真・恋姫?無双 呉〜新たな外史で綴る物語〜 [ 第七話 ] |
「…んっ………」
“チュン…チュンチュン”
「………ん〜〜〜………………あれっ…?…ここは………」
太陽が昇り、朝を告げるように小鳥が囀る中、雪蓮は目を覚ました。
「………あっ…そっか……私…昨日一刀と………」
「………ありがと、一刀♪…私、今すっごい幸せよ♪」
まだ隣で眠る一刀の髪を指で優しく梳きながら、昨日のことを思い返していた。
「………ん〜〜………」
「あっ………」
「……………ふあぁ〜〜……………おはよう…雪蓮…」
「おはよ♪…ごめんね。起しちゃった?」
「んっ……もう朝だろ?」
「ええ」
「ん〜〜〜……」
一刀は起き上がり大きく伸びをする。
「さてっと、着替えて朝餉を食べに行こっか」
「そうね。あっ!でも…//////」
「…そっか…//////」
二人とも今の状況を確認して少し赤くなってしまう。
「………自分の部屋に戻って着がえ直してくるわ」
「………うん。それじゃ食堂で」
「ええ」
雪蓮は昨日自分が着ていた服を着直して、部屋へと戻って行った。
一刀も着替え、先に食堂へと向かった。
一刀が食堂へ着くと、少しして着がえ直した雪蓮がやってきたので二人で朝餉を食べた。
朝餉を食べ終えた二人はそれぞれ自分の部屋へと戻って行った。
部屋に戻った一刀は特に何もすることがなかったので、寝台でごろごろしていた。
しばらくして、朝議の時間になったので一刀は執務室へと向かった。
「おはよう」
「「「「おはよう(ございますう)、一刀(さん)」」」」
「皆もう集まってたんだ…」
「ああ。さあ、皆集まったから朝議を始めるとしよう」
「「「「うん(ええ)(うむ)(はいぃ)」」」」
皆の返事を聞き冥琳が朝議を進める。
「今回の戦に関してだが、圧倒的だったとはいえ、けが人や亡くなった兵も出ている。雪蓮と穏には、そういった兵や家族への対応をお願いするわ」
「わかったわ」
「わかりました〜♪」
「祭殿には今回の戦での兵の練度について、確認してもらいたい」
「うむ。心得た」
「私と一刀で今回の戦の事後処理を行う」
「わかった」
「それでは何か質問は?」
「ちょっといいですか〜?」
「どうした、穏?」
「ええと〜、朝議の内容とは関係ないんですけど、雪蓮様が朝議の間ずっとにこにこしているのが気になりまして〜…」
雪蓮は朝議の間ずっとにこにこしていたのだ。
「うむ。儂もそのことは気になっておったのだ。策殿、何かあったのか?」
「えっ!?…ああ、それは………」
雪蓮は話すのをやめてチラッと一刀を見る。
雪蓮と目があった一刀は黙って首を縦に振る。
それを確認した雪蓮が再び口を開く。
「………………一刀の子供が出来てるといいな〜♪」
雪蓮はお腹をさすりながら三人に話す。
「「「………………なっ!?」」」
「………はあっ!?………ちょっ!雪蓮っ、なんでいきなりそうなるんだよ…俺はてっきり告白の方かと………」
「「「告白っ!?」」」
「あっ!」
「あはははははっ♪」
雪蓮が放り投げた爆弾は、やっぱり一刀の元に落ちて爆発したのだった………
それからしばらく、三人に詰め寄られて一刀はあたふたしていた。
そんな光景を雪蓮は幸せそうに眺めていた………
「まあ、一刀を問い詰めるのもこのぐらいにしておきましょう」
「そうじゃな」
「そうですね〜」
(ようやく解放された………)
一刀はやっと三人から解放されて安堵していた。
「雪蓮」
「なに?」
「おめでとう。よかったわね」
「冥琳……」
「うむ、おめでとうございます。策殿」
「雪蓮さま。おめでとうございますう♪」
「祭……穏……三人とも……ありがと……」
三人とも雪蓮の気持はよく分かっていたので祝福した。
雪蓮は三人から祝福されて少し目が潤んでいた。
「だが、一刀。私も……その……待っている……ということを忘れるな」
「儂もじゃ」
「私もですよ〜♪」
「………………うん//////」
一刀は少し照れくさそうに返事を返す。
「でも一刀の一番は私だもん♪ね〜一刀♪」
三人に負けてられないと思ったのか雪蓮も加わってくる。
「へっ!?いや…それは…その〜………」
困った様子の一刀を見て、皆自然と笑っていた。
「さて、そろそろ仕事に取り掛かりましょう」
「そうね。…あっ、そうだ!今日は早めに仕事を終わらして宴にしない?戦も勝ったことだし♪」
「おおっ!それは賛成じゃ」
「いいですね〜♪」
「しかし…」
「いいじゃない。はいっ、決まりね♪」
「はぁ〜…ホントあなたは…」
「まぁ仕方ないよ…雪蓮だし…」
「ふっ、それもそうだな」
そして全員、自分の仕事へと取り掛かっていった。
夜になって宴が開かれ、みんな楽しく酒を飲み交わした。
次の日、宴でかなり飲んだのか、全員二日酔いになっていた。
雪蓮や祭でさえも………
結局、その日はほとんど仕事にならなかったようだ………
<座談会>
作者:恋姫祭りのためのネタが思い付かず、第七話となりました。
一刀:早くそっちを書かなくて大丈夫なのか?
