真・恋姫無双アナザーストーリー 蜀√ 桜咲く時季に 第34話
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真・恋姫無双 ifストーリー

蜀√ 桜咲く時季に 第34話

 

 

 

 

【新たな地へ】

 

 

 

《一刀視点》

 

「愛紗!状況はどうなってる!」

 

俺は雪華と朱里を連れて急ぎ玉座の間へと駆け込んだ。

 

「ご主人様!どうしよう!」

 

「落ち着いて桃香。まずは状況の説明を」

 

「う、うん……」

 

慌てて俺に駆け寄ってくる桃香を俺は落ちつかせて現状を聞くことにした。

 

「状況は緊迫しています。袁紹はすでに北方の国境から関所を突破し、我が国へ侵入してきています」

 

「なんだって!そんなこと報告に上がってきてなかったじゃないか!」

 

「そ、それが……」

 

愛紗の困惑した表情に嫌な汗が背中を伝う。

 

「あたしの時と同じだよ。あいつらは物量に任せて作戦も無く特攻してきてるんだ。そして、味方は報告を出す間もなく……」

 

「ですが、なんと一名だけ逃げおおせた者が傷を負いながらも報告に来てくれました」

 

白蓮の話に朱里が補足するように答える。

 

「その人は」

 

「報告をし安心したのかその場で気を失いました。今は治療を兼ねて休ませています」

 

「そうか……」

 

愛紗の答えにほっと安堵の溜息が出た。

 

よかった……俺も後で顔を見に行こう。それにしても……

 

(ギリッ!)

 

俺は歯を食いしばり力強く手を握り締める。

 

なんでこんなに争いが起こるんだ……ほかの土地を攻め、そこで暮らしている人たちを悲しみに染めていったい何がしたいんだ!

 

「ご主人様……」

 

「っ!桃香?」

 

桃香は俺に寄り添い力強く握られた手を両手で包み込んできた。

 

「……」

 

桃香は無言で俺を見上げて微笑んでくれていた。自分だって悔しいと思っているのに、こんな時まで自分の事より他の人を思いやるんだな桃香は……

 

「ありがとう桃香」

 

「ううん♪」

 

桃香は首を振り笑顔を見せてくれた。そうだ、俺がここで感情に任せちゃいけない。冷静にならないと……

 

「ちょっとごめん」

 

「ご主人様?」

 

桃香の手を解き近くにあった柱に向かう。

 

「「「?」」」

 

皆が一様に俺に目線を向ける。

 

「……っ!」

 

(がんっ!)

 

そして俺は思いっきり柱に頭をぶつけた。

 

「「「ご主人様(主)(お兄ちゃん!)!?」」」

 

「ごめん。もう大丈夫だ」

 

「で、ですがご主人様、額が……」

 

「これくらいなんとも無いよ。それより愛紗。今出せる兵の数は」

 

「はっ。およそ五万です」

 

俺の真剣な声に愛紗も直ぐに切り替えてこたえてくれた。

 

「朱里。袁紹の敵兵の数は」

 

「はい。全体の規模はわかりませんがおよそ五十万かと」

 

「なんと、十倍もの兵数が!」

 

「そんな数どうやって相手をすればいいのだ!」

 

星と鈴々の驚きの声。

 

そりゃそうだ。今までこんな兵数差で戦ったことなんて一度もないんだ。これは……

 

負け戦

 

頭の中で一番に出てきた言葉だ。だけど、だからって降参するわけにはいかない。

 

「……俺が先行して袁紹軍の兵を減らす」

 

それなら俺一人で先行して、袁紹軍の兵を減らせば犠牲は俺だけで済む。

 

「「「っ!」」」

 

「だ、だめっ!」

 

みんなが驚く中、一人だけ声を張り上げて俺の案に否定する人物がいた。

 

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「桃香……」

 

「だめ!ダメだよ!一人だけ犠牲になるなんて!」

 

「別に犠牲になろうなんて思ってないよ。ただ足止めするだけさ」

 

「ううん!ご主人様。今、自分が犠牲になってでも敵を減らそうって考えたでしょ!そんな事させない。絶対にダメ!」

 

まいったな。俺の考えをズバリ言い当てられた。

 

「大丈夫だよ。それに、俺にはこいつらがいるからね。知ってるだろ?黄巾党の時だって無事帰ってきたんだし」

 

俺はそう言って腰に下げている双龍天舞の鞘に手を当てる。

 

「で、でも……」

 

それでもまだ納得できない桃香。

 

「大丈夫だよ。ちゃんとっ」

 

「私もその意見には反対です」

 

「愛紗まで……何を言い出すんだ。今はこの手しか……」

 

「いいえ。今回は黄巾党の時と規模が違いすぎます。それに私はあの時見てしまいました。技を打ち出した後、ご主人様は膝を着かれましたね。あれは反動ではないのですか?」

 

「っ!」

 

あれを愛紗に見られてたのか……

 

「えっ……それってどういうことですかご主人様!」

 

桃香はどういうことかと俺に詰め寄ってきた。

 

