真・恋姫無双 黒天編 第10章 「黒天」中編3
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真・恋姫無双 黒天編 裏切りの*** 第10章「黒天」中編3 仮面の男

 

 

 

雪蓮「誰よ・・・アンタ」

 

雪蓮は強い眼光を仮面の男へと向ける。

 

その視線を無視しながら、仮面の男は雪蓮とサラとの間に自分の体をねじ込んでいき、南海覇王の剣先をサラから外して自分の方へと向けさせる。

 

そして、双剣で南海覇王を勢い良く弾き返す。

 

雪蓮「なっ!?」

 

その細い体からは想像できないような強い力が剣から伝わってきて、南海覇王が弾かれた力によって一瞬、雪蓮は体を持っていかれそうにまでなった。

 

それを何とか踏みとどめ、再び男に剣先を向けようとした時、雪蓮は仮面の男が今までいた位置から青い曲線が自分へ伸びていることに気付く。

 

そして、その線を辿っていくと自分の懐に仮面の男がいることにその時初めて気付いた。

 

仮面の男はすでに蹴りの体勢に入っており、男はそのまま雪蓮の体を蹴り抜いた。

 

雪蓮「ガハッ!!」

 

その蹴りの勢いは凄まじく、雪蓮の体は大きく跳ね上がり後方へと飛んでいく。

 

しかし、雪蓮は地面に体を強打しそうになる前に辛うじて体勢を整え、うまく着地して見せる。

 

実は雪蓮は蹴りの勢いを少しでも和らげるために蹴りが直撃する直前、自分から後方に少しだけ跳んでいたのだ。

 

雪蓮「――ッ!?」

 

しかし、それでも勢いは完全には殺しきれなかったようで雪蓮はお腹を押さえ、痛覚を耐えていた。

 

 

 

 

その間にサラの後方から黒布の男が近寄ってくる。

 

そして、立ち上がろうとしているサラの姿を見て、自分の肩を貸してやる。

 

黒布の男「大丈夫か?」

 

サラ「まだ・・・やれるわよ…離して・・・」

 

黒布の男「あかん。後はコイツに任せて下がりぃ!!」

 

サラ「ッ!?ダメ!!私が・・・っって!!何すんのよ!!放せっ!!」

 

サラは何かを言おうとしていたが、黒布の男はその言葉を聞かず、無理やりサラの体を抱きかかえ、後方へと下がっていった。

 

仮面の男はチラッと後ろを振り返って、その様子を眺めていた。

 

 

 

 

愛紗「雪蓮殿!!!」

 

黒布の男がサラの下へと近づいていたのとほぼ同時に、愛紗と春蘭も蹴り飛ばされた雪蓮の方へと向かっていた。

 

雪蓮は腹を押さえながら立っているが、愛紗は立っているのがやっとという印象を受ける。

 

雪蓮「あれ・・・、愛紗・・・それに春蘭?何でここに?」

 

雪蓮は闘いに夢中になりすぎて、愛紗や春蘭のことに気付いていなかったようだ。

 

愛紗「それよりもお体は大丈夫か?」

 

雪蓮「正直・・・け・・・結構効いたわ・・・。なんてバカ力で蹴りやがんのよ・・・アイツ・・・ッッ!?」

 

雪蓮は喋るのも辛そうでそのままうずくまってしまう。

 

いままでサラを追いかけるために全速力で戦場を駆け回り、サラとサシで対峙した時も矢を避けるために走り回っていたのだ。

 

さらに、戦場独特の重い雰囲気が合わさることでその疲れが一気に雪蓮に襲い掛かる。

 

愛紗「雪蓮殿!!おい!!春蘭!!!!!早く手を・・・春蘭?」

 

 

 

 

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愛紗は雪蓮をできるだけ楽な体勢に変えてあげようとしたが1人では思うようにゆかず、春蘭に助けを求める。

 

しかし、春蘭はある一点をジッと見つめ、立ち尽くしているようだった。

 

愛紗は春蘭の視線の先へと目線を変えるとそこには仮面の男の姿があった。

 

春蘭「仮面・・・・・・」

 

春蘭は一言そう言うと、顔の表情から一気に怒りの感情が読み取れる。

 

右手に持たれている七星餓狼の柄はギリギリと音を立てている。

 

春蘭「アイツが・・・季衣を・・・」

 

仮面の男も春蘭が放つその殺気に気付いたようで、雪蓮に向けて構えていた双剣の構えを春蘭の方へと切り替える。

 

???『あら・・・、私が最後ですか』

 

すると、どこからともなく女の声が不毛の大地にこだまする。

 

愛紗「この声・・・」

 

愛紗はどこかで聞き覚えのある声の出所をキョロキョロと探す。

 

