真・恋姫無双 (修行編) 第四章
[全10ページ]
-1ページ-

中庭

-2ページ-

今此処には、二人の人が囲碁を指している

 

 

1人は華琳、もう1人は一刀である

-3ページ-

華琳「一刀、春蘭と秋蘭の修行は如何なの?」

 

一刀「順調だ、と言いたい所だが、ちょっと伸び悩んでる」

 

パチ

 

華琳「伸び悩んでいる?如何言う事?」

 

パチ

 

一刀「読んで字の如くさ、春蘭の属性は火、そして特性が、強化・具現化なんだ」

 

華琳「強化・具現化?それの何が問題が有るの?」

 

一刀「強化自体は問題じゃない、具現化が問題なんだ」

 

華琳「具現化?具現化って形に表す事でしょう」

 

一刀「そう、氣は元々形を持たない、だから想像と、創造が必要なんだ」

 

華琳「???」

 

一刀「つまり、頭で思い描く想像と、形にする創造が必要なんだ」

 

華琳「成る程、所で一刀」

 

一刀「うん?」

 

華琳「早く打ちなさい、貴方の番よ」

 

華琳は、一刀の持っている碁石を指差す

 

 

一刀「ああ!悪い悪い」

 

パチ

 

華琳「春蘭の問題はそれだけ?」

 

パチ

 

一刀「それともう一つ、微調整だ」

 

華琳「微調整?」

 

一刀「具現化は一番難しい特性なんだ、俺でも覚えるのに苦労した、具現化の一番難しい所は、形と質の維持・そして氣の微調整なんだ」

 

パチ

 

華琳「最初の維持は判るけど、微調整は何で?」

 

トン

 

一刀は、身を乗り出して、華琳の肩に手を置く

-4ページ-

一刀「華琳、春蘭の頭の中に、微調整なんて言葉があると思うか」

-5ページ-

・・・

-6ページ-

華琳「ごめんなさい・・・」

 

周りが暗くなり、二人の上にスポットライトが当たっている様に見えた

-7ページ-

華琳「春蘭の方は判ったは、秋蘭の方は?」

 

パチ

 

一刀「うん?・・・」

 

華琳「ほら、貴方の番よ一刀」(ニヤニヤ)

 

一刀「う、うう・・・ありません」

 

華琳「ふふ、これで四連勝ね」

 

一刀「はぁー、手加減ねえな」

 

実は四局目である

 

 

華琳「ほら、早く片付けなさい、もう一局やるわよ」

 

一刀「えー」

 

華琳「えーじゃないは、ほら早く」

 

一刀「判ったよ」

 

カチ、カチ

 

華琳「で、話戻すけど、秋蘭の方は如何なの?」

 

パチ

 

一刀「複合氣功で、止まってる」

 

華琳「複合氣功?」

 

一刀「複合氣功て言うのは、二つの属性を、合わせて使う技の事だ」

 

パチ

 

華琳「二つの属性を同時に?」

 

一刀「そうだな、判りやすく説明すると」

 

シュイン!

 

華琳「ッ!?それは青色の氣、水ね」

 

一刀の手が青色に光る

 

 

一刀「そうだ、これに火の氣を混ぜると」

 

キーン!!

 

華琳「えっ!?白くなっていく!?」

 

一刀「これが火と水の複合氣功、蒼の焔」

 

華琳「蒼の焔・・・」

 

一刀「攻守を合わせた、氣功術だ」

 

一刀の手が、蒼白い光に包まれていた

-8ページ-

華琳「攻守を合わせた?どう言う事?」

 

パチ

 

一刀「二つの氣の効果を合わせた、と言うべきだな」

 

シュン!

 

華琳「効果?」

 

一刀「前に話したろう、ほら火は攻撃とか」

 

パチ

 

華琳「ああ、そうだったわね・・・うん?ちょっと待って一刀、だったら風・水・土の守りが三つ有るのは何故?」

 

一刀「実は、それぞれ守れる物が違うんだ」

 

華琳「守れる物が違う?」

 

パチ

 

一刀「秋蘭が使う風神壁は、物理攻撃しか防げない」

 

華琳「物理攻撃だけって、まさか!?」

 

一刀「そう、氣弾などの、氣功術は防げない」

 

パチ

 

華琳「じゃあ、水は」

 

