双子物語-24話- |
夏も終わりが近づきながらも、未だに暑い日々が続く。秋に迎える学園祭に向けて
少しずつながら、先生からそういう話が耳に飛び込んできた。そうか、そういう季節か。
最初の一年は忙しいのと、慣れないことで、時間が割と早く過ぎ去っていく。
特にここ最近は、先輩のおかげか、絵を描くことの楽しさが戻ってきてしまい、暇が
あればノートの隅に簡単な落書きを描いては満足していた。この学園から、商店街までは
少し遠いために、ちょくちょくは行けないが、たまに入ったときに良さそうと思った
作品が多くなってきた。読みやすさから、挿絵の入っているライトノベルを愛用している。
「なぁ、それ面白いん?」
「ん、んん〜。まぁまぁかな」
少しギャグチックな描写ながら、たまに入るシリアスとのギャップとの相性がよく、
キャラの設定に深みを感じる現代学園モノを読み込んでいる。とはいっても、変な内容
だったり、シュールが過ぎる傾向の作品は好まない。それだったら、ドロドロなシリアス
を読んでいた方がマシなくらいだ。それを部屋でベッドの上で横になりながら見ていた本
をやや、下方に移動して声の発信源場所を探していたら、私の頭上の隣に座っていた。
ベッドから少し下がった位置で横になっていたから、つまりは枕元って所である。
「なんで、本を読んでるだけなのに、そんな好奇心たっぷりな視線なの?」
「夏休みから帰ってきてから、熱心に本を読むようになったからな〜」
「そ、そうだったかな・・・?」
「それまで全然、そんな余裕なかったやん。なんか、勉強とは違う音もするように
なったしな」
栞を挟んで本を閉じると私は一息吐いて起き上がって、枕元にいた親友を見つめる。
眼鏡を調節しながら光を上手く反射させ、表情を見せないようにしている。この子は
時々すごく鋭いことを言う時があるから驚く。
「美沙先輩と帰ってきて以来かなぁ〜。二人で何かあったん?」
この部屋には二人しかいないのに、声を潜めてからいやらしそうな声で聞いてくるから
私は苦笑しながら掌を横に軽く振った。
「ないない、瀬南の期待してることなんて」
「なんや、そうやったんか。・・・よかったわぁ〜・・・」
「ん、何か言った?」
「べ、別に?」
最後の方がよく聞き取れなかったが、まぁ、大したことでもないだろうし、深く追求
してもしょうがないだろうから、その話はそこでおしまいとなった。いつもは少しなり
とも余裕を感じさせる瀬南がおとなしくしていたことに、少し違和感を覚えた。
翌日、授業も終わり、早々と帰宅する者、部活に精を出す者、だらだらと門が閉まる
直前までおしゃべりしている者。そんな雑多交じり合う言葉を耳にしながら一際大きい
声が聞こえた。それは生徒会室の前を横切ろうとした瞬間だった。
勢いよくドアが開かれて出てきたのは柊さんだった。柊さんは私の腕を掴むと有無を
言わさずに引っ張られ、一緒に走ることになった。走りながら後ろを見やると複雑な表情
を浮かべた倉持さんが立っていたが、すぐに通路を曲がってしまったために、
姿が見えなくなってしまった。それよりも、息が続かない私はプロレスでマットを叩く
ような感じで柊さんの手を思い切り叩いて気付かせた。
「ご、ごめん・・・」
「はぁはぁっ・・・。死ぬかと思ったわ・・・」
ちょうど、中庭に出た所で私は大きめの木の下に背を預けて呼吸を整えていた。
その際にちらっと柊さんの方を見上げると、倉持さんと同じように沈痛な面持ちで
人形のようにジッとしていた。こりゃ、ちょっとしたすれ違いかな。
私は胸の動きが少し落ち着いた所で立ち上がり、柊さんに声をかけた。
すると、柊さんは顔を赤くして急ぐように、私に言葉を挟まれないように言葉を
出し続けている。
「楓が・・・!私にはできないことだって、言って・・・カッとなって・・・つい」
「何ができないの?」
「あぅ・・・。これ」
すると、今まで気付かなかったが、右手に持っていたソレを私に見せてくれる。
どうやら部活の調査をまとめる用紙のようだ。書き込み部分が所々、細かく用意
されているので、それを深く考えすぎているせいなのか、本人には理解できない
ようだ。
「私は、少しだって楓には負けたくないの・・・!だから、お願い。澤田さん、今日だけ
でいいから手伝ってくれない?」
それで巻き込まれた形で私はここにいるのか・・・。とんだ迷惑だが、少しだけ興味は
あったから、私は作り笑顔で「いいよ」と返すと、ホッとしたのか、安堵の溜息を
もらして感謝された。正直、早く謝れば済むことなのだろうが、柊さんや倉持さんの
内の性格からして、私の予想だと、それをすること事態難しいのだろうな。
と、なると。やはり、残った倉持さんは同じく取り残された瀬南を使うことに
なるわけで。それを考えると、やはり少しだけ面白く感じてしまう私は性格悪いだろうか?
