恋姫外史アナザー・とりあえず一刀第三十二話
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「さあ!第六試合!いよいよ嵐を呼ぶ男の登場です」

 

いったんテンションが下がった地和だったが、再びハイテンションになって実況を始める。

 

「この試合に関して、重要な点は何処でしょう?華琳様」

 

「・・・・・・正直分からないわ。あの男がやる事は破天荒すぎて、予想がつかないもの」

 

「う〜ん、確かに・・・・・・」

 

どういえばいいか頭を悩ます華琳と地和。

 

「選手は中央へ!!」

 

審判の声と共に、一刀、凪、明命、亜莎が中央で向かい合う。

 

「修行の成果を見せてやるぜ」

 

「師匠!本気でいかせていただきます!」

 

「一刀様が相手であろうと、手加減はいたしません」

 

「全力でお相手します」

 

それぞれが意気込む中、審判が腕を振り上げる。

 

「それでは・・・試合開始!!」

 

腕を振り下ろし叫ぶ審判。

 

第六試合の始まりであった・・・・・・

 

 

 

 

 

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一刀と凪は、お互いに弾かれるように横へ飛ぶ。

 

明命と亜莎も同様で、その結果、互いに離れた所で一対一の体勢になった。

 

一刀の正面には亜莎。

 

凪の正面には明命が陣取っていた。

 

先手は明命。

 

ヒュウ!

 

風を切る音と共に、魂切が凪を襲う。

 

ギイン!

 

「くう!」

 

凪はその一撃をかろうじて防いだ。

 

一時距離を取る明命。

 

「ふうう・・・」

 

その間に、凪は気弾を放つ為に拳に気を集めるが、

 

「させません!」

 

それに気付いた明命は、すぐさま距離をつめて攻撃を仕掛ける。

 

ギン!

 

「ちいっ!」

 

再び防御する凪。

 

だが、明命の速さについていけず、その後は防戦一方となっていた・・・

 

 

 

 

 

ところ変わって、一刀と亜莎。

 

こちらでは一刀が先制攻撃を仕掛けた。

 

突っ込んでいく一刀。

 

シャッ!

 

亜莎が腕を突き出すと、袖から何やら伸びてきた。

 

「うおお!」

 

一刀は急ブレーキをかけて横っ飛びした。

 

今出てきたのがなんなのか一刀が確認する前に、それは亜莎の袖に引っ込んでいた。

 

「そういやあ、亜莎の闘う所は見たことなかったけど・・・暗器使いか・・・」

 

「・・・ご名答です、一刀様」

 

首を縦に振って言う亜莎。

 

「うかつに近づけねえな・・・だったら・・・とっておきを見せてやる」

 

そういうと一刀は、右手に気を集中させ始めた・・・

 

「ぬううう・・・」

 

「隙ありです!」

 

亜莎は警戒しながら、一刀に飛び道具を投げる。

 

ヒュンヒュン!

 

一刀はほんの少しだけ身体をずらす。

 

ピッ!

 

いくつかが一刀の身体をかすった。

 

それでも一刀は気を溜め、そして、

 

ボウッ!

 

一つの気弾が、一刀の手の平に出現した。

 

一刀は気弾の浮いている右手を振りかぶり、

 

「喰らえ!繰気弾!!」

 

亜莎へと気弾を放った・・・・・・

 

 

 

 

 

 

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「・・・!」

 

亜莎は身体を仰け反らせて気弾を避けた。

 

「・・・それが一刀様の取っておきですか?」

 

拍子抜けしたような顔で亜莎は言う。

 

「そうだけど?」

 

一刀はさっきから、しきりに指を動かしている。

 

「・・・さっきから何をしているんですか?」

 

「さあ、何だと思う?」

 

そんな会話の中、

 

「亜莎!後ろです!」

 

明命の声に亜莎が後ろを振り返ると、

 

「えっ!?」

 

避けたはずの気弾が、再び亜莎の方へ向かってきていた。

 

「ひゃあ!」

 

突然の事に、驚きながらも弾を避ける亜莎。

 

亜莎の横を通り、弾は静止する。

 

「これがとっておきだ。いつまで避けられる?」

 

そう言うと再び一刀は指を動かし、気弾を動かし始めた・・・

 

 

 

 

 

亜莎が繰気弾を必死に避けている頃

 

「亜莎!」

 

明命は一刀めがけ走り出す。

 

が、その前に凪が立ち塞がる。

 

「あの方の邪魔はさせません!」

 

「ならば、力づくで押し通ります!」

 

ギイン!

