北郷組 魏勢 初 |
「私に構わないでくれ」
路地裏に倒れてる男子たちにそう告げる
「一体私が何をしたというんだ」
意味もわからず襲われるのなんか、コレで二桁を超えた
「考えるのもバカらしいな」
そのまま私は人ごみの中にまぎれていく
「あー・・・見事にやられたのか・・・なっさけねぇ」
「うぅ・・・あんたは・・・『どかっ』」
「知らなくていいこともあるんだよ・・・ばーか」
「にしても・・・このところ負けなしじゃないか?」
「はぁ・・・アレから6年か・・・」
私が始めて喧嘩に勝ってからもう6年もたつのか・・・
「兄貴・・・・どこにいるんだろう」
私には兄がいるが・・・6年前のあの日以降私の前、家族の前にすら姿を現さなくなった
「アイタイなぁ」
なんとなくカレンダーを見ると丁度明日があの日だった・・・
「今年も来ないかな・・・でも・・・すこしくらい期待してもいいよね?」
6年もただ待つことしかできなかった私
いつだって探しに行きたい・・・でも仕来りが縛る
『おめでとう、今日からお前が拳刀流師範だ・・・更なる精進するために、20歳が来るまで一切の外出を禁ずる』
「いやだ!私は兄貴を探しにいくんだ!」
『あやつのことは、あきらめよ・・・所詮器がなかったの』
(うそだ!兄貴に器がないなんて・・・・!兄貴が凄いことは私が一番わかってるはずだ!)
それから私はほぼ軟禁状態で今まで過ごしてきた・・・外出は何に対しても絶対で・・・数多くいた友も今では誰もいない
4年前・・・母が連れてきた人の少女。名は楓
ある場所から見所があるから引き抜いてきたっていっていたけど・・・
実力はあるが性格に問題があって・・・相手を甚振ることが大好きだと・・・
一度だけ見たことがある・・・動けない相手を踏みつけて笑っていたのを
楓「ただいま〜」
「あ、おかえり」
楓「あ、お姉ちゃん・・・どうしたの?」
「いや・・・何でもないよ・・・それよりソレどうしたんだ?」
楓「あ・・これ?お姉ちゃんに間違われて襲われた・・・ほんといい迷惑だよ」
「ごめん」
楓「あ、お姉ちゃんが悪いんじゃなくて・・・その・・・ちゃんと確認しない相手がってことで・・・その」
「でも・・・私がいるから・・・」
楓「そんなことないよ!私ずっとお姉ちゃんほしかったんだ・・・だからね」
「楓・・・ありがとう」
『帰ったなら道場にきなさい』
楓「はーい、それじゃぁまたあとでね」
「ああ・・・あとでな」
後で・・・なんてないのにな・・・あはは
最近じゃ名前を呼ばれることもなくなったし・・・次の師範は楓かな・・?
「ごめんくださーい」
「はーい、どちらさまですか?」
「えっと・・・」
「・・・?」
「間違ってたらごめんね・・・凪?」
「はっはい!って・・・え?」
「久しぶりって・・・6年ぶりかな?」
凪「兄貴なの?」
「ああ・・・ただいま・・・凪」
凪「あ・・・兄貴!」
「こら、いきなり飛びつくやつがあるか・・・変わりないか?」
凪「うんうん!私は髪と身長がすこし伸びたくらいだよ!」
「あはは・・・そうか・・・・なぁ、凪」
凪「何?兄貴」
「俺といっしょに来ないか?」
凪「へ?」
「今俺はある令嬢の護衛をしているんだが・・・凪がよかったら一緒にやらないか?」
凪「それって・・・私の力が目的?」
「いや・・・ただ、一緒にいたくてな・・・ダメか?」
凪「だっだめじゃないよ・・・・でも・・・しきたりが・・・・」
「いまだに残ってるのか・・・あのふざけたしきたり」
凪「ふざけた?」
「ああ・・・女尊男卑や当主は女じゃなければならない。そのほかにも色々あるけどむかつくから覚えてない」
凪「そうだったんだ・・・私、しきたりって言われるだけで何もしらなかった」
「このことを知ってるのは一部の男のみだからな・・・・」
「帰ってきたのね・・・一刀」
一刀「ああ・・・久しぶりですね・・・当主様(疫病神)」
当主「ええ・・・よくこれましたね・・・追放された身で」
凪「え!?」
一刀「追放されてから色々調べましたよ・・・貴方が裏で何をしているのもね」
当主「ふふふ・・・すこし見ない間に多少の度胸はついたみたいね・・・」
一刀「ええ、おかげ様でね・・・もっともあの時とは違いますけどね」
当主「いえ、同じよ・・・楓、いらっしゃい」
楓「何?当主様・・・あ」
一刀「あ・・・君は」
当主「あら・・・顔見知りだったの?楓、彼はあの子の兄の一刀よ」
楓「凪お姉ちゃんのお兄ちゃん?」
一刀「そうなるな・・・始めまして・・・凪の兄、一刀です」
楓「はっはじめまして・・・凪お姉ちゃんの義妹の楓です」
一刀「礼儀正しい子ですね・・・貴方が育てたってわけではなさそうですがね」
当主「ええ、私は力の使い方を教えただけ・・・世話はあの子がやってくれたわ」
