺ランクが変わる。
最低でもランクB、最高でランクEXの技となる。
サイコパワーを纏い、拳を前にして回転しながら相手に向かって飛んでくる技。
説明 | ||
この物語は作者が「Fate/Zero」を見た影響で「Fate/Stay night」の話を基に作った作品です。 基となった話はアニメ化されてないルートをメインとしているため、ネタバレが嫌な人はあまりお勧めできません。 また話によっては原作のシーンなどを見ながら作っている場面もあり、原作で出てきたセリフと全く同じやほとんど同じなところもあることをご了承ください。 なお、サーヴァントにつきましてはクロスオーバー的にまったく別の作品からの参加となっています。 (注意 今回は話の関係上、とある原作のキャラが(一応抑え目ですが)悲惨な目に遭うことを了承ください) |
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