真 恋姫夢想 復讐者
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真 恋姫夢想 復讐者 最終話

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シ水関〜

 

「ふざけるな!」

そういって今度は、孫策が斬りかかってくる。

キンッ!

「クソッ!」

しかし、一刀に剣が触れると、弾かれる。

「おやっ?すごいですね。まさか砕けないとは」

感心したように言う一刀。

「はいぃぃーーー!!」

「うりゃりゃりゃ!!」

趙雲と張飛が来る。

しかし、

ガキッ!

「何故だ?」

「効かないのだ!!」

またしても、弾かれる。

「はぁ…弱いですね」

残念そうに呟く一刀。

その瞬間、

ヒュッ

「だから、効かないんですよ」

矢が飛んでくる。

矢を撃ったのは、黄蓋だった。

しかし、その矢も弾かれる。

何をしても、効かない一刀に将の全員が思う。

「「「「「(この化け物には、勝てない…)」」」」」

と。

「さて、少し疲れたので、もう終わらせますね」

と、一刀が言った瞬間、

バキン!

と、全員の武器が砕ける。

「「「「なっ!!」」」」

将が驚きの声を上げる。

「さて、少し疲れましたので、私は、帰らせてもらいますね。」

そう言って一刀は踵を返す。

そして、一刀は首だけ振り向かせると、こう言った。

「私の名前は周邦。曹操さんに伝えてください。あなただけは、私が必ずぶち殺すと」

そう言って一刀は、城壁に飛ぶ。

将たちはそれを無言で見ていた。

「「「「「……………」」」」」

その目に絶望を宿して。

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シ水関〜

 

「ただいま戻りました」

「おう、おかえり」

一刀が言うと華雄が出迎えてくれる。

「しかし、すごいな〜一刀は」

霞がいう。

「いや〜でも、少し疲れるんですよ」

と一刀が言うと、

「でも、無敵やん」

すかさず、霞が言う。

「まぁ、一応ね。さてと、今から、霞たちには洛陽へ戻ってもらう」

唐突に一刀が言う。

「何でや?」

「ん?詠に言われたからですよ」

「詠にか?」

「ええ、ここに来る前に言われたのですよ」

「お前はどうするんだ?」

華雄が聞く。

「私は、此処に残りますよ」

「なっ!危険すぎるだろ!!」

「大丈夫ですよ。さっきの戦い見ていたでしょ?」

「それはそうだが…」

「まぁ、せやな。分かったで、一刀。」

「ありがとうございます」

「なっ!霞!それでいいのか?」

「よくないわ!せやけど、一刀の目を見てみぃ。何を言っても聞かないやつの目や」

呆れたように言う霞。

「……分かった。」

渋々納得する華雄。

「………」

無言の恋。

「恋もいいか?」

「………やだ」

首を横に振る恋。

「お願いしますよ、恋」

恋にお願いする一刀。

「……ここからいなくなったら一刀が来ない気がする」

寂しそうに言う恋。

「……平気ですよ。必ず戻ってきますから」

安心させるように微笑む一刀。

「……本当?」

「ええ、本当ですよ」

「………信じる」

「ありがとうございます」

「では、早く行って下さい」

「分かった。」

「死ぬなよ」

「……約束」

口々に言う仲間たち。

「ええ、任しといて下さい。」

「(すみませんね恋…)」

そう呟く一刀。

「さてと、門を開いてください」

「「はっ!!」」

兵士が門を開ける。

「ご武運を」

兵士が声をかけてくる。

「ええ。周邦出陣する。」

そう言って一刀が出陣する。

 

 

「さて、この周邦の一世一代の大舞台。楽しもうではありませんか!!」

そう言って一刀VS反董卓連合の勝負が始まった。

 

「うおー!」

「おらー!」

「はあー!」

グシャ!

「うわー!」

「たすけてくれー!」

ブシャ!

「ほらほらどうしたんですか?もっと楽しみましょうよ!!!」

「「「「「「「「周邦、貴様は此処で止める!!!!」」」」」」」」

虐殺を続ける一刀の前に将たちが立ちはだかる。

「やっと出てきましたか。夏候惇、夏候淵。私を止めることができるならやってみろぉぉぉぉぉ!!!!」

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洛陽〜

「一刀は平気だろうか…」

華雄の言葉に玉座の間の雰囲気が重くなる。

「だっ大丈夫やろ」

霞が言うとそれを皮切りにみんなが言う。

「そっそうよ!」

「そうですね!」

「……」

みんなも言うが、恋だけが黙っている。

「どうしたんや?」

「…………一刀はもどってこない」

「「「!?」」」

「どういうことや?」

「………一刀の目死にに行く人の目してた。だから戻ってこない気がする」

「「「………」」」

恋の言葉に、全員が沈黙する。するとそこに…

「伝令!!」

「なんや!!」

「連合軍が全滅!!」

「「「!?」」」

「周邦様がお一人でやりました」

「なんやて!!」

「それと…」

「なんだ?」

「………周邦様が消えました」

「どういうことや?」

「それが…死体が見つからないのです」

「「「「???」」」」

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時は戻り戦場〜

 