春蘭はそんな声は聞こえてもいないようで、ジッと仮面の男を鬼の形相で睨みつけていた。

 

ツルギ「こっちはお前が最後だ・・・後の連中はどうなってる?」

 

ツルギは誰も居ないはずのところに向かって話を始める。

 

すると、そこから黒いひずみが徐々に生じていき、人一人が通れるくらいの黒い穴が現れた。

 

その穴からすらっと伸びる美しい足が出てくると、いつもの黒いドレスに身を包んだカガミが姿を現した。

 

カガミ「はい、おおむね準備は完了しました。あと少しでこちらに来るでしょう」

 

カガミはツルギに話を進めながら、辺りの様子を簡単に眺めている。

 

そして、ツルギや黒布の男がいる方へと歩いていく。

 

その姿は気品に溢れており、戦場では似つかわしくない優雅さを感じさせる。

 

カガミ「本当に良くやってくれました。貴女も・・・」

 

カガミは黒布の男に抱きかかえられているサラの頭を軽くなでてやる。

 

そして、サラの顔についていた切り傷へと手を伸ばす。

 

サラ「痛ッ!」

 

カガミ「そんなに深くは切れていないようですね。傷が残ってしまってはその美しい顔が台無しですからね。手当てをしてあげてください」

 

そういってカガミはどこからともなく救急処置の道具を取り出し、黒布の男へと手渡す。

 

黒布の男「ほいほ〜い」

 

黒布の男はサラをゆっくりと地面に下ろしてから、カガミから手渡されたそれを受け取ると、手馴れた手つきでサラの顔の傷の手当をしていく。

 

サラ「やめて・・・余計なお世話よ・・・」

 

黒布の男「聞っこえへ〜ん」

 

カガミ「さて・・・向こうはなにやら一触即発なご様子ですが・・・」

 

カガミがそう言って、春蘭や愛紗のいる方へと顔を向ける。

 

カガミ「昨日はお邪魔いたしました」

 

愛紗「あの時の凪たちを連れて行った女・・・凪たちはどこだ!?それに・・・ご主人様は・・・」

 

カガミ「さぁ・・・どこにいるのでしょうね・・・」

 

カガミはわざとらしく知らないというそぶりを見せる。

 

愛紗「きさま・・・」

 

カガミ「そうカッカとしないでください。貴女まで取り乱しては、話を聞いてくれる人がいなくなるじゃありませんか」

 

雪蓮は愛紗によって楽な姿勢へと変えられていたが、お腹を押さえており、当分は動けそうにない。

 

春蘭はというと、ただただジッと仮面の男へ敵意と殺意を放っている。

 

愛紗「クッ・・・」

 

愛紗は歯を食いしばりながら、敵の挑発とも取れる言葉をじっと耐えるしかなかった。

 

カガミ「さすが文武両道をモットーとする関羽さんですね。そこで崩れてくれればとも思ったのですが。でも・・・そちらの方は・・・もう駄目なようですね」

 

愛紗「何・・・」

 

 

 

 

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愛紗は自分の隣にいる春蘭へと視線を移すと、長い黒髪がユラユラと上下に揺らめいており、体中を赤い“もや”が包み込んでいる。

 

愛紗「おい、春蘭・・・落ち着け」

 

愛紗は春蘭を少しでもなだめようと声をかける。

 

すると、ギロッと愛紗の方に目線だけを移して

 

春蘭「落ち着け・・・だと?」

 

とドスの利いた声で吐き捨てるように話し始める。

 

愛紗はその視線と気迫により、一瞬気圧されてしまう。

 

春蘭「仮面の・・・、季衣を・・・」

 

春蘭は視線を仮面の男の方へと戻す。

 

春蘭「落ち着いて・・・いられるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!!!!!!!!!!!」

 

春蘭は猛々しい咆哮と共に、弾丸のような速さで仮面の男へと突撃をかける。

 

仮面の男はさらに腰を落とした構えをとって、春蘭を身構える。

 

間合いを一気に詰めた春蘭は真っ赤に染め上がった七星餓狼を力の限り、男に向かって振り下ろす。

 

ザシュンという剣が地面に突き刺さる音と共に大爆発が巻き起こる。

 

春蘭はその剣圧で暴風を巻き起こし、その威力は地面を大きく陥没させる。

 

ツルギ「ほう・・・、カガミのにらんだ通りこの外史の変化にいち早く順応したのはやっぱり夏侯惇だったか・・・」

 

ツルギは巻き起こる砂塵の中、春蘭に感嘆する。

 

一方、仮面の男はその剣圧から起こる爆風にうまく乗って、体を中に浮かせていた。

 

春蘭の初撃はあまりにも太刀筋が単純であったがため、避けることは容易かった。

 

