真・恋姫無双 三人の天の御使い 第四部 『ぶるま幻想(ファンタジー)』 其の二 |
二
「それでは午前の鍛錬はこれまで、半刻後午後の鍛錬を始めるわ。」
華琳の号令でみんなが安堵の息をついた。ランニングの後、腹筋や腕立て伏せなどの基礎トレーニングを行なっていたが普段運動をしていない軍師のみんなにはやはりきつかったようだ。休み休みやっていても朱里や雛里はフラフラしている。
「北郷達、向うの連中に食事だと伝えて来てくれないか?こちらばかりでお前たちを独占していては恨まれてしまうからな。」
冥琳にそんなことを言われ俺たちは苦笑して頷き、武将のみんなの方に向かった。食事は既に運ばれて来ていて、月と詠はみんなに配るためにメイドさん部隊に指示を出しに行っていた。武将達の様子を見ると、まだ鍛錬を行なっていたが鈴々と季衣は完全に食事の方に気を取られてまるで身が入ってない。
「「「おおぉい!みんな!食事にしようっ!!」」」
「ごはんなのだーーーーっ!!」
「ごはんーーーーーーーーっ!!」
すかさず鈴々と季衣がすっ飛んでいく。
「お疲れ、雪蓮。こっちのまとめ役ありがとうな。」
「そっちもね一刀。どんな感じ、向うは?」
「みんなつらそうだったけど、食事と休憩を挟めば回復するぐらいには抑えてる。さすが冥琳だな、みんなへの指示が行き届いてるよ。」
「ふふ〜ん、でしょでしょ!」
まるで自分のことみたいに自慢するなぁ。まあ気持ちは分かるか。
「だけど一刀たち、三人とも充分堪能出来たみたいじゃない?面白い顔してたわよ〜。」
「う・・・・・・それは星や冥琳にも言われたよ・・・気をつけよう・・・」
「それじゃ私、冥琳のところに行ってくるから。午後も頑張りなさい一刀。」
そう言って雪蓮は走っていった。ふう、やれやれ。こっちのみんなにもバレバレだったみたいだなぁ・・・・・・あれ?愛紗・・・なんか浮かない顔してるな。
「愛紗、お疲れさん。どうかしたの?」
「ご主人様・・・・・・い、いえ。別に大したことではございません・・・・・・お心遣い感謝いたします。」
そんなこと言ってるけど、まだ表情は晴れてないぞ。武将組の中で愛紗だけはジャージの上下を着続けたまま午前の鍛錬を終えている。愛紗には珍しく汗までかいてるし・・・。
「なあ愛紗、そのジャージ着てると普段の格好より動き辛いんじゃないか?」
「い、いえ!決してそのような事は・・・・・・不思議と伸縮性のある布地のおかげでまるで気になりません。」
う〜ん、でも胸の部分はかなり窮屈そうなんだけど・・・。
「それに・・・その・・・ご主人様と同じ格好でいられるのが嬉しくて・・・い、いえその、い、今のは・・・」
「はは・・・そんな事言われると照れちゃうな。」
うわぁ、ヤバイですよ!今の愛紗ムチャクチャ可愛いんですけど!
「・・・・・・あの、ご主人様。私のぶるま姿も・・・・・・その、ご覧になりたいですか?」
「そりゃ当然!是非ともっ!!」
しまった!思わず即答してしまった。
「ご、ご主人様・・・」
「あ〜・・・とりあえず今からご飯だし、身体冷やすとまずいからそれは午後の鍛錬の時にでも・・・・・午後からは俺もジャージ脱いでやるからさ。」
「は、はい・・・」
あぁもう!顔赤くして!可愛いな、チクショウ!
「今はまだ暑いようだったら前だけでも開けて・・・」
と言った処で愛紗のジャージのファスナーが音を立てて弾けた。
「あ・・・」
Tシャツに包まれたオッパイがジャージの圧力から開放された反動で揺れていらっしゃる!これは名付けるならば『飛び出すオッパイ』とでも言いますか、その破壊力は正に武神級!
「いやああああぁぁああああああぁぁぁっ!」
「ぶぼっ!」
愛紗の青龍偃月刀に殴り飛ばされ宙に浮く俺・・・・・・あぁ・・・鍛錬で激しく動いてる内にファスナーがいかれてたんだな・・・・・でもあのタイミングで限界を迎えようとは・・・・・・・。
そんな訳で俺一人少々遅れてご飯を食べ始める事に。
赤と紫はそれぞれにグループを形成し、みんなに囲まれて『あ〜ん攻撃』をされていた・・・・う、羨ましく何かないんだからね!
