桂花エンド 後篇
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  [桂花side]

 

 

   やっぱり、と私は思った。

   一刀と話していて、つい忘れてしまっていたが、アイツの体はここ最近、

   急に倒れるなど、様子がおかしかった。だから、一瞬驚きはしたけど、

   やっぱりと思ったのだ。(・・・・でも、今じゃなくてもいいじゃない。)

 

  「ねぇ、・・・その体どうしたのよ?」

 

   私は分かっているつもりだけど、聞かずにはいられなかった。

 

 「たぶん、天に帰るんだと思う。」

 

   一刀は寂しそうな笑顔で答える、でもあんな笑顔は見たことがなかった。

 

  「北郷、アンタ自分が何を言ってるのか、分かってるの?

   アンタが居なくなったら、どれだけの人が悲しむと思ってるの?」

 

  (私だって、悲しむのよ)と思いながらも、堪える。

 

  「それを言われると帰りたくないな。」

 

   一刀は悔しそうにそして、悲しそうにそう呟いた。

 

 

  「だったら、ずっとここに居なさいよね!やっとアンタが望んだ平和な世界

   なのよ。アンタの天の知識が今まで以上に必要なるんだから、その時は

 私が直々に手伝ってあげるんだから、感謝しなさいよね。」

 

 

  一刀の存在がまた薄くなった。だから、必死になってここに残るように

  伝える。だって、やっと素直になれそうなのに。

 

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   「やっと平和になって、みんなで旅や遊びに行きたかったのに、

    もう・・・・ダメみたいだ」

 

   「諦めるなんて、アンタらしくないじゃない。馬鹿一刀!」

 

   「え……今、なんて言ったの?」

 

   「馬鹿一刀って言ったの!これからは一刀って呼ぼうとしてたのに

    一刀が消えたら、言えないじゃない。」

 

   「ごめん・・・そういえば、今度の桂花の誕生日に贈ろうと思ってた服が

   あるんだ。俺の国の服で『浴衣』って言うんだ。それは夏のお祭りで

    着る服なんだ。後で、受け取ってくれたら嬉しいよ。」

 

 

   「ありがとう、アンタが見たら惚れ直さしてあげるんだから。」

   (もう、涙が堪えることができないわよ)

 

   「(もう、ほんのわずかしかないか・・・)

    さよなら、王佐の才を持つ者よ」

 

  「待って…待ちなさいよ、一刀」

 

  「さよなら、天邪鬼な女の子」

 

  「お願いだから、待ってよ……一刀」

 

  「さよなら、好きだったよ桂花」

 

  「一刀・・・かずと・・・ねえ、かずとってば・・・うぇぇええ〜〜〜ん」

 

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   一刀が消えた、そんな事実が信じられなかった。

   涙が止まる気配が一向になかった。

   私は泣きながら、なぜこうなる前に止められなかったのかを考えた。

   でも、いくら考えても答えは出なかった。・・・いや、厳密には『もう、

   遅い』という答えだった。

 

    しばらくして、涙がマシになった私は魏のみんながいる宴の元へ戻って行った。

 

   そして、私は先ほどの一刀とのことを要点を纏めて話した。

 

   ある者は唖然として、言葉が出なかった

 

   ある者は涙を止めることを忘れたかのように泣いた

 

   ある者は怒り狂って、その拳を私に向けてきたが、

   華琳様に止められた

 

   ある者は理解できないで、そのまま倒れた

 

   ある者は覇気を無くし、ただ涙を流すだけだった

 

   私は一刀からの最後の贈り物を取りに行くために、この場を離れた。

 

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                   〜4年後〜

 

 

   一刀が消えて、4年もの月日が経った。

   魏の民は一刀が消えてから、目に見えるように笑顔が減った。

   だけど、一刀が消えて直後に比べたら、だいぶマシになった方だ。

   その理由は北郷隊及び警備隊の奴らが「「「「「私たちが北郷様の代わりに

   民たちを支えなくてどうします!!」」」」」と言い出したのだ。

   見て見なさいよ、一刀。アンタがどれだけの人を変えたのかを。

 