 

ガキン!

 

凪は少しずつ押されていたが、それでも明命を一刀の元へは行かせなかった・・・

 

 

 

 

 

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こちらは一刀たち。

 

一刀の繰気弾は、きわどい所をつくものの、亜莎には紙一重で避けられていた。

 

「らちがあかねえな。それに・・・」

 

チラッと凪の方を見る一刀。

 

凪はよく耐えているが、疲労の色が目に見えて濃くなっていた。

 

「しょうがねえ・・・」

 

一刀はそう言うと、気弾を亜莎の真正面で静止させた。

 

「・・・?」

 

怪訝そうな顔をする凪。

 

その瞬間

 

パアン!

 

ピカーーーッ!

 

気弾が弾けて、眩いばかりの光が闘場に広がった。

 

「きゃあ!」

 

目がくらんだ亜莎は、思わず目を瞑り、袖で目を覆った。

 

しかし、何かの気配を感じて目を開けると

 

「・・・ふええ!?」

 

息がかかるほどの近い所に、一刀の顔があった。

 

更に、離れようとする亜莎を一刀は腰に手を回して抱きしめた。

 

「か、一刀しゃま!?」

 

完全にパニックになっている亜莎。

 

そのまま一刀は、亜莎を抱きかかえて闘場の隅に行き、

 

「・・・すまんな」

 

「え?」

 

パッと亜莎を離した。

 

ポテン・・・

 

亜莎は場外に落ちた。

 

つまり、

 

「勝負あり!」

 

こうして審判の宣言と共に、試合は終了したのだった・・・・・・

 

 

 

 

 

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「酷いです!一刀様!」

 

「悪かったって・・・」

 

先程の一刀の行為にすっかりお冠の亜莎。

 

「うう、あんな負け方するなんて、本当に恥ずかしかったんですよ!」

 

「だから悪かったって!手段を選べる時間がなかったんだよ!それに・・・」

 

「それに?何ですか?」

 

「・・・正直、亜莎にあんまり怪我させたくなかったし」

 

「へ?」

 

亜莎が呆けたような声を出す。

 

「なんつーか、可愛いすぎるんだよ、亜莎は。だから、できるだけ痛めつけるような勝ち方はしたくなかったっつーか・・・」

 

頬を掻きながら、目線を横に向ける一刀。

 

「か、かかかわいいだなんて、そんな事・・・」

 

真っ赤になる亜莎。

 

「いや、本当だって」

 

とかいちゃついている二人に、

 

「・・・亜莎、羨ましいです」

 

羨む視線を向ける明命と

 

「・・・一刀様」

 

ボロボロになって明命の攻撃に耐え続けていた凪が、恨みがましい視線を向けるのだった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

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どうも、アキナスです。

 

一刀君の試合がやっと書けました。

 

一体ここまでに何話使ったんだろう・・・

 

そして、これから後何話書けば終わるんだろう・・・

 

とか考えながらも、とりあえず次回に・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「狼牙風風拳!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
ようやく一刀君の出番です・・・
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コメント
DBは摩訶不思議アドベンチャーが主題歌だった頃が一番好きだ。(きまお)
jonmanjirouhyouryukiさん:一度は出したかったんですよね。っていうか、また出したいです(アキナス)
IFZさん:ドラゴンボール初代で、格上のキャラと熱戦を繰り広げていたころは、負けても輝いていた・・・(アキナス)
氷屋さん:ぎゃああああ!?(修正しました、ご指摘どうも)(アキナス)
黒部さん:アニメでは戦闘力だいぶ上がったんですけどね・・・活躍しなかったけど(笑)(アキナス)
地球人で二番目に強い人の技だなww いや?三番?アフロ格闘家の娘いるし。(IFZ)
2p、「今出てきたのがなんなのか一刀が確認する前に、それは明命の袖に引っ込んでいた。」あーしぇの袖から出た武器が明命の袖に?www(氷屋)
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