母香炉女学園の謎 MEIKO vs GUMI! #7 時計塔の死闘(2)
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(2010年4月11日(4日目)・夜・時計塔裏2F・水滴の間)

 

MEIKO:な、何ここ・・・。凄い湿気・・・・

???:それはそうさ、ボクの故郷“イギリス”の雨を再現しているからね

GUMI:レオン先生!

レオンのマギカント(以下、レオン):“時計塔第二の刺客”、“水滴の間の主”だけどね。全くプリマのやつ、また面倒くさがって・・・。こんなにボクの所によこして・・・。まぁいいけど。で、そちらさん、全員で来る? それとも誰か生け贄をよこす?

MEIKO:また生け贄なのか・・・。全員で攻撃してもいいんだけど、ネルちゃんとハクちゃんがいるし、先も急いでいるし・・・

レオン:生け贄は二人欲しいなぁ。それくらい数を削っておかないと次のやつに怒られちゃうからね

リン:私とレン子が残るわ

レン子:うん、ボクとリン、二人がここの相手をします

MEIKO:なんか申し訳ないけど、今回もそのパターンで頑張ってくれる?

リン、レン子:はい!

レオン:ほんじゃま、残りの方々はそこの階段から上へ行って、次のやつに会ってくださいな

MEIKO:遠慮なくそうさせて貰うわ

 

リンとレン子以外のメンツは階段に移動して、3Fに向かった。

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リン:1つ訊いていい? 随分余裕なのね? そんなに自信があるわけ?

レオン:あるよ。まぁプリマも同じく余裕綽々の対応をしているんだろうけどね。戦術からいうと二人ともイーブンだろうが

レン子:なぜ?

レオン:カイ子はプリマの情報を知らないが、プリマが知っているカイ子の情報は“役立たず”だけだから戦術のたてようがない。だからイーブン

リン:じゃあ、あんたは“私たちの役に立つ情報を知っている”って事?

レオン:“ロードローラー”がないのに勝てるのかい?

レン子:!! なんでそれを!!

レオン:そして君たちは“そんなに仲が悪い”のに勝てるわけ?

リン:あ、あんたどうしてその事を・・・・

レオン:“人を見たら泥棒と思え”。つまり「他人はまず怪しめ」という“世の中を渡る大原則”だ。それ以上は話せないな〜

レン子:別にいいよ。おまえをさっさと倒して、上のみんなと合流する事にするから。その時にその事をMEIKOさんに話せば何かわかるはずだし

リン:現役探偵さんだしね

レオン:ほんじゃま、始めるかね。武器を取り上げられて仲が悪い双子姉妹のマギカントさん?

 

ついに時計塔裏2Fの死闘が始まったのだった。

 

リン:ミカン爆弾!

レン子:バナナブーメラン!

 

レオン:甘いな、アクアウォール!

 

レオンの声に反応して、部屋の水滴が集まって、大きな厚い壁を作った。

 

ボカン!! カキーン!

 

ミカン爆弾は壁にぶつかり爆発し、バナナブーメランははじき返されてしまった!

 

リン:くっ! 部屋の主だけのことはあるな!

レオン:プリマもそうだけど、部屋全体がボクの武器であり、防具なんだよね〜。それと1つ言わせて貰うと、そんなバラバラの攻撃では一生倒せないよ。情報通り、“仲が悪い”わけだけど、張り合い無いなー。あ、それとその程度の威力じゃ水の壁で十分回避可能だよ?

レン子:し、しかたないじゃないか! ロードローラーないんだし!

レオン:普通の喧嘩ならそれでもいいけど、ここ、実戦場なんだよ? そういうのは命取りになるんだ・・・・よ!!!!

 

レオンは上に溜まっていた水滴を固まらせて、リンとレン子にぶつけてきた!

 

ガン!ガン!

 

リン:いったーーーーい!!!

 

ドス!ドス!

