全ての終焉 30
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今回(毎回な気がしますが)、イベントがあまりないので時間経過が早いです。

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第30話『ヘルマン、参上!』

 

〜????〜

 

 

魔法で作られた結界の様な場所だった。

周辺には無数の札が貼られており、学園側から感知できないらしい。

そんな札を一体どこから持ってきたのか謎である。

 

「今日の夜。以下メンバーを攫いだし、ネギスプリングフィールドを呼び寄せる」

 

「このメンバーを、か?」

 

「そうだ」

 

「しかし、ヘルマン様、神鳴流剣士を攫うのはきついのでは?」

 

「どうという事はない。人間は誰にでも弱点がある」

 

黒いコートを纏った白髭の男がそう言った。

透明になって透けている5歳ぐらいの子供3人が頭を抱える。

 

「何、神楽坂明日菜を私が攫う。他は頼む」

 

「危険人物はいないのですか?」

 

ピンク色のスライムが質問してきた。

 

「うむ、闇の福音には悟られるな。言っておくが夜だぞ。夜までは自由行動とする」

 

「おっさん、遠足なノリかましてんな〜」

 

青いスライムが笑いながら言った。

 

「私はネギ少年の成長を見てみたいのだ。あの夢通りなら可能性を秘めていると、ね」

 

可能性とは何の話だろうか?

それを理解するのに今はパーツが足らない。

 

赤いスライムが人型になり

 

「それでいいぜ、ダンナ!」 

 

ハイテンションになりながら親指を立てた。

ヘルマンと呼ばれる男はフフフ……と口を歪ませて手を前に突き出し

 

「夜になれば行動開始だ。それまで各自、自由行動ではなく監視を怠るな」

 

「「「はっ!」」」

 

スライム3匹がいなくなった。

いなくなった事を確認したヘルマンは手で白髭を触りながらこんな事を言いだした。

 

「ネギ君、もうすぐ君に会える。見せてくれ、迸る君の剣を」

 

ハァハァと繰り返すような荒い呼吸が周りに響く。

妙な意味を連想される言葉を残してここから離れた。

ヘルマンは一体、何を見せてくれ、と言うのか不明だ。特に『迸る君の剣』という言葉。

 

 

 

〜ネギの部屋〜

 

 

朝になり、目が覚めたら味噌汁の匂いが漂っていた。

味噌汁って事は木乃香さんが帰って来てるみたいだ。

 

「こ、木乃香さん?」

「ネギ君、おはよ〜」

 

制服を着てエプロンをした木乃香さんが料理をテーブルの上に並べていた。

シャケ、のり、漬物、目玉焼きが見えた。

味噌汁の中には豆腐とわかめ、うす揚げが入っている。

僕の好きなメニューだったのでちょっと感動。

 

「そういえば明日菜さんはいずこ?」

「明日菜はどっか行ったで」

「行ってないわよ! さっきから無視しないで」

 

トイレから出てきた明日菜さんが僕と向かい側のソファーに座る。

トイレとは存在感があまりなかったから気づきもしなかった。

洗面所って事は、うむ。

 

「トイレ長かったですね」

「馬鹿っ! 顔洗ったり歯磨きしてただけよ!」

「そうだったんですか……最近、水に入った事がありません」

「ネギ……それは」

「魔法でどうとでもできます」

 

そういう魔法は治癒魔法の部類に入る。

未来の世界で水不足な地域では治癒魔法を良く使われる。

汚れや匂いなどお風呂に入った以上の効果を持っている。

未来うんぬんを省いて、その話をしてあげた。

 

「魔法って便利やな〜」

「魔法使わない人にとっては違和感があるわよ?」

「現代人は仕方ないですよ。あ、僕はこのまま向かいます」

「何かあるの?」

 

明日菜さんが首を傾げて聞いてくる。

 

「色々とあるんですよ。とりあえず、僕は急ぎますから」

「朝ご飯は食べなあかんで」

「……急いで食べますか」

 