「主よ。ここまで来て隠し事は無しですぞ」

 

「そうなのだ!」

 

「星、鈴々……」

 

「ご主人様は私たちを心配させまいとして黙っていたのかもしれませんが知ってしまったからには教えてください」

 

「もうご主人様のお体はお一人だけのものではありません。私たちや民の皆さんの為にも」

 

「お願いします教えてくださいご主人様」

 

「朱里、雛里、雪華も……でも、話すわけには……」

 

確かに二対で出す技は威力も規模も大きいだけに体への負担は大きい。だからいつも抑えている。

 

でも、抑えていてもその負担は決して小さくは無い。現に、黄巾党の時も直ぐに直ったが膝を突いてしまった。

 

「ああっもう!ウダウダ言ってないでさっさと話しちゃいなさいよ!」

 

(げしっ!)

 

「ぐはっ!」

 

俺が言いあぐね居ていると詠が俺の尻めがけて蹴りを入れてきた。

 

「え、詠ちゃんそんなことしたら……」

 

「月はちょっと黙ってて。あんた、洛陽でボクたちに言ったこと覚えてる?」

 

「詠たちに?」

 

「そうよ。あんた、『俺が絶対に護ってあげるから』って言ったわよね。なら約束くらい守りなさいよ。いい!あんたにもしもの事があったら約束を破ったことになるんだからね!その時は蹴り一発じゃ済まさないわよ」

 

「も、もう詠ちゃんたら……でもご主人様、私も詠ちゃんと同じ気持ちです」

 

「約束破ったら蹴り?」

 

「へぅ、違います!私もご主人様にもしもの事があったら心配だってことです」

 

「ちょ!ぼ、ボクは一言もこいつが心配だなんていってないわよ!」

 

月の言葉にすかさず反応する詠。

 

「ありがとう。二人とも」

 

「っ!べ、別にお礼を言われることじゃないわよ。ふんっだ」

 

詠はそう言うとそっぽを向いてしまった。

 

「ははっ……分かった。それじゃ話すよ」

 

俺は皆の気持ちに応える為にこの刀の特性を話し始めた。

 

「では、やはり黄巾党の時のはその反動からということなんですねご主人様」

 

「ああ、愛紗の言う通りだ」

 

「それを聞いて尚更、ご主人様を一人で袁紹軍の大群に向かわせるわけには行かなくなりました」

 

「でもあの数を相手するのは今の兵数じゃ無理だ。ここは無理をしてでも俺が」

 

「ダメです。先ほども雛里が言いましたが、もうご主人様の御身はご自身だけのものではありません。どうかご自愛を」

 

「ならこのまま何もしないで倒されるのか?」

 

「そ、それは……」

 

「「「……」」」

 

俺の言葉に愛紗、それに皆も何も言ってこなかった。

 

「……なら、逃げちゃおう!」

 

「え?」

 

「と、桃香様?一体何を」

 

桃香の言葉にみんなが一様に驚く。

 

「だから、戦っても負けちゃうならここから逃げようって事だよ。愛紗ちゃん」

 

「で、ですが、戦って負けるならいざ知らず。戦わずして逃げるのは武人として……」

 

「でも負けることが分かってるのに戦うなんておかしいよ!無駄に命を落とすなんて」

 

桃香の言うことも、愛紗の言い分も分かる。だけど……

 

「そうだな。ここは桃香の案を採用しよう」

 

「ご主人様!なぜですか!戦わずして逃げるなど武人のすることではありません!」

 

「愛紗の言い分も分かるよ」

 

「でしたら!」

 

「勇敢と無謀は違うよ愛紗」

 

「っ!」

 

俺の言葉に愛紗は押し黙ってしまった。

 

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「愛紗、こう考えられないかな。『再起を図る為に撤退する』って」

 

「再起を図る為の撤退、ですか……」

 

「ああ。どうかな?」

 

「……そうですね。ここは一時撤退をしましょう」

 

「うん!」

 

愛紗の言葉に、桃香は嬉しそうに微笑を見せた。

 

「よし!なら撤退するに当たってどこに行くかだけど。どこか言い場所はあるかな?」

 

「そうですね……では南西の方はどうでしょう」

 

益州か……って事はやっぱり入蜀か。

 

俺は記憶をたどり、劉備がどんな道を歩んだかを思い出していた。

 

「南西?確か荊州の当たりだよね?」

 

「はい。そこから更に西に蜀と言われる地方で劉焉さんという人物の継承問題が起こっていて、内戦勃発の兆候が見られると報告にありました」

 

朱里は桃香に簡潔にその土地の事情を説明した。

 

「でも、そんな侵略みたいなことしてもいいのかな……なんだか気が進まないなぁ」

 

「桃香様。もし、内乱が起これば多くの民たちが苦しみます。ですが我々が制圧することにより苦しむ人たちが少なくなり結果、人民たちを救うことになります」

 

「それに太守である劉璋さんは人民からの評判はあまり良いものではありませんから」

 

「そうなのか朱里」

 

「はい、税は高く民はその日の暮らしも真面に出来ていないようです。そして、豪族たちは豪勢な暮らしでうつつを抜かしているらしいとか」

 