   そして、私たちは洛陽で行われてる『夏祭り』に来ている。

   これは一刀が天の国で行われていると言ったことを華琳様も

   覚えてたみたいで、一刀との日々を忘れないために行われている。

 

   華「みんな、集まったかしら?」

   秋「いえ、まだ桂花の姿がありません。」

   華「そう、じゃあ少し待ってあげましょう。」

   季「そういえば、流琉は今日は何を食べるの?」

   流「も〜季衣は食べ物の話ばっかりなんだから。」

   秋「そういえば、姉者も同じようなことを言ってたな。」

   春「しゅ、しゅうら〜ん」

   真「やっぱり、春蘭様は春蘭様やで。」

   沙「季衣ちゃんと同じこと考えてるなんて姉妹みたいなの〜。」

   凪「春蘭様、そんなにお腹が空いてるのでしたら、こちらにビタビタ麻婆豆腐g」

   霞「なんで、ここにそれがあるんや!!」

   風「そうですよ〜、真っ赤になって倒れるのは稟ちゃんだけで充分ですよ〜。」

   稟「私ですか!?………それにしても桂花は遅いですね。」

   風「稟ちゃん、話を変えましたね。」

   桂「ハァハァ、遅くなってすいません、華琳様。」

   華「桂…花…(今すぐ、閨に持って帰りたいわ)その服はどうしたの?」

   桂「はい、この服は一刀からの贈り物です。」

   みんな「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」

   春「今、『一刀』って言わなかったか?」

   桂「そう言ったわよ。どこまで脳筋なのよ、まったく」

   春「なんだと〜貴様!」

   秋「落ち着け、姉者。私も驚いたぞ、みんなもそうなんだろ?」

    「ええ」「うちもや」「そうなの〜」「私もです」「風もなのですよ」「ウチもや」

    「まさか、桂花が一刀殿を名前で呼ぶとは」「ボクも」「季衣と同じです」

   桂「そんなことよりも、早く行きましょうよ、華琳様〜」

   華「えぇ、そうね。それにしてもその服とても似合ってるわよ」

   桂「この服は『一刀が私のために』用意させた服ですから」

   華「へぇ〜、(帰ったら、どんなお仕置きがいいかしら桂花)早く行くわよ」

       「「「「「「「「「「はっ」」」」」」」」」」

 

   華「それにしてもだいぶ、活気が戻ってきたわね。」

   春「これもそれも華琳様のおかげです」

   華「私じゃなくて、アイツの部下のおかげよ、春蘭」

   風「それにしてもこう、にぎやかだと事件が起こりそうですよね〜」

   稟「やめなさい、縁起でもない」

   凪「ご安心を。私が倒しますので」

   沙「凪ちゃんが、燃えてるの!」

   真「じゃあ、ウチも屋台やるか〜」

   季「じゃあ、ボクは食べ歩き〜」

   流「すいません、華琳様。私が面倒見ますので、まて〜季衣」

   華「じゃあ、今から各自自由に周りなさい」 

 

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   [春蘭・秋蘭視点]

 

   「なあ、秋蘭」

   「なんだ、姉者。」

   「あっちに髪飾りが売ってるから、華琳様に似合いそうなやつを探さないか?」

   「あぁ、じゃあ行こうか姉者」

 

    ある大きな屋台に来た二人

 

   「なあ、姉者」

   「どうしたんだ、春蘭」

   「この髪飾りどっかで見たことがないか?」

   「どれどれ・・・・これは確か一刀が委託したやつじゃないのか?」

   「やっぱり、そう思うか姉者よ!?」

   「お二人とも、それに目をつけるとはお目が高い。それは天の御使いこと、北郷様が

    ご自分で最初に委託した作品でございます。」

   「なあ、秋蘭」 「あぁ、姉者」

   「「これをいただこうか」」

 

