これを転落とは言わないだろう
立ち上るは土埃
朝焼けが手伝ってきらきら
まるで抉るような眩暈
あたしはまだ
土塊の上に居たよ。
掠る熱がなくて
底知れぬ場所へと
目を遣る様になったけど
倒れるように空を仰げば
散々睨めつけたbitレートは
小気味よく馴染めないでいる
空が広くて良かった。
自分ばかり掻き毟る爪に絵の具は溜まったし
青空は気に入らないから、今あなたを塗り潰しに行くわ。