真恋姫無双 〜蜂蜜姫の未来〜 第9話 |
この作品は恋姫無双の二次小説で袁術ルートです。オリ主やオリキャラ、原作キャラの性格改変やオリジナルの展開などもあります。
そういうのが許せない、特定のキャラが好きな方はスルーしてください。
※一刀アンチ作品ではありません。
第9話
あの計画を聞かされてからから既に一月半が過ぎていた。大地の文字の勉強もそれなりに成果を見せ始め、今では簡単な政策案や武具の開発を任されるほどになっていた。
それと並行し大地たちの調査も大詰めを迎えており、実行の時が刻一刻と迫っていた。
大地視点
俺が美羽たちに保護されてからほぼ一月半が経った。その間七乃や八恵にはこの大陸の常識や礼儀、美羽のもとにいる害虫の詳細などいろいろなことを教えてもらった。と、ここまでは特に問題はなかったんだが、俺はこの時代最大の特徴を忘れていた。
文字だ。
でも、漢文なんて授業でもそこまで詳しくやらなかったし、レ点とかがあってかろうじて読める程度だ。いくらこの時代の識字率が低いとはいえ、客将から正式に仕官させてもらった武官兼文官という立場で、必要最低限の読み書きができないのはまずい。
ということで俺は時間の許す限り漢文の勉強をさせられる事になっている。七乃と八恵は忙しく、俺の勉強を見てくれているのは楽就という武官だ。こいつはなかなか頭の回転が速く、教え方も丁寧で分かりやすいと素晴らしい男だ。ただ一点を除けば、だが。
「呂範くん、どうかしました?」
「いえ、なんでもありませんよ。気にしないでください」
何故か、顔が近い!
直接的なアプローチを受けているわけでもなく、ただ顔が近いだけ。それだけで怒るというのもどうなのかと思っている今日この頃。
ちなみに呂範というのは、時期が来るまでの俺の偽名だ。字は無い。
以前、楽就の幼馴染だという雷薄にこの事をたずねた時に返ってきた言葉はこうだった。
「あいつは人の顔を観察するのが趣味って言う変なやつなんだよ。そういやぁ、ここ一月で自分の理想とする骨格と部位を持つ奴が見つかったと喜んでたぜ」
雷薄の話から考えるに、ここ最近で袁術軍に入った人物で楽就と接点があるのは俺意外には数人しかおらず、楽就から近づいている人物は俺だけだという。ということは、だ。
理想の顔って言うのはもしかしなくても俺じゃねぇか……。
まぁ、楽就はいい奴だし、顔の件については許容出来る範囲だ。雷薄も暑苦しいところはあるが、悪い奴じゃない。二人とは上手くやっていきたいとは思ってるんだ。
そんなことを考えていると部屋に雷薄が入ってきた。
「呂範、勉強は終わったのか?」
「なにか用ですか、雷薄?」
「お前にゃ聞いてねぇ。それより飯食いに行こうぜ、呂範」
「そうですね、勉強もひと段落したとこですし行きましょうか」
「いや、呂範君も迷惑なら迷惑って言ってあげないと、この馬鹿は一生気づきませんよ?」
「迷惑だなんて思ってませんよ。それとも楽就は迷惑なんですか?」
「そういうわけでは……」
「なら、行きましょう。いつものとこでいいですよね?」
俺は渋る楽就も連れて、三人で街へとくりだした。最近はこいつらと昼飯を食うことが多い。ここに来た当初は、美羽が俺の事を義兄だなどと紹介したため城の皆に避けられていたんだが、楽就が俺に文字を教えるようになってからすこしずつ警戒が解けてきたのか、雷薄をはじめ武官連中や侍女たちなどとは普通に話せるまでになった。
俺たちは大通り沿いにある行きつけの酒家に向かっていた。流石に表通りはそこまで荒れてはいないが、裏へ入って少し歩けばそこらへんに浮浪者や生き倒れがいる。早めに手を打たないと、取り返しのつかないことになるだろう。冬はもうそこまで迫っているのだ。凍死者や餓死者は出来るだけ減らしておきたい。
そして俺は明日、美羽に現実を教えてやらなければならない。それがどんな結果になろうとも俺は美羽の為にやりとげる。二人と食事しながら俺はそんなことを考えていた。
視点アウト
美羽視点
七乃が今日は兄上を好きにしてもよいというから、妾の蜂蜜選びに連れて行ってやろうと思っておる。
実は兄上と一緒に出かけるのはこれが初めてなのじゃ。最近の兄上は変な男と勉強しておることが多くて、妾のもとへ来ることは少なかったのじゃ。
美羽もたまに大地の勉強会に顔を出しており大地の天の知識を教えてもらうのが楽しみでもあったのだが、それはあくまで勉強であり遊びではなかった。今日は美羽の為に大地を一日貸し出すという七乃の言葉に大喜びしたことは記憶に新しい。
美羽がそんなことを考えながら大地の部屋の前まで来ると、部屋の中から話し声が聞こえてきた。
「……だろ」
「ですが、美羽様は……でしょうか?」
「そこは上手くやるさ」
「では……します。それでは、そろそろいらっしゃると思いますので私はこれで」
椅子を引く音がした為、美羽はとっさに柱の陰に身を隠してしまった。大地の部屋から出てきたのは美羽の側近の一人紀霊こと八恵だった。
なぜ八恵がこんな朝早くから兄上の部屋に?