   「三羽鳥視点」

 

   「まさか、うちの絡繰りがあんなはよう売れるとは思わんかったわ〜」

   「それは私が売り子をしてあげたからなの。だから、3割頂戴ね」

   「私も護衛をしてたんだから、3割はもらうぞ。」

   「ちょっとまちな〜、自分ら。うち4割しかないやないの!」

   「いいじゃない、それぐらい」

   「そうだぞ〜、沙和を見習え」

   「もう、わかりました。これでええよ。」

   「それにしても、ホントに隊長が消えてからしばらくの間に比べて、だいぶ

    マシになったの」

   「それは私も思っていた。特に警備隊が頑張ってくれてるな」

   「うちらの分も、アイツらが少しで支えてくれたんやな〜」

   「よし、今日稼いだお金で、たまにはアイツらに飯でもおごってやるか」

   「沙和もなの」

   「それはもともと、うちのお金やっていうのに」

   「「細かいことは気にするな(なの〜)」」

   「隊長、もうそろそろ帰ってきてもええんちゃうん?」

   「隊長が居なくては北郷警備隊になりません」

   「帰ってきたら、ウジムシたちと訓練なの」

 

           「「「隊長待ってますからね」」」

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   [風・稟side]

 

   「ねえねえ、稟ちゃん。」

   「どうしたんです?風」

   「なんか、あそこに新しい本屋があるので、行きませんか?」

   「祭りに来ているのに本屋って…まあいいでしょう、行きましょう」

 

   彼女たちが行った本屋は蜀では有名なあの店だった

 

   「おぉ、これはこれは。」

   「ねぇ、風。なぜか一刀殿と華佗殿が表紙に書いてあるのですが、

    どういう意味なのでしょうか?」

   「じゃあ、読んでみたらどうでしょうか?」ニヤニヤ

   「分かりました。…………ブーーーーーーーー」

   「どうしましたか、稟ちゃん。」

   「一刀殿と華佗殿が(自主規制)」

   「なるほど〜、それでですか。店の主は居ますか?」

   「どうかなさいましたか?」

   「いえいえ、この本屋は何を売ってるのか気になりまして」

   「あぁ〜、ここは蜀で蜀の二大軍師御用達の八百一本屋の3号店になります。」

   「わかりました、ではこの鼻血が付いた本は買わしてもらいますね。」

   「毎度、ありがとうございました〜」

   「稟ちゃん、落ち着きましたか?」

   「すいません、風。で、あの本屋には何が売ってたのですか?」

   「(記憶がないなら)あそこはお兄さんの本が売っていたのですよ」

   「一刀殿の本が・・・・今度から行ってみようかしら?」

   「・・・・おやおや、お兄さんを思い出したら涙が毀れてきたのです。」

   「私もですよ、風。一刀殿、いつまで私たちを待たせるんですか?」

    「「1日でも早く帰ってきてくださいね」」

 

   [霞side]

 

   「おぉ!呑兵衛王大会か〜、ええな〜ウチが参加せえへんわけにはいかんやろ!」

 

   こうして、霧は呑兵衛王大会に参加し、続々と参加者を撃退していった

 

