機械部の憂鬱 TAKE11〜12 |
TAKE 11 機械部RPG前編
「てやぁああああ」
一筋の線がモンスターを切り裂く。
モンスターはそのまま力なく倒れていく。
「やったー倒したぞ!!」
俺達はいまいつもどおり部室にいる。
きょうのメンバーは俺とハルとファルコンとえびぞうとウラ先輩だ。
今、俺達は最近流行のモン○ターハ○ターにはまっていた。
俺は最近始めたばかりなのでイャン○ックを倒したばかりだ。
ハルやファルコンは上級者で今はラオシャン○ンを倒している最中だそうだ。
俺とは無縁のせかいだ。
「俺、参上!!」
とえびぞうがいきなり叫ぶ。
「な、なんだっ!!いきなり!!」
俺はすこし、あわてたがみんな自分の作業に熱中だ。
俺も作業に戻る(モン○ン)
(つーか、大会まで3ヶ月なのにこんなことしてるし)
えびぞうがいきなり叫んだのはいいとして。
俺達はモン○ンにはまっていた。(くどいようだが)
「暇だ〜」
えびぞうが叫ぶ。
そう、えびぞうはいつもウラ先輩(3年)からPSPを借りているのだが今はウラ先輩が使っているためえびぞうは暇のようだ。
「ウザッ」(ファルコン)
そんな中俺は
「・・・・・・飽きた〜」
とついに言った。
「もう飽きたのか?飽きっぽい奴だな。」
とハルが言う。
「だってさ〜ぜんぜん倒せないもんババコ○ガ」
と俺は反論。
「強いわけないだろ」
と今度はウラ先輩が言う。
「ハル・・・・なんか面白いゲームないのか?」
「おいっ人の話し聞けェや」と先輩が言うが気にしない(野球部だったらNG)
「・・・・・・そうだっ無いのなら作ればいい!!」とハルがどこかで聞いたことのある言葉を口にした。
「えっ!?」
俺は目を見張る。
「作ればいいのだ・・・・ゲームを」
あれから1週間。
もうすぐ期末だというのにゲーム作りをした俺は機械部のみんなに見せるためCDに入れてやってきた。
題名は”Kファンタジー21”
「ってなんで初めてなのに21なんだっ!!」とハルが突っ込む。
「いや、21番て言う意味じゃなく21世紀に起こるから21なんだ」
と俺は言う。
「そうか・・・・」
俺達は今部室にいる。
これは当たり前のごとく聞こえるが今部室にはなぜかノートパソコンが置かれている。
本来なら普通の学校(普通じゃなくてもダメだけど)なら禁止されている類のものだ。
「では、誰がやる?」
と俺は不思議さいっぱいで問いかける。
「俺がやる」
とハルが言う。
他には誰もいないのでハルに決定。
この部屋には俺を含む1年生組とウラ先輩、2年生の先輩、部長、3年生の先輩がいる。
えびぞうは今日、用事があるらしい。
ちなみにノートパソコンを見つめているのは1年生組とウラ先輩だけだ。(他は無視している。)
っと俺はCDを取り出す。
ゲームの入ったCDだ。
ノートパソコンに挿入開始。
ノートパソコンが機械音を鳴らしながらCDを読み込んでいく。
この時間が長いような気がする。
やがて、ノートパソコンに”機械部 ファンタジー21 セットアップ”という文字が浮かびだす。
「どんだけ凝ってんだよ」
とウラ先輩が突っ込むが気にしない。
そうする合間にノートパソコンに”機械部 ファンタジー”が入っていく。
そして、画面に”セットアップ完了”の文字が浮かぶ。
よし始めよう。
そして、ハルはゲームを起動した。
TAKE 12 機械部RPG後編
小さな部室にノートパソコンが開かれている。
ノートパソコンには”Kファンタジー21”と書かれていた。
そう俺は自作ゲームを作りハルにやらせることにしたのだ。
そして、物語が始まった。
画面には”機械部物語弐拾壱(Kファンタジー21)、最初から始める”と書かれている。
ハルは思わず突っ込んできた。
「てか、始めからしか無いじゃん!!」
「ふふふふ・・・・一度、始めたら次から出るよ」
ハルはそのまま”最初から始める”のボタンを押す。
すると物語が読まれていった。
〜200X年、日本は増えすぎたエビニスト(えびぞう信者)によって汚染された。
戦隊物や仮面ラ○ダー物などの増加が原因だ。
そんな中、日本にあるエビニストの聖地の一つS工業高校に1つの団体が立ち上げられた。
その名は”破壊工作団”。
