恋姫外史アナザー・とりあえず一刀第三十四話 |
「さあ!皆様お待ちかね!第二回戦が始まります!!」
「「「「おおおおおお!!」」」」
盛り上がる観客席。
「再び行われたくじ引きの結果、二回戦の組み合わせはこのようになりました!」
第一試合 一刀・凪対蓮華・思春
第二試合 星・霞対紫苑・桔梗
第三試合 季衣・流琉対謎の仮面二人
「以上が組み合わせとなります!そしてまもなく第一試合が始まるわけですが、どうなるんでしょうか?華琳様?」
「一刀たち有利かしらね」
「そのお心は?」
「蓮華が弱いと言うわけではないけれど、この面子では見劣りするもの」
ズバッと言ってのける華琳。
「私をみくびるな!!」
怒りで声を荒げる蓮華。
「はいはい、だったら実力を示してみなさい・・・ところで、一刀たちがまだ出てきていないようだけれど・・・」
闘場へ続く廊下。
「大丈夫ですか!?」
「・・・ああ、ちょっとめまいがしただけだ」
一刀は壁に、青い顔で寄りかかっていた。
闘場へ向かっている時、急に一刀がふらついたのだ。
「もう試合始まるし、さっさと行くぞ・・・」
「しかし、顔色が・・・」
心配そうに一刀の顔を見る凪。
「こんなもん・・・」
一刀は足を踏ん張り、両腕を交差させて
「痛いの痛いの飛んでけ〜〜〜!!」
気合と共にそう叫んだ。
「・・・うし!行くぞ」
どうやら持ち直したようで、一刀はすたすた歩いて行く。
「は、はあ・・・」
呆気に取られながらも一刀の後を追う凪であった・・・
「遅かったな。逃げたのかと思ったぞ?」
「勝算ありの闘いで、何で逃げるんだ?」
「減らず口を・・・」
腕を組んで仁王立ちの蓮華と、後ろに控える思春。
準備体操をしている一刀と凪。
「選手は中央へ!」
審判の声が響き、四人は中央へ集まる。
「それでは、試合・・・」
四人共構えた。
「・・・・・・・・」
審判は思いっきり溜めていた。
「・・・・・開!・・・・・・」
「早く言え!」
一刀の突っ込みが響く。
「・・・・・始!!」
実に無駄な溜めの後、審判は言ったのだった・・・
「ふっ!」
「はあっ!」
一刀と凪は試合開始直後、蓮華に向かって速攻をかけた。
凪は正拳突き、一刀は回し蹴りを放った。
ガキン!
キイン!
「くうっ!」
「蓮華様!」
蓮華は剣で一刀の蹴りを受け止め、凪の拳は思春が受け止めていた。
「オラオラオラオラオラオラーーー!!」
一刀はそのまま接近戦に持ち込み、蓮華に対してラッシュをかける。
「ぐうう・・・」
キィン!ガァン!
蓮華は必死に受けに回っているが、攻撃に出る余裕が無いようだ。
「貴様!調子に乗るな!!」
思春は蓮華へ攻撃する一刀に対して、怒りを露わに振り下ろしの一撃をお見舞いする。
が、
「はあっ!」
思春の左側面から、凪が飛び蹴りを放った。
「うひゃお!?」
一刀は身体を仰け反らせ、間一髪で思春の攻撃を避けて、
「ぬっ!」
思春は身体を伏せて凪の飛び蹴りを避けた。
一旦後ろに下がる一刀と、飛び蹴りの勢いのままに思春たちの後ろに陣取る凪。
「すまない思春!」
「警戒してください、蓮華様・・・」
「せえりゃあ!」
「ふっ!」
身構える蓮華と思春。
すぐさま挟撃する一刀と凪。
激しい戦いが、繰り広げられていた・・・
・・・のだが、どうしてこうなったのだろうか?
「絶対に許さん!!」
「わざとじゃねえって!」
「関係ない!殺す!」
「マジだな!目が据わってるし!?」
試合は終わったのだが、一刀は思春に追い回されていた。
原因は試合中・・・
「死ね!」
「断る!」
激しい打ち合いを演じていた一刀と思春。
「もらったあ!」
思春の攻撃をぎりぎりで避け、腹部を狙って拳を繰り出した一刀・・・だったのだが、
「うっ・・・」
試合前と同じめまいが一刀を襲った。
そのまま倒れそうになった一刀は、藁をも掴む思いで手を広げて・・・
ガッ!
何かを掴んだ。
ズルルルル!!
・・・が、何かずり落ちる音と共に、一刀は闘場にキスした。
「いてて・・・」
身体を起こし、思春を見上げる一刀。
その目に映った物は・・・
「・・・・・・へ?」
思わず呆けた声を出す一刀。
彼の正面には思春がいた。
しかし、彼女にはあるはずの物が無かった。
ふと、右手に何かの感触を感じて、目の前に持って来る。
それは白い布。
つまり、思春の下穿き、ふんど・・・
「キャアアアアアア!!」
思春が普段の様子からは想像も出来ない女性らしい悲鳴を上げ、一刀のアゴを思い切り蹴り上げた。
「ぐはあっ!!」
その一撃をまともに喰らう一刀。
しかし、彼ははっきりと見た。
彼女の、普段はふんどしに隠された桃源郷を。
「わが人生に・・・一片の悔いなし・・・」
その台詞と共に、一刀は意識を失ったのだった・・・
で、話は試合後、目が覚めた一刀が追いかけられている場面に戻る。
「貴様というやつは!!」
「わざとじゃないって言ってんだろ!?」
「忘れろ!さもなくば死ね!!」
「冗談!滅多に感情を出さないお前のあんな可愛らしい悲鳴と桃源郷!墓の中まで持っていく!!」
「なっ!・・・ならば今すぐ墓に入れてやる!!」
一刀の発言に一瞬顔を赤くした思春だったが、すぐさま一刀を追いかけ始めた。
「あ〜、そこの二人。次の試合がもうすぐ始まりますから、続きは別の場所でやってくださ〜〜い」
地和の声が響いてきた。
「へいへ〜〜いっと!」
「逃がさん!」
闘場から逃げ出す一刀と、それを追う思春。
その様子を
すっかりおいてけぼりにされた凪、蓮華は呆気に取られた顔で
見ていたのだった・・・・・・
どうも、アキナスです。
いや〜、負けちゃいましたね、一刀君。
もっとも、勝利以上のお宝を得たようですが(笑)
このまま一生、狙われ続けるんでしょうか?
自業自得ですけど・・・
それでは次回に・・・・・・
「イデオンソード!!」
説明 | ||
二回戦、始まります・・・ | ||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
5278 | 4389 | 44 |
コメント | ||
超チートユニットww(アロンアルファ) 隠れ身使って敵陣のど真ん中でミサイル発射!とかやったなあ、ジムモドキは・・・(きまお) gyaoさん:あるある(アキナス) jonmanjirouhyouryukiさん:鉄壁かけて、敵陣真っ只中→ゲージ満タン→イデ無双(アキナス) 骸骨さん:負けて悔いなしと思う男は、一刀以外にもいるはず・・・(笑)(アキナス) gotouさん:こんな終わりです。すいません(アキナス) patishinさん:思春の慌ててるとこは、可愛いと思う(アキナス) そして味方までも巻き込んで涙を流すこともあるw(gyao) まさかのラッキースケベwww(量産型第一次強化式骸骨) こんな終わりかい〜 しかし寒いな(gotou) 珍しい物を見たな(ニヤリ(patishin) |
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