しかし、その威力はあまりに絶大すぎて、仮面の隙間からは緊張による汗が零れ落ちていた。

 

春蘭は宙を舞っている仮面の男に対して更なる殺気を放つと、その男が不恰好に着地した瞬間を狙って再び急速に間合いを詰める。

 

そして、目を疑ってしまうような連続攻撃を繰り出し始める。

 

ブォォン、ブォォンという七星餓狼が空気を切り裂く音が絶え間なく春蘭と仮面の男の間で鳴り響く。

 

愛紗「春蘭・・・アイツいつの間に“気”を扱えるように・・・それにあの仮面の人物も・・・」

 

愛紗は春蘭の戦いぶりにも驚いたが、同時に仮面の男の強さにも驚嘆する。

 

仮面の男は暴風の如く襲い掛かる春蘭の斬撃を、いとも容易くといった感じに最小限の動作で躱している。

 

それどころか隙さえあれば男は双剣で春蘭に反撃さえ加えていた。

 

春蘭「季衣を・・・よくも季衣をぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」

 

仮面の男「・・・・・・クッ・・・ハァッ・・・・・・」

 

春蘭「凪たちも返せ!!北郷も・・・北郷も!!!!」

 

春蘭は激昂に身を任せ、仮面の男に休む暇さえも与えず、ひたすら攻撃を繰り返している。

 

カガミ「さすが夏侯惇殿です。予め策を労しておいてよかった・・・」

 

仮面の男は双剣をクロスさせ、連続攻撃を放っている春蘭の七星餓狼をがっちりと挟み込む。

 

受け止めた瞬間に仮面の男の足元が少しだけ地面にめり込む。

 

受け止めたことで剣の勢いが無くなったのを確認すると、すぐさまそれを弾き返し、右手の剣で春蘭の体を斬りつける。

 

春蘭は少しだけ後方に跳んでそれを避けると、仮面の男に向かって再び走り出そうとする。

 

 

 

 

 

カガミ『フフフッ・・・』

 

 

 

 

しかし、走り出す直前、春蘭は今までいなかったはずのカガミが自分の右側に立っている事に気付く。

 

春蘭「なっ!?」

 

そしてカガミは春蘭の耳元まで顔を近づける・・・

 

カガミ『言霊・・・見幻なさい・・・』

 

春蘭はその標的を仮面の男からカガミへと変え、カガミの首を狙って斬りつける。

 

そのとき、カガミの首からぶら下げられた真っ赤な光を放つ勾玉が目に入った。

 

 

 

 

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カガミ『             北郷一刀はいなくなりました          』

 

春蘭「ッ!?」

 

 

 

 

 

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春蘭の斬撃はカガミの首まであと少しというところで失速し、寸でのところでぴたっと止まる。

 

カガミ「フフフッ・・・」

 

愛紗「春蘭?」

 

春蘭はカガミの首元に刃を突きつけたままピクリとも動かない。

 

カガミは七星餓狼の刃をチョンと触ると、春蘭はそれだけで七星餓狼を地面へ落としてしまう。

 

愛紗「えっ…」

 

カガミはそれを確認した後、優雅に春蘭の所から離れ、仮面の男の方へと向かう。

 

カガミ「手を出してしまい申し訳ありません。ですが・・・ね?」

 

カガミがそういうと、仮面の男も縦に首を振る。

 

そして、一歩前に踏み出して再び闘いの構えを見せた。

 

 

 

愛紗「おい・・・春蘭」

 

愛紗は春蘭のもとに駆け寄って、肩に手を置く。

 

愛紗「どうし・・・・・・た・・・」

 

愛紗は肩に手を置いたまま春蘭の顔を覗き込む。

 

その春蘭の顔を見て、愛紗は驚くことしかできなかった。

 

顔面は蒼白で目の焦点は定まっておらず、その目からは涙が溢れ落ちている。

 

そして、体全体が小刻みに震えているのが肩に置かれている手からも伝わってくる。

 

先ほどまで放っていた殺気も消えうせ、見る見るうちに小さくなっていく。

 

春蘭「ほん・・・ご・・・う・・・」

 

最終的には立っていることもままならなくなってきて、ペタッとしおらしく座ってしまう。

 

愛紗「しっかりしろ!!どうしたというんだ!?ご主人様がどうした!!」

 

愛紗は春蘭の両肩を抱え込むと、そのまま春蘭を前後に揺する。

 

しかし、その焦点は愛紗にあっておらず、目からは生気も感じ取れない。

 

春蘭「か・・・ず・・・と・・・、い・・・くな・・・」

 

愛紗「おい!!春蘭!!!」

 

春蘭「や・・・だ・・・・・・う・・・そ・・・だ」

 