「むごい……民は国の宝だというのに……桃香様、我々がおもむき民たちを傲慢な貴族から救い出しましょう!」

 

「……うん、そうだね。それに私たちはそこに行くしかないんだもんね」

 

「そっか。なら行こう蜀へ!」

 

「「「はっ!」」」

 

「よし!それじゃ早速準備に取り掛かろう!星と鈴々は全土に伝令をだし兵を引き上げさせてくれ。詰所に居る警備兵もよろしくね」

 

方針が決まり俺はそれぞれに指示を出していく。

 

「はっ」

 

「わかったのだ!」

 

「朱里、雛里、雪華は必要な書簡の持ち出しの準備をしてくれ」

 

「「「かしこまりました」」」

 

「月に詠、白蓮は移動に必要な食料の準備を余る様なら。民に分けてくれ。袁紹の手に渡るのも癪だしね」

 

「かしこまりましたご主人様」

 

「仕方ないからやってやるわよ」

 

「まかせておけ北郷」

 

月は了解したと頭を下げ、詠は腕を組みながらも了承してくれた。白蓮も快く引き受けてくれた。

 

「ご主人様。私は?」

 

「ご主人様、私も呼ばれていないのですが」

 

「桃香は俺と一緒に長老たちに状況の説明に行こう。愛紗は俺たちの護衛だ」

 

「あっ、そうだよね。みんなにちゃんと事情を説明しないと行き成り私たちが居なくなったら困るもんね」

 

「了解しましたご主人様。直ぐに準備をします」

 

「朱里、袁紹が来るまでどれくらい猶予があるんだ」

 

「そうですね。今の進軍で進んでくれれば二十日はあるかと」

 

「わかった。それじゃ、俺たちの出発は全兵が戻り次第ここを発つ。それまでにみんな頼むぞ」

 

「「「御意(わかりました)(なのだ)っ!」」」

 

こうして俺たちは徐州を離れ益州、つまり蜀に向かう為に行動を開始した。

 

………………

 

…………

 

……

 

「御遣い様!我々をお見捨てになるおつもりですか!」

 

「いや。見捨てるとか見捨てないとかそう言うことではなくてですね」

 

俺たちは今、ここを離れる趣旨を説明するために長老たちの元にいっていた。

 

「俺たちがこのままここに居ると皆さんに被害が及ぶので離れると、そう言っているんです」

 

「わかっております。ですが、袁紹は重税を強い、民たちは苦しい生活をしていると聞いたことがありますじゃ。ここが袁紹の領地になれば我々も重税に課せられます、そうなれば死んだも同然です。どうか御遣い様、我々も連れて行ってくだされ。足手纏いになるようなことはいたしませぬじゃ」

 

まいったな……俺としても連れて行けるものなら連れて行きたい。

 

だけど、住民を連れて行くとなるとそれだけ食料も必要になる。何より一番怖いのは軍行速度が遅くなることだ。そうなれば、袁紹軍に追いつかれてしまう。

 

「いいんじゃないかな」

 

「と、桃香?」

 

「桃香様、いったい何を……」

 

桃香の言葉に俺も愛紗も驚きの表情をした。

 

「だって足手纏いにならないって言ってるんだし。それに私たちの事をこんなに慕ってくれてるんだから、私は別にいいと思うな」

 

「おおっ。劉備様!ありがとうございますじゃ」

 

「いえいえ♪でも、無理しちゃだめですよ」

 

「わかっておりますじゃ。この老いぼれ、まだまだ若い者には負けませぬぞ」

 

桃香と長老はお互い笑いあいながら話をしていた。

 

「ご主人様よろしいのですか?」

 

耳元で愛紗が周りに聞こえないように小声で話しかけてきた。

 

「まあ、俺たちが気を配ってれば大丈夫だろう。こうなると編成を考え直さないと行けなくなるけどね」

 

「はぁ、ご主人様も十分、お人がよろしいですね」

 

「そうかな?」

 

「はい。桃香様に引けを取らないと思いますよ」

 

う〜む。俺はそうは思ってないんだけど。

 

「自身の見立てと人の見立てでは異なりますよ」

 

「あれ。俺声に出してた?」

 

俺が考えていたことに愛紗が答えたからびっくりした。

 

「いいえ。顔にそう書いてありました」

 

うっ……俺ってそんなに顔に出やすいタイプだったのか?これからは気を付けないと。

 

「とにかく長老。あまり無理はしないでくれ。こっちも出来るだけ警護するけど、敵襲が来た時はそれが出来ないかもしれない」

 

「わかっておりますじゃ。遅れてきたのなら置いて言ってくれてもかまいませぬ」

 

「そういうわけにはいかないだろ?長老だって俺たちの大事な民なんだから。な、桃香」

 

「うん、そうだよ!だからおじいちゃん。無理しないで疲れたら早めに言ってね」

 

「かたじけないですじゃ。して、出発はいつなのですか?」

 

「早くて五日くらいかと」

 

