新恋姫夢想 もう一度〜 呉√ 四話(孫権)
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一刀視点〜

 

一刀「はあ〜〜」

 

俺は今少し後悔している。

あんなことするんじゃなかった……

 

孫権「(ジーーーー)」

 

甘寧「(ジーーーー)」(殺気駄々漏れ)

 

今俺のことを殺さんとばかりに見ているのは、

雪蓮の妹の孫権、そして、その側近の甘寧だ。

 

なぜ、こんなことになったのか、少し時を遡ってみようと思う。

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回想始〜

 

一刀「おーい雪蓮!」

 

俺は張角たちをつれて本陣に帰ってきていた。

 

雪蓮「あ、一刀……誰?その娘たち?」

 

雪蓮が俺と張角たちに気づく。

 

一刀「ああ、この娘たちが張角、張宝、張梁だ」

 

雪蓮「え!この娘たちが?」

 

一刀「ああ、そうだよ。なあ?」

 

俺は、三姉妹に聞く。

 

人和「はい、張梁といいます」

 

雪蓮「私は孫策よ。……それで?一刀、なにを考えているの?」

 

一刀「お、わかる?」

 

雪蓮「分かるわよ」

 

一刀「ああ、この娘たちには徴兵を頼むつもりだ」

 

雪蓮「どうやって?」

 

一刀「さっき話しを聞いたんだが、こいつらの唄には人をひきつける何かがある。それを使って兵を集めようとおもってな」

 

雪蓮「あなたたちはそれでいいの?」

 

人和「はい、また唄がうたえるというのならかまいません」

 

天和「お姉ちゃんもいいよ〜」

 

地和「しょうがないからやってあげるわよ!」

 

雪蓮「で?具体的にはどうするの?」

 

一刀「ああ、冥琳に任せる」

 

その後冥琳と話し合って彼女たちには徴兵を頼んだ。

 

ついでに真名も預けてもらった。

 

そして、

 

雪蓮「あ、そういえば一刀、紹介したい子たちがいるの」

 

一刀「どうした?急に?」

 

雪蓮「蓮華、思春、明命きなさい」

 

よばれた三人の女が来る。

 

雪蓮「こっちが、私の妹の孫権、で、こっちがその護衛の甘寧と周泰よ」

 

すると、孫権が、

 

孫権「あなたが天の御遣い?」

 

一刀「ああ、そう呼ばれているな。それがどうした?」

 

孫権「姉さま、なぜこんな胡散臭いやつをひろったのです!」

 

おいおい、いきなり胡散臭いとか言われちゃったよ。

なんて失礼な奴なんだ。

 

雪蓮「あら、胡散臭いとは言ってもその実力は本物よ。なんたって、私が手も足も出なかったんだから」

 

雪蓮が笑いながら言う。

 

そのとき、

 

周泰「あなたが天の御遣い様なのですか」

 

周泰が話しかけてきた。

 

一刀「ああ。北郷一刀だ。よろしくな」

 

とりあえず挨拶をする。

 

周泰「一刀様ですね。私は周泰、字を幼平、真名を明命といいますです!」

 

ふむ、元気な子だな。

それにしても、この子の気配……隠密だな。

それもかなりのものだ。

そうだ、明命に子音をつけよう。

子音はまだ、経験が少ないからな、明命に鍛えてもらったほうがいいだろうな。

 

一刀「なあ、明命」

 

明命「なんですか?一刀様?」

 

一刀「君に紹介したい子がいるんだが……」

 

明命「誰ですか?」

 

一刀「子音!」

 

俺は少し大きめの声で叫んだ。

 

子音「はい!なんですか?」

 

子音がおれの後ろに現れる。

 

一刀「子音、お前しばらく、明命と行動しろ」

 

子音「えっ!なぜですか……?」

 

子音が少し泣きそうな声で聞いてくる。

なんでだ?

