「逆流のスナッチャー リバース・コリブロス」 大災害によってインフラが崩壊したような状況でも継続的に活動できることをコンセプトとした機体。 最大の特徴は生物の消化機能を模倣した消化システムである。このシステムにより、あらゆる物質を飲み込んで溶解液により腐食させたのち吸収し、エネルギー源や自己修復の材料として利用することができる。そのため、従来型では必須であった定期的なエネルギー補給やメンテナンスを一切受けることなく、長期にわたり活動を継続することが可能となった。 ただし消化システムの流路設計には大きな欠陥があり、強い腐食性を帯びた内容物を吐き出して撒き散らすトラブルが多発していた。ある日、日ごろから軋轢のあった仲間がそれを咎めたことをきっかけに仲間を破壊して姿をくらまし、以降イレギュラー認定されることになる。外部からの支援を一切必要としないという先進的な機能が、彼のイレギュラー化に一役買う形になってしまったのは皮肉である。 体内に貯蔵された溶解液は口から吐き出すことにより、近接戦闘用の攻撃手段、あるいは物質系の攻撃を腐食により無効化する手段としても用いられる。溶解液で腐食させることのできない非物質系の攻撃に対しても、受けた攻撃を即座に解析してそのままの形で相手に返す自動報復システムが搭載されているため、うかつに手出しをすることは禁物である。 |