 

レン子:いていていて!!!

 

固まった水滴はぶつかると壊れて普通の水に戻ったが、当たった衝撃を結構なモノだった。

 

レオン:アクアバレットの味はどうだい?

 

リン:いったぁ・・・・・

レン子:ちくしょう・・・・・

 

レオン:でもまだまだなんだよねー、今度のは痛いじゃ済まないから避けた方がいいと思うよ。行け!ウォーターウェーブ!

 

レオンは右手を水平に右から左になぎ払った。すると周りの水滴が寄り集まり、大きな水の衝撃刃を形成して二人に襲いかかった!

 

リン:(OK?)

レン子:(OK!)

 

リン、レン子:波動ウォール!

 

なんとリンとレン子は絶妙のコンビネーションで足下から波動を起こして、波の壁を作った!。レオンのウォーターウェーブは思いっきりぶつかり、壁に押し戻されるかのように、反転してレオンを襲った!

 

レオン:なんだと!! か、解除!!

 

レオンはとっさにウォーターウェーブを分解して水滴に戻したが、運動エネルギーまでは拡散する事が出来なかった。襲ってきた大量の水滴を思いっきりかぶってしまった! レオンは顔をかがめて、手を交差させて防御したのだが遅かった!

 

レオン:ぶぉ!

 

レオンは自分の作った攻撃で逆に水浸しになってしまった。

 

レオン:お・・・おのれ! データに無い事を・・・・してきおって・・・!

 

リン:まだ終わりじゃないよ

レン子:そう、僕たちのは、これがフィニッシュなんだよね

 

リンとレン子はポーチから小型のバッテリーと電極棒を取り出した

 

レオン:な! 電気ショックか!・・・ははは! 馬鹿な! この部屋は水浸し、そんなことをすればおまえ達も感電死するでh・・・・

 

リン:それが、

レン子:そうじゃないんだよね

 

リンとレン子は“ゴム製の長靴”を履いていた。

 

リン:プリマのワイン部屋に入ったときに、常備しているこの靴に履き替えて置いたのよね

レン子:でもって、僕たちは、“ロードローラーの小型整備品”は“いつも持っている”んだよね。じゃあ、

 

レオン:ま、まて! なんでおまえらそんなにコンビネーションがいいんだ!?

リン:あんたらが調べたのは、前の私たちで“愛玩用”

レン子:僕たちの今は“戦闘用”に作り替えられているんだよね

リン:そのとき、調整されたらしいんだよね、仲が悪いの

レン子:それと“二人で一人“のコンボ攻撃ができるようにもね。カイ子さんも同じくパワーアップしていると思うよ。だから前のデータは全く役立たず。そんじゃぁ、バイバイ!

 

レオン:プ、プリマ! 気をつけろ! 奴らは、

 

リンとレン子が水たまりに電極を押しつけ、最大出力で電気を流した。スパークし水色に光る部屋! 二人はゴム長靴で何ともないのだが・・・・、

 

レオン:うぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!

 

ペキンパリーーーン!

 

思いっきり感電し、煙を上げて悶えるレオンの右腕に仕込まれていたコア宝石“ターコイズ”は、感電と、レオンが悶えて両手を床にたたきつけた時の衝撃で、砕け散ってしまった!

 

バッテリーの容量がなくなり、通電は止まった。

 

レオン:・・・・・・・・な・・・・・なんて・・・・やつら・・・・だ・・・・・

 

全身が水色の宝石の塊に変わり、そして崩れて床に落ち、人間の姿は無くなった。残ったのはベースマテリアルのサンドイッチだけだった。

 

リン:あいつの言っていた“他人を見たら泥棒と思え”って事と、こっちのことを詳しく知っていた事、かなり気になるわ。先を急ごう!

レン子:うん

 

二人は靴を履き替えて階段へ移動し、駆け足でMEIKO達を追いかけていった。

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(2010年4月11日(4日目)・夜・時計塔裏3F・切断の間)

 

MEIKO:うわ! 部屋全体が真っ赤!