「ご主人さま〜!こっちにどうぞ〜!」
桃香に呼ばれてそちらを見ると俺の分が用意されていた。このグループには桃香、雪蓮、蓮華、稟、風、穏、思春、朱里、雛里、星そして華琳と冥琳と祭さん、それに愛紗もここに来ていた。
「あれ!?みんなもまだ食べてないの?」
「誰が言い出した訳じゃないけど・・・」
と桃香。
「いつまで立っても誰も箸を付けない内にね。」
と蓮華。
「どうしてそうなったか説明はいらないわよね。」
と華琳に言われる。ふ、解らない程鈍感じゃないさ。
「実は全員痩せるために食事控えておりましてな。」
「その分をお兄さんに食べさせ、ブクブクと太っていくのを見て嘲笑ってやろうと待ち構えていたのですよ〜。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冗談でも悲しくなるから止めて・・・・・・・。」
俺涙目。
おにぎりとオカズの弁当をみんなで食べ始めると、大喬と小喬がお茶を持ってきてくれた。二人もメイドさん部隊と一緒に給仕をしていたようだ。
「一刀さま、お茶をどうぞ。」
「ありがとう、大喬。」
二人のブルマ姿にエプロンドレス、名付けて「ブルマエプロン」を見ながら食べると、普通に美味しいこの弁当が究極の御馳走に・・・・・・。
「主よ、また顔に出てますぞ・・・・・美しい花を愛でながらの食事に悦を感じられる気持ちは解らぬではないですが。」
「おっと・・・・・やばいやばい。」
「しかし、午前の鍛錬を拝見しておりましたが、我らのように武に生きる者にはあそこまで気を配った事はできぬでしょうな。さすがは美周郎殿、感服ですぞ。」
「ふふ、星にそこまで褒められるとはな。」
「ですが白蓮殿もこのような時にいないとは惜しいことを。」
「え?白蓮?」
「ええ、この面子を鍛錬するならば白蓮殿が適任でしょうに。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
やばい・・・白蓮のことすっかり忘れてた。桃香の顔を見ると弁当箱を持ちオカズの卵焼きを口に運ぶ途中で動きが止まってて、引きつった笑顔の頬に一筋の汗が・・・・・・桃香、お前もか。
「昨日の会議でも白蓮殿の名は当然・・・・・・・・・・出ておらぬようですな・・・・はぁ、なんとも不憫なお方だ・・・。」
「ぱ、白蓮には戻ってきたら頼んでみるさ・・・・・・ところで午後の鍛錬は何をやるか決まったのかな?」
あからさまな話題転換だけど、昨日の会議に出席していたメンバーはホッとした顔してるなぁ・・・・・。
「午後からは武器を使った個人指導に入ろうと思っている。」
「え?冥琳、もう早そんな処までいっちゃうの?」
「ああ、午前に行なったような鍛錬はあくまで基礎体力を付けるものだ。あれは毎日行わなければ意味が無いからな。どれだけの量をやればいいか個別に調べる意味も有ったのさ。華佗のおかげでかなり詳しく調べられたからな。」
「武器を使った鍛錬って何を使うんだ?俺たちは昔から剣を使ってたからいいけど、桃香も靖王伝家があるし・・・そういえば穏は確か九節棍を使うって赤から聞いてたけど?」
「あら〜、緑一刀さんにも知られちゃってましたか〜。」
はは、穏もまんざらでもないみたいだけど・・・・・。
「その鍛錬を怠けておったから、ここに呼ばれる事になるんじゃ!」
祭さん、怒ってるっていうより呆れてるってかんじだなぁ。
「あ〜ん、ごめんなさ〜いぃ・・・・・」
まあ、あと武器を持っていそうなのって・・・。
「稟と風はどうなんだ?旅をしてた時期があるなら護身用の武器とか持ってそうだけど。」
「あの当時は星がいましたから。」
「適材適所というやつですよ〜。星ちゃんは戦闘担当、稟ちゃんは料理担当。」
「風は?」
「ぐ〜・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・もうツッこまないぞ。」
「とりあえず穏以外は全員剣からやってみるとしよう、ある程度剣に慣れておけば、他の武器との比較がしやすいしな。後日武器庫に行って自分に合った武器を探してみればいい。」
冥琳の提案に異を唱える意見がなかったので午後の鍛錬は剣に決定した。剣なら俺たちにも指導できるな。
「ところで一刀、あなた達の剣術は片刃の物だったわね。」
「え?あぁ、そうだけど?」
華琳はいまさら何でそんな事訊いて来るんだ?