ちなみに美羽の朝は大体8時ごろから始まるため、他の者からすれば美羽は重役出勤なのだが…。
「うむむ…」
ええい、難しい事は分からんの。たしか大地に教えてもらった言葉の中に『下手な考え休むに似たり』というものがあったはずなのじゃ。
そして美羽は大地の部屋へと向かうのだった。
何の事で悩んでいたかも忘れてしまったようだが。
視点アウト
大地視点
今日はある計画を実行に移す日だ。実は俺の勉強会が始まって少したった頃から、美羽が良く勉強会に顔を出すようになり俺と一緒に授業を受けることも多くなっていた。まぁ、美羽の興味の大半は俺の国の知識などがメインだったが。
計画の内容としては美羽を街に連れて行き現状を認識させ、文官共を追放し財産を没収するという単純なものだ。
そのための下準備として、俺が文官共の素行調査や賄賂の流れなどの細かいところを調べ、七乃がそれをまとめる。八恵はその間、軍部の掌握に努めた。その成果がまとまったこともあり、今日は計画の第一段階として美羽に街の現実を見てもらうつもりだ。
実際美羽はあまり城の外に出してもらえず、街の現状を知る機会が無かったらしい。たまに出る外出は物々しい装備の兵が周りを固め、目的地まで御車に乗せて移動するという徹底ぶり。
だが、今回は俺が護衛につくので気遣いは無用と文官どもに話しを通しておいた。袖の下もいくらか包むはめになったが、この計画が成功すればお釣りがくるだろう。
美羽はわがままでバカで残念な子ではあるが、優しくて素直な面もある。民が苦しんでいるのを知れば、袁家の大掃除もしやすくなる。事実、俺たちがいくら証拠を集めたところで七乃たちは何処まで行っても親衛隊だし、俺は正体不明の人間ときている。文官どものほうが官位は上なのだから、いらつくことこの上ない。だからこそ、権力のトップである美羽に命令させ、俺たちが大義名分を得る必要がある。
「八恵、今日はよろしくな」
今は八恵と最後の打ち合わせ中だ。
「万事抜かりはありませんよ。でも…」
「いや、そろそろ頃合いだろ」
「ですが、美羽様は受け入れられるでしょうか?」
「そこはうまくやるさ」
八恵の心配は分からないでもない。美羽がこの現状に納得してしまったら、ということだろう。
「ではよろしくお願いします。それでは、そろそろいらっしゃると思いますので私はこれで」
八恵が椅子をから立ち上がり、部屋を出て行く。
八恵が出て行ってからちょっとして美羽が来た。
「よう、こんな早くからどうしたんだ?」
「兄上!七乃に聞いたのじゃが、今日は何も用事はないのであろ?」
計画通り七乃が美羽を誘導してくれたようだ。
「あぁ、勉強会も休みだしどうしようかと思ってたとこだ」
「な、ならば妾と街へ行ってはくれぬかの?」
少し緊張しているのか、声が上擦っているな。
「街に?」
「だめ…かの?」
不安そうに上目遣いで俺を見上げてくる美羽。そんな顔されてダメなんて言えるかよ。
「いや、いいぞ。で、何しに行くんだ?」
「妾の蜂蜜を買いに行くのじゃ!」
嬉しそうに言う美羽。蜂蜜が欲しいのか、俺と出掛けたいのか、なんてこの際どうでもいい。美羽を計画とは関係なく楽しませたいと考えている自分がいた。
「よし、俺もちょっと見たいものがあるし付き合うか。そうと決まったら、朝飯食って出掛ける準備しなきゃな」
俺は美羽を連れて城の食堂へ向かった。
俺は久しぶりに神父服を着ている。八恵たちに庶人の服をもらっており普段はそっちを着ているのだが、今日は護衛という面もあるため神父服を着ることにしたのだ。