「わかりました。それまでにここを発つ準備をいたしましょう。わかったかお前たち」

 

「「「おおっ!」」」

 

長老の後ろで控えていた若者たちは頷くと身支度を整えるために一斉に散らばっていった。

 

「それで劉備様、御遣い様」

 

「うん。気を付けてねおじいちゃん」

 

桃香は長老に手を振ると長老は微笑みお辞儀をして戻っていった。

 

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「ごめんなさい。ご主人様」

 

「ん?何がだ?」

 

城への帰り道、桃香が行き成り謝ってきた。

 

「私が勝手にみんなを連れて行くって決めちゃって」

 

桃香は俯きまるで怒られるのを待っている子供の様にしていた。

 

「……」

 

やれやれ、そんなこと今更だぞ桃香。だけどそこが桃香の良いところでもあるんだけどね。

 

「……」

 

横に顔を向けると愛紗も俺と同じように少し呆れながらも微笑んでいた。

 

「そんなの今更だぞ桃香」

 

「え?」

 

「ええ。桃香様のわがままはいつもの事です」

 

「そ、そんなぁ〜」

 

「ははっ。でも、桃香はそのままでいいんだよ。そんな桃香だから俺たちは着いてきてるんだから。そうだろ、愛紗」

 

「ええ。ですから桃香様は、ご自分の思うままに行動してください。我々が全力で補助いたします」

 

「ご主人様、愛紗ちゃん……ありがとう」

 

お礼を言う桃香に愛紗も俺も微笑んだ。

 

「えへへ。ご主人様〜♪」

 

「それはダメです」

 

「あぅっ!う〜っ!愛紗ちゃんのいけずぅ〜!」

 

俺に抱き着こうとしたのだろう、桃香は両手を広げて俺に向かってきた。が、それを愛紗に止められて叶わなかった。

 

「は、ははは……」

 

こんな緊迫した状況なのにほのぼのしちゃってるな、俺たち。

 

まあ、それが俺たち劉備軍の良いところなのかもしれないけどね。

 

そんなことを思いながら桃香と愛紗を見て、俺は微笑んでいた。

 

………………

 

…………

 

……

 

「それは難しいですね……」

 

城に戻り、早速さっきの長老とのやり取りを朱里に話すと顎に手を当てて難しそうな表情を浮かべていた。

 

「何がそんなに難しいんだ?」

 

「はい。実は私たちが考えていた蜀までの順路は孫策さんの土地を経由して行こうと考えていました」

 

「でも雪蓮の国と蜀って真逆だよね?」

 

蜀は西、呉が東、互いに真逆の位置にあるのだ。

 

「はい。ですが、安全に蜀へと向かうには遠回りですがこれが一番なんです」

 

「それと民を連れて行く事で何か厳しいことがあるのか?」

 

「それは、食料の問題です。きっとみなさんある程度は持って来てはくれると思いますが、呉を通る経路では遠回りな分、それだけ日数が掛かってしまいます」

 

「なるほど、その足りなくなった分の食事は俺たちがまかなわないといけない訳か」

 

「はい。そうなれば輜重隊の量も増やさなければならず結果的に軍行も遅くなってしまい、またその分の食費が……」

 

なんともまあ、良く出来た負のスパイラルだな。

 

「そうなると少しでも遠回りしない経路で行かないといけないわけだな」

 

「はい。でも、それもちょっと問題がありまして……」

 

「……何となく想像つくけど一応聞いてみようかな」

 

「はい、その……最短での蜀への経路を行くには曹操さんの国を通らないといけないんです」

 

「やっぱり……ただで通してくれそうに無いよな」

 

「はい……きっと何かを要求してくるかと」

 

「まあ、通行料を払うのは普通だから仕方は無いと思うけど。その払う相手が曹操って所だよな。何を要求してくるかわかったものじゃない」

 

曹操の事だ、きっと無理難題を言ってくるに違いない。

 

「でも、その道しかないんだし。ある程度、曹操が要求しそうなことを想定しておいてくれ」

 

「わかりました」

 

朱里にはああ言ったが、曹操が何を求めているかは何となくだが予想は出来てる。

 

きっと朱里たちもそのことには直ぐに気が付くだろう。

 

さて、どうなることやら……

 

俺はその時が来ないことを天に祈った。

 

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「あら、私に一体何の用かしら劉備」

 

袁紹の襲撃の報を受けてから数日たち、俺たちは今、曹操の居る謁見の間にいた。

 

曹操は玉座に座り頭を垂れる俺たちを見下ろすように見ていた。

 

今ここには、俺、桃香、愛紗、朱里の四人が居る。他のメンバーは外で待機して貰っている。

 

「曹操さんにお願いがあって来ました」

 

「お願い、ねぇ……」

 

そのお願いが何なのか分かっているのか曹操はニヤリと笑って見せた。

 

「いいわ。話して御覧なさい」

 

「はい。実は……」

 

「ちょっと待ちなさい」

 

「えっ?」

 

「誰があなたが喋れと言ったのかしら諸葛亮。私は劉備に聞いているのよ」

 