「あなた達新しい剣を造りなさい。本来の使いやすい物で、皇帝として相応しい拵えの物を。」
「え〜?今まで使ってた物も愛着があるんだけど・・・・・・。」
すると今度は蓮華に困った声で言われた。
「これは一刀たちの為であるけど、この国の為でもあるのよ。権威の話は聞いていると思うけど?」
「権威は作られるって話?」
さらに冥琳が補足してくれる。
「呉の南海覇王、魏の絶、蜀の靖王伝家、全て権威の象徴だ。晋にも是非造るべきだな。体操着やめいど服ばかり作っていないでそちらにも目を向けてくれ。まさか北郷はこのぶるまを晋の象徴にするつもりではないだろう。」
国の象徴がブルマ・・・・・俺的には最高・・・。
「もしそうなったら権威以前に品位の問題ね。」
そんな華琳さん!一昨日は褒めてたって紫から聞いてますよ!!
「もうすでにお兄さん達の股間の大薙刀が国家の象徴になりかけてますから、対策は早急にしたほうがいいですねぇ〜。」
スイマセン・ゴメンナサイ・モウイイマセン・・・・。
さて、弁当も食い終わったし、周りのブルマがどうなったか確認しますか。
「みんな・・・・・ブルマ姿に慣れてきたみたいだな。」
ほとんどがジャージの上を羽織っただけで、ブルマのまま芝生に座って話をしている。翠なんか胡坐かいてるよ・・・後姿だけど。よし、折角だから前に回って・・・・・・あれ?いつもならここまで近づけば恥ずかしがって足を閉じるなり、怒鳴るなり反応が有るはずだが・・・・・なるほど、これは俺がじっくり堪能しても良いという事だな!
「では、お言葉に甘えて・・・」
「うわあああぁあぁ!ご主人さまっ!?何でいきなり目の前にいるんだよっ!!」
「なんでって・・・・それはそこにブルマがあるからいえ翠さん銀閃はおろしてくださいごめんなさい。」
「まったく、油断も隙もないなぁ・・・・」
「でも翠、いつもならここまで近づく前に気付くだろ、どうしたんだ?」
「どうしたって・・・・・あたしはみんなと一緒にあれを見てたけど・・・・もしかしてご主人さま、ぶるまばっかり見ててあれが目に入ってないのか?」
「あれ?」
翠が指差した方向を見ると、鈴々、季衣、恋の三人がまだご飯を食べていた・・・というか、大食い大会になってるじゃないか!!
「あいつらが揃ってメシ食い始めたらこうなるのは分かってたからな。今はむしろ誰が勝つかって賭けの方で盛り上がってんのさ。」
確かに改めてみんなを見ると全員鈴々たちを見てるな。
「はぁ、なるほど・・・・・胴元は誰だ?」
「桔梗だけど。」
酒が呑めない代わりにって事か?
桔梗は・・・あそこか。
「桔梗、掛け率はどんな感じ?」
「お館様!そうですなぁ一番人気は恋、鈴々と季衣は同じくらいですか。」
「そういえば勝負の決定は量?早さ?」
「こやつらに量で勝負させても無意味でしょうな、与え続ければいつまでも食い続けるに違いありません。」
「・・・・・・・うん、俺もそんな気がする。それじゃあ早さって事か、今勝負は半ばくらい?」
三人の前には大皿に積まれたオニギリと肉まんが山になっている。
「もう、終盤ですぞ。ほれ、向こうにやつらの食ったラーメンの器が置いてありましょう。」
「あれだけ有って終盤?それに器って?そんなのどこにも・・・・・・・・あのぉ、桔梗?あそこに風呂桶みたいな鉄釜が三つ有りますがまさか・・・・」
「わしが用意した訳ではございません。月と詠が用意させた物ですぞ。」
いつもはおかわりで食べてたラーメンを一つにまとめるとこれくらいになるんだ・・・・。
「ところでお館様。さっきから気になっておったのですが、話をするときは顔を見て下さらぬか?お館様はわしとではなく、わしのぶるまと会話をしておいでのようですぞ。」
うん、俺も午前の鍛錬が終わってから桔梗の顔を見た記憶が無いんだ。不思議だね。
なかがき
今回のお話には一つ仕掛けをしてあります。それは最後に緑一刀が言ったように『緑一刀はほとんどブルマばかりを見ていた』のでした。
物や顔を見る描写がある部分とブルマを見せていないキャラと会話している時以外ほぼ全てです。
数箇所にそのことを匂わす表現が有ったのですが気が付かれたでしょうか?
