恋姫外史アナザー・とりあえず一刀第三十話
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「さあ!第三試合は華雄・恋組対霞・星組の対戦となりますが、いかがでしょう?華琳様」

 

「正直、武力だけ取れば前者の二人有利でしょうけど、速さと技でなら後者の二人もひけを取らないし、いい試合になる事を期待するわ」

 

「選手!中央へ!!」

 

審判の声が響き、二組とも闘場の中央へ歩み出る。

 

「真剣勝負は久しいな、霞」

 

「せやな。負けへんで!二人共!」

 

「・・・勝つ」

 

「面白くなってきましたな」

 

中央に集まった四人は、そんな会話を交わし、武器を構える。

 

そして

 

「第三試合・・・はじめ!!」

 

戦いは始まった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「せいせいせーーーい!!」

 

「どりゃーーー!!」

 

星は恋へ、霞は華雄へと先制攻撃を仕掛ける。

 

キィン! ガキィン!

 

「・・・ん」

 

「ふっ!」

 

恋はなんなく受け止め、華雄はサッと受け流す。

 

シュッ!

 

恋はその状態から、左手で星を殴りつける。

 

「ハッ!」

 

星はそこから蝶のように空へ舞い、後方へ飛びずさった。

 

恋はすたすたと無造作に星へと歩み寄ってくる。

 

それに対し、星は一定の距離を取って、仕掛ける時を伺っていた。

 

 

 

一方、華雄と霞は、

 

「おりゃーー!!」

 

キィン!

 

霞の神速の一撃を華雄が受け流し、

 

「ハアッ!」

 

華雄が返す刀でカウンターを放つという戦いが続いていた。

 

「華雄!もっと攻めてきぃへんのか?」

 

「私の武器では、お前と打ち合っても速さで負けるのは分かりきっているからな」

 

「力で対抗したらええやん!」

 

「当たらなければ意味がないだろう・・・」

 

テンション最高潮の霞と比べ、華雄は落ち着いていた。

 

「董卓軍にいたころはブンブン振り回し取ったのになあ」

 

「ふん!昔の事を・・・」

 

「一刀に出会わんかったら、今もだったんちゃうか?」

 

連撃を繰り出しながら言う霞と、受けながら答える華雄。

 

「・・・かもしれん。いや、そうなっていただろうな」

 

一刀に出会わなかったら、自分に足りないものに気付かなかった。

 

釣れない釣りをする一刀の横で、一刀を守ると約束した。

 

水関に一刀がいなかったら、霞を振り切って連合軍に突っ込んでいっただろう。

 

今考えれば、死ににいくようなものだった。

 

一刀と初めて口付けを交わしたのも、水関だった。

 

虎牢関で殺されかけた一刀を助けた。

 

月、詠と別れて一刀について行って、恋たちと再会した。

 

三姉妹と一刀の興行、白蓮の所へ仕官。

 

麗羽たちとの戦いでも一刀の横で戦った。

 

一刀が美羽の所に行っていた間は、どこで何をしていても、一刀の事を思い浮かべた。

 

やっと帰ってきたと思ったら白蓮に手を出すし、正直嫉妬した。

 

森で釣りをする一刀と、昔話をし、告白されて抱かれた。

 

あの日のことは、一生の思い出だ。

 

皆で行った水遊びは、競争の後で一刀の速度が遅くなった理由を聞いて、真っ赤になった。

 

魏との史上最大の決戦。

 

武人として、あの戦いに参加できた事を誇りに思う。

 

一刀の婚約騒ぎ。

 

私を含め、皆おおいに取り乱した。

 

しかし、一刀が毒矢を受けたと聞いたときの怒りと、一刀が死ぬかもしれないという恐怖に比べれば、正直どうでもよくなった。

 

あの時は、蜀のやつらを皆殺しにしてやろうと本気で考えた。

 

そんな気持ちで白帝城まで行って、一刀が堂々とピーチちゃん(桃香)を連れて城から出て来た時は、安堵と同時に死ぬほど心配をさせた一刀に怒りを覚えた。

 

一刀と左慈の戦い。

 

雨で濡れ、泥だらけであの死闘を制した時の一刀は、今までで一番凛々しく見えた。

 

一刀がやりたかった歌合戦。

 

それが、乱世の終着点だった。

 

乱世が終わっても、私は強さを求める。

 

一刀を生涯、どんなものからも守る為・・・・・・

 

「戦いの最中に考え事しとるとは余裕やな!」

 

キイン!

