一刀の晋王転生録 第一章最終話
[全9ページ]
-1ページ-

姓:司馬 名:昭  性別:男

 

字:子上

 

真名:一刀(カズト)

 

北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

姓:司馬 名:懿  性別:女

 

字:仲達 

 

真名:理鎖(リサ)

 

一刀と瑠理の偉大なる母。

 

 

 

 

姓:司馬 名:師  性別:女

 

字:子元

 

真名:瑠理(ルリ)

 

母を目標にする一刀の姉。一刀を溺愛している(?)。

 

 

 

 

姓:張  名:春華 性別:男

 

真名:解刀(カイト)

 

一刀と瑠理の父にして、一刀の師。

 

 

 

 

姓:王  名:元姫 性別:女

 

真名:美華(ミカ)

 

一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

姓:ケ  名:艾  性別:女

 

字:士載

 

真名:江里香(エリカ)

 

後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

姓:賈  名:充  性別:女

 

字:公閭

 

真名:闇那(アンナ)

 

司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

姓:王  名:濬  性別:女

 

字:士治

 

真名:澪羅(レイラ)

後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

-2ページ-

 最終話

    「戦勝の宴」

 

一刀は朝廷に降格処分を言い渡された後、戦勝の宴に参加していた。

 

「一刀、ご苦労様。」

 

その一刀をまず出迎えたのは姉の瑠理だった。

 

「一刀殿、お疲れ様です。」

 

「一刀様、皆様を庇われるなんて・・・素敵です。」

 

「自ら進んで敗戦の原因は被るなんて、流石お頭って所だね。」

 

続いて、江里香、闇那、澪羅も一刀を出迎える。

 

「本当に助かりました。司馬昭様。」

 

董卓達も加わり、賑やかになっていく。

 

「ま、あまり権力がほしいって訳じゃないし、たいしたことじゃあない。」

 

一刀は微笑みながら言った。

 

「それにしても前回と司馬昭の気づきと良い、司馬師殿の策と良い、見事だったわ。」

 

「司馬昭は武もある、たいしたもんやで。」

 

賈?、張遼は司馬姉弟を褒め称える。

 

「元姫は?」

 

瑠理は美華の姿が見当たらないことに疑問を持ち一刀に聞く。

 

「美華は母上に言われて献刀の世話をしているよ。」

 

「・・・そう。」

 

その後、皆はしばらく話合う。

 

「私はあまり劉備軍の人達にあまり好かれていないようなのです。私が何か悪いことでもしましたか?」

 

他の諸侯の話になった時、江里香はそう言葉を漏らす。

 

「そういえばアタシも孫堅軍にはあまり良い目では見られては無いね。」

 

澪羅も同じようなことを言った。

 

「私も曹操軍にはあまり好感を持たれてはいないですね。まぁ別に良いですけど。」

 

闇那も二人と同じことを言った。

 

「そうなのか?」

 

一刀は考える。

 

(なんでだろうな、それじゃぁ後で聞いてみるか・・・。)

 

一刀はもうしばらく話し合った後、他の諸侯に顔を出すためその場を離れた。

-3ページ-

「こんばんは。」

 

「あ、司馬昭さん。」

 

「おお、司馬昭殿か。」

 

まず一刀が足を運んだのは劉備軍、公孫賛軍を中心といたところだった。

 

「司馬昭さん、ありがとうございます。」

 

劉備は急に頭を下げた。

 

「ん?、どうした?」

 

「私達を庇ってくれたんだってな?」

 

公孫賛はその理由を言った。

 

「ああ、たいしたことじゃない。」

 

一刀はそう言うが、

 

「いやはや、たいしたことでは無いと申すとは。」

 

声をしたところに振り向くと、

 

「君は?」

 

「趙雲、と申します。」

 

趙雲は一刀に名乗るとある質問をしてきた。

 

「前回の戦ではありがとうございました。実は司馬昭殿にお聞きしたいことがございましてな。貴殿は一体なんのために

 

 その武と智を振るうのですかな?」

 

一刀が力を振るう理由を。

 

「皆を支え、皆の道を切り開くため、かな。」

 

「・・・そうですか、分かり申した。」

 

その質問が終わった後はいろいろな雑談をして終わった。

 