次のページからの『緑一刀視点追加version』は前ページまでのnormalversionとお話は同じなので特に読む必要はありませんが、緑一刀のセリフと語りに出てくるブルマキャラたちの名前の後ろに(のブルマ)と付ける事により状況が分かり易くなっています。
ちなみにブルマキャラは名前の出てきた順番に朱里、雛里、月、詠、鈴々、季衣、雪蓮、桃香、蓮華、稟、風、穏、思春、星、翠、恋、桔梗。
緑一刀のおバカな行動を確認してみたい方は読んでみて下さい。
『緑一刀視点追加version』
「それでは午前の鍛錬はこれまで、半刻後午後の鍛錬を始めるわ。」
華琳の号令でみんな(のブルマ)が安堵の息をついた。ランニングの後、腹筋や腕立て伏せなどの基礎トレーニングを行なっていたが普段運動をしていない軍師のみんな(のブルマ)にはやはりきつかったようだ。休み休みやっていても朱里(のブルマ)や雛里(のブルマ)はフラフラしている。
「北郷達、向うの連中に食事だと伝えて来てくれないか?こちらばかりでお前たちを独占していては恨まれてしまうからな。」
冥琳にそんなことを言われ俺たちは苦笑して頷き、武将のみんなの方に向かった。食事は既に運ばれて来ていて、月(のブルマ)と詠(のブルマ)はみんなに配るためにメイドさん部隊に指示を出しに行っていた。武将達の様子を見ると、まだ鍛錬を行なっていたが鈴々(のブルマ)と季衣(のブルマ)は完全に食事の方に気を取られてまるで身が入ってない。
「「「おおぉい!みんな!食事にしようっ!!」」」
「ごはんなのだーーーーっ!!」
「ごはんーーーーーーーーっ!!」
すかさず鈴々(のブルマ)と季衣(のブルマ)がすっ飛んでいく。
「お疲れ、雪蓮(のブルマ)。こっちのまとめ役ありがとうな。」
「そっちもね一刀。どんな感じ、向うは?」
「みんなつらそうだったけど、食事と休憩を挟めば回復するぐらいには抑えてる。さすが冥琳だな、みんなへの指示が行き届いてるよ。」
「ふふ〜ん、でしょでしょ!」
まるで自分のことみたいに自慢するなぁ。まあ気持ちは分かるか。
「だけど一刀たち、三人とも充分堪能出来たみたいじゃない?面白い顔してたわよ〜。」
「う・・・・・・それは星(のブルマ)や冥琳にも言われたよ・・・気をつけよう・・・」
「それじゃ私、冥琳のところに行ってくるから。午後も頑張りなさい一刀。」
そう言って雪蓮(のブルマ)は走っていった。ふう、やれやれ。こっちのみんなにもバレバレだったみたいだなぁ・・・・・・あれ?愛紗・・・なんか浮かない顔してるな。
「愛紗、お疲れさん。どうかしたの?」
「ご主人様・・・・・・い、いえ。別に大したことではございません・・・・・・お心遣い感謝いたします。」
そんなこと言ってるけど、まだ表情は晴れてないぞ。武将組の中で愛紗だけはジャージの上下を着続けたまま午前の鍛錬を終えている。愛紗には珍しく汗までかいてるし・・・。
「なあ愛紗、そのジャージ着てると普段の格好より動き辛いんじゃないか?」
「い、いえ!決してそのような事は・・・・・・不思議と伸縮性のある布地のおかげでまるで気になりません。」
う〜ん、でも胸の部分はかなり窮屈そうなんだけど・・・。
「それに・・・その・・・ご主人様と同じ格好でいられるのが嬉しくて・・・い、いえその、い、今のは・・・」
「はは・・・そんな事言われると照れちゃうな。」
うわぁ、ヤバイですよ!今の愛紗ムチャクチャ可愛いんですけど!