―――――――――――――――――羽上 瀬南――――――――――――――――――
「ねぇ、羽上さん。私ひとりだと少し荷が重いから手伝って欲しいのだけれど・・・」
「な、何をですか・・・?」
「生徒会活動」
「わ、私、何も生徒会のことわからんのですけど!?」
「大丈夫よ。そんなの、わかっているから。ただ、力を使う場所で手を貸して欲しくて」
狼狽える私に倉持さんは可愛らしく笑って答える。その言葉が少し黒いなと感じるのは
私の気のせいやろか。黒髪で長髪、いかにもお嬢様みたいで優しい見た目なんやけどな。
裏がありそうで私は好きになれんかった。
「どうして、こうなったん?」
柊さんと何があったか、少々気になった私は倉持さんに聞いてみると、さっきまで
明るく接していたはずの彼女の表情からやや生気が抜けているように見えてゾッとした。
「私は役割を効率よくやろうとしていただけなのに、非力なお嬢様とか言うから…つい」
「そ、そうですか・・・」
何か怖かったから、不自然なほど敬語になっていたが、こうなったらしょうがない。
ここで不親切にしても後味悪いし、学校のための手伝いやしな。時間が無駄になるだけで
私には他にデメリットもないし・・・。ゆきのんがいないから、やることもないし・・・。
そう考えるだけで少し滅入ってきたぁ、癒しよ、来い。
私は考えて溜息を吐くのと同時に倉持さんも暗い面して同じ溜息をついていた。
「わかった。手伝ったる。その代わり、それ相応の見返りも、もらわなな」
「見返り?」
「ああっ、後で言うわ。それと、些細なことや、気にせんといてな」
「ありがとう」
私の言葉にニコッと綺麗な笑顔で返す倉持さんに、私は心の中で思った。
(こいつ、反則すぎや・・・)
正直、この子の笑顔は眩し過ぎる。無理なく意識的にできるとかどんだけ器用なんや。
私は右手で顔を覆うと残った左腕をとられ、引っ張られる。その方向は柊さんとは逆方向
で本格的に喧嘩しているな、というのが容易く想像できる。内容がどんなにくだらなく
ても、本人同士が意地っ張りだったら長引く恐れもあるわな・・・。
そうして、引っ張られた先が、文化部が集まっている棟が連なっている場所だった。
――――――――――――――――澤田 雪乃――――――――――――――――――
連れてこられた先が運動部の部室が並んでいる場所に着いた。インドアな部活と
違ってドアを出た先が外で風通しが良いのが特徴。夏は気持ちよさそうだが、
冬になったら目も当てられないな。すでに少し涼しいし。すると、持っていた紙を
一度取り上げられて柊さんはキリッとした顔をして私に手招きをする。
「おいで、どんな感じか教えてあげるから」
「わかったわ」
けっこう、キリッとした顔がかっこよくてびっくりした。普段はあまり顔を見せない
し、私が会う時は大抵、先輩が一緒だから緩みがちな顔しか見たことないからである。
部室には誰もいないから、第一体育館にいます。という置手紙が置いてあった。そこで
まずはバスケ部にあって交渉を始めようと、体育館まで向かった。訪ねると出てきたのは
下っ端だった生徒で、私達の話を聞くと自らが動きながら後輩に指導をしている一人の
先輩に声をかけていた。その先輩は呼ばれたことに気付くとすぐに私達のもとへ
歩み寄ってきた。
そもそも、どんなことをするのかもわからないから何の話をしているのか、
一応聞いてみるべきだろうと、彼女の後ろで耳を立ててみた。
「これでいいかしら?」
「はい、それと。道具など足りているかどうか、確認もさせてください」
「いいわよ、そこの奥にあるから見てきて頂戴」
「わかりました」
柊さんに誘われながら倉庫の中に入る。部室だと狭いから、大きい道具だったりすると
体育館倉庫に閉まっているらしい。他の部活の物が混じっている時があるのでそれを
どかしたりするときに、力が合ったほうが良さそうだ。そして、やはりというか、
柊さんが持っていた用紙を私に渡してきた。再び記入欄を見ると、やはり部活による
出費量とかの確認作業に当たっているようだ。それで、部費などを計算するのだろう。
自己提出分のもあるらしいが、万が一虚偽の提出書だった時のための確認作業なの
だろう。一つ一つ、動かしながらどかして確認する柊さんを見ながら私は柊さんに
何かを言われる前に見えた先の数字等を書き込んでいった。
「ねぇ、楓。わかった?・・・あっ」
「う、うん。まぁ、大体は」
私は聞かない振りをして書き込んだ用紙を見せると、やや首を傾げてもう一度
確認を始める柊さん。どこか、間違えた所があっただろうか。そう、思うと私の