江里香のことについて質問したが、彼女達もよくは分からないがあまり好きにはなれないとのことだった。

 

(惜しいですな・・・あの方に上を目指す気概があれば・・・)

-4ページ-

続いて向かったのは孫堅軍、袁術軍を中心とした場所だった。

 

「あら、司馬昭じゃない。」

 

「おお、司馬昭かえ。」

 

孫策、袁術が一刀に声を掛けた。

 

「前回は本当にありがとうなのじゃ、もし機会があったならいろいろとお礼をするぞ。」

 

どうやら前回の討伐のことを言っているようだった。

 

「ああ、楽しみしているよ。」

 

「うむ。」

 

袁術が機嫌良く頷いたあと、うははー、といった感じで張勲のもとに駆けていった。

 

「あの袁術にあそこまで懐かれるなんてやるじゃない。」

 

孫策は愉快そうに言った。

 

「司馬昭殿、今回はいろいろと世話なったわね。」

 

孫権が姿を現し、一刀のところに歩みよりながら言った。

 

「たいしたことじゃないって、みんながんばったのに報われないってのは自分が納得できなかっただけだから。」

 

「それによって矛先が自分に向けられても?」

 

孫策は試すように言った。

 

「ああ。」

 

一刀は即答だった。

 

(即答したわね・・・それが出来る人間がどれほどいるんでしょうね。)

 

孫策はそう考えながら一刀に近づく。

 

「孫策?」

 

どうしたっと言おうとしたその時、

 

「!!!」

 

「お、お姉様!?」

 

一刀は孫策に口付けをされていた。

 

「これは庇ってくれたお礼よ。」

 

「・・・まいったな。」

 

(美華と逢ったらどうするか・・・)

 

そんなことがありながらもこの後は特に何事もなく終わった。

 

澪羅のことも聞いては見たが、水軍で上を行かれたのが悔しいからではないだろうかとの事だった。

 

憶測であり、確実では無いが、

 

(ホント、良い男ね、ほしいなぁ、彼。妻子持ちだからって関係ないわ。)

-5ページ-

最後に向かったのは曹操軍、袁紹軍の所だった。

 

「あら、司馬昭さんではありませんか?」

 

「司馬昭、こっちよ。」

 

袁紹と曹操が一刀を迎える。

 

「今回の戦は司馬家の智謀と、我ら袁家のおかげですわね、おーほっほっほ!」

 

(司馬家の力であることは認めているのね。まぁ司馬家は袁家以上の名家と言えなくもないから当然の反応、か)

 

その後、いろんな話をした後、袁紹は諸侯の前で名(迷?)演説をするため離れていった。

 

「司馬昭。」

 

突然曹操が一刀の姓名を言う。

 

「何かな?」

 

「私達を庇ってくれた事、お礼をさせて頂戴。お礼はそうね・・・張三姉妹のことは黙ってあげることでどうかしら?」

 

「気づいていたか?」

 

一刀はさほど驚くことも無くそう言った。

 

「驚かないのね。」

 

「まぁ、君の性格を考えると彼女達を引き入れようとしたんじゃないか?」

 

「そうね、本当は前回の討伐で彼女達を手に入れようとしてたんだけど、あんなことがあった以上は、ね。」

 

「・・・そうか・・・」

 

はたから聞くととんでもない会話をしているがこれが普通だと言わんばかりに二人は話合っていた。

 

「そういえば疑問に思っていたのだけれど。」

 

「ん?、どうした。」

 

話を急にある疑問に変えた。

 

「どうして朝廷は私達だけで討伐をさせたのかしら?、戦力が足りなめなのは朝廷も分かりきっていたはずよ?、

 

 それなら西涼の馬騰軍あたりを援軍要請をすればよかったじゃない?」

 

「んー、そうだな。」

 

一刀は少し考えて、

 

「それは、あわよくば俺達司馬家を・・・・・!!!」

 

(待てよ!、だとしたら、黄巾の乱はひょっとして・・・)

 

「どうしたの?」

 

曹操は一刀が急に黙りこんだので声を掛けた。

 

「・・・心あたりはあるが・・・まだ言える段階じゃないな・・・」

 

「・・・そう・・・」

 

この話はもう終わり、軽く雑談をして一刀はその場から離れていった。

 

闇那の事も聞いてみたが自分でもこの感情には驚いているとのことだった。

 

