第二話 始まりと欲望とキングクリムゾン!!
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〜???〜

 

 

あれ?ここは……何処だ?

暗い……暗い、闇の中……でも……怖くは無い……とても安心する……。

まるで、母親に抱きあげられて、抱きしめられているかのように……安心する……。

 

 

だが、その暖かさが、すぐになくなった……。

 

 

「もう少しよ!頑張って!!」

 

 

「んぅ〜ん!!はぁはぁ……!」

 

 

「頑張れ!もう少しだ!!もう少しで生まれるぞ!」

 

 

何かが聞こえる……誰か新しい生が、目の前で生まれ出時みたいに……切羽詰まっていた……。

そして、この体が動く間隔……。

 

 

「んぅ〜ん!!」

 

 

「頑張れ!頑張るんだ!!」

 

 

「んぅ〜ん!あぁぁぁ!!」

 

 

「……オギャア!オギャア!(うぉっ、眩しっ!)」

 

 

俺はいきなりの光にびっくりし、目を閉じ……って、あれ?何も見えない……。

既に目を閉じている状態なのか?

 

 

「産まれたぞ!とうとう産まれた!」

 

 

「えぇ!貴方!」

 

 

「オギャアオギャア!(俺、まさか最初から!?リスタート!?)」

 

 

とにかく……俺は産まれてしまったらしい……。

 

 

〜それから三年後〜

 

 

……ふぅ、まさか、あんな羞恥プレイがあったとわな……。

あ、どうも……どうやらキンクリしてしまったようだね……ここはすでに三年後の世界……。

早いね……この三年間はとても恥ずかしかったっと言えよう。

 

 

あぁ、言い忘れていたね、俺の名は……あぁ、転生前の名は忘れてしまったんでね、何て言ったら良いか……そう、今の名前は……アニス・クロイツベル……そう、俺の名前は厨二になってしまったんだ……。

 

 

「アニス〜!どこに居るの〜!」

 

 

「あっ、お母さん!こっちやこっち!!」

 

 

前方に、俺を捜してるお母さんを呼ぶ。

お母さんの名前は、アリス・クロイツベル……うむ……何処かの某幻想郷のアリスさんみたいな人だ……。

 

 

「もう、勝手に居なくなっちゃ駄目っていつも言ってるでしょ?」

 

 

「えへへ、ごめんなさーい。でもでも!アンクが居るからだいじょーぶ!ね!アンク!」

 

 

「あぁ、そうだな。大丈夫だ、俺がしっかり見ていた」

 

 

「アンク!もぅ、しっかり見てる位なら、ちゃんと注意しなくちゃ駄目よ!」

 

 

「ふん……」

 

 

アンク……そう、彼はアンク……下の名は無い……。

彼がどう言う経緯で今ここに居るのかって?……何かね、この人、俺と同じ神様に会って、使命を受けたらしいんだ。

俺のパートナーになれって言う……まぁ、その対価に神様がアンクに人間の体とコアを全部(タカ・コア三枚クジャク・コア三枚コンドル・コア三枚)をくれてやったらしい……。

神様、アンクも強くって事、覚えていたんだね!

 

 

 

 

で、どうやってここに来たか?だよね?

アンクは……そうだね……神様に送られてから、何かこの家で働きたいと言ったらしい……。

何でも俺の家は金持ちらしく……それで、俺が産まれたから専属の執事兼ボディーガードを欲していたらしい。

それを利用して、アンクは俺の専属の執事兼ボディーガード!

 

 

 

 

 

最初は乗り気じゃなかったらしい……いきなり神とやらに会って、俺のパートナーになれとか言われて……まぁ、アンクのキャラじゃないしね。

 

 

 

 

 

でも、そこは神様……どうやらアンクに五感の他に、情も入れていくれたらしい……。

だから、俺の執事をしている内に、情が移り、今では仲良しこよし!ってわけ。

因みに、俺が転生者だって事はアンクは知ってる。

 

 

 

「それより、ここで何していたの?」

 

 

「アンクと遊んでた!」

 

 

「そう……もぅ、アニスはアンクにすごく懐いてるわねぇ。羨ましいわぁ〜」

 

 

「当然だ、産まれてからすぐに一緒で、付っきりだったんだ。それで懐かないんだったら俺が困る」

 

 

「あらあら、アンクも言うようになったわね〜。それじゃ、おやつにしましょうか!」

 

 

「やった〜!!」

 

 

「今日はクッキーを焼いてみたの!」

 

 

「……何……だと……」

 

 

「……おい……逃げるぞアニス」

 

 

アンクの声で我に返り、俺はアンクと共に逃げる。

ヤバい!やばいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバイ!母さんの料理は駄目なんだ!

核以上に危険なんだ!やばいやばい!まだ死にたくなぁぁぁぁい!!

 

 

「あ、何で逃げるのよっ!?アンクも!」

 

 

……だって……お母さんの料理は、洒落にならない位……まずいんですもん……ねぇ。

一回、神様に再び顔見せに飛んで行ったんだ……魂が……。

 

 

こんなのが、今の俺の日常!

 

 

あ、あともう一つ……。

 

 

死にたがりは何とか自分で抑えれてますぜ……まぁ、アンクも居るから、そうそう首吊ろうとか、手首切ろうとか考えなくても良いんだけど。

 

 

時々、無意識に何だけど……剣とかで訓練してる時に、自分に切っ先を向けちゃう時があるんだ……。

一回は未遂、二回目はアンクが何とか防いでくれた。三回目は少し首に先が刺さった程度……。

 

 

やっぱあれだね、死がこびり付いて取れないや……。

 

 

 

お父さんやお母さんは、何かの病気なんじゃないかって思って、何回も検査をしてもらった。

でも結果は正常……でも、こんな俺でも気持ち悪がらずに接してくれてるから、頑張って抑えている。

 

 

「アニス〜、今日も可愛いな〜」

 

 

「えへへ〜」

 

 

今の声の正体はお父さん……名は、クラウド・クロイツベル。

富豪息子だったらしく、家業を継いで、今に至るらしい……。

そして、親ばかだ……気持ち悪い位に親ばかだ……でも、嫌いじゃないわ!!

 

 

「今日もご苦労だったね、アンク君」

 

 

「アニスの専属の執事だからな、これ位は当たり前だ」

 

 

まぁ、やっぱアンク。雇い主に敬意を払おうとしないし、敬語も一切使わない。

だがお父さんはそこが気に入った!とかで、アンクを雇うことにしたらしい……。

 

 

「さて、皆もそろったし、夕飯にしましょうか!」

 

 

「じゃあ、俺はそこらの周囲を見ている」

 

 

そう言って、つかつかと移動し、他のメイドや執事達の所で立っている。

……こうして見ると、やっぱアンクって執事の中でかなり浮いてるな〜。

 

 

「さ、頂きましょうか」

 

 

「「「この世の全ての食材に感謝を込めて、いただきます」」」

 

 

何故トリコ風の挨拶なのかって?

……まぁ、俺もそこには突っ込んだよ……何でっ?ってな……まぁ、気にしないことにしたよ

説明
続きです


キンクリは、話の飛び方的な意味です
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キングクリムゾン リリカルなのは 死にたがり 

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