愛紗「キサマ!!!春蘭に何をしたのだ!!」

 

愛紗は勢い良く立ち上がると青龍偃月刀をカガミへと向ける。

 

カガミ「なに・・・、彼女も外史に弄ばれた一人だということですよ」

 

愛紗「どういうことだ!!」

 

カガミ「あなたが知る必要はありません。幸福の外史を歩まれた・・・あなたにはね」

 

愛紗「幸福・・・だと?お前は何を言っている?」

 

黒布の男「もう・・・そんなはぐらかすような真似せんでもいいやん。いけずやなぁ」

 

カガミ「そうですか?ふむ・・・」

 

黒布の男の言葉にカガミは少し考えるそぶりを見せる。

 

カガミ「まぁ・・・すこしならいいでしょう。なぜ夏侯惇殿をこのような状態にしたのか・・・。それは・・・彼女が脅威と成り得たからです」

 

愛紗「春蘭が?」

 

カガミ「今のこの世界は“気”の力や“妖術”といったものが使いやすくなるように制限を緩くしてあります。その中で彼女は“気”の力が目覚めつつあり、今の状態ですでに開眼してしまっています。それは私達にとっては脅威です。なので、封じ込めさせていただきました。」

 

カガミはゆっくりと、そしてはっきり聞こえるように言葉を発していく。

 

カガミ「それに、夏侯惇さんがこのような状態になったのは一度ではないはず・・・」

 

愛紗「そういえば、会議の時も同じようなことに・・・っ!なぜお前が会議のことを知っている!?」

 

カガミ「それは“内通者さん”のおかげですよ」

 

愛紗「沙和と・・・真桜か・・・」

 

カガミ「話をもどしますよ。会議の時は外史の混同による記憶の矛盾から起こったものです。しかし、今回のそれは少し違います。彼女らが第一回目の会議で気絶した時に、李典さんと于禁さんに頼んで彼女らにある術式を加えさせていただきました」

 

愛紗「・・・・・・術式?」

 

愛紗はカガミが話すことは途方にもない話に聞こえて仕方がなかった。

 

しかし、一言一句聞き逃さないようにしっかりと記憶していく。

 

カガミ「その術式は『ある言葉』をきっかけに、または類似した言葉を発せられた時に、“ある記憶”が再び蘇るように組み込みました。そのきっかけはあなたも想像できるのではありませんか・・・魏の皆さんはいったい何の話をしている時に、今の夏侯惇さんと同じ状態になりましたか?」

 

愛紗「・・・・・・・・・・・・・・・・ッ!?ご主人様がこの世界からいなくなったという話か!!!!」

 

カガミ「ご名答です」

 

カガミはにっこりと微笑みながら、愛紗に対して拍手を送る。

 

カガミ「でも、報告によるとなぜか曹操さんだけその術式が効かなかったとか・・・不思議ですよね。それと、会議でその話が出たとき、あなたや他の皆さんも崩れるかと思ったのですが・・・途中から急に立て直した人達が増えたのですよ。これも不思議・・・、まるで何か希望でも得たかのような・・・」

 

愛紗「・・・・・・」

 

希望・・・

 

北郷一刀がまだこの世界にいる・・・

 

そう言ってくれた女性のことを愛紗は思い出す。

 

自分も崩れそうだった

 

一人であてもない捜索を続けた。

 

それでも見つからなかった。

 

でも・・・あの言葉があったから・・・自分は立っていられる。

 

カガミ「まぁ、その希望も魏の皆さんには無意味ですね。だからこそ、今の夏侯惇殿があるわけですし」

 

愛紗「なに?」

 

カガミ「彼女らは外史に弄ばれたからですよ。あなたと違ってね。それほど、彼女達の想いは強かった・・・いえ、強すぎたのです。なのに、あの結末・・・悲しいですね」

 

カガミは手を口元に当て、少し俯いて悲しそうな表情を浮かべる。

 

しかし、その目からは全くそんな感情を感じ取ることはできなかった。

 

 

 

 

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カガミ「さて・・・長いお話はここまでにして、休憩はできましたか?関羽さん?孫策さん?」

 

カガミは口元から手を放した後、仮面の男の後方へと歩いていく。

 

カガミ「夏侯惇さんは時機に正気に戻りますので、その辺はご心配なく・・・」

 

そして、カガミが仮面の男を横切る寸前に

 

カガミ「頼みましたよ?」

 

と一言声をかけてツルギ達のもとへ戻っていった。

 

ツルギ「あいつに任せんの、大丈夫なのか?」

 

カガミ「ええ。あなたには本来の仕事を遂行していただかないといけません。今は休んでください」

 

ツルギ「・・・分かった」

 

ツルギは手を組んで、仮面の男へと視線を移すのだった。

 