 

???:そう、全部“鮮血の赤”よ

ミク:ミク! 国語のローラ先生・・・・・・のマギカント!

???:それとここの名前は“切断の間”

GUMI:な! 英語のアン先生・・・のマギカント!

ローラ:もうその“マギカント”つけなくていいわよ

アン:私もそうしてくださいな

MEIKO:つまり、第3の刺客で、この真っ赤の部屋の主が、ローラとアンのコンビというわけですか

ローラ:そ

アン:二人がいっぺんで驚いた?

GUMI:ここまでいろいろ出てくると、もう驚かないわよ

ローラ:それは残念

アン:ちょっと期待していたんだけどね

ローラ:ほんじゃま、定番通り、全員攻撃? それとも生け贄?

 

MEIKO:ところで3つ目の部屋だからちょっと訊くけど、なんで全員攻撃を推奨しないわけ? しかも残りは先に行かせちゃうし

ローラ:それはね、ここのてっぺんの学園長から言われているからなのよ。“残しておけ”って

アン:でもプリマだけは、自分とレオンだけで全滅させるって意気込んでいたけどね

ローラ:だから、私も、そうね、二人くらい生け贄を差し出してくれれば、こっちも楽だし、残せるし

GUMI:な・・・なんちゅー・・・・・・

ルカ:それより、なんで“残す”のかしら?

MEIKO:悪趣味な“余興”でも最後にやるつもりなんじゃないの? 私たち本人にそれを見せつけることで楽しむとか

GUMI:あー、それあるかも。ゲームとかだとそんな感じでしたね

 

ローラ:で、誰が残る?

 

マギカント・GUMI(以降M・GUMI):私が残ります

マギカント・学子(以降学歩):同じく。ここは私たち兄妹マギカントにお任せを

 

MEIKO:ここの名前“切断の間”って言っていたし、ここ、鮮血の赤色だし、もの凄くアブナイと思うけど、大丈夫?

 

忍者姿のM・GUMIと、侍姿の学歩はそれぞれの日本刀を束からとりだし、前に掲げた。

 

M・GUMI:私たちには、これがあります

学歩:刃物には刃物です。唾競り合いできるから、安心ですよ。そう簡単には斬られません

MEIKO:そ、そうなの・・・わかった! もうここはお願いします!

 

ローラ:決まったみたいね、じゃあ、先を急ぐ人はあの階段から、どうぞお先へ〜

アン:この先のマギカントとか学園長に宜しく〜

MEIKO:なんか調子狂うけど、遠慮なく先に行かせて貰うわ

 

M・GUMIと学歩以外の残りのメンツは階段を駆け上がり、4Fに向かった。

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ローラ:さて、じゃ、始めましょうかね

アン:侍と忍者が相手か。あんたら空気読めてるね〜。この部屋では適任だと思うよ

M・GUMI:適任を残して、そっちは良かったのか?

学歩:不利になるだけだと思うが?

ローラ:そういうのをいたぶり殺すのが、いいんじゃない

アン:なまじっか斬撃を心得ているだけに、より大きな“自信喪失、絶望、自我崩壊”を受ける・・・、そういう顔をして死んでいくのを見るのがいいのよね〜

M・GUMI:こいつら・・・・、

学歩:最悪だな・・・・

 

ローラ:そう、最悪よ。だから、こんな事も出来ちゃうのよ!

 

ローラは姿を大きな回転鋸の刃に変えて、回転しながら猛スピードでM・GUMIに突進していった!

 

M・GUMI:ぐっぅ! 負けるか!

 

M・GUMIは刀を横に向けて、左手で刃先の裏を押さえ、回転鋸を受け止めた!

 

ローラの声:ほぉ〜、なかなかの硬度を誇る刀らしいな。この刃が受け止められるとは。だが、私たち、二人なのよね!?