この神父服はどうも俺の気を増幅させたり、体が軽くする効果があるようだ。この服を着て八恵と仕合ったことがあるんだが、あっちにいた頃より体がスムーズに動いたり破れた部分が翌日には直っていたりした。しかも気が増幅することで俺の唯一の特技、治癒能力の効果が上がるなどいいことづくめだ。
この服は、御使いの特権なのかもな。
「よぉ、呂範の((兄|あん))ちゃん。可愛い子連れてるじゃねぇか!((兄|あん))ちゃんの彼女か?」
さっきから美羽と街を歩いてるだけで同じような冷やかしを受ける。なんなんだ、街ぐるみの陰謀か?
「はは、彼女って言うよりは妹って感じだな」
俺も街にはちょくちょく来てるから、飯店のおっちゃんとかに顔を覚えてもらっている。
「兄上ー、早く行かねば蜂蜜が無くなってしまうのじゃ!」
俺の数歩先を歩いてた美羽が両腕を上に振り上げながら俺に抗議してくる。そこまで急がなくても蜂蜜は売り切れにはならねぇよ(この街で蜂蜜買う奴なんてお前ぐらいだもん)。
「分かったから、前見て歩けよ。転ぶぞ」
「妾がこんな何もない所で転ぶっ!?」
マジでこけたよ、あの子。
「ハァ。おーい、大丈夫か?」
「うぅ、兄上ぇ。痛いのじゃ〜」
泣きそうになってるし…。
「立てるか?どこか捻ったりしてねぇか?」
「うぅ、大丈夫なのじゃ〜」
涙目で言われてもねぇ…。しょうがねぇ、甘やかすわけじゃねぇが。
「ほら、つかまれよ」
俺は美羽の前に背中を向けてしゃがむ。
「じゃ、じゃが…」
「遠慮なんかすんなよ。ほら」
そのまま美羽をおぶって蜂蜜屋までいき、お目当ての蜂蜜を買えた美羽は機嫌が良かった。
さてここからが本番だ。美羽を街の大通りから裏通りの広場まで連れてきた。そこには子供たちが遊んでいた。
「あー、((範兄|はんにい))だー」
「また遊んでくれるの?」
「今日は何して遊ぶ?」
俺に気づいた子供たちが俺のそばに走ってきた。
俺はたまに街に出て、こうやって子供と遊んでいるのだ。俺の気晴らしにもなるし、子供の生の声も聞けるしな。
子供は街の雰囲気を肌で感じ、思ったことをそのまま伝えてくれるから美羽も理解できるんじゃないかと考えたんだ。
俺が小難しい話をしたところで、美羽が理解できなきゃ意味がない。それなら同世代の率直な意見の方がいいと思う。
まぁ、まずは美羽がこいつらと打ち解けないことにはどうしようもないが。
「なぁみんな、今日はこの子とも一緒に遊んでやってくれないか?」
「あ、あにうえ!突然何を!?」
俺のいきなりの提案に目を見開く美羽。
「いいじゃないか、同世代の奴らと遊んだこと無いんだろ美羽?」
「じゃが、妾は…」
「今日はさ、思いっきり遊べよ。そしてまた明日からちゃんとやればいいと思うぞ?」
今日は体面なんか気にしない年相応の美羽を見たいんだからさ。
「そ、そうか?兄上にそこまで言われたのなら、断れんのぅ。よし、皆の者!妾についてくるのじゃー」
「「「「「おぉー」」」」」
それから一刻半、美羽たちは遊び回っていた。鬼ごっこやかくれんぼ、だるまさんが転んだなど俺が教えてやったものなども含め楽しそうに駆け回る美羽を見ていた。ここに七乃がいたら悶絶していたかもな…。
さすがに疲れたのか、皆俺の周りで寝転んでいる。さて本題に入るか。
「なぁ、最近のこの街はどんな感じだ?」
「そういえば、父ちゃんがまた税が上がったって文句言ってた」
「うん。お母さんもお金が無くて、どうしようかっていってたよ」
「うちの母ちゃんは最近元気ないんだ、よく咳とかもしてるし」
なんというか、子供は意外とよく見ているんだなと感心させられてしまう。大人が思うよりも子供はそういうことに敏感なのかもしれない。
「そうか、皆大変なんだな。」
「ねぇ、兄ちゃんはお城の人なんだよね?どうにかならないの?」
「そうだな、多分太守様ならなんとかできるだろうな」