一刀「あのこ・・・というのは凪のことでしょうか?」
当主「ええ」
一刀「・・・・ふむ、悪くないですね・・・なら、凪は貰っていきますよ」
当主「ええ・・・好きにすればいいわ・・・ただし」
『ここから生きて帰れたらの話よ』
当主「楓!お姉ちゃんを奪われたくなかったらあいつを倒しなさい!」
楓「ええ!?」
一刀「凪、いくぞ」
凪「はっはい」
当主「楓!?」
楓「ごめんなさい・・・・あの人に・・・一刀お兄ちゃんには勝てない」
当主「なんですって!?」
一刀「一緒に来るか?楓」
楓「え?でも・・・」
一刀「一緒に滅ぶのもまた道だがな・・・じゃぁな」
凪「兄貴まって」
楓「・・・置いてかないで!」
凪「兄貴・・・滅ぶってどうゆういみ?」
一刀「そのままの意味だぞ・・・迎え早過ぎないか?」
「コレでも待ったほうだぞ」
楓「お兄ちゃんの知り合い?」
一刀「ああ、同僚だ。出迎えご苦労、春蘭、秋蘭」
春蘭「ああ」
秋蘭「何もなかったか?」
一刀「ああ、大丈夫だ・・・こっちが妹の凪と楓だ」
春蘭「春蘭だ」
秋蘭「私のことは秋蘭と呼んでくれ・・・それで、この後どうするんだ?」
一刀「そうだな・・・・凪たちの歓迎会やりたいから何か食材かっていくか」
秋蘭「なら、流琉をつれてくればよかったかな」
一刀「まぁ、いないのを悔やんでもしかたがないさ・・・運転頼む」
秋蘭「ああ・・・さぁのってくれ」
楓「わぁ〜ひっろ〜い」
凪「こら、楓。あまりはしゃぐんじゃ」
春蘭「気にするな・・・子供は元気なほうがいいからな・・・一刀様」
一刀「いきなりいつも道理になるなよ・・・なんだ?」
春蘭「つい先ほどお嬢から連絡が・・・」
一刀「ああ・・・いつもの『どこにいる?いつかえる?』の質問だろ」
春蘭「はい」
一刀「事実半分嘘半分を混ぜて言っておけ・・・ったくお目付けの桂花は何をやってんだか」
春蘭「あの・・・その桂花からも連絡が・・・」
一刀「弾の休みくらい好きにさせろ!って電話してやる」
凪「あの・・・春蘭さん『春蘭でいい』兄貴は一体何を・・・」
春蘭「一刀様は我らの主で・・・えっと・・・」
「じゃまするで〜」
春蘭「霞もこっちにきていたのか?」
霞「一応護衛ってことや・・・ん?見ない顔やな・・・誰や?」
春蘭「一刀様の妹君たちだ」
霞「あら〜・・・なら、失礼なこといったわ・・・堪忍してや」
凪「私は別に・・・」
楓「楓も〜」
霞「なら、助かるわ〜・・・って一刀は何してんの?」
秋蘭「桂花とお嬢との電話中みたいだ・・・」
霞「ほ〜・・・なら時間かかるな・・・」
凪「えっと・・・?」
霞「うちは霞や・・・一応一刀の護衛をやっとる」
凪「はぁ・・・」
霞「・・・とんちゃん、一刀のこといったん?」
春蘭「言ったにはいったのだが・・・・そのな」
霞「なんとなくわかった・・・えっと凪嬢ちゃんと楓嬢ちゃんやったっけ?」
凪「凪でいいですよ」
楓「楓も〜」
霞「ほんなら、一刀のこと簡単に話すで?」
霞「うちがあったのは3年前やけども、その頃には今の体制が取れてたわ・・・一度は聞いたことあらへんか?北郷っていうなを」
凪「あ・・・そういえば・・・」
霞「うちらはそこの社員や・・・っつても構成員って言ったほうがわかりやすいか」
凪「暴力団?」
霞「ちょっち違うが大体あっとる・・・うちらがいるのが魏って言う枠組みや」
霞「ほかには蜀と呉っちゅうのもあったりするがそこらへんは桂花に聞いたほうが早いわな」
凪「聞いた限りですと・・・魏と枠組みに所属した北郷という名の暴力団と?」
霞「そや・・・今はその程度の認識でええで・・・」
秋蘭「ついたぞ・・・ってまだ話中なのか?」
一刀「あー!わかったからもうきるぞ!」
秋蘭「お疲れ様です」
一刀「嫌味か・・・・とりあえず近場の支部にきたが・・・本部に戻るとなるとどれくらいかかる?」
秋蘭「そうですね・・・・早くて三日ほど」
一刀「ならゆっくりしていこうか」
秋蘭「いいのですか?」
一刀「何だ?不満か?」
秋蘭「いえ・・・」
一刀「まぁ・・・いいか」
一刀「凪、楓いくぞ!」
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当主は裏で何をやってるんだ? 5p「弾の休みくらい」→「偶の休みくらい」では?(量産型第一次強化式骸骨) 続き( ゚∀゚)o彡°続き( ゚∀゚)o彡°続き( ゚∀゚)o彡°続き( ゚∀゚)o彡°(アルヤ) めっちゃ続きが気になる!!(VVV計画の被験者) 気になるわりには 『!?』なんだな(護衛) ヤバイ、続きが気になるwwwwwwwwwwwwwwwwww!?(劉邦柾棟) |
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