真・恋姫無双 (修行編) 第六章
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一刀「来たな、春蘭」

 

春蘭「何だ一刀?もしかして修行か!!」

 

一刀「ああ、神風の件の準備が出来た」

 

秋蘭「随分早いな、まだ二日しか経ってないぞ?」

 

一刀「まあな、早速始めようか」

 

春蘭「おう!」

 

一刀「まずは、これを履くんだ」

 

春蘭「何だそれは?」

 

一刀「これはな、ローラースケートって言うんだ」

 

一刀が用意したのは、真桜に相談して作って貰ったローラースケートである

 

 

春蘭「ろ、ろーらー・・・何だ?」

 

一刀「ローラースケート、まあ見てな」

 

シャー!シャー!

 

秋蘭「ほう、動きに無駄がないな」

 

一刀は、綺麗な円を描きながら滑り続ける

 

 

春蘭「うむ、見事なものだな」

 

一刀「体の重心の移動には、これが一番だからな」

 

秋蘭「随分と慣れてるんだな」

 

一刀「まあね、昔よくやったからね」

 

春蘭「これが出来れば、神風が出来るのか?」

 

一刀「神風を成功させる為の、第一歩だよ」

 

春蘭「そうか、では早速」

 

春蘭が、スケートに履き替えて、立ち上がろうとした時

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春蘭「おわっ!?」

 

一刀「春蘭!?」

 

ギュ!

 

一刀「大丈夫か?」

 

春蘭「す、すまん////」

 

秋蘭「立ち上がるのも出来ないとはな」

 

一刀「こりゃ、ほんとに大変だな」

 

転びそうになった春蘭を、一刀が抱き止める

 

 

一刀「ほら、手握っててあげるから」

 

春蘭「う、うん////」

 

秋蘭「ふふ(照れてる姉者は本当に可愛いな)////」

 

一刀「秋蘭は、問題なさそうだな」

 

秋蘭「ああ、何の問題もなく滑れる」

 

春蘭「か、一刀!?ちゃんと持っててくれよ!?」

 

一刀「判ってるよ、落ち着いて」

 

春蘭の手を握りながら、滑り続ける

 

 

真桜「へぇーあんな事で修行になるねや」

 

秋蘭「おお、真桜か」

 

真桜「どうですか秋蘭様、履き心地は?」

 

秋蘭「問題ない、相変わらず良い仕事をしてくれる」

 

真桜「それは何よりですは、でもこうやって見ると」

 

秋蘭「うん?」

 

真桜「何や、でぇとみたいで」

 

真桜の、言葉を聞いた秋蘭が、一刀と春蘭の方を見る

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一刀「ほら、余計な力を抜いて」

 

春蘭「わ、判ってる、判ってるぞ!?」

 

一刀「また腰が引けて来たぞ?」

 

春蘭「か、一刀!?ど、何処を見ているんだ!?////」

 

秋蘭「確かにな」

 

真桜「秋蘭様?かめらあるんですけど」

 

秋蘭「頼む」

 

真桜「はーい♪」

 

真桜は、春蘭と一刀の姿を撮った

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数時間後

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春蘭「ふっ!」

 

シャー!シャー!

 

一刀「だいぶ滑れる様になったな」

 

春蘭「ああ、このまま行けば直ぐに完璧に滑れるようになるぞ!」

 

一刀「なら良いけど」

 

秋蘭「だいぶまともになって来たな、所で一刀、氣の放出量は如何するんだ?」

 

一刀「そっちの方も、問題ない」

 

春蘭「何をやるんだ?」

 

一刀「石積みだ」

 

春蘭・秋蘭「「石積み?」」

 

一刀「そう、石積みだ、でもその前にこれ脱ぐか」

 

春蘭「そうだな」

 

秋蘭「うむ」

 

そう言い終わると、スケートを脱ぎだす

 

 

一刀「そう言えば、この後書類整理だっけ」

 

春蘭「そうだな、(ガクッ!)ぬっ!」

 

秋蘭「姉者?」

 

春蘭「う、うう、立てない?」

 

一刀「普段使わない部分を使ったから、足腰に来たんだな」

 

秋蘭「しかし参ったな、姉者がこれじゃあ動けん」

 

一刀「仕方ない、ほら春蘭」

 

春蘭「うん?」

 

一刀「おぶってやるから」

 

一刀は、春蘭に背を向けてしゃがむ

 

 

春蘭「い、要らん!?そんな事するな!////」

 

秋蘭「仕方ないだろう、立てないのだから」(ニヤニヤ)

 

一刀「じゃあ、お姫様抱っこが良いか?」

 

春蘭「うっ!?・・・おんぶで////」(ボソボソ)