事情を説明しようとした朱里の話を止め、曹操は『お前が喋るな』と睨みつけた。

 

ここに雛里や雪華を連れて来なくて正解だったかな。きっと連れて来てたら曹操に脅えちゃっただろうし。

 

「大丈夫。ちゃんと私が話すから」

 

「桃香様……はい、お願いします」

 

朱里を慰めるように桃香は優しく微笑んだ。

 

「えっとですね……曹操さんの関所を通らせて欲しいんです」

 

「いいわよ」

 

「え?」

 

曹操はなんの躊躇いも無く通って良いと言ってきた。

 

「だから通って良いと言ったのよ。聞こえなかったのかしら?」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

「……」

 

おかしい……あの曹操が何の要求も無く関所を通すなんて……

 

「……ふふっ」

 

「っ!」

 

一瞬、ほんの一瞬だったが曹操が不敵に笑った。

 

あの笑い……やっぱり、何か企んでるのか?

 

「でも、ただで通すわけにはいかないわ」

 

「えっ……」

 

喜ぶ桃香に曹操は崖から突き落とす様な一言を言い放つ。

 

「えっ、では無いでしょ。ただで通すほど私はお人好しではないわよ」

 

「で、でも私たちそんなにお金持ってないですし……」

 

「大丈夫よ。お金では無いわ」

 

「それじゃ、なんですか?」

 

「それはね……ふふっ」

 

曹操は一瞬間を置き、俺と目が合うとにやりと笑った。

 

「そうね。北郷でも貰おうかしら」

 

「ええっ!?」

 

「なっ!」

 

「……」

 

驚く桃香や愛紗たち、だけどその中でも軍師勢はやはりといった苦虫を噛むような顔をしていた。

 

やっぱりそう来たか……誰かを要求してくるだろうと予想はしていたけど、俺とはね……

 

「だ、ダメです!ご主人様を渡すなんて!」

 

「あら、たった一人渡すだけで、あなたたち、それに着いて来ている民たちを救うことができるのよ?安いものじゃない」

 

「そんな!で、では私がっ!」

 

「関羽は口をはさむな!」

 

「な、なに!?」

 

「これは私と劉備、主君主同士の話し合いだ。それに口を挟むなど関雲長もそれまでの人物といったところか。それに私に忠誠を誓わない者など居ても邪魔なだけだ」

 

「ぐっ!」

 

「愛紗、ここは堪えてくれ」

 

「ご主人様……わかりました」

 

なんとか愛紗を宥め、俺は顔を上げた。

 

「曹操」

 

「なにかしら?」

 

「桃香、劉備と同じ立場の俺なら話に参加しても問題ないだろ?」

 

「……そうね。まあいいでしょう。それで、何か言いたいことでもあるのかしら?」

 

「俺が曹操に着けばみんなを無事に通らせてくれるんだな」

 

「ええ。約束しましょう」

 

「わかっ」

 

「だ、だめーーーーっ!!」

 

俺が、頷こうとした時、桃香は大きな声を出してそれを妨げた。

 

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「だめだよご主人様!ご主人様が居なくなるなんて!」

 

「でも、こうしないと桃香たちを無事にここを通過るることが出来ない」

 

「それでもダメです!ご主人様が私たちのご主人様じゃなくなるなんて絶対にダメなんです!」

 

桃香は俺にしがみつき首を振りながら必死に説得しようとしていた。

 

「桃香……」

 

「絶対。何とかなるよ!」

 

「でもあれだけ、地図を見ても抜けられそうな道はなかっただろ」

 

「そんなことない!ちゃんともう一度探せば、そうだよね朱里ちゃん!」

 

「そ、それは……」

 

「愛紗ちゃん!」

 

「桃香様……」

 

同意を求めようと朱里と愛紗を見るが二人からの返事は無かった。

 

「桃香、ダメなんだよ」

 

「そんなことない!〜〜〜〜っ!!」

 

しがみつく桃香の手は力強く、とてもすぐに放すことはできそうになかった。

 

「……茶番は終いか劉備」

 

「えっ」

 

「なにが、ちゃんともう一度探せば、だ。笑わせる。そんな道があればここには来ていないはずだ。そうだろ諸葛亮!」

 

「……」

 

返事はしなかったが悔しそうにする朱里の態度を見ればこれしか方法がなかったことがよくわかった。

 

「あなたはね劉備。考えが甘いのよ。話し合えば何とかなる?なら、袁紹と大いに話し合えばよいのではないかしら?そうすれば侵略をやめてくれたのではなくて?」

 

「そ、それは……」

 

曹操の言葉に言葉を詰まらす桃香。

 

「まあ、袁紹の性格を考えると話し合ったところで無理でしょうけどね。彼女は欲しいものなら何でも手に入れる。私と同じようにどんな手を使ってでもね。あなたは乱世に名を上げるべきではなかったのよ劉備。それを理解なさい」

 

「そんな!苦しんでいる人が居るのに黙って見過ごすことなんてできません!」

 

「その結果がこれでは意味が無いのではなくて?」

 

「……違う、そんなこと、ない……私は間違って、ない……」

 