その言葉に今まで静かに聞き入っていた美羽の体がビクッと震えたのが見えた。
「じゃあ、その太守様に何とかするように言ってよ!」
男の子の悲痛な叫びが胸に響く。
「分かった、今日帰ったら太守様と話してみるよ。だから今日はもうお家に帰るんだ。お母さんが心配するといけないからね」
「約束だよ((範兄|はんにい))、絶対だからね」
「またねーお兄ちゃん」
「お姉ちゃんもまたねー」
皆手を振りながらそれぞれの家へと帰って行った。美羽も手を振り返してはいるが、その表情は浮かないものだ。
「さてと、美羽帰ろうか」
用事は済んだと言外に伝える。
「妾のせいか?」
俺の背中に小さな、しかしハッキリとした言葉を投げかけられる。
「何がだ?」
「妾のせいで皆は苦しんでおるのか!?」
「……そうだ」
淡々と事実をたたきつける。
「っ!?」
まさかそんなにはっきり言われるとは思ってなかったようだな。
「美羽が今まで((政|まつりごと))を人任せにしていたせいでみんなが苦しんでいる。だけどお前は今日、現実を知った」
「妾はどうすればよいのじゃ?」
「お前はどうしたい?」
「妾は……。妾は皆の為に何かをしたいのじゃ」
「お前一人で何ができる?」
「妾は偉いのじゃ!命令すれば臣下はいうことを聞くのじゃ!」
「無理だな」
「妾の臣下が命令を聞かぬというのか!?」
「聞いていたらこんなことにはなってないだろ」
「じゃあどうすればよいのじゃ!?もうできる事などないではないか!」
悲痛な叫び。今の美羽には、世界中の人間が敵に見えるだろう。自分の声は届かず、周りの人間が自分を嘲笑しているように見えるだろう。だからこそ教えてやらなきゃいけないんだ、信じられる人が側にいることを。
「そうか、残念だ。お前の言葉に耳を傾けてくれる奴は、お前のそばにはいないのか」
「え?」
「お前の為に頑張ってくれる奴はいないのか」
「………のう、大地は聞いてくれるのか?妾の為に何かをしてくれるのか?七乃や八恵も手伝ってくれると言うのか?」
美羽は期待と不安が入り混じったような目で俺を覗き込んでくる。
「ふう、やっとか。」
正解が出るまでが長すぎだろ。さすがに子供をいじめるなんて変態的な趣味は持ち合わせてないぞ、俺は。
「なぁ、美羽。俺はお前に真名を預けたときなんて言ったか覚えてるか?」
俺は美羽を抱きしめながらゆっくりと言い聞かせるように言葉を紡ぐ。
「………妾と、家族になりたいと言ってたのじゃ」
「そうだ。俺は美羽、七乃、八恵と家族になりたいと言った。家族ってのはさ、支え合うものだと思ってたんだが違うのか?」
俺は少しおどけた口調で美羽に笑いかける。
「……………」
「なぁ、美羽。人一人がやれることなんてたかが知れてるんだ。でもさ、一人でダメなら二人、それでもダメなら三人っていう風に考えれば?そういうときの為に俺たちがいるんだよ、“三人寄れば文殊の知恵”って言う言葉もあるしさ。俺たちは美羽の家族なんだから」
「だ、だいちぃ〜」
感極まったのか泣き出してしまった。
「まったく、子供だな…」
「今日は思いっきり遊んでもいいのじゃろ。なら思いっきり甘えてやるのじゃ。そして明日からはいつもの可愛くて傾国の美幼女の妾なのじゃ」
美羽の精一杯の強がりに少し唖然としてしまった。美羽って意外と強かなのかもな…。
「ふふっ、分かったよ。ではなんなりとお申し付けください、お嬢様」
わざとらしく美羽にお辞儀をして見せる。
「うむ、良い心掛けなのじゃ。ならば妾を城まで連れて行ってたも」
美羽も結構乗り気で、手を腰に当てて威張って見せる。
「分かりました。では背中にどうぞ、お嬢様」
俺は背中に美羽を乗せ、蜂蜜を持って城へと帰って行った。その間美羽は終始上機嫌だった。