 

一刀「はい、判りました」

 

春蘭を、おんぶした一刀は、二人の部屋に向かった

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春蘭「所で一刀、石積みが何の効果があると言うんだ?」

 

一刀「石に氣を流して、密着させるんだ」

 

秋蘭「密着?」

 

一刀「そうだ、最初は一個で、普通に出来る様になったら二個と積み上げていくんだ」

 

書類整理を手伝いながら、一刀が答える

 

 

秋蘭「成る程、それなら微調整も出来る様になってくると言う訳か」

 

一刀「そう言う事、最初は小さい石でやると良いよ」

 

春蘭「判った」

 

一刀「春蘭、鳳凰天昇波の時みたいにやると良いかも知れないよ」

 

春蘭「そうか!よし、絶対に覚えて見せる!!」

 

一刀「おっ!やる気に火が付いたな、良い事だ」

 

春蘭が、張り切っている姿を見た一刀は、うんうんと頷いた

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翌日

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春蘭「くそ、また駄目か」

 

秋蘭「駄目か?」

 

春蘭「ああ、どうも二段目から出来ん」

 

凪「あれ?春蘭様に、秋蘭様じゃないですか?」

 

秋蘭「凪か」

 

凪「うん?あれ、それもしかして石積みですか?」

 

中庭に来た凪が、春蘭のやっている事を聞く

 

 

秋蘭「知ってるのか?」

 

凪「はい、私も隊長に教えて貰ったんです」

 

春蘭「お前もか?」

 

凪「はい、右肩は、まだ完治していませんが、左なら無事なので

 

秋蘭「何段出来るんだ?」

 

凪「まだ四段までです」

 

春蘭「・・・え?」

 

凪「春蘭様は、何段ですか?」

 

春蘭「えーと」

 

秋蘭「まだ一段も出来ていない」

 

凪「えっ!?そうなんですか!?」

 

秋蘭「本当だ、なあ姉者?」

 

・・・

 

秋蘭「姉者?」

 

春蘭「負けてたまるか〜」(メラメラ)

 

秋蘭「姉者が燃えている・・・」

 

凪「はい・・・そうですね、ああそう言えば伝えなければいけない事があるんです」

 

秋蘭「私にか?」

 

凪「もうすぐ此処に、華琳様の愛馬の絶影が此処を通ります」

 

秋蘭「そうか、今日は、身体を洗う日だったな」

 

凪「はい、なので余り刺激しないで下さいね」

 

秋蘭「絶影は、華琳様にしか懐かないからな」

 

凪「はい、なのでお願いします」

 

秋蘭「わかった、聞えたな姉者?」

 

春蘭「・・・」

 

秋蘭「ふぅー、心此処に有らずか」

 

春蘭は、相変わらず石積みに集中していた

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凪「あっ、来ましたね」

 

数名の、兵が絶影を連れてくる

 

 

秋蘭「華琳様の大事な愛馬だからな、綺麗にしてやってくれ」

 

兵「はっ!」

 

絶影を連れた兵が、横を通り過ぎようとした時

 

 

春蘭「出来た!!」

 

秋蘭「姉者?」

 

春蘭「出来たぞ!!秋蘭♪」

 

秋蘭「おお、本当だ」

 

凪「うん?」

 

春蘭の石を見た凪は、大きく目を見開く

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凪「春蘭様!?氣の流しすぎです!!そのままじゃあ砕けます!?」

 

春蘭「何!?」

 

秋蘭「マズイ!?」

 

バーン!!

 

絶影「ヒヒーン!?」

 

兵「うわ!?」

 

突然の大きな音に、驚いた絶影は猛スピードで走り出してしまう

 

 

秋蘭「マズイ!?あっちは城下町の方だぞ!!」

 

春蘭「いかん!?止めねば!?」

 

凪「私は、華琳様を呼んできます」

 

秋蘭「頼む」

 

秋蘭・春蘭は絶影の方に、凪は、華琳のいる王座の間に向った

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翠「いやーマジで助かったよ」

 

一刀「困った時はお互い様だ、それに道を教えるのも警備隊の仕事だからね」

 

蒲公英「にしてもこの肉まん本当に美味しいね♪」

 

沙和「当然なの、その肉まんは、季衣ちゃん達がよく行くお店の物なの」

 

翠「一度食ってみたかったんだ、所でその荷台なんだ?」

 

翠は、一刀の引きずっている荷台を指差す

 

 

一刀「ああ、華琳に頼まれた物なんだ」

 

蒲公英「何なの?」

 

一刀「それは「隊長!!」うん?」

 

真桜が指を指した方を見ると、絶影が走ってきていた

 

 

沙和「あれって華琳様の絶影だよね?」

 

翠「おい!!あれ暴走してるぞ!?」

 

一刀「ああ、暴走か・・・暴走!?」

 

蒲公英「早く横に反れて!!」

 

一刀(試してみるか?)