 

 

 

 

愛紗は春蘭の様子を改めて見てみる。

 

しかし、先ほどとあまり様子は変わらず、とても戦える雰囲気ではない。

 

雪蓮「春蘭は・・・」

 

愛紗「とても戦うのは無理です。このまま元に戻るのを待つしか・・・」

 

雪蓮「そう・・・なら・・・」

 

雪蓮は寝かされていた体勢から立ち上がろうと体勢を変える。

 

雪蓮「いっ・・・た・・・」

 

しかし、まだダメージが残っているらしく、立ち上がってもふらついてしまっている。

 

愛紗「無理をされるな。ここは私が出ましょう」

 

雪蓮「ダメ・・・私が・・・」

 

愛紗「そんな状態で新手の者と戦うおつもりか?相手は春蘭と打ち合える相手なのですよ」

 

雪蓮「・・・・・・」

 

愛紗「それに蓮華殿のこともあるでしょう。ここは私に任せて、傷を癒してください」

 

雪蓮「・・・仕方ないわね。私も無駄死にだけは嫌だし・・・」

 

雪蓮はそういうと再び地面に腰を下ろし、軽く息をはく。

 

雪蓮「気をつけなさい。あの男・・・やるわよ」

 

愛紗「承知・・・」

 

愛紗は春蘭の肩を優しく抱え込んで、雪蓮の隣に座らせる。

 

そして、地面においていた青龍偃月刀を手元まで蹴り上げて掴んだ後、一歩ずつ仮面の男の近くへ歩いていく。

 

愛紗「最初に名乗っておこう。わが名は関羽!!三国一の矛!!!いざ・・・参る!!!」

 

 

 

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三国側 本陣

 

 

ここではあちらこちらで兵士が忙しく走り回っていた。

 

その本陣の一番奥に冥琳たちが控える天幕がある。

 

冥琳たちは地和が妖術で映し出す戦場の様子に釘付けになっていた。

 

今はちょうど季衣が担当していた右翼の一部の戦況が映し出されている。

 

冥琳「ふむ・・・ギリギリだが・・・大丈夫だな」

 

詠「亞莎とその隊ががんばってくれてるから」

 

華琳「それにしても地和にこんなことができただなんてね。何で黙ってたの?」

 

地和「べっ、別に黙ってた訳じゃ・・・最近急にできるようになったっていうか・・・っ!!」

 

地和は坐禅を組みながら華琳に訳を話そうとした時、急に体に悪寒が走るのを感じた。

 

そして、今まで鏡に映し出されていた風景が消えてしまう。

 

詠「ちょっ!!どうしたのよ?」

 

地和「ごめん・・・何か変な寒気がしたのよ。私が感じたんじゃなくて・・・何というか・・・この鳥が感じたというか・・・嫌がって妖術が解けたというか・・・」

 

華琳「鳥?」

 

地和「詳しい話は詠にしかしてなかったっけ?いままでの景色は空を飛んでる鳥の見ている風景をこの鏡に映し出していたのよ。鳥の行動もある程度は干渉できるけど、完全には無理」

 

冥琳「それで?」

 

地和「うん、それでね。鳥がさっきから近寄りたがらない方向があったの。気になるから無理やり行かせてやろうと思ったんだけど・・・無理だった。それどころか通信もきられちゃった」

 

稟「それで、その方向というのは?」

 

地和「中央戦線のちょっと先のところね」

 

稟「何かありそうですね。何とかそこを映せませんか?」

 

地和「いや・・・だから、さっきやろうとしたら無理だったんですけど・・・」

 

詠「その鳥が軟弱だっただけよ。もうちょっと強そうな鳥にしたら?」

 

地和「強そうな鳥って何!?」

 

冥琳「無理を承知でもう一度できないか?」

 

地和「・・・・・・、分かったわよ。高くつくんだからね」

 

華琳「ええっ、その辺の心配は無用よ」

 

地和「ちょっと待ってて・・・」

 

地和はそう言って目を瞑り、再びブツブツと呪文のような物を唱え始める。

 

今までは唱えてから比較的早く鏡に景色が映し出されたのだが、今回はなかなか映ることがない。

 

地和「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・居たわ・・・・・・・・・・・・ッ!?」

 

そう言った後、皆の顔を写し出していた鏡の景色が揺らいでいき、別の景色が映し出されようとしたそのとき、またフッとその景色は途絶えた。

 

地和「ちょっと・・・なんなのよ。何でそんなに嫌がんのよ!!」

 

稟「またか?」

 

地和「・・・・・・なんか腹立つ。鳥ごときに・・・コケにされるなんて・・・待ってて!!意地でも映し出す!!!!無理やり縛り付けてやる!!!」

 