 

その声と同時にアンも回転鋸の刃に変身し、学歩に回転しながら突撃していった!

 

アンの声:さぁ、どうする?

 

学歩:言われるまでもない!

 

学歩も同じようにして回転刃を受け止めた。

 

ローラの声:あーら、まだ甘いわね、私たちは“二人”なのよ。それに、

アンの声:回転刃だから“逆回転”も出来るのよね〜!

 

アンの回転刃は突然逆回転した! 同時に進行方向が逆になり、M・GUMIの背後に向かっていった!

 

学歩:し、しまった!!! GUMI!!!!!!

M・GUMI:・・・・甘いのはあんたらよ。“正面衝突”って言葉、知らないの?

 

M・GUMIは、タイミングを合わせて刀をおろし、瞬時に垂直ジャンプした!

 

ローラの声:ば、ばか! アン! 元に戻れ!

アンの声:わ、わ、わ、わ・・・わかった!

 

ローラもアンも元の姿に戻ったが、“制動”するほどの時間は無かった。まさにM・GUMIが言ったとおり・・・

 

ローラ:うぉお!!!

アン:ぐへぇ!!!

 

ローラとアンは正面衝突してしまった。とりあえず二人が切り刻まれる光景を見なくて済んだのは良かったことだ。

 

M・GUMI:“斬り刻む“事に特化しているようだけど、”戦略“を練るには、お脳が足りなかったみたいね

学歩:ふぅ・・、ごほん、まぁ“挟み撃ち”の作戦は評価するが、2手先を読まないとだめだな

 

ローラ:く・・・・・・この腐れやろうがぁぁぁぁぁ!

アン:バラバラに切り刻んでやるぅぅぅぅぅ!!!!!

 

M・GUMI:どうやら、

学歩:それが“本性”だったらしいな

 

ローラは再び回転刃になり高速回転し始めた。アンはそのままの姿でローラの回転刃の中央を持ち、M・GUMI達の方へ構えた!

 

M・GUMI:なるほど。フォーメーションを“斬撃武器”と“攻撃手”に変えたか

 

ローラの声:死ねぇぇぇ!!!!!

アン:円斬撃!

 

アンは思いっきり振りかぶり、横に回転する回転刃をM・GUMI達に投げつけてきた!

 

M・GUMI:お兄さま、どうやら回転刃の“円形ブーメラン”みたいですね

学歩:なら話は早い。“アレ”を試してみるか。どっちに来ると思う?

M・GUMI:方角から言って、私ね

学歩:じゃあ、固定頼むぞ

 

そういうと、ギリギリまで学歩はM・GUMIの近くにいた。

 

ローラの声:切り刻むぅぅぅぅ!!!!

 

予想通り、ローラはM・GUMIのすぐ近くまで来ていた。M・GUMIは今度は刀を縦に構えて、ローラの回転刃を受け止め、さらに挑発した!

 

M・GUMI:さぁ、あんたの力、そんなもんなの? え?

ローラの声:ぅおぉぉぉぉぉぉぉぉおおぉぉ!!!

 

ローラの回転はさらに速くなった。しかし、その分、全体の“動きのブレ”が少なくなった。それが致命傷になった。

 

学歩:マギカントの弱点は、コア宝石。回転刃で唯一“動かず衝突しない箇所”、それは・・・回転軸だ!!!

 

学歩は思いっきり刀を突き出し、回転刃の中央、回転軸に突き刺した!

 

パリパリパリ・・・・パリーーーン!!!!

 

ローラの声:ぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!・・・・・・・・・

 

ローラの回転刃はコア宝石“ガーネット”が砕けるのと同時に全身にひびが入り、宝石に変わって、そしてバラバラに崩れ落ち、ベースマテリアルのローストビーフ1枚が床に落ちて、回転刃の姿は消えてしまった。

 

アン:な・・な・・な・・・・

 

M・GUMIと学歩は両方、日本刀を構えた

 

M・GUMI:さて、回転刃になったら弱点もろ見え、その姿では攻撃力1程度

学歩:どうする?