一刀「相変わらず勘が鋭いな、氣弾など氣功術は防げるが、物理攻撃は防げない」

 

華琳「そう言う事、だからあの時春蘭と戦った時、体が青く光っていたのね」

 

パチ

 

一刀「そう言う事、ちなみに名前は水神壁だ」

 

パチ

 

一刀は、碁石を打ちながら説明した

 

 

華琳「じゃあ、土は?」

 

一刀「土は両方だ」

 

華琳「両方?・・・もしかして、物理・氣弾?」

 

一刀「ああ、だが土一色の人間は、大抵後方援護などの補助型なんだ」

 

華琳「待ちなさい、じゃあ黄蓋は?」

 

パチ

 

一刀「間違いなく、土一色だろうな、恐らく特性が強化・放出なんだろう、稀にそう言う人間がいる」

 

華琳「そうなの?」

 

一刀「ああ、そして、水と風の複合氣功・風水壁は、両方を防げる様になる、属性・特性・効果・・・この三つを理解して、使いこなした時初めて北郷流の氣功術は力を発揮する」

 

華琳「成る程ね・・・早く打ちなさい」

 

一刀「え?ああ!」

 

パチ

 

一刀は、慌てて碁石を指した

-9ページ-

華琳「でも、何かしらの負荷も掛かるんじゃないの?」

 

一刀「複合氣功は、氣の消費が激しいんだ、二つの属性を使うのには相当な体力を消費して、氣に替えなきゃいけない」

 

華琳「じゃあ、秋蘭が使っていたあの、水雷風雨は?」

 

パチ

 

一刀「あれは未完成だ、本来は二つの氣を混ぜた矢を作らなければいけないが、まだそこまで到達していない秋蘭は、水・風で分けて矢を作らなきゃいけないんだ」

 

パチ

 

華琳「効果の方は?」

 

一刀「貫通・守りかな」

 

華琳「案外、複雑なのね」

 

パチ

 

一刀「完璧に見えて、完璧ではない・・・種を明かしてしまえば如何と言う事は無いんだよ色々ね」

 

パチ

 

一刀「勝負合ったな」

 

華琳「え?・・・あら、やっと一勝ね、一刀」

 

一刀「ふうー、やっと勝てたぜ」

 

春蘭「おお!此処にいたか」

 

一刀「うん?やっと来たか」

 

中庭に、春蘭と秋蘭がやってくる

 

 

秋蘭「華琳様と、囲碁を指していたのか」

 

一刀「ああ、二人が来るまでね」

 

華琳「私の四勝一敗だけどね」

 

春蘭「何だ一刀、四回も負けているのか」

 

一刀「華琳相手じゃあ、仕方ないだろう」

 

そう言い終わると、一刀は席を立つ

-10ページ-

一刀「いつか全勝してやるからな、華琳」

 

華琳「ふふ、楽しみにしてるは、もし全勝できたらご褒美を上げるわ」

 

春蘭・秋蘭「「!?!?」」

 

一刀「後悔するなよ、絶対全勝してやるからな!!」

 

一刀は、華琳を指差してそう言い放つと、背を向けて、中庭から出で行った

説明
皆さんこんばんは、カイです。
今回は、北郷流の氣功術の説明です
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
5636 4491 40
コメント
azuさん ありえそうだから怖いです(カイ)
なぜだろう・・・微調整という問題も「やったらできた」と言って、解決出来そうなのは春蘭だからかなぁ?(azu)
萌香さん 良いんですよ(カイ)
JDAさん 人間は無理です(カイ)
ma0さん どんなイメージですか!?(カイ)
春蘭の頭の中には”微調整”って言う言葉が・・・・・・・すいませんでしたorz(萌香)
春蘭なら具現化能力で華琳を作れる気がする・・・(JDA)
微調整……そうだ、華琳をイメージすれば・・って、華琳がボロボロにorz(帽子屋)
akiecoさん アニメの最後でも、華琳の等身大人形に夢中でしたから(カイ)
殴って退場さん 全力と言う言葉が絶対あると思います(カイ)
春蘭の頭の中に、微調整……全力で華琳様人形に使ってそうな……(akieco)
春蘭の頭には加減や要領という言葉がないんだろうな…(殴って退場)
タグ
真・恋姫無双 修行編 

カイさんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。

<<戻る
携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com