「さあ、あとはあなたたちだけですよ」

そう言って一刀は歩みを進める。

その一刀の前には、曹操、傷だらけの夏候姉妹がいた。

ほかの将たちはどうしたかというと、

孫策、黄蓋、甘寧、三羽鳥、公孫賛、顔良、文醜、趙雲、関羽、周泰、馬超、馬岱は死亡。

残りの将は気絶で済ましてあり、

「すごいわね、周邦」

「お褒めいただきありがとうございます」

「それで、私たちをどうするつもり?」

「曹操さんと、夏候姉妹には死んでもらいます」

「私の首は持っていってもらってかまわないわ。でも、春蘭と秋蘭は見逃してもらえないかしら」

「「華琳様!!」」

「おや、すばらしき主従愛」

「そうでしょ?それで、返答は?」

「ふふ、だめに決まっているでしょ」

「何故かしら?」

「それは、あなたたちが私の復讐の対象だからです」

「復讐?」

「覚えていますか?周倉という男を?」

「!!ええ、覚えているわ」」

「わたしは、周倉の息子、周邦です」

「!…そう、あなたが」

「ええ」

「あの男は元気かしら?」

「よくそんなことをいえますね」

「??」

「父さんは死にましたよ。」

「!?」

「そして、元紹さんもね」

「元紹……元紹も!」

「ええ、夏候姉妹にね」

「「!?」」

「どちらも、私をかばってね」

「!おまえ、あのときの!」

「おや、覚えていましたか。ありがとうございます」

「春蘭、知っているの?」

「はい、こ奴は黄巾党です」

「そう、周倉も元紹も堕ちたものね」

「ええまったくです。ですが曹操さんあなたが悪いのですよ」

「何故かしら?」

「陳台という男がいたでしょう?」

「ええ」

「あの人に嵌められたのですよ。父さんは」

「そう、それで?」

「ええ、あなたたちは殺しません。」

「「「!!!」」」

「そのかわりに、私の慰み者になってもらいましょう」

「「「!!!」」」

「どうしたんですか?」

「ふざけないで!!」

「別にふざけていませんよ」

「ふざけているでしょ!!」

そのとき一刀の体が透け始める。

「おや、あまり時間がありませんね」

「……どういうこと?」

「私は一度しんでいるのですよ。まあそんなことはどうでもいい。さて、やはり死んでもらいましょう」

「そう……」

「さて、なにか言いたいことはありませんか?」

「春蘭、秋蘭、いままでありがとうね」

「「私たちはいつまでも華琳様と共に」

「せめてもの情けですよ。肉片の欠片も残しません。それでは」

そう言った瞬間、あたり一体に閃光が走る。

それが消えた場所には、一刀と曹操、夏候姉妹の姿はなかった。

あるのは、曹操の鎌と夏候姉妹も大剣と弓だけだった。

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洛陽〜

「そして、皆様に周邦様からの伝言があります」

「「「「!!!」」」」

「まずは、張遼さま。今だけは真名で呼んでよいですか?」

「ええよ」

「ありがとうございます。では、「霞、お前は、もう少し力をつけたほうがいい。速さだけでは勝てないぞ。それと華雄の手綱を取れるのはお前だけだ、頼んだぞ。あと、酒はほどほどにな」とのことです」

「なんや一刀の奴、大きなお世話や」

そういいながらも霞は泣いている。

「次に華雄様「かゆうは、霞とは別にもっと速さをつけたほうがいいな。それと短気なところはなおしたほうがいいぞ」とのことです」

「…そうか」

華雄も伝言を聞いた後泣いている。

「次に詠様「詠は、もっと月様を信じろ。過保護すぎるぞ。だが、月様を任せられるのはお前だけだ。月様を頼んだぞ」とのことです」

「なによ…あのばか…」

そういいながら静かに涙を流している。

「そして月様。「月様、連合軍がいなくなったら天下はあなた様のになったといっても過言ではないでしょう。民たちを幸せにしてください。あなたならできます」とのことです」

「はい…はい…」

月はうなずきながら泣いている。

「最後に恋様。「恋、約束破ってごめんな。もっと一緒にいればよかったな。ごめん。でもな恋、君は一人じゃない。月様も、詠も、華雄も、霞もいる。そして俺も姿はないがいつまでも君を見守っているよ」とのことです」

「………一刀」

そう呟いて恋は涙を流す。

そして全員分の伝言が終わったとき、

「「「「「うわぁぁぁぁぁ!!!」」」」」

全員が泣いた。

そして、玉座には将たちの泣き声が響いた。

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???〜

 

「満足か?」

一人の男が聞いてくる。

「まあまあだな」

一刀は答える。

「何故だ?」

「月様たちと別れたのは少し哀しいかな。でもまあいいさ」

「そうか」

「ああ。さて俺もそろそろ父さんたちのところに行くか」

「ああ、行って来い」

「ああ、じゃあな」

「ああ」

そういって一刀の姿が消える。

「次はもっとまともな人生が送れるといいな。一刀」

そう言って男は消えた。

 

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あとがき

 

こんにちは、Lisaです。

え〜やっと完結しました。

少し中途半端な終わり方だとは思いますが、そこは我慢してください。

そして、謎の男ですが、正体は、周倉です。

それでは、次回作でお会いしましょう。

説明
一刀君が強いです。
駄文ですがよろしくお願いします。
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コメント
何か・・・・・泣けるなあ(´;ω;`)(k.m)
完結おめでとうございます。(神木ヒカリ)
あり得る流れだな(アーマイル)
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一刀 恋姫夢想 

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