 

アン:な・・・・・・なら、こうするまでだ!

 

アンはモーニングスターの先のように、針が無数に生えた“球形”になった。

 

アンの声:これなら針が邪魔で“軸”を直接突き刺せまい!! さらに“刀で受け止める”事も出来まい!!! はっはっはっ!!!さぁ受けろ!!! ローリングスター!!!

 

アンの針球体は一直線にM・GUMI達に向かっていった!

 

M・GUMI:・・・・なおさらダメだってことが、

学歩:わからないのかね〜

 

アンの針球体はすぐ側にいた。しかし・・・

 

M・GUMI:ほ!

学歩:それ!

アンの声:なに!

 

二人はあっさり左右に回避してしまった。そして、動きが止められずに、二人のすぐ後ろにあった“壁”にぶつかり、針が突き刺さってしまった!

 

アンの声:うぉおおおおおお、ぬ、抜けん!

 

学歩:球形になったため、“大きさが小さくなった”わけだから、

M・GUMI:周りの針を少し切り落とせば、

学歩:中心のコア宝石を破壊するのは、

M・GUMI:簡単なんだよね

アンの声:やめろ!!!!

 

ばさ!

 

M・GUMIは突き刺さった面とは逆の面の針を刀で斬り落とした。

 

学歩:んじゃさよなら

 

学歩は針の抜けた球面に垂直に刀を突き刺した!

 

ぐさっ!・・・・・・パリーーーーーン!

 

アンの声:うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!

 

アンは全身が宝石“オレンジムーンストーン”に変わり、ひびが入り、そして崩れ落ちていった。残ったのは、ベースマテリアルの“甘飴”だけだった。

 

M・GUMI:ふぅ

学歩:先を急ぐか

 

二人は刀を納め、階段を駆け上がっていった。

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(2010年4月11日(4日目)・夜・時計塔裏4F・実験の間)

 

そこは生徒会最深部のような“実験室”の光景だった。部屋の端に片づけられているとはいえ、コンピューター、雷発生装置、医療用ベッドなど、怪しいものが置いてあった。

 

???:オマエラ、ヨクキタナ

ルカ:た・・・体育のアル! なんか“フランケンシュタイン”みたいになって・・・・

???:それは正解ね。こいつのベースマテリアルは“フランケン人形”よ。ちなみに私のは“ボボティ”。南アフリカ共和国の代表食で遺伝子の主の好物だったもの

ミク:社会のミリアム先生・・・そんな魔女みたいな格好で・・・・

アル:オレ、マギカント

ミリアム:そ、私も。だから別にこんなコスプレしていても、おかしくないんじゃない?

 

MEIKO:そろそろ、やばいゾーンに突入してきたみたいね・・・

GUMI:今度も二人か・・・。残っている仲間は、MEIKOさん、私、ルカさん、ミクさん、そして非戦闘員のネルさんとハクさん・・・

MEIKO:一応確認するけど、ここでも“生け贄”が欲しいわけ?

ミリアム:そうね・・・・MEIKOとGUMIについては、この上の最上階で学園長が二人を待っているから、だーめ。ネルとハクは問題外だから・・・・残りの“ルカ”と“ミク”に残って貰おうかしらね

 

ルカ:だ・・・だめよ! ミクさんは愛玩専用! 戦闘力0よ! 残るなら“私”一人だけにして!

アル:ダメ、ゼッタイ、フタリ

ミリアム:そ。それが条件。ちなみにここでは全員攻撃は許さないわ。MEIKOとGUMIについては、絶対に学園長に会って貰うわ。だから、ルカとミク、そのコンビだけしか受けられないわ!

 

ミク:・・・・大丈夫です。私も残ります。ルカさん、一緒に戦いましょう!