急ごうと思って立ち上がろうとしてた僕は箸を持って一気に食べる。

あらゆる食べ物を口に含み、味噌汁をご飯にぶっかけ一気に口に入れ込む。

魔法で口の容量を倍以上に増幅させてから胃の中へ。

 

「ごちそうさまでした」

 

明日菜さんと木乃香さんが唖然としていたが気にしてる場合ではない。

魔力で増幅していた口の容量を元に戻し、教師用の服に着替える。

着替えシーンは当然、見られているが慣れてるから無視。

行く準備ができた僕は2人にこう言った。

 

「行ってきます。ではまた」

 

2人は手を振ってくれたからそれを同じように返し、さっそく外出した。

 

アレの動きが気になって昨日の場所へ行くと、ヘルマンの気配を辿れなくなった。

気配が途絶えた疑問に僕は顎に手を当て考えた。

 

「攻めてくるとしたら今日しかないか。アーニャも今日の夜って最悪だな。

下手したら起こってる途中で乱入しかねないな」

 

それはそれで良しとしよう。

アーニャは戦闘経験がない。

でも、逆を考えてみよう。

僕の戦い、強くなった姿を見せておき好感度を上げておくべきだろう。

ネギとは思えないほどの妙な事を考えていた。

 

「小太郎の事もあるんだ」

「ネギ」

 

制服姿のエヴァが僕の前にいた。

何でこんな所にいるんだ?

 

「この学園に侵入者の気配がしたから」

「ん? 学園長は知らない筈だけど」

「何、私の独自な感知結界を貼っておいた」

「……ああ、僕がエヴァンジェリンさんの魔力を誤認させてるから動きやすいんだね」

 

うむ、すっかり忘れてた。

学園長室で呪いを解いたといった後、誤認魔法陣を学園全体に展開させた。

それを実行する事により、他の魔法先生、生徒達に感知されないようにする。

でも、そろそろ考えた方が良いかもしれない。

嫌でもバレるだろうな。学園祭の時にほぼの確率で。

文句言ってくるのがうるさく感じるな、特に黒肌や黒肌や黒肌!!

 

「さらに魔力が完全に戻ったから動きやすいし、侵入者も倒しやすい」

「うんうん。ところで昨日の事なんですけど」

「木乃香の事か?」

「はい」

「喜べ、木乃香が自力で光の魔法を作り出したぞ」

 

光の魔法? 光の矢とか当り前にある。

作り出したって何? 自分だけの魔法って事?

笑みを浮かべたエヴァは首を横に振り

 

「思ってる事が違う。木乃香オリジナルの光魔法だ。名前は決まって無いがな」

「どんなんですか?」

「内緒にしてくれ。と言われたから内緒だ」

「しょーがないですね。僕は学校に行きますね」

「私も行くぞ」

 

いきなりエヴァが恥ずかしそうに僕の右腕に絡みついた。

絡みつかれる感触が暖かい。

木乃香さんや明日菜さんとは違う別の懐かしい感じがした。

 

「……極っ!?」

 

転移魔法を使おうとしたが。エヴァが僕の口を手で防いだ。

突然の事で驚き、使う事を忘れてしまった。

 

「歩いていくぞ」

「皆に見られるのが嫌なんですけど」

「私は気にせんぞ」

 

僕のオドオドした態度にニヤニヤしだすエヴァ

僕が気にするよ!

 

「仕方が無いですねぇって茶々丸さん、何録画してるんですか!?」

 

いつの間にか5メートル横でビデオカメラをこちらに向けていた。

正確にはデジカメなのだが。

 

「私の事は気にせずどうぞ。この記録は明日菜さんと木乃香さんに頼まれたものです」

「何だと!? 茶々丸、お前」

「マスター、私は決して嫉妬とか頼まれてとかではありません」

 

否定しているが答えもある気がする。

この場合、どう反応すればいいんだ?