城についてから、七乃の視線が俺を射殺さんばかりだったのは勘違いだと思いたい。
視点アウト
城に戻った大地は七乃と八恵を呼び出し、今日の成果を報告。美羽がこの街を想っている事を告げると八恵は泣き出してしまい、そんな八恵を七乃がからかい、大地は二人を笑いながら見ていた。
「ふぅ、八恵ちゃんをからかうのも面白いんですけどそろそろ本題に移りましょうか」
さっきまで散々八恵をからかっていた本人が何を言うのか。
「ななのぉ〜、あなたって人はぁ〜」
泣くのか怒るのかどっちかにしろ、八恵。
「八恵、もういいから。七乃、準備はできてるんだよな」
お前も意外とひどいよな
「勿論ですよ♪私を誰だと思ってるんですか〜」
「七乃だろうが。で、八恵の方は?」
「ぐしゅ、は、はい。軍部の方は押さえました」
「それじゃあとはお嬢様をけしかければ、いつでも腐った生ゴミを根絶やしにできますね。うふふ」
黒い、黒いぞ七乃。
「まぁな。あんな存在するだけで環境汚染を推進する物体はとっとと焼き払うに限る」
帰ってきて〜、大地くーん。
「あはははっ、あのセクハラおやじどもを追放できるかと思うと夜も眠れないぜぇ〜」
八恵さん、メタ発言とキャラ崩壊はちょっと………。
「いい感じに八恵が壊れてきたところで今日は解散だな」
「そですねー。それじゃ私はお嬢様成分を補給してから寝るとしましょう♪」
七乃がそそくさと部屋を出て行った。
「じゃあ私も戻ります」
さっきまで壊れていたとは思えないほどキリっとした表情で部屋を去っていく八恵。
「なんつうか、ホント飽きないわ。さて、これから忙しくなりそうだな」
寝台に寝転がりながらこれからの事を考えている大地。
袁家の大革命まであと10日………
あとがき
気づいた方もいるかもしれませんが、最近投稿したものはリメイクものです。使えるものは徹底的に使うというやつです。
大地「石を投げられても文句は言えないほどの事をしたという自覚はあるんだろうな?」
おや、大地君心配してくれてるんですか?大丈夫ですよ。反省はしても後悔はしていませんから(キリッ
という事で最近の投稿感覚の短さにはこんな裏がありました。
正直言うと、早めに一刀を出した方がいいのではないかと不安になっていたりするんですけど、そうすると回想シーンばっかりが増えるような気がして……。
ということで急遽アンケートを実施します。
1、早く一刀を出してくれ
2、今のままでいい
3、好きにすれば?
よろしくお願いします。
大地「まったく。優柔不断というかなんというか…」
僕は常に不安なんだよ!!こんな駄文を待ってくれている人がいるのかとかさ……。
でわでわしつれいします。
説明 | ||
美羽の成長ターンだっぜ!! 劇的ではないですが… でもって読んだついでに、アンケートも答えてもらえるとありがたいです。 それではどうぞ |
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コメント | ||
とうとう粛正の準備が終わったって感じですね。次回から美羽がカリスマを少しは発揮して害虫どもに断罪の言葉を投げかけられるか楽しみです。アンケートは2でここで一刀を出しても活躍の場が無さそうな気がします。(シグシグ) (つづき)袁家に反逆するとしたらその時一刀は何を思うのかとか色々展開がありそうだから。(陸奥守) 粛清が終わり、内政で袁家がある程度力を得るまで出さないほうが面白くなりそう。善政を敷いている袁術にどう孫家が相対するのか、(陸奥守) |
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