私的字引き
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私的字引き

 

 

 

あ行

 

いる(居る)

 

・ややこしいので変換しない

 例:君がいて、僕がいる

 例2:占領軍が駐屯している

 例3:不況が続いている

 

いる(要る)

 

・変換しない。やや堅い

 例:替えのマガジンは要るか?→替えのマガジンはいるか?

 例2:ううん。要らない。一瞬で殺ってみせる→ううん。いらない。一瞬で殺ってみせる

 

男の一人称

 

・おれ

 田舎の出身や、ぼんやりとしたキャラに。イメージは「おら」に近い

・オレ

 不良や勢いのあるキャラに

・俺

 汎用。やや年嵩なイメージか

・ぼく

 「おれ」よりも気弱なぼんやりとしたキャラ。同じ特徴の女キャラにもあり

・ボク

 女キャラのイメージが強い。男キャラでは余程特別なキャラ付けをする時に使う程度か。例:男の娘

・僕

 汎用。「俺」よりも幼い、気弱

・わし/ワシ

 年寄りでも使うのは躊躇われる。ステレオタイプ過ぎてややマンネリか。逆に少年や少女にキャラ付けとして使うのもあり

・儂/吾

 威厳のある年寄り。ただこういうキャラ付けをすると他の言葉もやや古風にしないといけないし、面倒なので使う時は覚悟する

・我/吾

 中二病なキャラに。ボス的キャラに今時採用すると、笑われかねない

 

女の一人称

 

・わたし

 幼女、もしくはおっとりとした少女に。年嵩なら「私」「わたくし」の採用も検討

・ワタシ

 語尾の「デス」とは呼応の関係にある。これを怠るとキャラが迷走しかねない。機械的、電波キャラに

・私(わたし)

 汎用。年齢層は幅広いが、幼過ぎるキャラにはやや相応しくないか

・私(わたくし)

 お嬢様的敬語キャラに。「わたし」の年嵩バージョンとしても

・あたし

 元気、不良、やや男勝りな印象。男勝りが過ぎれば「オレ」「俺」に

・アタシ

 小悪魔っぽいイメージ。「ワタシ」のちょっと邪悪バージョンとしての採用もあり

・あたくし/アタクシ

 字面的にインパクト大。常連キャラに使うと飽きるのが早く、短期間集中登場の女の悪役に使う程度か

・あちし/あちき

 ほぼ同上。こちらは姉御的キャラに使うことが出来、やや好意的か

・わっち

 少なくともラノベ的小説においては遊女以外への使用は避ける。凍砂先生に喧嘩をふっかけることになりんす

・自分の名前

 幼い、馬鹿っぽいキャラに主に使う。機械的キャラにもありか(ミサカ的に)

・自分の苗字

 ちょっと畏まった感じのキャラに//上二つはそれ以外の一人称も用意すると面白い。素の時は「あたし」と言うなど

 

か行

 

こと(事)

 

・色々とややこしいので変換しない

 例:うん、そういう事だよ→うん、そういうことだよ

 例2:どゆ事?→どゆこと?

 例3:これで俺達は魔王への挑戦権を手に入れた事になる→(略)手に入れたことになる

 

さ行

 

さすが(流石)

 

・変換は地の文のみにすべきだろうか。台詞にしてはやや堅い

 例:「流石だな兄者」→「さすがだな兄者」//彼等のアイデンティティ崩壊の危機

 例2:流石に二日貫徹は難しく、ついウトウト眠ってしまった

 

すぐ(直ぐ)

 

・変換しない

 例:わかった。直ぐに行こう→わかった。すぐに行こう

 

た行

 

ため(為)

 

・変換は地の文のみ。一人称の場合はそれでも避けた方が自然か

 例:「友と明日の為に」→「友と明日のために」

 例2:そんなことの為に人を殺すだろうか?→そんなことのために人を殺すだろうか?