だがその言葉は小さく、曹操には届いていなかった。

 

「さあ、いい加減、北郷を渡してくれるかしら?私たちも暇ではないのよ。あなたたちの尻拭いをしなくてはいけないのだからね」

 

「そんな……」

 

絶望する桃香、その後ろでは悔しそうに握り拳を作る愛紗たち。

 

でも、これは仕方のないことなんだ……

 

「……」

 

「ご主人様……」

 

俺は無言で立ち上がると桃香は今にも泣き出しそうな顔をしていた。

 

「し、失礼します!」

 

そんな時だった。曹操のところの兵が慌てて謁見の間に入ってきた。

 

「なんだ!今は謁見中だぞ!」

 

「す、すみません!ですが、至急、曹操様のお耳に入れたいことが!」

 

夏侯惇は入ってきた兵を睨みつけながらしゃべるが、兵も至急なのか、一瞬怯みながらも報告したいことがあると伝えていた。

 

「……秋蘭」

 

「はっ」

 

横に控えていた夏侯淵の名を呼び、兵の話を聞いて来いと命令していた。

 

「何かあったのでしょうか」

 

「わからない……この状況を打破できることだといいんだけど」

 

曹操たちに聞こえないように愛紗が話しかけてきた。

 

「……」

 

そんな中、桃香はずっと俺にしがみついたままだった。

 

「……わかった。お前は持ち場に戻れ」

 

「はっ!失礼します!」

 

報告を終えた兵は礼を取ると謁見の間から出て行った。

 

「華琳様……」

 

「……そう。わかったわ」

 

「如何いたしましょう」

 

「そうね……」

 

夏侯淵の説明を聞いた曹操は顎に手を当てて考え始めた。

 

「……お前たちに関わっている暇が無くなったわ。好きに通りなさい」

 

「えっ……」

 

曹操の思わぬ答えに俺たちは驚いた。

 

「い、いいのか?」

 

「ええ。あのバカがなんの策も無く突っ込んでくるから思った以上に私の領地を犯しているのですもの。少し痛い目を見て貰わないとね」

 

そう言うと話は終わりとばかりに曹操は立ち上がった。

 

「あ、ありがとうございます。曹操さん!」

 

「勘違いをするな劉備」

 

「え?」

 

「ただ、お前たちの茶番に付き合うだけの時間が無くなっただけだ。袁紹を倒したあと、次はお前たちだ。八日……いいえ、十日あげるわ。それまでに私の領地から出ていきなさい。でないとどうなるかわかっているわよね?」

 

曹操は目を細めてニヤリと笑う。そのしぐさに俺は美しいと思いながらもなんて残忍な笑いだとも思った。

 

「春蘭、秋蘭、桂花!出撃の準備だ!」

 

「「「御意っ!」」」

 

そして、曹操たちは何事もなく謁見の間から出て行ってしまった。

 

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《曹操視点》

 

「華琳様、よろしかったのですか?」

 

廊下を歩いていると秋蘭が話しかけてきた。

 

「何がかしら?」

 

「せっかく、北郷を手に入れる好機だったのでは?」

 

「ええ。でも、それはいつでも出来ることよ。こんな簡単に手に入れては面白くないでしょ?」

 

「また華琳様の悪い癖が……」

 

秋蘭はやれやれと仕草をしてみせた。

 

「ふふっ。それに、劉備たちが通るであろう道には所属不明の一団が潜伏しているのでしょ?だったらついでに倒してもらおうじゃないの」

 

さっきの兵の報告はこのことだった。まあ、この時期に所属不明の一団と言えば数が限られる。おそらくは……

 

「ですがもしかするとその一団は……」

 

「ええ。もしそうなら劉備たちにとって一番の強敵でしょうね。まあ、だからと言って私は手を抜くつもりはないわ。麗羽を打ち倒したのち、十日間を待ち劉備の追撃に向かう」

 

「劉備たちがその一団と戦闘をしていようが構わず私は全力でその一団もろとも劉備を倒すわ。そして一刀を……」

 

必ず手に入れて見せるわ。

 

あんな逸材。そうそう出会えるはずないもの。劉備のところに置いておくのは勿体無いわ。私のもとにあってこそ北郷は力を発揮するのよ。

 

「ですが、北郷の力は呂布に匹敵する程です。そう簡単にはいかないのでは?」

 

「でしょうね。でも、北郷には弱点がある」

 

「弱点、ですか?」

 

「ええ。それはね……彼が優しすぎることよ」

 

「優しすぎる?」

 

「ええ。黄巾党の時も、反董卓連合軍の時もそう。気が付かないかしら?彼と戦った賊や兵は誰一人として死んでいないのよ」

 

「っ!確かに……」

 

思い出したのか秋蘭は頷いていた。

 

「そして、黄巾党のときに見せたあの技。あれでも力を抑えていたのでしょね。誰一人黄巾党は死んではいない」

 

「そこが付け入る好きになると?」

 

「ええ。少なくとも私はそう思っているわ」

 