「・・・・・・あの、ご主人様。私のぶるま姿も・・・・・・その、ご覧になりたいですか?」
「そりゃ当然!是非ともっ!!」
しまった!思わず即答してしまった。
「ご、ご主人様・・・」
「あ〜・・・とりあえず今からご飯だし、身体冷やすとまずいからそれは午後の鍛錬の時にでも・・・・・午後からは俺もジャージ脱いでやるからさ。」
「は、はい・・・」
あぁもう!顔赤くして!可愛いな、チクショウ!
「今はまだ暑いようだったら前だけでも開けて・・・」
と言った処で愛紗のジャージのファスナーが音を立てて弾けた。
「あ・・・」
Tシャツに包まれたオッパイがジャージの圧力から開放された反動で揺れていらっしゃる!これは名付けるならば『飛び出すオッパイ』とでも言いますか、その破壊力は正に武神級!
「いやああああぁぁああああああぁぁぁっ!」
「ぶぼっ!」
愛紗の青龍偃月刀に殴り飛ばされ宙に浮く俺・・・・・・あぁ・・・鍛錬で激しく動いてる内にファスナーがいかれてたんだな・・・・・でもあのタイミングで限界を迎えようとは・・・・・・・。
そんな訳で俺一人少々遅れてご飯を食べ始める事に。
赤と紫はそれぞれにグループを形成し、みんなに囲まれて『あ〜ん攻撃』をされていた・・・・う、羨ましく何かないんだからね!
「ご主人さま〜!こっちにどうぞ〜!」
桃香(のブルマ)に呼ばれてそちらを見ると俺の分が用意されていた。このグループには桃香(のブルマ)、雪蓮(のブルマ)、蓮華(のブルマ)、稟(のブルマ)、風(のブルマ)、穏(のブルマ)、思春(のブルマ)、朱里(のブルマ)、雛里(のブルマ)、星(のブルマ)そして華琳と冥琳と祭さん、それに愛紗もここに来ていた。
「あれ!?みんなもまだ食べてないの?」
「誰が言い出した訳じゃないけど・・・」
と桃香(のブルマ)。
「いつまで立っても誰も箸を付けない内にね。」
と蓮華(のブルマ)。
「どうしてそうなったか説明はいらないわよね。」
と華琳に言われる。ふ、解らない程鈍感じゃないさ。
「実は全員痩せるために食事控えておりましてな。」
「その分をお兄さんに食べさせ、ブクブクと太っていくのを見て嘲笑ってやろうと待ち構えていたのですよ〜。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冗談でも悲しくなるから止めて・・・・・・・。」
俺涙目。
おにぎりとオカズの弁当をみんなで食べ始めると、大喬(のブルマ)と小喬(のブルマ)がお茶を持ってきてくれた。二人もメイドさん部隊と一緒に給仕をしていたようだ。
「一刀さま、お茶をどうぞ。」
「ありがとう、大喬(のブルマ)。」
二人のブルマ姿にエプロンドレス、名付けて「ブルマエプロン」を見ながら食べると、普通に美味しいこの弁当が究極の御馳走に・・・・・・。
「主よ、また顔に出てますぞ・・・・・美しい花を愛でながらの食事に悦を感じられる気持ちは解らぬではないですが。」
「おっと・・・・・やばいやばい。」
「しかし、午前の鍛錬を拝見しておりましたが、我らのように武に生きる者にはあそこまで気を配った事はできぬでしょうな。さすがは美周郎殿、感服ですぞ。」
「ふふ、星にそこまで褒められるとはな。」
「ですが白蓮殿もこのような時にいないとは惜しいことを。」
「え?白蓮?」
「ええ、この面子を鍛錬するならば白蓮殿が適任でしょうに。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
やばい・・・白蓮のことすっかり忘れてた。桃香の顔を見ると弁当箱を持ちオカズの卵焼きを口に運ぶ途中で動きが止まってて、引きつった笑顔の頬に一筋の汗が・・・・・・桃香(のブルマ)、お前もか。
「昨日の会議でも白蓮殿の名は当然・・・・・・・・・・出ておらぬようですな・・・・はぁ、なんとも不憫なお方だ・・・。」
