白き面の恋姫無双 第零刀
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どうも初めましての方もお久しぶりの方もこんにちわ

 

この作品は主人公がオリ主、強いて言えば BLAZ BLUE (ブレイブルー)という作品のキャラクターであるハクメンです。

 

この作品は『ある意味』でオリ主化しております

 

また、原作のキャラとは違ったキャラになる可能性のキャラもおりますので

 

そういうのが苦手な方は戻られるのをオススメいたします。

 

では、でそれでも構わない方はどうぞ本編へお進みください。

 

 

 

※この作品は『小説家になろう』というサイトでも連載しております。

 

 

 

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それはとある冬の出来事であった

 

「なぁ、お前、なんでこんなところで倒れているのだ?」

 

雪積もる中、街のとある路地裏で青い髪をした少女が倒れている黒い髪の少年にそう尋ねた

 

「こんな雪が降る中で倒れていて寒くはないのか?」

 

「………………なんだよ、お前は?」

 

少年は起き上がり、壁に寄り掛かって座ると震えながら虚ろな瞳で青い髪をした少女に話し掛けた

 

「そんなことはどうでも良い、それよりも寒くないのか?」

 

「…………あぁ、寒いが」

 

「よし、ならば待っていろ」

 

そう少女は告げるとどこかへと走り出してしまった

 

しばらくして少女が戻ってきた

 

「ほら、食べろ」

 

「は?」

 

少女が差し出してきた手にはホクホクと湯気を出している肉まんがあった

 

「食べないのか?」

 

「………………食べる」

 

でぎこちない動きで差し出された肉まんへと手を伸ばす

 

「………………温かい」

 

涙を流しながら肉まんを頬張る少年を見て、少女は微笑む

 

それが今よりも昔……始まりのお話であった。

 

 

 

 

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ここは陳留、曹操が治める地

 

その陳留の街の中央に位置する城の中で全身に真っ白い鎧を着た六尺(180cm)ほどの人が立っていた

 

顔も真っ白いお面を付けており、後ろからは腰辺りまで伸ばした髪が数本に纏められていて、背には自分の身長よりも幾分か長い刀を背負っている

 

この者の名を『白面(ハクメン)』という

 

「……ハクメン」

 

そのハクメンの前を歩く青いチャイナドレスを着た、青い髪の女性は呟くようにハクメンの名を呼ぶ

 

「なんだ、夏候淵……」

 

秋蘭と呼ばれた少女はハクメンが夏候淵と呼んだ瞬間、鋭い視線でハクメンを射ぬく

 

「なに……今日は賊の討伐に向かうのでな、調子はどうかと聞いておきたかったのだ」

 

ハクメンは秋蘭の部隊の副官であり、最古参の兵である

 

加えて秋蘭はハクメンを気に入っているので出立の前などにはこうしてハクメンの調子を聞くことが定例になっていた

 

秋蘭の質問にハクメンもいつも通りに答える

 

「無論、問題はない」

 

「そうか、では出陣するぞハクメン」

 

「御意」

 

その答えに満足した秋蘭は再び戦場へと向かって歩きだすのであった。

 

 

 

 

 

説明
これより語るは今を生きる少女達と共に乱世を駆け抜け英雄へと至る物語。だがしかし敢えて言おう、この物語は決して英雄の物語ではない―――――― 一人の悲しき男の物語である。
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コメント
>>断金さま 半年以上も放置しており申し訳ございません。再び更新し始めたので、なにとぞよろしくお願いします。(アザトク)
待ってましたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ秋蘭√(断金)
タグ
真・恋姫無双 秋蘭√ 一刀は蜀√ ハクメン ズェアッ!! 

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