単純なミスで数が少しだけ違っていた。この少しだけっていうのが生徒会にとって
重要なことなのかもしれない。
「ご、ごめんなさい」
「いや、頼んでるのはこっちだから。でも、始めたばかりですごいね」
褒められても嬉しくないのは、その後に来る言葉がわかってしまうからだ。
「生徒会に入らない?」
「遠慮しておきます」
こうなってしまうからだ。私は苦笑しながら柊さんの言葉を丁重にお断りした。
―――――――――――――――羽上 瀬南――――――――――――――――――
「生徒会です、部長はいませんか?」
室内でやる部活は教室くらいの広い場所が確保されているから、運動部と違って
部長が見つけやすいのが良いな。茶道部の部長らしい、おしとやかで少し鋭い目をした
部長さんが倉持さんのもとまで歩み寄ると話しを始めた。そして、確認を取るための
部室の奥にある部屋に入ると、整列してある部分を見ながら用紙に書き込んでいく。
私はすることないんかと思ったけど、それは甘い考えだってことが、倉持さんの
綺麗な唇からでた言葉で気付かされた。
「申し訳ないけれど、ここの場所、ちょっとずらしてもらえるかしら?」
言うだけではなく、本人も段積みになっているダンボールをすごく重そうにしながら
どかしていた。だから、私も手伝うと明言したからには気合を入れて大掛かりな荷物検査
を行った。その結果、何も異常なしで次の部活に向かうことにした。一つ終わっただけで
この疲労。室内だからって侮っていたわ。そう、重い物を移動して腰を擦っていると
倉持さんは笑顔でこう、私に伝えた。
「ついでだけど、他の部活もこのくらい大変だから。よろしくね」
悪魔の宣告である。聞いた私はガクッと肩を落として倉持さんの後を追いかける。
―――――――――――――澤田 雪乃―――――――――――――――――
一切の力仕事ができない私は柊さんの動きを見ながら確認することしかできない。
少しずつ慣れてきた私もミスはほとんどなくなってきたが、それまでの些細なミスが
一からやり直しをしなければいけないのを見ているとさすがに済まなく思ってきた。
いくら体力に自信がある柊さんでも多少なりとも疲れの色が見えてくる。
これが倉持さんだったらまた配分が違っていただろうに。外に出ると気付かない
内に日が落ち始めているのがわかる。影の位置が、じきに空に赤みが差すことを
知らせてくれる。運動部の部室が終わり、ようやく合流できそうな位置まで
がんばると、廊下の奥から倉持さんの姿とへとへとになっているのが遠目でも
わかる瀬南の姿があった。
すると、先に中に入った柊さんの呼ばれた私は中に入ると、ふと思った。
倉持さんに気付いていない柊さんを見ながら、私は仲直りさせるタイミングを
用紙に書き込みながら考えていた。このままでは今回ばかりでなく、次回以降も
誘われかねない。どうにかして今のうちに仲直りさせておかないと、どんどん
タイミングを逃して、最終的には仲の修復が不可能になりかねない事態まで
行きそうだからだ。
「澤田さん、大丈夫?」
「うん、柊さんは?」
「大丈夫、大丈夫。私は体が丈夫なだけが取り柄だから。とはいっても頭もいいよ!?」
「別に何も言ってないって」
苦笑しながら書き込んだものを確かめさせると、頷いて私に返してきた。それで、
こんな大変なことをなんでやっているのだろう、と何となく聞いてみたい気がした。
それで、返ってきた答えが。
「尊敬する先輩達ががんばってかっこ良い姿に見えるための努力を今の内に把握して
おくべき、と。先輩達に仕事を任されたんだよ。それに私もあんな風に学校やみんなの
ために、頑張りたいからね」
疲れで少し淀んでいた瞳が私の質問で再度、燃え始めたようだ。それを見て尚更
私にはこの仕事には向いていないと気付く。私はこんな目をして生徒会の仕事なんて
到底できっこないのだから。
そうして、後ふたつと言う所で私は作業に入って書き込みを終わらせて確認を
取らせた辺りで柊さんに声をかけた。
「私、これから寮で用事があるんですよ。時間がもうなくて・・・」
「えっ・・・そう。まぁ、ここまでやってもらえたから、それだけでもありがたいよ」
「ごめんなさい」
言って、足早に去り二つ隣のクラスで手持ち無沙汰にしている瀬南を手招きして呼んで
気付かれる前にすばやく簡単な用件だけを伝えて私は近くにあった階段付近で待機した。
ほどなくして、瀬南も急いで私のいる場所まで早歩きで向かってきた。
「これで大丈夫なんか?」
「もう、他には思い浮かばないし、後は祈るのみよ」
「頼りない計画やなぁ・・・」
―――――――――――――倉持 楓―――――――――――――――