 

真桜「た、隊長!?」

 

荷台を引きずるのをやめた一刀は、絶影に向って歩き出す

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一刀「・・・」

 

一刀は、目を閉じて絶影が近付くのを待つ

 

 

ドドドドドドドドドドド!!!!!!

 

沙和・真桜「「隊長!?」」

 

もう駄目だと思い、四人は目を閉じる

 

 

そして、四人が目を閉じるのと同時に、一刀が目をがっと見開く

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一刀(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!)

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絶影「ヒヒーン!!」

 

ズサアアアアァァァァァァ!!!!!!!

 

絶影は、身体を反り、止まる

 

 

一刀「流石は覇王の馬、力強いな」

 

春蘭「一刀!!」

 

一刀「ん?ああ春蘭、秋蘭も」

 

秋蘭「大丈夫か?」

 

一刀「ああ、問題ない」

 

華琳「一刀!!」

 

一刀「ああ、華琳」

 

事の次第を聞いた華琳達が、合流する

 

 

華琳「絶影は、大丈夫みたいね」

 

一刀「何が有ったんだ?」

 

秋蘭「その前に聞きたい事が有る、今覇気を放ったのは、お前か?」

 

一刀「ああ、華琳の見よう見まねで」

 

一刀の発言で、全員が一刀の方を見る

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華琳「まあ良いは、それより春蘭」

 

春蘭「はっ」

 

華琳「貴方への罰は、重い物と思いなさい」

 

春蘭「御意」

 

一刀「それより華琳、絶影如何するんだ?此処に置いて行く訳にも行かないだろう?」

 

華琳「そうね、とりあえず小屋に連れて行きましょう」

 

一刀が、兵に手綱を渡して荷台の元に戻る

 

 

一刀「ああ、そうそう、華琳頼まれてたやつ出来たぞ」

 

華琳「あらそう、じゃあさっそく使おうかしら」

 

一刀「じゃあ、後お願いね」

 

兵「はっ!」

 

兵達が絶影を小屋に連れて行こうとした時

 

 

パカ!パカ!パカ!

 

絶影「・・・」

 

一刀「うん?」

 

華琳「絶影?」

 

絶影は、一刀に、歩み寄る

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スッ

 

魏全員「「「!?」」」

 

一刀「えっ?」

 

絶影は、一刀の前に立ち、身体を横に向けた

 

 

一刀「・・・乗れって言うのか」

 

絶影(コク)

 

華琳「絶影・・・」

 

一刀「一回だけだぞ?」

 

絶影「ぶるう!」

 

一刀「・・・はっ!」

 

絶影に乗り込んだ一刀は、手綱を叩き走り出す

 

 

秋蘭「あの絶影が、華琳様以外に懐くなんて」

 

春蘭「信じられん」

 

華琳「・・・」

 

その後、何分か走り続けて、絶影は馬小屋に戻った

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そしてその夜、春蘭は罰で・雪蓮はサボった罰で・一刀は、ローラースケートの事を話さなかった罰で、石抱きの実験台にされたのだった

説明
皆さん今晩は、カイです。
さあ、神風の修行の続きです
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コメント
ma0さん 最後まで迷った結果です(カイ)
一刀が絶影に懐かれる・・・だと・・・ww 覇気と馬に共感を得たのかな?ww(帽子屋)
JDAさん 姉妹対決の予定は、今の所有りません。  実験台と言う名のお仕置きだと思ってください(カイ)
五章を読み返したのですが、頭で3人がすでに石抱きの拷問を受けてると思うのですが、六章の最後の方で華琳に頼まれたものを用意した→その夜に拷問では時系列がズレている気がするのですが。 勘違いだったらすみません。(JDA)
罰は重いもの・・・、石抱きは確かに重いなww 春蘭がたった一日で石積みマスターってすげぇ気がする、近いうちに姉妹対決が期待できる?!(JDA)
namenekoさん 書いていて自分でも、そう思います(カイ)
cupholeさん そうですね(カイ)
殴って退場さん 有難うございます、自分ではまったく気が付きませんでした(カイ)
雪蓮だけはなんともいえないな(VVV計画の被験者)
雪蓮だけは自業自得www(cuphole)
今回は誤字が多いですね。8P「感知」→「完治」、10P「読んで」→「呼んで」、15P「え」→「へ」、「追いとく」→「置いとく」、16P「意外」→「以外」では?自分も作品作っていて誤字脱字が多いですけどww。(殴って退場)
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