江姫†無双 第0話
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1人の美しい少女が磔にされている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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彼女は神無 ((雪|せつ))、齢十五である。

130センチほどの身長に腰まで届く銀髪(と、1本のアホ毛)、憂いを帯びた碧眼が少し幼さの残る美貌を一層際立てている。

今はそのアホ毛が萎れ、表情には陰りが見えるが・・・

 

 

 

 

彼女は生まれつき脳の枷が壊れていた。

そして異常な怪力を持ち、完全記憶能力やその弊害で上手く話すことができないために、周りからは忌み嫌われていた。

そのせいか昔は優しかった両親も今では別人のように冷たくなり、終いには彼女を柱に縛り付けてそのまま蒸発してしまったのだ。

 

 

 

 

 

 

・・・追いかけて来ないように。

 

そして、あわよくばそのまま・・・

 

 

 

 

 

 

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side 雪

 

 

「・・・お腹、減った。」

 

 

 

どうして生まれてきたのか。

 

どうして自分なのか。

 

そんな意味の無いことを何度考えたことでしょう。

 

答えなんて出ないまま、日に日に意識のある時間が短くなっていることを感じ、死が間近に迫っていると実感します。

 

 

今までの人生が不幸だとは思いませんでした。

 

だって、それが自分にとっての普通でしたから。

 

 

『でも』、と思う。

 

もし生まれ変わるのなら・・・

 

そして、許されるのなら・・・

 

 

段々と意識が薄れていく。

 

手足の感覚が無くなってゆく。

 

考えが纏まらなくなる。

 

 

次に、目を覚ますことはあるのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして、私の人生の幕は閉じられました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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―白い部屋―

 

 

 

「はーい、いらっしゃい。雪ちゃん!神様見習いの雅だよ。よろしくねっ!!で、とりあえずわたしの手違いでなんか凄惨な人生送らせちゃったけどゴメンね。てへっ」

 

 

どうしてでしょう、もの凄くイラッとしました。

起きたと思ったら、私の目の前で自称神様見習いが何かふざけたことを言っています。

生まれて初めて殺意と言うものを抱きました。

神様ってどうやったら殺せるんでしょうか。

 

 

「とりあえず、殺る。」

 

「ひぃ!せ、せせせ雪ちゃん?ごめんね?ホントごめんね?ごめんなさい!すみませんでした!」

 

「・・・はぁ。ここ、どこ?」

 

「あっ、ここは天国のわたしの部屋だよ。雪ちゃんには転生するまでここでわたしと暮らしてもらうからね!あと、手違いのお詫びに神様の力あげるから、転生前に使いこなせるように特訓するよ!」

 

やっぱり私は死んでしまったようです。

 

そして、いろいろ納得いかないことがありますが、とりあえず納得します。

 

「わかった。雅、呼ぶ。」

「はいっ。あらためてよろしくね!」

 

 

・・・

 

 

・・・・

 

 

・・・・・

 

 

「雪ちゃんが特訓を初めて100年くらい経ちました!ぱちぱちぱち〜」

 

「雅、壊れた?」

 

「いえいえー。ただ書くのが面倒にn(ry こほんっ。それにしても雪ちゃんがわたしより強くなっちゃったのはさすがに驚いたかなー。ということで、サクッと転生いってみよー!転生先はランダムだからね!いってらっしゃい!」

 

「・・・はぁ。いってくる。」

 

 

雅は相変わらずです。

それが少し嬉しかった私は「転生の扉」の向こうへ一歩踏み出した。

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―揚州のとある巴―

 

 

「・・・おぎゃぁ」

 

 

 

 

 

・・・ものすごく恥ずかしいです。

 

「どうしましょう、あなた。雪が泣きません!」

 

「なにぃ!雪、泣くんだ!泣くんだ雪ぅぅぅ!」

 

 

 

 

 

 

『雅、家、間違えた。』

 

『そのへんはランダムだからね。がんばって!』

 

『・・・はぁ。』

 

 

 

 

 

私の第二の人生が幕をあけました。

 

 

 

説明
はじめまして!


恋姫無双の二次創作小説です。
ちなみに書き物は初めてです。

感想、助言などお待ちしてます!

拙い文章ですがどうぞよろしくお願いします。


※この作品は少女雪が力でもって恋姫無双の世界を駆け抜ける物語です。
 そういったものが苦手な方はブラウザの【戻る】をクリックしましょう。
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コメント
コメントありがとうございます。とりあえず継続できるように頑張ります><(エリス)
始めまして。とりあえず前世の雪の親不幸にしよう。エリスさんならそれが出来る。(陸奥守)
また一つ新しい外史が生まれましたか。どのような色を見せてくれるのか、見守らせていただきます。(アルヤ)
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