「ぱ、白蓮には戻ってきたら頼んでみるさ・・・・・・ところで午後の鍛錬は何をやるか決まったのかな?」
あからさまな話題転換だけど、昨日の会議に出席していたメンバーはホッとした顔してるなぁ・・・・・。
「午後からは武器を使った個人指導に入ろうと思っている。」
「え?冥琳、もう早そんな処までいっちゃうの?」
「ああ、午前に行なったような鍛錬はあくまで基礎体力を付けるものだ。あれは毎日行わなければ意味が無いからな。どれだけの量をやればいいか個別に調べる意味も有ったのさ。華佗のおかげでかなり詳しく調べられたからな。」
「武器を使った鍛錬って何を使うんだ?俺たちは昔から剣を使ってたからいいけど、桃香(のブルマ)も靖王伝家があるし・・・そういえば穏(のブルマ)は確か九節棍を使うって赤から聞いてたけど?」
「あら〜、緑一刀さんにも知られちゃってましたか〜。」
はは、穏(のブルマ)もまんざらでもないみたいだけど・・・・・。
「その鍛錬を怠けておったから、ここに呼ばれる事になるんじゃ!」
祭さん、怒ってるっていうより呆れてるってかんじだなぁ。
「あ〜ん、ごめんなさ〜いぃ・・・・・」
まあ、あと武器を持っていそうなのって・・・。
「稟(のブルマ)と風(のブルマ)はどうなんだ?旅をしてた時期があるなら護身用の武器とか持ってそうだけど。」
「あの当時は星がいましたから。」
「適材適所というやつですよ〜。星ちゃんは戦闘担当、稟ちゃんは料理担当。」
「風(のブルマ)は?」
「ぐ〜・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・もうツッこまないぞ。」
「とりあえず穏以外は全員剣からやってみるとしよう、ある程度剣に慣れておけば、他の武器との比較がしやすいしな。後日武器庫に行って自分に合った武器を探してみればいい。」
冥琳の提案に異を唱える意見がなかったので午後の鍛錬は剣に決定した。剣なら俺たちにも指導できるな。
「ところで一刀、あなた達の剣術は片刃の物だったわね。」
「え?あぁ、そうだけど?」
華琳はいまさら何でそんな事訊いて来るんだ?
「あなた達新しい剣を造りなさい。本来の使いやすい物で、皇帝として相応しい拵えの物を。」
「え〜?今まで使ってた物も愛着があるんだけど・・・・・・。」
すると今度は蓮華(のブルマ)に困った声で言われた。
「これは一刀たちの為であるけど、この国の為でもあるのよ。権威の話は聞いていると思うけど?」
「権威は作られるって話?」
さらに冥琳が補足してくれる。
「呉の南海覇王、魏の絶、蜀の靖王伝家、全て権威の象徴だ。晋にも是非造るべきだな。体操着やめいど服ばかり作っていないでそちらにも目を向けてくれ。まさか北郷はこのぶるまを晋の象徴にするつもりではないだろう。」
国の象徴がブルマ・・・・・俺的には最高・・・。
「もしそうなったら権威以前に品位の問題ね。」
そんな華琳さん!一昨日は褒めてたって紫から聞いてますよ!!
「もうすでにお兄さん達の股間の大薙刀が国家の象徴になりかけてますから、対策は早急にしたほうがいいですねぇ〜。」
スイマセン・ゴメンナサイ・モウイイマセン・・・・。
さて、弁当も食い終わったし、周りのブルマがどうなったか確認しますか。
「みんな(のブルマ)・・・・ブルマ姿に慣れてきたみたいだなぁ。」
ほとんどがジャージの上を羽織っただけで、ブルマのまま芝生に座って話をしている。翠(のブルマ)なんか胡坐かいてるよ・・・後姿だけど。よし、折角だから前に回って・・・・・・あれ?いつもならここまで近づけば恥ずかしがって足を閉じるなり、怒鳴るなり反応が有るはずだが・・・・・なるほど、これは俺がじっくり堪能しても良いという事だな!