でも、その程度で済ませられるということはそれだけの技量があるということ、逆に言えば呂布より厄介な相手でもあるわ。

 

だからと言って、目の前にある最強の武力を見逃すつもりは無い。麗羽を早いところ倒して劉備たちに追撃をかけなければ。

 

「兎に角、早いところ麗羽を黙らせにいくわよ。これ以上あの癇に障る笑い声を聞いているのも飽きてきたわ」

 

「お任せください華琳様!私の七星我狼で袁紹を叩きのめして見せましょう!」

 

「ふふっ。期待しているわよ春蘭」

 

「はいっ!」

 

春蘭は私が期待しているとわかり笑顔で頷いてくれた。

 

ふふっ。ホント、素直で可愛い娘ね春蘭は。

 

でも、たまにそれが暴走して大変なことになるのだけどね。

 

「華琳様!」

 

廊下を歩いていると、前から桂花が走ってきた。

 

「桂花、準備はできたの?」

 

「はっ、兵の準備、万事整っています。それと真桜の新兵器も配備完了しています」

 

「そう。なら行きましょうか。真桜の新兵器、楽しみだわ」

 

私は麗羽の悔しがる顔を思い浮かべて微笑みながら戦場へと向かった。

 

《To be continued...》

-8ページ-

葉月「どうも〜、こんにちはです」

 

愛紗「……愛紗だ!」

 

葉月「あれ?今日は随分とご立腹ですね」

 

愛紗「当り前だ!袁紹に侵略され、曹操にご主人様をよこせと言われ。冷静でいられるか!」

 

葉月「まあ、仕方ないですね。袁紹に攻められるか、曹操に攻められるかの違いだけですからね」

 

愛紗「いや。袁紹に攻められ、逃げているところに後方から曹操に攻められたらもっとたちが悪いだろ!」

 

葉月「……はっはっはっ!さて、次回ですが」

 

愛紗「おい、話を逸らすな!」

 

葉月「えー」

 

愛紗「えー、ではない。えー、では!兎に角、無事に曹操の国境を通過できるのか?」

 

葉月「そんなこと言われましても。そうしないと話として面白くないじゃないですか」

 

愛紗「そ、それはそうなのだが……しかし、限度というものがだな……」

 

葉月「え?まだまだ序の口ですよね?」

 

愛紗「ふ、ふざけるなーーーっ!!」

 

葉月「どわっ!ま、毎度毎度、気に入らないといきなり偃月刀を振り回すのやめてくれないですか!」

 

愛紗「なら、毎度毎度ろくでもないことを考えるな!」

 

葉月「失礼な。私はこれで話を面白くしようと頑張って考えているのに」

 

愛紗「その方向性が問題なんだ!なんだ、曹操のご主人様をよこせとは!ありえないだろ!」

 

葉月「いや。能力重視の曹操ならあり得ると思いますけど」

 

愛紗「う゛……確かに」

 

葉月「でしょ?だからこの話はこれでおしまいです!」

 

愛紗「ぐぬぬ……し、仕方ない」

 

葉月「ではでは、次回のお話をしましょう」

 

愛紗「うむ。それで、次回はどうなるのだ?」

 

葉月「襲われます」

 

愛紗「……そ、それだけか?」

 

葉月「はい」

 

愛紗「も、もっと詳しくはないのか?」

 

葉月「謎の一団に襲われます。もしかしたら曹操の追撃まで書けるかもしれませんが」

 

愛紗「それで、その謎の一団とはなんなのだ?」

 

葉月「それはまだ秘密ですけど。大方の予想はつくかと」

 

愛紗「ふむ……」

 

葉月「さて、では今日はこの辺で!また次回お会いしましょう!」

 

愛紗「では、さらばだ。早いところご主人様と、そ、その……ち、ちち契りを交わしたいものだ」

 

葉月「何か言いましたか?」

 

愛紗「っ!な、何も言っておらんわ!」

 

葉月「ぐはっ!ぼ、ボディーはきつ、い……がくっ」

説明
お待たせしました。第34話投稿です。
今回はいよいよ蜀へと向かおうとするお話です。

前回までのあらすじ
早朝、朝の鍛錬をしていた一刀。
鍛錬を終え、部屋に戻ると挙動不審の雪華が部屋の前に居た。
それから雪華は一刀と目を合わせると直ぐに逸らしてしまい、一刀とあまり話そうとしてくれなかった。
そんな雪華の態度に一刀はなんとか話をして貰う為に、強引だったが雪華の部屋で待ち伏せすることを朱里に提案された。
雪華と話をするきっかけが出来た一刀だったが、そこへ袁紹の侵略の報を受けるのだった。