顔を引きつらせたエヴァが茶々丸さんの持ってるデジカメを糸でぶち壊した。

バラバラになったデジカメの残骸を見た茶々丸は僕の前まで来て

 

「ネギ先生、私はこれで」

 

残念そうなオーラをまき散らしながら学園の方へ行ってしまった。

つか、この世界の茶々丸さんは一体どうなってるんでしょうか。

どなたか教えてください、と心の中でお祈りした。

目を瞑ってお祈りしてる途中、エヴァが僕にこう言って

 

「ネギ、私はあの2人を問い詰めに行く」

 

不機嫌そうに影のゲートを使って去りました。

取り残された僕は目を開き、空を見て溜息を吐く。

 

「はぁ、極移」

 

 

〜学園長室〜

 

とりあえず、手紙の件もあり学園長に聞いてみる事にした。

嘘ではなく確定なんだろうけど、一応確認はした方が良い。

 

「学園長、ウェールズから手紙が来たんですが」

「おお! そうじゃったな。アーニャ君が君のクラスに編入するんじゃ」

「編入? アーニャはアカデミー卒業してますよ?」

「そういう形でやれば納得するじゃろう」

 

納得も何も11歳で中学生なんて普通にねえよ!

ここの生徒になる事自体、僕の知らない展開。

筆頭、妖怪爺は妙な事を言いだした。

 

「ネギ君の補佐、さらにはネギ君と木乃香の道しるべもやってもらうつもりじゃ」

「ちょ、ちょっと待ってください! アーニャは僕の事……」

「それはネカネ君も言うとったなぁ。ライバルがいれば燃えるじゃろうて」

 

つまり、アーニャは僕の幼馴染にして木乃香のライバルとして登場。

木乃香が僕に積極的になるよう仕向けるって事?

ネカネお姉ちゃんが考えた似たような発想だな。

それを考える2人も2人だけど、そもそもネカネお姉ちゃんも僕を、ゲフンゲフン。

僕も口では、その後の事、言えないほどだ。

 

「……もういいです。編入されるのは明日で、今日の夜到着って事ですか?」

「そうじゃ」

 

この爺、はっきりと頷きやがった。

 

「そろそろ授業ですから行きますね」

「そうじゃったな。がんばれ、ネギ君」

「はい」

 

一体、何に関して頑張れなんだ?

大体想像が付いた僕は頬を痙攣させながらも返事をして、この部屋から出て行く。

 

 

 

〜教室〜

 

 

僕が教室へ到着すると、皆が席に付いていた。

当り前の光景なんだけど、普通に落ち着く。

僕の背後にある黒板にチョークで書いていく。

 

「今日は自習としますので、自由に勉強してください。

一応、僕はここにいます。質問があれば聞いてきてください」

 

 

そう言った僕は教壇の上に座り、題名『アヴァロン』と書かれた本を読む。

教壇の上に座るって普通の先生がする事じゃない気がする。

背が小さいから仕方が無いと見逃してくれるかな。

うんうんと頷いた僕は読書に入った。

 

この本の価値は魔法に関する事がいっぱい書いてあった。

最初見た時はほとんど意味の無い内容だったが、時間が経つ事に内容が増えていた。

恐らく僕の魔力を吸って禁忌ページを解除して行くんだと推測。

その予想は当たっていた。

 

パラリとページを捲っていくと『光熱魔法』と記された香ばしい名称があった。

光熱魔法。

ネギの使えるのは炎魔法と煉獄熱魔法で相手を蒸発、消滅させる目的の呪文。

気になったのは炎の力で治癒させたりできる呪文があった。

 

「へえ、こんなのがねえ、古代魔法って現代魔法より強かったんだ」

 

実はアヴァロンの中に書いてある魔法は全て古代魔法と書かれてた。

その時の人が古代と名前を付けるのはどういう意味を示す?