団長:ハルが主催のこの団はエビニストの神”えびぞう”が個人的に嫌いだと言う理由で設立された。
今まさにバトルの時、君はエビニスト共を倒せるかな?〜
物語の説明が終わると選択肢が出てきた。
主人公を選んでください。
1、竜宮ハル
2、パルパルポ・ファルコン
3、ウラ・タロス
4、キョン
「・・・・なんかぱっとしないなぁ」
「なら、キーボードのRとLとYを同時押ししてみて」
とハルは俺の言われたとおりにしようとする。
すると今度も選択肢が出てきた。
主人公を選んでください。
1、ミリタ・リー
2、えびぞう
3、ノーズウォーターK
4、ガイジスタ・ファルコン
5、前の画面に戻す。
「・・・・・新キャラがいるんすけど」
「ミリタ先輩を知らないのか?」
「・・・・あ〜、2年生の?」
「そうそう」
「つ〜か、ボスが破壊工作団にいるよ敵のボスがっ!!」
「いまさら?」
「そうだよ〜・・・・・もう、自分で良い」
とハルは言い前の画面に戻り自分を選択した。
そして、物語が始まる。
ある日、竜宮ハルは思いました。
一人でも良いからえびぞうを殺そう♪〜
と気軽に・・・・
当然、家族に反対された。
父?「お、お前死にたいのか?」(息子が殺人するよりも心配なのか?)
ゲームハル「・・・・・そ、そんな〜じゃあね、逝ってきまーす」
何ぜかハルは家出をする。
街にでるといきなり敵が出てきた。
本物のハル「さ〜て、どんなのが出るのかな?」
飢えたエビニストたちが現れた。
ハルの攻撃。
”素手で殴る”
飢えたエビニストAに12のダメージ。
飢えたエビニストたちの攻撃。
”仮面ダム祭り”
ハルはなんかよくわからんけど1000のダメージ。
ハルは泣き出した。
と画面に表示された。
「・・・・・」
ハルはなぜか複雑な顔をしている。
っとゲームに集中。
どうやら、ハルは逃げたらしい。
その後、ハル(ゲームの)は武器屋(闇)にたどり着いた。
「なんか買うか?」
1、日本刀”4200000”
2、チャカ”100000”
3、ナイフ”1200”
本物ハル「・・・・・チャカって何?」
「銃のことだよ・・・・・」
「・・・・なんで、なんでっ日本刀はこんなに高いねん」
「いやあ、実際こんな値段だよ。」
とハルはナイフにしたようだ。
その後も物語りは進んでいく。
最初は倒せなかった飢えたエビニストも倒せるようになってきた。
もうそろそろ、ボスの国だ。
「なんじゃこりゃ」
ゲームの中に巨大な仮面ラ○ダーのぬいぐるみが移されている。
「えびぞうのお気に入りだ」
ハル(ゲームの)はえび城に忍び込んだ。
そして順調に進んでいく。
すると、えびぞうの間にたどり着いた。
ハルはこのとき、
頭:防空頭巾
武器:左右ワルサーP38(二丁)
鎧:体操服(冬)
靴:体育館シューズ
アクセサリー :携帯電話
:紅蓮二輪式
:財布
の装備だった。
そして、入る。
ちなみにえびぞうの間はなぜか体育館シューズをはいてないと入れない。
すると、おくからなぜかノーズウォーターK(見たいな物)が出てくる。
(計画通り!!)と俺は心の中で言う。
そして、バトル画面。
ハルの攻撃。
”二丁拳銃乱舞”
ノーズ・ゾウターに1200000のダメージ。
ノーズ・ゾウターの攻撃。
”溶解桜餅”
ハルに1000000000000000のダメージ。
ハルは死んだ。
と画面上に躍り出る。
「うわああああツエええええええ」
とうなるハル。
そう全てが計画通りだ。
すると後ろから音が聞こえた。
「俺、参上!!」
えびぞうだ。
(実は、用事は俺が勝手に作ったものだ。)
「な〜にやってんだ!!」
とえびぞうがいつもどおり図々しくこちらにやってきた。
そう、このときのために俺は頑張ったんだ。
「先輩、ここに面白いゲームがありますよ」
「まじかよー」
そう、俺の作戦は釣りえ大作戦。
えびぞうにずっとゲームをやらしておくという作戦だ。
そう、これで良いんだ。
俺達に数日の良い日を・・・・
数十分後。
「飽きた・・・・」
「何っ!?」
俺、落胆するの巻。
そんなに面白くなかったかな?
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