新恋姫夢想 もう一度〜 呉√ 第一話(孫呉) |
新恋姫夢想 もう一度〜呉√
???〜
孫策「見て、祭。あそこに人が倒れてるわよ」
先ほど光が発せられた場所に孫策と黄蓋はいた。
そこには一人の男が倒れていた。
黄蓋「待ってくだされ策殿。…む、本当ですな」
黄蓋も追いつく。
孫策「ねえ、祭。」
孫策が黄蓋に聞く。
黄蓋「何ですかな?策殿?」
黄蓋が答える。
孫策「あの人天の御遣いかしら?」
黄蓋「さぁ、それは分かりませんな。……ただ……」
そこで黄蓋が言葉を止める。
孫策「ただ?」
黄蓋「この者の服装見たことがないのですよ」
孫策「……確かに、ないわね」
黄蓋の言葉に孫策も同意する。
孫策「まあいいわ、楽しそうだし。祭、連れて帰るわよ」
黄蓋「はあ…言うと思いましたが…」
そう言って黄蓋は男を担ぐ。
孫策「さて、それじゃあ帰りましょうか」
そう言って孫策、黄蓋は自分たちの居場所へ帰る。
そして始まる。
まだ誰も知らない新たな外史が……
???〜
???「はっ!」
そして男が目を覚ます。
???「……どこだここは?」
男は見慣れぬ場所に少し戸惑う。
男の名は北郷一刀。
一度その生涯を閉じた男だ。
一刀「確か俺は本能寺で…」
一刀は記憶を掘り起こす。
しかし、
一刀「うぐっ!」
頭に痛みが走り、うずくまる。
一刀「なんだ?何か忘れているような…」
しかし、また思い出そうとすると、
一刀「があっ!」
またもや痛みが走る。
そこへ、
孫策「やっほ〜起きた〜」
一人の女性が来た。
一刀「(きれいな人だな)」
その女性を見て、一刀はそんなことを思っていた。
一刀「あなたは?」
しかしそんなことを思っていながらも何もないような顔をして一刀はその女性に尋ねた。
孫策「ああ、あたしは孫伯符」
一刀「孫伯符?」
一刀は聞きなれない名前に少し戸惑った。
孫策「ええ。それで?あなたは?」
一刀「え、あ、ああ。俺の名前は北郷一刀だ」
そういって一刀は、自己紹介をする。
孫策「姓が北、名が郷、字が一刀?」
一刀「いや、姓が北郷、名が一刀だ」
孫策「へぇ珍しい名前ね。字はないのかしら?」
一刀「字?」
孫策「字が無いの!……まあいいわ。それであなたはどこから来たの?」
一刀「どこから?……すまんが分からない」
孫策「じゃあ、出身は?」
一刀「出身は尾張だ」
孫策「尾張?何処?」
一刀「日本にある場所だ」
孫策「日本ってどこよ?」
一刀「ここ日本じゃないのか!」
孫策の言葉に一刀が驚く。
孫策「ええ、その日本というところはどこか知らないけど、ここは長沙の城よ」
一刀「長沙?」
今度は一刀が聞きなれない言葉に首をかしげる。
そこへ、
???「やはり此処にいたか……雪蓮」
黒髪の美女がやってきた。
孫策「あ、冥琳」
一刀「あの、そちらの方は?」
一刀は孫策に聞く。
孫策「ああこ「周公瑾だ」……うう…」
孫策の言葉を遮って、周瑜が答える。
一刀「俺は姓が北郷、名が一刀だ。字はないよろしく頼む」
周瑜「ああ。それで、雪蓮なんでお前は此処にいるんだ?」
そう言って周瑜は孫策の方へ振り向く。
周瑜「お前はまだ仕事が残っていたはずだろ?」
孫策「あ、あははは…ごめんね?」
周瑜「はぁ……まあいい。それで?北郷とやら、お前は天の御遣いなのか?」
一刀「天の御遣い?」
孫策「そうよ〜今噂の戦を終わらせるって噂のね♪」
一刀「ふーん。でも残念ですが俺はそんな大層な奴じゃないよ。ただのしがない一武将だよ」
一刀は少し哀しそうな顔をする。
周瑜「ふむ。だがまあお前が天の御遣いだろうがそんなことはどうでもいい」
一刀「どういうこと?」
孫策「それはね〜あなたの血を孫呉に入れることよ」
一刀「はっ?」
孫策「だから〜あなたには私たちの仲間に種を植え付けてほしいのよ」
一刀「断る」
その言葉に一刀は即答する。
孫策「何でかしら?」
一刀「理由は言えない。その代わり、武将としてなら役に立てるだろう」
孫策「武将として?」
一刀「ああ、これでも俺、結構強いぜ。少なくともあんたよりはな」