(私は、ほしいものは手に入れる・・・司馬昭、それはあなたも例外じゃないわよ。)

-6ページ-

こうして宴は終わり、諸侯はそれぞれ自分達の村や町、城に戻っていった。

 

ちなみに一刀は美華に逢った後、閨に連行され、

 

「汚臭ハ、消臭シナクチャ!」

 

といって接吻を倍にして一刀と夜を過ごしたのは想像に難しくない。

 

この後、時代は大きく動きだす。管理者達の予想を大きく違えて・・・

-7ページ-

     おまけ

 

時は少しだけ戻り・・・

 

孫策と書かれた木彫り人形が異質な氣を纏う。

 

それを見た美華は・・・・・

 

「アノ女ァ、一君ニ手ヲダシタノネェ!!!」

 

美華は氣彫り人形を手に持ち、自分の血で孫策の文字にさらに

 

「呪」

 

と書き加え、

 

「アーハッハッハッハッハ!!、呪ワレチャエ!!」

 

氣彫り人形を地面に叩きつけた。

 

そして・・・時は進み長沙にて・・・

 

孫策は仕事をさぼって木の上で酒を飲んでいた。

 

「あー、おいしいわー」

 

(どうやって彼をものにできるかしら、やっぱり閨で・・・)

 

ボキ!!

 

(え?・・・)

 

乗っていた太い木の枝が突然折れ・・・

 

「きゃー!!!」

 

グシャ!!

 

孫策は落下し、重症を負った。

 

この事を知った周瑜は孫策に

 

「自業自得だ!、馬鹿者め!!」

 

そういいながら孫策を看病した。

-8ページ-

            次章予告

 

「やった!、やったぞ!!ついに司馬家を追い出したぞ!!」

 

司馬家を追い出した事を大いに喜ぶ十常侍達。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「悪逆の徒、董卓を討ちますわよ!!」

 

袁紹の元に集まった諸侯達。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

孫権達は信じられない表情で目に映る現実を見ていた。

 

「お・・・・お母様ーーーーーーーー!!!」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

彼女にはもはや絶望以外の感情は無かった。

 

(詠ちゃん・・・皆さん・・・ごめんなさい・・・)

 

董卓は身を投げ出した。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

この管理者は今起ころうとしている出来事に混乱を隠せなかった。

 

「これではまるで、○○○○ではないか!」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

司馬懿仲達、悪政を敷く者たちを排除するための命を下す。

 

「害虫駆除をする!」

 

第二章

 

「反董卓連合、そして・・・」

-9ページ-

  あとがき

 

これにて第一章は終了です。

 

次回からは第二章を投稿することになりますが、

 

その前に少し長めキャラ紹介に行くかもしれません。

 

主にこの外史の設定や史実あるいは演技ではどんな活躍をしたのかとか、

 

あと拠点のようなことをするかも・・・

 

それとまことに勝手ながら次回からはタイトルの変更を行いたいと思っています。

 

タイトルは「一刀の晋王転生録」です。

 

次に投稿したときに投稿したすべての作品のタイトルを変更いたします。

 

では。

説明
第一章の最後を投稿します。
次章の予告も記載しました。
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
8909 7177 65
コメント
やっぱり一刀とフラグ=死亡なんだ!!(よしお)
早く次の話が、読みたいです(気になって、何時も一から全部読んでます)(カイ)
皆様コメントありがとうございます。氣彫り人形に関しては怨念が宿っているため、そう表現しました。(k3)
氣彫りってことは怨念で彫ったんだ・・・(量産型第一次強化式骸骨)
おぉ、病神様じゃ、病神様が降臨なされたぞ! 反董卓連合も何だか面白そうな展開になりそうですね。楽しみにしています。(summon)
あーあ、一刀に手を出したばっかりに・・・・・・(アルヤ)
呪いはついに完成された・・・・・・もう彼女にはサカラエナイ・・・・・・(黄昏☆ハリマエ)
やはり雪蓮は呪われたか・・・。管理者の予想外の出来事とは一体どんなことなんだろうか・・・。(BLACK)
病神様!病神様のご降臨だ!!(IFZ)
タグ
真恋姫無双 恋姫†無双 恋姫  転生 

k3さんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。

<<戻る
携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com