   「ウチに勝てるやつはおらんのか〜、ウチはまだまだ行けるでぇ〜」

   「では、お相手していただきますか?」

    そういうと、年老いた老人が挑んできた。

   「おいおい、お爺ちゃん大丈夫かいな?ちょっとやちょっとじゃ負けへんで!」

   「こう見えても、北郷様と飲み明かしたことがあるぐらいですぞ!」

   「な・・なんやて!?お爺ちゃん、その話を肴に酒でも飲もうや!」

   「ええ、構いませんよ。元々そのためにここに来たんですから」

   「じゃあ、お爺ちゃん。どうやって、一刀に会ったん?」

   「それはですな〜、北郷様が警邏中にわしが荷物を盗まれた時に取り返してくれたんじゃ。」

   「あ〜、目に見えるわ〜。それで、なんで飲むことになったん?」

   「わしは酒屋を営んでいるのですが、もうやめようと思ってたんですが

    そこに北郷様がわしに知恵を授けてくださったのじゃ」

   「へぇ〜、どんな話やったんよ?」

   「わしの店を昼は酒屋、夜は酒場にしてみんなで飲めるようにしないか、

    という話じゃった。わしには息子が1人おっての、戦争から帰って来れたのじゃが

    何をやるにも無関心じゃった。しかし、北郷様が息子を変えてくださったのじゃよ」

   「流石は一刀やな〜、で今はその息子さんは何やってるん?」

   「昼は警備隊、夜は一緒に酒場で一緒に働いてますよ」

   「そういや、一刀が帰ってこうへんかったことがあったけど、それかもな。」

   「確か、帰りには私が持っている中で最高の老酒を渡しましたかな。」

   「あ〜、それやそれ!!めっちゃおいしかったで〜それ。」

   「ありがとうございます、では今度、店に来てくださいね。」

   「じゃあ、将のみんなを連れていくわ、今日はおおきにな。」

         「「では、今日はお開きですね(やな)」」

 

   「今日はええ話が聞けたわ〜、それに一刀。アンタが必要な人がまだまだいるんだから

    さっさと戻ってきいや」

 

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   [季衣・流琉side]

 

   「今日も人がいっぱいだね、流琉。」

   「そうだね、季衣」

   「さて、今日は『はんばーぐ』食べようかな、『ひやしちゅうか』に

    しようかな〜。」

   「季衣は天の食べ物が好きなんだね、まあ私も『くっきぃ』好きだけど」

   「それにしても、兄ちゃんが教えてくたおかげで街でも食べられるように

    なったし、やっぱ兄ちゃんはすごいね」

   「ええ、兄様のおかげでみんな笑顔になれるんだよ。しかも、

    みんなの周りには兄様の面影が見えるんだ。」

   「だから、寂しいの?」

   「ごめん、やっぱり顔に出てた?」

   「うん、でもしょうがないよ」

   「ごめんね、季衣」

   「僕も寂しいんだよ。だから天の料理食べて、兄ちゃんとの日々思い出すんだ」

   「ごめんね、季衣。私も天の料理を作る時に思い出しちゃうの。」

   「兄ちゃん、一緒にごはん食べに行こうね。」「兄様、もっと天の料理教えて

    くださいね。」「「だから、待ってるからね兄(ちゃん)(様)」」

 

   [華琳・桂花side]

 

   「ねえ、桂花。その服ってどういう作りなの?」

   「これはですね、華琳様。脱がせやすい作りになってるようです。」

   「(これはいいことを聞いたわ!)へぇ〜そうなの。それに今日は

     いつもと違う香りがするけど、何か香を使ってるのかしら?」

   「これはですね、華琳様、私の真名と同じ『桂花』という花なんですよ。

    確か、天では『きんもくせい』とか言ってたはずです。」

   「へぇ〜そうなの。天にも同じ花があるのなんて、素敵じゃない。」

   「これも、この『ゆかた』と一緒にもらったんです。」

   「『ゆかた』というのは今、あなたが着てる服なの?」

   「はい、この服は天の国で今日のような日に着る服らしいので着てみました。」

   「羨ましいわね、私も似たようなものを作らせようかしら!」

   「そういや、華琳様に似合いそうな服があるとか一刀が言ってましたよ?」

   「それはホントなの、桂花!どんな服か言いなさい、早く!」

   「華琳様、目が怖いです。確か、あの服屋の主人に預かってもらってると

    一刀が言ってましたよ。」

   「さあ、桂花。急いであの服屋に行くわよ。」

   「ま、待ってください、華琳様〜」

 