地和は再び目を瞑るとまた呪文を唱えていく。

 

すると、地和の周りから紫色の妖気がもわもわと現れ始める。

 

詠「ちょっと・・・だいじょ――」

 

地和「黙ってて!!・・・映すわよ」

 

鏡は再び揺らぎ始め、ゆっくりとその景色を映し始める。

 

しかし、今まで綺麗に映っていた映像がやけに乱れており、辛うじて見ることができるといった感じだった。

 

どこか地和の様子も苦しそうで、額からは汗が一滴流れ落ちる。

 

地和「長く映すのは無理そう・・・・・・、さっさと見て何らかの情報を得なさいよ!!」

 

詠「分かってるわよ!!」

 

稟と詠、冥琳それに華琳は何か情報を得ようと鏡を食い入るように見つめる。

 

 

 

 

蓮華「おまたせ・・・ってどうしたの?」

 

戦の準備を終えた蓮華が天幕にはいってきた。

 

皆は食い入るように鏡を見つめており、はたから見れば怪しいことこの上ない。

 

華琳「蓮華!貴方も鏡を覗き込んで気付いたことを言いなさい!!」

 

蓮華「えっ!!な・・・何で・・・」

 

詠「いいから早く!!!」

 

蓮華「はいっ!!」

 

蓮華は急いで4人の下に駆け寄り、鏡をみる。

 

蓮華「これって・・・外の景色?なんで・・・って・・・姉様?」

 

冥琳「雪蓮!?どこです!?」

 

蓮華「ほら・・・ここ・・・」

 

蓮華は鏡の端の方を指差した。

 

確かに桃色の髪の女性が地面に横たわり、お腹辺りをさすっているように見えた。

 

華琳「これ・・・春蘭じゃない!!なんで中央に!?もう少し近づけないの!!」

 

地和「はぁ・・・はぁ・・・ホントに・・・むちゃくちゃ言うわね・・・」

 

地和は息を切らしながらそう言うと、再び意識を集中させる。

 

鏡は徐々にその縮尺を狭めていく。

 

詠「愛紗もいるわね・・・んっ?向こう側にも人影が数人・・・」

 

詠がその地点を指差そうとした瞬間、鏡の映像はプツンと途切れた。

 

地和「も・・・もう・・・ダメ・・・」

 

地和は座りながらそのまま後ろに倒れこみ、大の字になる。

 

詠「ありがと、地和。無理させちゃったわね」

 

蓮華「何か鏡で見た姉様・・・苦しそうだった・・・」

 

華琳「一瞬見た春蘭の様子・・・おかしかったわね」

 

詠「あなたたちよくあんな乱れた状態でそんなとこまで見えるわね」

 

稟は地和の下へ近づいていき、額から吹き出る汗を軽く拭いてやる。

 

稟「お疲れ様でした。お体は大丈夫ですか?」

 

地和「何とか大丈夫・・・、でも・・・はぁ・・・今日はもう勘弁して」

 

稟「分かりました。送りの兵を用意しますので、それまではここで休んでいてください」

 

稟は身近にいた兵士を呼び出し、地和の見送りの手配をさせる。

 

そして、稟は冥琳たちのいる方へと戻っていく。

 

詠「でも、なんで愛紗たちはあんな所にいるの?それに向かい側にいた人影は誰?」

 

詠たち軍師組と華琳は今の映像から得られた情報の整理を始めていた。

 

しかし、その輪には入らず、蓮華は一人俯いたまま立ち尽くしていた。

 

華琳「ええ、敵の中心人物とも考えられるわね・・・。どうしたの?蓮華」

 

蓮華「姉様・・・、ッ!?姉様!!!」

 

蓮華は急にバッと顔を上げたかと思うと急いで天幕の出口の方へと走り出す。

 

冥琳「蓮華様!!どこに行かれるのです!?」

 

蓮華「地和!!さっき映ってたところってどこ!?」

 

地和「えっ・・・中央戦線から北へ少し行った小高い丘に囲まれている所だけど・・・」

 

蓮華は冥琳の言葉を無視して地和から場所を聞いた後、すぐさま振り返って天幕から出て行った。

 

詠「ちょっ!!何でそんな詳しく言うのよ!?一人でも行きそうな雰囲気だって分かってて言ったでしょ!?」

 

地和「いや・・・王の覇気に押されたというか・・・」

 

冥琳「とにかく蓮華様を追わねば!!甘寧へ伝令!すぐさま中央戦線へ行くよう伝えよ!!」

 

華琳「流琉と一緒に私も行くわ。あの子・・・あんなに感情的に動く子だったかしら?」

 

蓮華が駆けて出て行ったことで天幕の雰囲気は一気に変わり、華琳も戦線へと出陣するのだった。

 

 

 

 

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中央戦線 北

 

小高い丘に囲まれた平原で、剣戟が連続して重なり合う乾いた音が響く。

 

その戦っている二人を囲むように雪蓮、春蘭含む6人がその闘いを眺めている。

 

愛紗は豪快かつ繊細に仮面の男に向かって偃月刀を振るっていく。

 

しかし、先ほどからその攻撃はあたることがない。

 

仮面の男は地面に青い線を画きながら、戦場を縦横無尽に駆け回る。

 

愛紗(早すぎる!!これでは捉えきれん!)