 

ところ(所)

 

・「場所」の時のみ変換

 例:うん、今丁度ついたところ//トコとでもした方が話し言葉っぽい

 例2:なんて所だ……まるで地獄の三丁目だ

 

な行

 

なぜ(何故)

 

・変換は地の文のみ。台詞の場合、仮名の方が疑問に思っているというのが伝わりやすい

 例:何故、僕はこんな所で倒れていたのだろうか。

 例2:「なぜなんです!?橘さんっ本当に裏切ったんですか」

 

なんで(何で)

 

・変換しない。以前は変換していたかもしれないが、読みづらい

 例:何でこんなことになってしまったんだろう→なんでこんなことになってしまったんだろう

 

二人称(年嵩、年下などは全て話し手の方)

 

・きみ

 気弱な少年などに

・キミ

 やや年嵩、小悪魔的女キャラ、おちょくっている

・君

 汎用。他人行儀、年嵩

・おまえ

 汎用。無作法な男キャラ

・お前

 汎用。「おまえ」より教養人

・あなた

 汎用。年下、女キャラ

・アナタ

 他人行儀、おちょくっている

・貴方/貴女

 丁寧

・貴公

 丁寧、他人行儀。古風

・貴様

 無礼、古風

・あんた

 少年、不良

・アンタ

 不良少女、男もあり。その場合は悪意を持つ場合などに

 

は行

 

はず(筈)

 

・変換しない。以前は変換していたが、堅苦しい印象を受ける

 例:このレバーを切り替えれば扉が開く筈→このレバーを切り替えれば扉が開くはず

 

や行

 

よう(様)

 

・原則として変換しない。以前は変換をしていたが、小説の表現としてはやや堅過ぎる気がする。論文の場合はありか

 例:まるで味の宝石箱の様だ→まるで味の宝石箱のようだ

 例2:風が氾濫を起こしているかの様→風が氾濫を起こしているかのよう

 

記号

 

 

・とりあえず使いたくなるが、「喋る前に一拍空ける時」程度の使用にしておく。地の文の場合は、仕切り直したい時に使う。原則として文の頭以外での使用は裂ける

 例:「――うん。わかった」

 例2:――しかし、これからどうしたものだろうか。

 例3:なんで――!→なんで……!//この方が切迫している感じがしないだろうか

 

 

・ダッシュが文頭で使われるのに対し、それ以外でリーダーを使う。逆に文頭での使用は避ける

 例:あ、ああ……

 例2:くそ……どうしようもないのか?

 

 

・多用は避ける。「っ」を語尾に持って来るだけで勢いは伝わる場合が多い。怒っている表現以外には使わないぐらいの勢いで

 例:おまえ……もう一度言ってみろ!

 例2:うん、そうだね!→うん、そうだねっ。

 

 

・地の文での使用は避ける。また、一つの台詞の中にいくつもあると盛り上がりどころがわからない。多用は避ける

 例:それで本当に、正解なのだろうか?→それで本当に、正解なのだろうか。

 例2:「うーん?それって、どうだろうね?」→「うーん。それって、どうだろうね?」→「うーん。それって、どうだろうね」//これぐらいの疑問では、いっそ使わない方がすっきりしていて見やすいか。ただ、この場合は最後の?を省いたことで、含みを感じる言い方にも取れる

 

!?

 

・愕然とした時に使用。ちょっとした驚きは?や「っ」で十分

 例:なんということでしょう!?クリーパー先生の力で美しかったお家が木端微塵ですっ。

 例2:ええ!?→ええっ?

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笑い声について

 

・「ははっ」のように「っ」を語尾に付けると、乾いた笑い、嘲りのニュアンスが強くなる

 例:ははっ。先輩、何しているんですか

 例2:ははっ。さすが先輩ですね

 

・「くす」「くすっ」はネガティブな印象を受けやすい。女キャラが小さく笑った場合、「ふふっ」とでもするか、地の文で「くすり、と笑った」程度にする

 例:くすくす。そうなんだ//嘲笑ではないとわかっていても、少しイラつく

 

説明
少し自分の文章というものを見直そう、とまとめたものを、何かの参考になれば、と投稿してみました
主に変換をするかしないかについての、「私的」な見解です
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