「では、お言葉に甘えて・・・」
「うわあああぁあぁ!ご主人さまっ!?何でいきなり目の前にいるんだよっ!!」
「なんでって・・・・それはそこにブルマがあるからいえ翠(のブルマ)さん銀閃はおろしてくださいごめんなさい。」
「まったく、油断も隙もないなぁ・・・・」
「でも翠(のブルマ)、いつもならここまで近づく前に気付くだろ、どうしたんだ?」
「どうしたって・・・・・あたしはみんなと一緒にあれを見てたけど・・・・もしかしてご主人さま、ぶるまばっかり見ててあれが目に入ってないのか?」
「あれ?」
翠(のブルマ)が指差した方向を見ると、鈴々(のブルマ)、季衣(のブルマ)、恋(のブルマ)の三人がまだご飯を食べていた・・・というか、大食い大会になってるじゃないか!!
「あいつらが揃ってメシ食い始めたらこうなるのは分かってたからな。今はむしろ誰が勝つかって賭けの方で盛り上がってんのさ。」
確かに改めてみんなを見ると全員鈴々たち(のブルマ)を見てるな。
「はぁ、なるほど・・・・・胴元は誰だ?」
「桔梗だけど。」
酒が呑めない代わりにって事か?
桔梗(のブルマ)は・・・あそこか。
「桔梗(のブルマ)、掛け率はどんな感じ?」
「お館様、そうですなぁ一番人気は恋、鈴々と季衣は同じくらいですか。」
「そういえば勝負の決定は量?早さ?」
「こやつらに量で勝負させても無意味でしょうな、与え続ければいつまでも食い続けるに違いありません。」
「・・・・・・・うん、俺もそんな気がする。それじゃあ早さって事か、今勝負は半場くらい?」
三人(のブルマ)の前には大皿に積まれたオニギリと肉まんが山になっている。
「もう、終盤ですぞ。ほれ、向こうにやつらの食ったラーメンの器が置いてありましょう。」
「あれだけ有って終盤?それに器って?そんなのどこにも・・・・・・・・あのぉ、桔梗(のブルマ)?あそこに風呂桶みたいな鉄釜が三つ有りますがまさか・・・・」
「わしが用意した訳ではございません。月と詠が用意させた物ですぞ。」
いつもはおかわりで食べてたラーメンを一つにまとめるとこれくらいになるんだ・・・・。
「ところでお館様。さっきから気になっておったのですが、話をするときは顔を見て下さらぬか?お館様はわしとではなく、わしのぶるまと会話をしておいでのようですぞ。」
うん、俺も午前の鍛錬が終わってから桔梗の顔を見た記憶が無いんだ。不思議だね。
説明 | ||
第四部 『ぶるま幻想(ファンタジー)』其の二をお送りします。 今回は『休憩時間編』。 前回よりは落ち着いた一刀ですが、やっぱり「ば一刀」のまんまですwww 前回のあとがき的なこと 何故こうなったし! 本当は恋姫たちがキャッキャウフフする姿をメインに進めていくはずだったのに、気が付くと一刀たちが暴走する話になってしまいましたね・・・・・・。 もう一刀たちにはこのまま暴走しまくってもらおうと思いますwww |
||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
3372 | 2867 | 13 |
コメント | ||
y−sk様 男相手では役たたずのナマクラが、女性相手だと真の力を発動する最強兵器に生まれ変わるっ!www(雷起) 一刀たちの武器はもう股間の業物でいいんじゃないかなぁ(y-sk) 神木ヒカリ様 了解しましたーーー!!いつか時期を見て『水練編』をやらせていただきますっ!!(雷起) 水の中で動き回るのって、普段使わない筋肉を使うから良い鍛錬になるんだよね。ダイエットにもなるし。今度は川等でスク水を着て、鍛錬をして欲しいかな。(神木ヒカリ) rin様 この混沌も次回で終結する・・・・はずです。・・・・・・・・・するといいなぁ・・・・。(雷起) 混沌としてきたな(rin) 骸骨様 本当にその通りですねwww(雷起) アルヤ様 後半の(のブルマ)を追加作業中、自分の予想を遥かに超えたカオスが構築されていくのに驚きましたwww(雷起) 一刀よ、気持ちは分かるが、人としてそれはしてはいけないよwww(量産型第一次強化式骸骨) 後半ただのカオスwww(アルヤ) |
||
タグ | ||
恋姫 恋姫†無双 真・恋姫†無双 萌将伝 北郷一刀 ブルマ 愛紗 華琳 翠 桔梗 | ||
雷起さんの作品一覧 |
MY メニュー |
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。 |
(c)2018 - tinamini.com |