    服屋に入って、数分後〜

 

   「これが北郷様から、あなた様へ渡すように言われてた品でございます。」

   「ありがとう、この者に普通の服の5倍のお金を!」

   「はっ、ただいま。」

   「さて、早速だけどこの服を着たいから、部屋をかしてくれないかしら。」

   「へえ、こちらをお使いくださいませ。」

   「分かったわ、桂花。私について来なさい。」

 

    それから、数分後〜

 

   「か、か・・華琳様、ブーーーーーーーーー」

   「あら、どうしたのかしら?桂花、稟みたいに鼻血を出して。」

   「申し訳ありません、華琳様。あまりにも可憐すぎて、つい」

   「そう、わかったわ。じゃあ、この服はまた今度着ましょう」

   「そうしてくださると助かります。(いろんな意味で)」

    一刀が用意したのは黒を基調としたゴス浴衣だったのだ!!!

   「それにしても、この『ごすろりゆかた』って可愛らしい服なのね」

   「ええ、華琳様が着たら妖艶すぎるものでございます。一刀、

    よくやったわ!」

   「じゃあ、みんなを集めに行こうかしら」

   「はい、華琳様。」

 

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  秋「華琳様、そのお荷物はどうしたのですか?」

  華「秋蘭、この服は一刀が残してくれた服よ。」

  霞「ええな〜、一刀が残した服か、ウチの分もないかな〜。」

  華「確か、一刀はみんなに一着ずつ用意してると言ってたわよ。」

  霞「ホンマかいな、じゃあ今度取りに行くか〜。」

  季「ねえ、流琉。明日取りに行こうよ!」

  流「じゃあ、お昼過ぎにね」

  凪「た、隊長が用意してくださった服か〜」

  真「なんや、凪。真っ赤やで」

  沙和「やっぱり、凪ちゃんは可愛いの〜」

  凪「ふ、二人とも!!!」

  風「稟ちゃん、どうしたのですか?」

  稟「か、一刀殿が用意した服。そ、それで一刀殿は私を・・ブーーーーーー」

  春「おい、どうした稟。大丈夫か?」

  稟「ええ、大丈夫ですよ。それにしても桂花はどうしたのです?」

 

  みんな「「「「「「「「「「あっ!」」」」」」」」」」

 

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  春「おい、あそこに桂花が囲まれてるぞ」

 

  桂花は賊10人ほどに囲まれてた、だが桂花以外の面々は春蘭が辛うじて見える距離だった

 

  賊「おい、ねえちゃん。ひとりか?一緒に遊ぼうぜギャハギャハ」

  桂「だれがアンタなんかと。」

  賊2「言葉にゃ、気を付けた方がいいぜ!」

  桂「だれが気を付けるもんですか、性欲全開変態男」

  賊4「なめてんじゃねーぞ、クソ女」

  桂「やれるもんなら、やって見なさいよ。こっちにはみんながいるのよ。」

  賊8「みんな〜だぁ、どこにいんだよ。」

  桂「ここに居るじゃない?……へっ?」

   桂花はみんなと離れてることに今になって気づいた

  賊共「「「「「「「はっはっははは」」」」」」」」」

   桂花の顔がだんだん青くなっていくのが見えた。

  賊6「さあ、どうすんだよ、あ〜ん」

  桂「あ、アンタたちなんて私一人でも大丈夫なんだから!」

  賊1「強がってんじゃね〜ぞ、お仲間が来る前にコイツを連れ帰るぞ」

  賊共「「「「「「おおおおおおおお!」」」」」」」

  桂「こんなことして、ただで済むと思ってんの!!」

  賊5「思っちゃいねえさ、ただお前もただで済まないさ、ヒッヒヒ」

  桂「い、いやーー。助けて〜助けて〜」

  賊10「お仲間さんにはここまで来るのに少し時間がかかるだろうさ」

  桂「助けて、助けてよ〜〜一刀ぉおおおおお」

 