後残り一つ。そこで急に羽上さんに仕事の途中で抜けられた。でも、寮での仕事が
できたのでは仕方がない。こちらは自分らの都合でつき合わせていたのだ。個人の用が
できたら止めることはできない。私は溜息をついた。今回のは少なかったからいいけど、
今の体力で力仕事がありそうな場所の可能性が高いから少し憂鬱だった。・・・。
少し考えて自分の頭が少し呆けていることに気付いた。ここまで裏胡と会わずにやって、
残り一つといえば私は隣を見やると同じタイミングで裏胡が驚いた顔をして私をじっと
見ていた。私も視線を逸らせずにそのまま、彼女を見つめる。息が詰まりそうだった。
「さ、澤田さんは・・・?」
「用があるって帰った・・・」
気まずい、このまま逃げてしまいたい。怒りよりも後悔や気まずさが目立つ空気だ。
でも、私は生徒会役員だ。自分の気持ちよりも先に仕事を優先させるべきだ。
仲直りしたい、しなくちゃいけない、そんなこと子供じゃないんだからわかっている。
おそらくは、澤田さんも、それを見越しての計算かもしれなかった。裏胡も多分私と
同じ気持ちなのだろう。小さい時からの長い付き合いだから顔を見ただけでわかる。
「さぁ、最後の確認作業よ。気合を入れなさい」
「言われなくたってわかってるよ・・・!」
でも、やはり。私の口調は変わらず少し怒ったような言い方で、自分に少し呆れている。
私が先頭に入って確認をさせてくれるよう許可をもらってから、中に入ると裏胡も中へと
入り込み、積極的に物を動かしながらの確認作業に入った。
「さぁ、早く終わらせて、とっとと帰ろう!」
「・・・」
「楓?」
やはり、この方がしっくりくる。私は、少し遅れた返事をありったけの感情を
込めて裏胡に向かって放ってやった。
「当たり前じゃない、さっさと終わらせるわよ」
――――――――――――――澤田 雪乃――――――――――――――――――――
「さて、私達も帰りますか」
出てきた二人を確認した私と瀬南は昇降口に向かって歩き出す。歩きながら瀬南は
これで大丈夫なん?って心配そうに聞いてくるから大丈夫と返事を出す。言い切れる
私に不思議そうな表情で見てくる瀬南に。
「長い付き合いをしている人なんてそんなもんで通じるものなのよ」
「へぇ〜」
そうして、誰にも会うことなく、寮に戻った私達二人は食事と入浴を済ました後は
緊張が緩んで溜まっていた疲労が一気に表面に現れ始め、すぐにベッドに入って目を
瞑ると驚くほどの早さで意識が溶け込んでいった。
翌日、私の机の前に倉持さんが立って私は見上げると裏があるような笑顔を向けてきた。
だけど、想像とは違ったのがその後の言葉。私が立ち上がると、倉持さんは。
「おかげで、裏胡とは仲直りできたわ。ありがとう」
「え?」
「これほど分かりやすい展開はないからね。裏胡はわかっていなかったみたいだけれど」
「・・・ごめん」
「何を謝るの。私はお礼をしにきたのと・・・」
倉持さんは私の手を握って今度は少し凛々しい覚悟を決めた顔をして私を見る。
「今までは先輩に言われていただけだったけれど・・・これからは私自身が
貴女に協力するわ。困ったことがあったら何でも言って頂戴」
言葉はありがたかったが、以前も言ったとおり、正当性が見当たらない協力はあまり
欲しくなかった。しかし、それを言おうと口にしようとしたら人差し指を口に当てる
ジェスチャーで、その言葉を閉じられると。
「私達、親友でしょう?」
「・・・」
自分達が働く場所は違えど、同じクラスで同じ生徒である。親友とは一気に進みすぎ
な気もしなくはないが、倉持さんの言葉はすごく身に沁みた。私はその言葉を受け入れた。
「ええ、そうね。ありがとう、倉持さん」
「ふふ、これで断られたら私は一生悔いが残って夜も眠れなかったかもしれないわね」
「脅さないでよ」
苦笑する私に、倉持さんも笑顔で返す。そして。
「いつか、名前で呼び合えるほど仲良くなれればいいわね」
そう言って、席に戻っていったのを確認して、私も席に着く。正直、友達としての
付き合いと友達としての協力というのは心強くありがたかった。そうして、一つの
山場を乗り越えたような気がした私は次の授業に集中することにしたのだった。
続
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過去作より。高校生編。ようやく他の同級生との絡みですよ。ツンデレ生徒会一年のトラブルにどう対処するのか。 | ||
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