一刀がニヤリと笑う。
孫策「そう…じゃあ私と手合わせしましょうよ」
一刀の言葉に孫策も笑う。
一刀「でもおれの刀が無いんだよな。俺がいた場所になんか武器無かった?」
孫策「ああなんかすごい長い剣があったわね。」
一刀「ああそれだ。それある?」
孫策「ええ、じゃあ先に冥琳と中庭に行ってて。私もすぐあなたの武器をもっていくから」
一刀「そういえば思ったんだけどさ。さっきからなんで二人は違う呼び方をしてるの?」
孫策「!!…びっくりしたわまさか真名を知らないなんて」
一刀「真名?」
孫策「真名って言うのわね、その人の命ともいえるもの。だから許可無く呼んだら殺されても文句はいえないのよ」
一刀「ふーん。怖いねぇ」
孫策「そうよ。じゃ、私は行くから。先に行っていてね」
一刀「はいよ」
周瑜「ふむ。それでは行くとするか北郷」
そうして一刀と周瑜は中庭に向かった。
中庭〜
孫策「おまたせ〜」
一刀と周瑜が中庭に向かって少しすると、孫策がやってきた。
孫策「はい、これでしょ。あなたの武器」
そう言って孫策は一刀に刀を渡す。
一刀「ああ、これだ。ありがとな」
孫策「さてそれじゃあやりましょうか」
そういうと孫策の体から殺気が出てくる。
一刀「へぇ、少しは強いようだね」
一刀は感心したように言う。
そしてその一刀からも殺気が出てくる。
孫策「それじゃあいくわよ!」
そう言って孫策が斬りかかってくる。
一刀「ほい」
しかし一刀はそれを軽々よける。
孫策「やるわね!」
孫策は先ほどよりはやく剣を振る。
一刀「おお!さっきより早くなった」
しかしそれさえも一刀は軽々と受ける。
上、下、左、右さまざまなところから剣が来る。
しかし、
一刀「はあ、もう飽きてきたな。そろそろ終わらせるか」
一刀は余裕の顔でそれらを受け流す。
そして、
一刀「はっ!」
ガキンッ!
孫策「あっ!」
たったの一撃で孫策の手から南海覇王が離れる。
そして、
一刀「俺の勝ちだな」
孫策の首元に一刀の刀が突きつけられる。
孫策「はあ、わたしの負けね。いいわあなたに私の真名を預けるわ。これからは雪蓮って呼んでね」
孫策はそういった。
周瑜「雪蓮が預けるなら私も預けよう。私のことはこれから冥琳と呼んでくれ」
周瑜からも一刀は真名を受け取った。
そこへ、
黄蓋「すごいのお、まさか策殿をああも簡単にあしらうとは」
すごい巨乳な女性がきた。
一刀「あなたは?」
黄蓋「わしの名は黄蓋、真名は祭じゃ」
そう言って黄蓋はいきなり真名を名乗った。
一刀「いいのか?そんなに簡単に真名を名乗って?」
祭「はっはっは!よいよい。これだけ強い男なら惚れないほうがおかしいじゃろ」
一刀「はっ?」
祭「どうじゃ?わしもまだまだ若い娘には負けておらんと思うぞ?」
そういってその胸を見せ付けてくる。
一刀「そうだな。まぁ機会があったら」
とやんわりと断わった。
孫策「さてと、じゃあ一刀、これからよろしくね!」
一刀「ああよろしく頼む。」
そう言って一刀は三人の真名を受け取った。
そして物語は始まる。
決して正史では語られない物語が…
続く〜
こんばんわLisaです。
お楽しみいただけたら幸いです。
武器説明
(薄桜) ファイナ○ファンタ○ーに出てくるセフィ○スさんのような刀です。
ついでにいいますと、この一刀君は氣を使えます。
説明 | ||
呉√なので少しタイトル変えました。 サブタイつけました。 |
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コメント | ||
次が気になりますね。楽しみです。(shukan) この先、楽しみですね〜戦国時代出身の設定もいいですね〜(佐木瑞希) |
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もう一度〜 一刀 | ||
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