古代魔法、昔存在した魔法の事。

現代魔法とは現代の魔法、そのままの意味。

ネギの煉獄熱魔法とは熱を利用した地獄のような魔法の意味。

それよりも、アヴァロンの武器と一緒に使ったら面白そう。

 

誰も質問に来なかった。

 

空しい気分になっていると、チャイムが鳴った。

 

「では、これで授業を終わります」

「授業してないよ?」

 

まき絵さんから突っ込みを入れられた。

 

「あはは」

 

微笑いした僕は出て行こうとすると、委員長いえ、あやかさんが立っていた。

 

「ネギ先生」

「はい」

「今日の放課後にどうですか?」

「え? どのような用事ですか?」

「もちろん、私の部屋に、ですわ」

 

髪をサラリとさせ、風に乗っていた。

誘ってくれてるのは分かる。

今ここで誘われていいのか? ……よし、やってみよう。

考えをまとめた僕はあやかさんの誘いに乗る返事を返した。

 

「いいですよ」

「……やりましたわ」

 

小声で呟くのは良いんですが、聞こえてますよ?

指摘しても無駄だ。あやかさんは意識だけ天の世界へ行ってしまった。

と思っていたら、怒鳴ってくる声がした。

 

「ちょっと待ちなさい!」

「何ですの?」

 

止めたのは明日菜さんだった。

目の前の人を無視して僕を見て呟く。

 

「……ネギ」

「明日菜さん、テーブルを頂いたんですから、その返しとして行くだけですよ」

「ふぅ、まあ別にいいんだけど、早く帰ってきなさいよ」

「はい」

 

僕の返事を聞いて納得しないような微妙な表情をしたまま、とりあえず頷いていた。

 

「ちょ! 委員長、ずるい!」

「まき絵さん、これは早い者勝ちですわ」

「さすが委員長!」

「ネギ君、とうとう食われる!?」

「何ですの、食われるって!?」

 

他の子達があやかさんに文句を言ったりしていた。

食われることは一切ないんだが。

ここには用が無いから立ち去った。

 

 

 

 

※時間が放課後まで飛びます。

 

 

 

 

放課後になった。

 

あやかさんの騒ぎは昼休みまで保ったが、放課後になると自然消滅していた。

皆、飽きるのが早い事で。

実際、飽きたんじゃなくて教師達に注意されたから止めたなどネギの耳に入る事はなかった。

その事を知らないネギは教師の仕事を終えて、学園から出て行く。

 

「疲れた。あやかさんの部屋に行ってみよう」

 

寮まで普通に歩いていき、寮に到着し、あやかさんの部屋の前に立つ僕はチャイムを鳴らした。

 

ピンポーン

 

音に反応するかのようにドタドタと小さく音が響く。

音が近づいたと思ったら、ガチャっと音がしてドアが開いた。

 

「ネギ先生、いらっしゃい」

「千鶴さん、こんばんわ」

「誰か来たの?ってネギ先生!?」

 

夏美さんがこちらを見た。なぜ驚く?

それはいい。あやかさんがいない?

 

「あやかさんは?」

「とりあえず中に入って」

「はい」

 

千鶴さんがおいでおいでと手招きしていた。

僕も誘いに乗るように遠慮せずに中に入った。

 

〜あやか、千鶴、夏美の部屋(今後、あやかの部屋になります)〜

 

 

中に入ったら、頭が痛くなりそうだった。

ポスター、テーブル、座布団などあったが、何で全部が

 

「僕が写ってるの?」

「それはあやかがネギ先生を呪うために」

「違いますわ!!」

 

必死に否定しようと慌てて出てきた私服のあやかさん。

千鶴さんも怖い事言わないでください。

 

「ネギ先生、そちらに座ってください」

 

あやかさんがそこに座ってくださいという場所に座る。

全然落ち着かない。

僕が何人も何人も書かれてるから。

 

「何か落ち着かないんですが」

「ネギ先生、慣れたらどうってことないです」

「幸いにも2次元、漫画やアニメ風に書かれてるからまだマシだよ」

「そうですね」

 

もしも、2次元ではなく3次元の自分の姿があったら、壊してるぐらいだ。

あやかさんが僕の前に紅茶の入ったカップとクッキーを置いてくれた。

聞いた話によると、クッキーの中にはチョコが入っているらしい。

クッキーを一口食べる。

 

「どうですか?」

「おいしいです」

「それはよかったです」

「よかったわね〜。あやか」

「ええ」

 

僕の感想に笑顔になるあやかさん。

千鶴さんと夏美さんは様子を見てうんうんと頷いていた。

どういう意味で頷いてるのかなんとなくわかったが、考えないようにしよう。

 