 

これだけ見ると愛紗が一方的に押されているようにも見えるがそうではない。

 

何十合と打ち合っているのに愛紗も傷一つ負っていないのだ。

 

そのことに愛紗は戸惑いを隠せないでいた。

 

愛紗(なぜだ・・・敵の太刀筋が何となく予測ができる・・・)

 

愛紗は少しの戸惑いを感じながら、仮面の男と相対していた。

 

すると、仮面の男は青い線を尾に引きながら、愛紗との間合いを一気に詰めてきた。

 

そして、右手に持っている剣で愛紗の首を狙った突きを放つ。

 

愛紗(右手の突きのあとは・・・左手からの斬り上げ!!)

 

愛紗は首への突きをヒラリと避けた後、視線を仮面の男の左手へと移す。

 

すると、すでにその刃は下方から上方へと斬りあげる状態になっていた。

 

愛紗はその軌道を読み、すかさず偃月刀の石突きを当てる。

 

カキィンという音が響くと、愛紗は石突きを剣の側面へと滑らせ回転させることで剣を弾き、その勢いも利用して仮面の男の胴を薙おうとした。

 

しかし、その刃はむなしくも空を切る。

 

男は青い線と残像だけをその場に残して、愛紗の背後へと回っていた。

 

愛紗もすかさず体を反転させ、偃月刀を思い切り振りぬいた。

 

すると、男は再び残像のみを残して姿を消す。

 

そして、愛紗の正面少しはなれたところで双剣を構えているのを見やった。

 

愛紗(なかなかやるようだ・・・が、)

 

愛紗は偃月刀の石突きを勢い良く地面に突き刺す。

 

愛紗「お主、なかなかの武を持っているようだが、もう動きは見切った・・・次は覚悟されよ」

 

愛紗の言葉を受けて、仮面の男は左足を一歩後方へ引く。

 

そして腰を低く落としたかと思うと、一瞬で姿を消す。

 

地面には青い線が画かれ、愛紗の周りを高速でグルグルと回り始める。

 

愛紗「・・・・・・・・・・・・」

 

愛紗は青い線を目で追うようなことをせず、ある一点をジッと見つめ、深く息を吐く。

 

今まで円を画いていた青い線が愛紗のちょうど真後ろで急に止まったかと思うと、一直線に愛紗のもとへと軌道を描く。

 

そして、愛紗の背後につくとそのまま右手を大きく振りかぶる。

 

そして愛紗の首元へと斬りかかった。

 

 

 

 

 

 

 

黒布の男「おっしゃ!!決まったやろ!!!!」

 

その様子を見ていた黒布の男は勝利を確信し、大袈裟にガッツポーズをとる

 

ツルギ「・・・・・・・・・ダメだ」

 

黒布の男「えっ?」

 

しかし、ツルギは冷静に言葉を返すのだった。

 

 

 

 

-9ページ-

 

 

 

愛紗「ふっ・・・、やはりな」

 

仮面の男「ッ!?」

 

愛紗は後ろを振り向きもしないで、仮面の男の斬撃を偃月刀で防いでいた。

 

愛紗「はあっ!!!」

 

そして愛紗は後ろを向いたままその剣を弾き返し、石突きで相手の腹辺りを強打する。

 

しかし、その石突きに手ごたえはない。

 

男は再び残像だけを残し姿を消したからだ。

 

愛紗はすぐさま体を反転させ真後ろを向くと、そのまま全速力で走り始める。

 

走り出した方向には間違いなく、今まで見てきた青い線が尾を引いている。

 

そして、その青い線がぴたっと止まった所に愛紗は渾身の力を振り絞って、偃月刀の突きを繰り出した。

 

仮面の男「ッッ!!!!」

 

仮面の男はその突きを二本の双剣で直撃は防げたものの、あまりの威力に左手の方の剣を手放してしまう。

 

そして、勢いも十分に殺すことができなかったため、豪快に後方へと吹き飛ばされるのだった。

 

仮面の男「ガハッ!!」

 

男は地面で2回ほど跳ね上がった後、地面にうつ伏せになる形で倒れこんだ。

 

そして、倒れている男の下へ愛紗が一歩ずつ近づいていく。

 