ルカ:え、だ、だって、あなた・・・・

ミク:力でねじ伏せるだけが“戦闘力”じゃないんじゃないですか?

ルカ:・・・・・わかった。でも前線は私。あなたは後衛よ。わかった?

ミク:はい

 

ミリアム:決まりみたいね。じゃあ、他のメンツは、さっさとこの上の最上階“造成の間”に行った行った

アル:サッサト、イケ

 

MEIKO:ぐぅぅぅ・・・ごめん、ルカさん、ミクさん・・・・危ないと思ったら逃げていいからね!

GUMI:すいません。この上にいるだろう学園長をどうにかしたら、戻ってくるから!

ルカ:安心して。私はマギカントを作る手法を知っている、造成した者よ? こんなやつらには負けません!

ミク:私も援護します!

 

MEIKO:ごめん!

 

MEIKO、GUMI、ネル、ハクの4人は階段を駆け上がり、最上階を目指した。

 

***

 

ミリアム:さて、これから始めようと思うけど、“マギカント造成者”であるルカさんには、力をイーブンにしてもらうわ

 

ミリアムは持っていた魔法使いの杖らしきモノを振り上げ、呪文を唱えた。すると、天井に六亡星(ヒランヤ)の魔法陣が現れた。

 

ミリアム:これで、“ルカさんの造成者の力”は封じ込めたわ。あなたは単なる“女学生”よ

ルカ:な!!!!!

ミリアム:造成者の力はちょーーーっと強すぎるんじゃない? だからそれは使用不可

アル:オレ、タタカイタイ、ハヤクシロ

ミリアム:じゃぁ、アル、“ルカ”を叩きつぶして来なさい。サポートは任せな

アル:ミクハ、イイノカ?

ミリアム:放って置いても大丈夫だから

アル:ヨシ、ジャア、オレ、イク!

 

ルカ:(ど、どうしよう・・・・・・)

 

(続く)

 

CAST

 

咲音メイコ(MEIKO):MEIKO

勇気めぐみ(GUMI)&マギカント・GUMI:GUMI

 

生徒会長・巡音ルカ:巡音ルカ

マギカント・初音ミク:初音ミク

マギカント・リン:鏡音リン

マギカント・レン子:鏡音レン

マギカント・学子:神威がくぽ

マギカント・カイ子:KAITO

 

亞北ネル:亞北ネル

弱音ハク:弱音ハク

重音テト:重音テト

 

プリマ:Prima

レオン:LEON

ローラ:LOLA

アン:Sweet・Ann

アル:Big AL

ミリアム:MIRIAM

 

学園長:エキストラの方々

 

***

 

<学級委員長と生徒のクラス割>

 

学園長:黒井木之子

 

1年A組:委員長・勇気めぐみ、生徒・亞北ネルと弱音ハク、先生・レオン

1年B組:委員長・鏡音リン

1年C組:委員長・鏡音レン子

 

2年A組:委員長・初音ミク、生徒・重音テト

2年B組:

2年C組:

 

3年A組:委員長・工藤カイ子

3年B組:委員長・咲音メイコ、先生・プリマ

3年C組:委員長・神威学子

3年D組:委員長・巡音ルカ

 

<部活動>

 

剣道部:部長・神威学子

軽音楽部:部長・初音ミク、部員・重音テト

アイス同好会:会長・工藤カイ子

説明
○ボーカロイド小説シリーズ第5作目の”母香炉女学園の謎 MEIKO vs GUMI!“シリーズの第7話です。
☆ジュブナイル探偵SFファンタジーモノ(?)です!
○今回はMEIKOさんとGUMIさんのダブル主役です。
○pixivで人気の良かったシリーズです。
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Vocaloid ボカロ小説 MEIKO KAITO GUMI 巡音ルカ 鏡音姉弟 初音ミク 神威がくぽ 海外組 

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