まあいいや。

 

一刀「明命はおまえより優れている隠密だ。だから少し鍛えてもらえ」

 

子音「うう、分かりました。」

 

そして子音が、明命に向き直る。

 

子音「私は朱然、真名は子音です。よろしくお願いします」

 

明命「あ、私は周泰、字を幼平、真名を明命といいます。こちらこそ、よろしくお願いします。ところで、子音さんは猫が好きですか?」

 

子音「あ、さんはいらないです。子音と呼んでください。私も明命と呼びますから。そして。猫は大好きです」

 

明命「あ、わかりました。そうなのですか!私もお猫様が大好きです」

 

子音「いいですよね〜猫」

 

明命「最高です!お猫様をモフモフするのが大好きなのです」

 

子音「私は、お猫様の肉球が大好きです!」

 

気が付いたら、猫の話をしている。

それにしても、子音って、猫がすきなんだな。

知らなかったぜ。

 

それにしても、孫権も面倒くさいやつだな。

そして俺は、未だに話が終わってない、雪蓮のほうに向かった。

 

一刀「雪蓮、まだ話終わらないのか?」

 

雪蓮「あ、一刀〜〜蓮華をどうにかして〜〜」

 

そういって雪蓮が俺の後ろに隠れる。

ふむ、流石は雪蓮、いい胸しているな。

 

一刀「おい、孫権よ。それぐらいにしたらどうだ?いくらなんでも、話が長すぎるぞ」

 

孫権「なんだと?」

 

孫権が睨みつけてくる。

おお、怖いね〜。

 

一刀「いいじゃねぇか、そんな細かいこと。なあ?」

 

雪蓮に同意を求める。

 

雪蓮「そうよ〜」

 

一刀「だいたいよ、俺が仮に悪い奴だとしても、あんたにはどうにもできないぜ」

 

孫権「どういうことだ?」

 

一刀「だから、ここにいる奴らが全員で来ても、俺には勝てねぇってことだよ」

 

そういって俺は少し殺気をだす。

 

すると、

 

ガキンッ!!

 

甘寧が切りかかってきた。

それを俺は刀で受ける。

 

一刀「おお、かなり早いじゃねぇか」

 

甘寧「黙れ。蓮華様に危害を加えるものは死ね」

 

一刀「あ?おまえ、俺に勝てるとか思ってんのか?賊上がりが?」

 

その瞬間、甘寧の動きが止まる。

 

甘寧「なぜ、知っている」

 

一刀「何がだ?」

 

甘寧「なぜ私が賊だったと知っているんだ!」

 

そして、また斬りかかってくる。

 

一刀「匂いだよ」

 

甘寧「匂い?」

 

一刀「ああ、お前からは地の匂いがした。大方、海賊だろ?」

 

甘寧「そうだ。私は元江賊だ。だが私は、義賊だ!そこらへんの奴らと一緒にしないでほしい」

 

一刀「義賊ねぇ。おい甘寧。一つ教えといてやるよ」

 

甘寧「何をだ?」

 

一刀「賊はな、なにをしても賊なんだよ!!」

 

そういって俺は甘寧をふっとばす。

 

甘寧「ぐはっ!」

 

甘寧は体を地面に打ち付ける。

 

一刀「そして、もうひとつ教えてやるよ」

 

俺は甘寧を睨んで言う。

 

一刀「俺も、元賊だ」

 

そう言って俺はその場から離れる。

そのとき、声がかかる。

 

雪蓮「一刀。やりすぎよ」

 

雪蓮が呆れたように言う。

 

一刀「安心しろ。怪我はしていない」

 

雪連「そうなの?」

 

一刀「多分な」

 

俺は笑いながら言う。

 

そして、俺はその場から離れた。

 

回想了〜

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これが今の状況を作った原因である。

 

しかし、甘寧は怒るのもわかるが、

孫権はなぜ怒っているんだ?

まあ、おそらく甘寧がやられたからだろうな。

 

まあいい。

なるようになるか。

 

そう思いながら俺たちは城に帰っていった。

 

続く〜

 

説明
やっと、続きです。
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コメント
ニッカさん:ご指摘ありがとうございます。(Lisa)
楽しく読んでます。続きが気になります。あと、血の匂いが地の匂いになってますよ。(ニッカ)
子音さんも猫好きだったとは。明命に良き理解者が出来てよかったです。(epiyon)
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