それではお楽しみください。

この作品では、
一刻=1時間
一里=4km
として話を進めています。

2012/02/09:誤字修正
2012/03/11:誤字修正
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コメント
ロンリー浪人様>あぅ。申し訳ないです。今からあげるところです><(葉月)
葉月さんや、続きはまだかのぉ(ロンリー浪人)
tanaka様>ぬぉぉぉ!本当だ!なんてことだ!雛里が居る!報告ありがとうございます!直さないと・・・(葉月)
"ここに雛里や雪華を連れて来なくて正解だったかな"ってなってるのに雛里がいるのは気のせいじゃないハズ(tanaka)
ven様>え〜。それは残念!きっと他の人もいますよ!自来也に見えた人が!(葉月)
オレンジぺぺ様>まあ、そこが桃香の良いところでもあり悪いところでもあるんですよね。だからきっと一刀もそれをわかっているんじゃないでしょうかね。(葉月)
mukunoki10様>ん〜。でも一刀って太守であって太守じゃないですからね。本当の太守は一応、一応!桃香ですからね。それと、喰われるのはもうちょっとお待ちください!(葉月)
ロンリー浪人様>それも考えたんですけどね〜。まあ、こうなりました!(葉月)
一刀が自来也に見えたのは俺だけでいい・・・(ven)
曹操よその強欲っぷりは否定しないがいきなり君主は高過ぎねーか?少なくとも今わ…それと一刀!!早く桃香と愛紗に喰われなさい(mukunoki10)
う〜ん、一刀が一時的に曹操軍に入ってからの五関突破が見たかった。(ロンリー浪人)
西湘カモメ様>私の中で曹操はジャイアニズムなんですよね。『私の物は私の物、あなたの物も私の物』。あれ。これじゃ暴君じゃね?ま、まあ、気に入らないと直ぐ鎌で首を切り落とそうとするからいいかな?(ひゅんっ!サクッ!)ひぃぃっ!「なんだ、私の悪口が聞こえた気がしたわ」(葉月)
何かこの曹操は英雄気取りのバカにしか思えないのだけど?戦で捕虜にしたなら兎も角、ただ通行料要求するだけで一国の君主を要求するかね?この曹操は現実を見ながら何処か夢想家でもあるようだね。一刀よ、曹操一味を滅ぼせ?(西湘カモメ)
TAPEt様>まあ、曹操には大きな後ろ盾の数え役満シスターズがいますからね。徴兵は群を抜いていますよね。しsて、袁紹よりも兵の練度が高いとか。チートですよ。チート!(葉月)
犬と一郎太の神隠し様>確かに、無印はハーレムにしたかったんですよね。でも逆に毒牙にかかり逆ハーレムになってしまったと……あれ?それでもある意味、華琳はハーレム状態じゃ?確かに、自分の兵を纏め上げられていませんでしたね。(葉月)
mokiti1976-2010様>愛紗の夢は当分先です(きっぱり)「なんだとーーっ!それはどういうことだ葉月!って、どこにいった!」逃げるが勝ち〜♪(葉月)
yoshiyuki様>誤字報ありがとうございます。まさにその通りですね。華琳、なんて恐ろしい子!(葉月)
叡渡様>さ〜。どこのだれなんでしょうかね〜(棒読み)次回でそれが明らかに!(葉月)
アルヤ様>何が待ち受けているかは次回でわかります!お楽しみを!(葉月)
jonmanjirouhyouryuki様>確かにそうですね。愛紗をよこせと言われても喚くのですから。でも、なんだか自分の作品の桃香は一刀依存度がべらぼうに高いような・・・気のせいかな?(葉月)
兵士数インフレが激しい中、曹操のぼったくりと言ったらもう袁紹に付いて曹操をつぶしにかかりたいぐらいだ……(TAPEt)
陸奥守さん、今作の華琳は目先の英雄同士の戦いに目がくらんで孫策暗殺許すようなドジっ娘ですからありえますよ(ギミック・パペット ヒトヤ・ドッグ)
無印の華琳なら一刀がどんなに優秀でも愛紗選ぶでしょうね、無印華琳の覇道の目的はハーレムですし(ギミック・パペット ヒトヤ・ドッグ)
やはり華琳さんは一刀を欲しますか。そして謎の一団とは一体?って一応疑問に思ってみる今日この頃。・・・愛紗さんの夢が早いこと叶いますように。(mokiti1976-2010)
3頁の、g方正な暮らしって何ですか?豪勢な暮らしのこととか。一刀は脅して、忠誠を誓わせようと言う魂胆ですね。(yoshiyuki)
いったい何が待ち受けているやら(アルヤ)
瓜月様>それは次回までのお楽しみですぞ!期待しないで待っててください!(ぇ(葉月)
陸奥守様>まあ、以前から一刀の事を欲しがっていましたし、なんとしてでも手に入れたかったのでしょう。作中でも書いてますが、どんな手を使ってでも手に入れる、と言っていますし。(葉月)
カイ様>それは次回までの秘密ですよ。楽しみに待っててください!(葉月)
むやみに誇り高い華琳がそのような事をするでしょうか。目の前の宝に目がくらんでいる印象を受けました。(陸奥守)
ふと思ったのですが、あの状況で華琳が一刀を通行税として求めるのはぼったくりじゃないでしょうか。一刀は君主同様(華琳も認めてた)この時代の君主は極めて重要な存在。通常の10倍の税を払えと言ってるようなものだと思います。(陸奥守)
もしかして、青州兵?(カイ)
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