作者:出ていただく方は決まってるんですがね〜、構成が・・・
一刀:そうか。まあそっちも頑張って仕上げてくれよな。
作者:はい。・・・しかし、一刀はホントに羨ましいですね〜。
一刀:それは毎回おまえが・・・
作者:雪蓮様と結ばれた所なのに、冥琳様・祭様・穏様のお三方からまで・・・
一刀:(あの三人とも・・・)・・・まっ、まあな//////
作者:おや〜、何を想像しておられるのですか〜♪
一刀:いっ!!・・・はぁ、もういいや。どうせ何言っても無駄だろうし・・・
作者:・・・なんだか最近あきらめ癖がついてきてません?
一刀:そりゃあいつも雪蓮に振り回されてばっかりだからな。
雪蓮:・・・誰が振り回してばっかりですって?
一刀:げっ!・・・
雪蓮:げっ!とは何よっ!!・・・それとも一刀はこっちを振り回してほしいのかしら?“シャキン”
一刀:いやっ!ちょっ・・・それはこいつが・・・
作者:私はあきらめ癖がついてきてないか聞いただけです。
一刀:なっ!!・・・裏切る気か!!
作者:なんのことでしょう?(私も余計な事を言うとやばいので・・・)
雪蓮:それに、ずいぶん鼻の下を伸ばしてたようだけど・・・#
一刀:ぐっ!・・・ちきしょおおおおぉぉぉぉ〜〜〜〜・・・・・・
作者:あっ!・・・逃げましたね・・・
雪蓮:逃がさないわよっ!!“ヒュンッ”
一刀:“ザクッ”ぎゃああああぁぁぁぁ〜〜〜〜・・・・・・
作者:おお〜!見事な腕前で。でも、大丈夫でしょうか?
雪蓮:急所は外して狙ってるから大丈夫よ♪
作者:・・・あれっ?なんか前に似たようなことが自分の身にも・・・
雪蓮:(やばっ!?)・・・あははっ♪気のせいじゃない♪
作者:・・・そうですか(う〜ん・・・)おや、一刀の傍に誰か・・・あれは・・・冥琳様ですね。
雪蓮:えっ!・・・ホントだわ。
冥琳:一刀、こんな所で倒れてどうしたのだ?
一刀:めい・・・りん・・・たす・・・けて・・・
冥琳:ふむ。なら私の部屋で介抱してやろう。さあ、肩を貸してやるから立てるか?
一刀:・・・あり・・・が・・・とう・・・
冥琳:いや、礼など後でよい・・・行くぞ。
作者:・・・連れていかれましたね。
雪蓮:ちょっと!?冥琳っ!!まちなさい!ずるいわよ〜・・・
作者:あ〜雪蓮様まで・・・ホント一刀は・・・誰もいなくなったのでこの辺で失礼します。
説明 | ||
この作品は真・恋姫?無双の二次創作となっております。 恋姫祭りに投稿するためのクリスマスネタが思い付かないので、第七話を投稿します。 今回は第六話の次の日となっております。 当初は後半に拠点を入れようと思っていたのですが、中途半端に長くなりそうだったので拠点は次回にして、ちょっとした幸せな光景として書かせていただきました。 いつもより短くなり、<座談会>でちょっとしたネタに走ってしまいました・・・申し訳ございません・・・ また、私事ですが、ランキングを見てみたら注目のルーキーで自分の名前が三番目にっ!!思わず「うそっ!!」・・・と声を出してしまいました。 これも皆様のおかげです。この場を借りてお礼申し上げます。ホントにありがとうございます!!これからもますます頑張っていきたいと思います。 いつもながら長々と失礼いたしました。 それでは第七話どうぞ。 |
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コメント | ||
>>骸骨様 仰るとおり冥琳の美味しいとこ取りですね。まあ一刀の場合は座談会でも自爆してますが。(tawards) >>mokiti1976-2010様 おっしゃる通りです。しかもかなり段階を飛び越えたかたちで(笑(tawards) >>アロンアルファ様 子供が出来た場合は尚更ですね。ただそうなると、かなり荒れていきそうな気も・・・(tawards) >>rin様 う〜ん、やはりもっと一刀をおとしめるべきですかね〜・・・(本編はあれなので座談会の方で・・・)(tawards) >>転生はりまえ$様 そうですね〜。まあ、楽しい酒は調子にのって飲みすぎ、私もよく酔いつぶれてます。(tawards) 一刀は朝議で自爆した。そして冥琳は座談会で漁夫の利を得たwww(量産型第一次強化式骸骨) やはり雪蓮姐さんあっさりばらしましたね。(mokiti1976-2010) じゃあ酒は当分控えなければならないね、雪蓮さんww(アロンアルファ) ケッ(rin) 幸せ酔いってやつかなぁ(黄昏☆ハリマエ) |
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真・恋姫?無双 恋姫 呉 一刀 雪蓮 | ||
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