その後、僕達4人は世間話をした。

あやかさんと明日菜さんの関係。

千鶴さんが子供の事を話してくれたり、夏美さんは劇の事を話してくれた。

 

 

ちょっと高めの壁に配置してある時計を見た。

 

「6時30分か」

「あら? もうそんな時間ですの?」

「色々話してるうちに時間が過ぎたのでしょう」

「ちづ姉の話が長かったからな〜」

 

夏美さんの言い分はわかってる。

それで、あやかさんの話時間の倍はあった。

 

「僕はそろそろ戻りますね」

「夕御飯、食べて行きません?」

「えと……」

 

千鶴さんから夕食を誘われた。

時間も時間だし戻らないと明日菜さん達が怒るからなぁ。

せっかく前より良好な関係なのにそれに亀裂を入れるのは感心しない。

考えた結果、答えを伝える。

 

「明日菜さん達に悪いですから。すみません」

 

僕は立ち上がる。

あやかさんは僕の返事に寂しそうな表情だったが、首を横に振って

 

「別に構いませんわ」

 

優しく包み込むような返事をしてくれた。

僕もそれに対抗するように笑顔で返事を返し、ここから出て行こうとした瞬間、

 

 

 

 

ヘルマンの気配と小太郎の気配が一斉に感知した。

一斉というか同時というか、とにかく同時に現れた。

 

「これは……」

「ネギ先生?」

 

あやかさんが僕を心配していた。

大丈夫です、と言ってから、3人に礼を言い、即座に自分の部屋へ戻る。

 

 

 

自分の部屋前のドアを開けた瞬間、誰かがいた。

黒いコートの男、うんヘルマンだった。

やっぱり行動してきたか。

僕は目の前のヘルマンを見る。

 

「誰だ?」

「ほう、君がネギスプリングフィールドかね?」

「違う。ネギ=スプリングフィールドだ」

「フフフ……すまない」

 

誰もいないって事は既に攫い済みか。

あっけなく攫われたもんだ。今の明日菜さんや木乃香さんなら攫われるはず無いんだけど

舌を鳴らして顔を歪める。

ヘルマンは僕の表情を見てフッと苦笑する。

 

「君の仲間は私が預かっている。君の仲間を返してほしければ、噴水広場まで来たまえ」

「僕が一人で来るとでも?」

「その場合は君の仲間を塵一つ残らず消えると思え。伝えずに来る事をおすすめする」

 

あくどい事を考えてくれる。

この世界のヘルマン、こっちの知ってるヘルマンと違うぞ。

どう違うかって? 魔力が全然違う。まるで完全体のようだ。

意図的に召喚されたんじゃなく、自力でここに来たかのようだ。

 

「いいだろう。ただし、後悔するなよ。僕の大切な人達に手を出した事、後悔させてやる」

 

残酷な目に合わせてやる。

悪魔だろうが、化け物だろうが関係ないほどのやり方でな。

 

「では、待っているぞ」

 

僕は目を鋭くさせて睨むが、ヘルマンは一言残し、転移魔法で消え去った。

この場から完全に気配が消えた後、圧縮させた聖なる剣以外の4つを自分の机の中に入れる。

 

「前は自分の甘さで生かしたけど、今度は容赦しない」

 

あの時以上の暴走しそうな魔力を解放しながら部屋の窓から飛び出し、噴水広場まで向かった。

こうなった以上。もう誰もネギを止められない。

 

 

 

その頃、一人の少女がこの地に近い地域まで来ていた。

 

「はぁ、もうすぐで麻帆良学園に到着ね。ネギ、驚くでしょうね」

 

少女、アーニャはネギに会う事を楽しみにしていた。

 

 

第31話へ

 

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見ての通り、このSSのヘルマンはおかしい方向に改変されてます。

次回、ヘルマンと直接対決。

説明
第30話 ようやく半分です。 限界まで更新していきたいと思いますが、時間が無いため今日はへルマン編で終わりです。残りは明日でしょうか。
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