 

「それはすまなかった!」」

 

ブン!

 

ギィン!

 

「くうっ!」

 

華雄のカウンターをガードするも、後ろへ弾かれる霞。

 

 

 

戦いの流れは

 

 

 

恋たちの方にあった・・・

 

 

 

 

 

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「霞!」

 

星が霞へと声をかけた。

 

霞は星の方へ顔を向けると、互いに目を見て頷いた。

 

「何処を見ている!」

 

その隙を見逃さず、華雄は金剛爆斧を振り下ろす。

 

ドーン!

 

闘場にクレーターが出来る。

 

霞は間一髪、横に飛んでいた。

 

そして星と対称になるよう、闘場の端の方へ移動した。

 

「・・・?」

 

「何だ?」

 

恋と華雄は訝しげな顔をした。

 

そして

 

「行くぞ!」

 

「任せとき!!」

 

星と霞は闘場を、円の軌跡で回り始めた。

 

タタタタタ・・・・・・

 

お互いに速度を合わせて、闘場を回る。

 

シュタタタタ・・・・・・

 

その速度はどんどん上がっていき

 

ヒュオオオオ!!

 

今は風が吹き抜けるような速さで駆けていた。

 

「恋!」

 

「・・・こくっ」

 

それに対し恋と華雄は、中央に陣取り、互いに背を向けて星たちを見ていた。

 

いつのまにか星たちの速さは、残像が出来るほどの速さとなっていた。

 

そして

 

ヒュウ!

 

星と霞は対称の位置のまま、凄い速さで恋、華雄の横側から挟撃を仕掛けた。

 

「ハアッ!」

 

「ちぇりおーー!!」

 

その必殺の一撃を恋、華雄は受け止めようとしたが・・・

 

 

 

 

 

 

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ギイン!

 

ドガッ!

 

ヒュンヒュンヒュン・・・カラン・・・

 

「・・・う」

 

「・・・むう」

 

雌雄は決した。

 

霞の攻撃は華雄の金剛爆斧を弾き飛ばし、星の攻撃は方天画戟をかすり、恋の腹部へと叩き込まれていた。

 

恋は腹を押さえて膝をつき、華雄は飛ばされた武器と自分の手を交互に見て、呆けた顔をしている。

 

そして

 

「勝負あり!霞・星組の勝ち!」

 

審判の声が会場に響き渡った。

 

「「「「おおおおおおおおおお!!」」」」

 

観客たちから驚き、賞賛など様々な感情が入り混じった声が出された。

 

「はあ・・・はあ・・・ふふふ」

 

星は息を荒げながらも嬉しそうな笑みを浮かべ、

 

「いよっしゃあああああ!!・・・げほっ!げほっ!」

 

霞は大喜びでガッツポーズ・・・したが、息切れを起こしているのに無理したものだから派手に咳をしていた。

 

「・・・はあ」

 

華雄は空を見上げ

 

「・・・まだ足りないな」

 

ぼそっとそう呟いたのだった。

 

 

 

 

とにもかくにも

 

 

 

最強クラスの二人が負けるという大波乱

 

 

 

武道大会は

 

 

 

まさに混沌(カオス)となっていた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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あけましておめでとうございます。アキナスです。

 

30日から今日までお仕事。

 

ようやく明日からお休みなので、嬉しさで一気に書きました。

 

・・・それはいいんですが、負けてしまいましたよ、トップが。

 

個人戦ではないにしても、非難ごうごうかもしれません。

 

っていうか、華雄の回想こんだけ取って、何で負けんの!?

 

・・・と自分に突っ込み入れたいですけど、こうなってしまったものは仕方が無い・・・と言う事で(汗)

 

相変わらずのおもいつきSSですが、今年もよろしくお願いします。

 

・・・ちなみに合体技の元は、幻〇2の・・・

 

そんな訳で、新年初の・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マッハドリル!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
強者集う第三試合・・・その結果は!?
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大きいシューターは風より早い!(きまお)
転生はりまえ$さん:磁力の力のロボットです(アキナス)
ギルティギアのあの人の掛け声?なくなって久しいけど・・・・・・(黄昏☆ハリマエ)
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