愛紗「おぬしの武はなかなかのものだ。力、速さに関しては申し分ない。だが・・・、あまり人と死合ったことがないのだな」

 

そして、男が倒れている手前でその歩みを止める。

 

愛紗「動きが単調すぎる。初撃は絶対右手から始まるのだから、こんなにも動きを読みやすい相手はいない・・・それに、刃物に対する恐怖心も見える。私の一撃をその速さを生かして“避ける”ことはせず、いつも“逃げる”という戦法をとるのもそのためだろう?それに逃げる位置はいつも自分の後方だし、私に攻撃を仕掛けるのも大半は速さを生かしての私の背後からだ」

 

愛紗が離している間に男はヨロヨロと立ち上がり、右手に残された剣の剣先を愛紗へと向ける。

 

愛紗「まだやるのか?ならば、容赦はせんぞ!!」

 

愛紗は仮面の男に偃月刀の刃を向け、応戦体制をとる。

 

 

 

 

 

 

 

カガミ「さすがですね。それでこその関雲長殿です・・・」

 

突然、仮面の男の後方から今まで遠くから見ていたはずのカガミが姿を現した。

 

カガミ「たった一回死合っただけでそこまで見抜くとは感服の極みです。ですが・・・この者はまだ本気を出してはおりません」

 

愛紗「なに?」

 

カガミ「最後まで温存といきたかったのですが・・・いまこそ、この者の本気をご覧入れましょう・・・大丈夫ですね?」

 

カガミの妖艶な笑みに仮面の男は少しだけ戸惑いを見せる。

 

カガミ「大丈夫・・・ですね?」

 

二度目の問いかけに男はコクリと一回だけ頷くのだった。

 

カガミ「では、ご覧に入れましょう」

 

カガミは右腕を真横に勢い良く突き出すと、その空間に歪みが生じ、黒い空間が現れる。

 

愛紗はそれを警戒しながら、カガミと仮面の男を交互に見やっている。

 

すると、黒い空間からカツン、カツンという人の足音が聞こえてきた。

 

そして、その黒い穴から一人の少女が姿を現した。

 

愛紗「なっ・・・凪!!!!」

 

愛紗はあまりの突然の出来事に驚愕してしまう。

 

凪の眼は視点が定まっておらず、生気も感じられない。

 

凪はヨロヨロとそのまま仮面の男の方へ歩きだした。

 

愛紗「きさまぁぁ!!凪に何をした!!!!!」

 

カガミ「今はただ少しだけ眠っている状態であると認識していただければと思います。“今は”ですが・・・」

 

凪は仮面の男の前にたどり着くと、仮面の男に背中を向けて立つ。

 

カガミ「さぁ。やってください」

 

仮面の男はカガミの声を合図に、持っている剣の剣先を凪の背中に当てる。

 

愛紗「なっ!!!やっ、やめろーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」

 

何をするかを察した愛紗はそれを止めようと大きな叫び声をあげる。

 

 

 

 

 

 

 

愛紗の叫び声がこだまする中、凪の体は仮面の男の剣によって貫かれたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

END

 

 

 

 

-10ページ-

 

 

 

あとがき

 

 

 

どうもです

 

いかがだったでしょうか。

 

少し遅いですが、あけましておめでとうございます。

 

本年もどうぞよろしくしてやってください。・

 

 

 

 

なんか今回はとても書くのに手間取りました。

 

魏の皆さんは私の書くものでは出番が少ないような気もしてきました。

 

はぶくのも嫌なのでどうしようかと考え途中であります。

 

しかし、考えるのは楽しいのですが自分の言葉の引き出しの少なさに愕然とする日々です。

 

なんとかまとめることはできたと思います。

 

なんとか・・・ですけどね。

 

いい感じで執筆できるようこれからも努力していく所存ですので

 

よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは次回のタイトルだけの予告を

 

次回 真・恋姫無双 黒天編 裏切りの*** 第10章「黒天」後編1 裏切りの・・・

 

では、これで失礼します。

 

 

 

 

説明
どうもです。中編3になります。
本年もどうぞよろしくお願いします。
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コメント
アレトン様>次話を投降しましたよっ!!(salfa)
ヒトヤ様>あんな複雑な能力はありませんが、ただの剣でもありません。次話を読めば何となく分かるかもです(salfa)
スーシャン様>リアクションありがとうございます。是非これからもお楽しみいただければと思います(salfa)
凪が・・・いったいどうなんの!?続きを求むっ!!(アレトン)
まさかブリーチのあの人の剣みたいに斬った相手になにかする剣か?(ギミック・パペット ヒトヤ・ドッグ)
ちょwえぇ!!ちょ!えええええええー(スーシャン)
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