        「俺の桂花に薄汚い手で触れんじゃねええええええ」

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  私はその声を向く方向を見た。すると、漆黒の服を纏いし男がいた。

  だが、あの顔は私の前から消え、多くの者を泣かした青年だった。

  あの人の笑顔を忘れるものは魏には居ないだろうと思う。

  だが、今の彼の顔は悪鬼羅刹が似合うだろう、でも私は彼を見て安心した。

  そして、彼は一言、こう呟いた。

 

   「北郷流抜刀術、八咫烏」

 

  すると、どうだろうか。私周りを囲んでいた賊共は一瞬にして吹き飛んだ。

  そのあとに彼は私の前に来て、抱きしめながらこう言った。

   「怖いをさせてごめんね、そしてただいま桂花。」

  私が4年間の間、聞きたかった声が聞けた。

  そして、緊張も切れて人目をはばからずに泣いてしまった。彼は私抱きしめながら

  警備兵への指示を促した。そして、警備兵も私と同じような目になりながら告げる。

  「お帰りなさいませ、隊長。」そして、彼も告げる、「ただいま」と昔のままの笑顔で。

  華琳様が私の方に向かってきた。そして、彼に礼を言おうとすると固まった。

  それは、そうだろう。だって、4年前に失った者が帰ってきたのだから。

  でも、即座にこう言った。「おかえりなさい、一刀」

  彼も言った「ただいま、華琳」

  将のみんなも最初は言葉を失ったが笑みを浮かべ、そして涙をながしながら彼に

  「おかえり」と告げる。

  私もやっと、涙が収まり「おかえり」と告げる。

  まあ、そのあとは質問攻めだったが、彼は笑顔で答える。

  それでやっと、私の前に来た。

 

  「遅いのよ、馬鹿一刀」

 

  「ごめんごめん、みんながなかなか離してくれなくて」

 

  「そんなことどうでもいいのよ、それをより他に言うことはないの?」

 

  「その浴衣、とっても似合ってるよ」

 

  「ふん、当たり前じゃない。惚れ直した?」

 

  「惚れ直さない方がおかしいだろ!」

 

  「じゃあ、二度と私を離さないでね」

 

  「あぁ、絶対だ」

 

  一刀が帰ってきて、聞きたかったとこが聞けた。

  もう、私は過去を振り返らないだろう、今という幸せな日々に大切にしたいから。

 

-11ページ-

 

あとがき どうも〜ma0です。いや〜一応、終わりました。

 

     そして気づいたことが一つ、張三姉妹がでてないorz

 

     他国に舞台をしに行ってるってことで、よろしく

 

 

     さて、前回のあとがきで書いた???の正体は・・・なんと魏兵士Aです

 

     いや、名前ないんでwww

 

     次はそっちサイドで書くんで、モブキャラが多数でますww

 

  

 

     そして、実は一番最後(あとがき省く)のページは毎回変わってますww

 

     なぜなら、エラーばっかりで書き直してるからですorz

 

 

     そんなこんなで、次まで ノシ

 

 

説明
エラーが9回目、もういやああああああああああああ
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7599 6350 27
コメント
きたさんさん、報告ありがとうございます。えぇ、一刀が用意させた服なので期待せずにはいられないと思いますよ、華琳的にはww(帽子屋)
この服を×「期待から」は○「着たいから」でしょう。まあ期待していたこともあるんでしょうけど?(きたさん)
神木ヒカリさん、ありがとうございます。私はゴスロリ浴衣で髪をストレートの華琳をみたいですね〜w(帽子屋)
readmanさん、報告ありがとうございます。早速、直してきます!!(帽子屋)
素晴らしいデレ桂花でした。浴衣姿の桂花と華琳見たいです。(神木ヒカリ)
霧→霞かと。(readman )
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