修羅場
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松永燕、九鬼紋白、不死川心、板垣辰子、マルギッテ・エーベルバッハは直江大和という少年が大好きであった。

 

しかし、もしもこの五人が同じ場所で好きな人が一緒だとどうなるのだろうか?

 

きっと、修羅場であろう。

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五人に松永納豆を提供する。目的はもちろん松永納豆を買わせるためや良さを知ってもらうため。

しかし、その内面は。

(やっぱり、予想どうり大和君モテモテだなぁ〜。こんなにもライバルがいるんだもの。でも……絶対私がもらわないとね)

チョッコンと座る九鬼紋白は愛くるしく座っていた。

でも……。

(やはり、もっと早くに大和を奪っておけばよかった。我が勇気を持たなかったために、色々と面倒が起きてしまったからな……)

板垣辰子は居眠りている。

(誰が相手でも関係ない〜。きっと大和君は私を選ぶ〜)

マルギッテ・エーベルバッハは立ちながらその場の状況を観察していた。

(一生の不覚。まさかこんな状況に陥ってしまうとは……)

不死川心は愛着の扇で扇いでいる。

(にゃほほ。誰が相手だろうと大和は此方を選ぶから関係ないのじゃ)

お互い全員が大和獲得を確信していた。動けば勝利すると。

「そうじゃ、此方は大和に食事を誘うつもりだったんじゃ。これで……」

心がそう言いながら立ち上がった。

『あ゛?』

すると四人全員がキャラとして有り得ない声を上げる。

(ほう……。お前は我の目の前で、それほど大和を奪う自身があるというのか?)

紋白は愛くるしく座っているが目がそう心に呟いていた。

「ひぃぃぃ――――!?」

心は奇声を上げつつ再び座り、今度はマルギッテが動いた。

「私は、軍の用事があるのでこれで………」

『あ゛?』

すると残った四人全員がキャラとして有り得ない声を再び上げた。

(え? 何、死にたいの。マルちゃん?)

燕は笑っていた。

「………こほん、冗談だ」

マルギッテは動かなかった。

「そうじゃ、ここは大和に聞いてみようではないか? 誰が我らのことが好きなのかを」

紋白は修羅場をなくすために提案を持ち出してみた。すると他の四人も納得して大和に答えを得ることに同意した。

しかし……。

(まぁ……お前達の誰かだったたら全力で奪うけどね)

内面は全員腹黒かった。

「それじゃ、大和君教えて? だ・れ・が好きなの?」

燕は微笑ながら拘束されている大和に答えを尋ねるのだった。

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隣の部屋で待機しているクラウディオ・ネエロ、ヒューム・ヘルシングはその修羅場を聞きながら微笑んだ。

「青春とはいいものですね。ヒューム」

ヒュームはため息をついてこういった。

「ふん。ある意味紋様も含めてどいつもこいつも赤子だな」

そう言いながら聞こえてくる奇声を聴耳しているのだった。

説明
アニメ版『真剣で私に恋しなさい!!』を参考
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コメント
↓マジでびびったぜ!!(VVV計画の被験者)
『あ゛?』の部分でヒロインたちの表情が簡単に想像できました。(覇邪丸)
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