IS〜深緑の狙撃姫〜「ミッションスタート!」 |
日曜・風都
(エターナル・マキシマムドライブ!)
「く、苦しい・・!」
「はぁぁ!でりゃぁ!」
苦しむバードドーパントにエターナルはキック型エターナルレクイエムを叩き込む。
キックを当てた反動で宙返りをしながら着地、バードに背中を向けサムズダウン。
「さぁ、地獄を楽しみな!」
「うわぁ!」
爆発のあと、ガイアメモリがパキッと音を立てて砕ける。
使っていた男は気絶。
使用動機は働き口が見つからず自棄になっていた所を売人からメモリを購入して銀行等を襲撃していたらしい。
そこへ緑と黒の二色ライダーが駆け寄る。
「サンキュー、一夏。助かった。」
「気にしないでくれ。俺もたまたま通りかかっただけだから。」
そのライダー・仮面ライダーW・サイクロンジョーカーは変身を解く。
帽子を被った若い男性だ。
エターナルも変身を解く。
「にしてもまた男か。」
「仕方ないさ。今の世の中は男の肩身が狭い世の中だから。」
その男性・翔太郎はボヤくが一夏は仕方ない
と言う。
「こっちでもばら蒔いてるグループを探してるけど手掛かりがない。ゾディアーツの件もあるのに悪いな。」
「ゾディアーツはこっちの専門だ。気にしないでくれ。」
一夏は軽く談笑した後、学園に戻る。
手に買い物袋をぶら下げて。
翌日
「ねぇ本当?」
「優勝すれば織斑くんと付き合えるって。」
何やら女子が固まって何かを話しているようだ。
「俺が何だ?」
「わっ。な、何でもない!」
「???」
一夏が聞いたとたんサッと女子が離れる。
それを見て一夏は首を傾げる。
そんな中、箒は項垂れていた。
(なぜこうなった・・。)
回想
箒は引っ越しをした。
一夏の部屋にしばらくシャルが入る。
そして夜。
突然箒が押し掛け・・。
「今度のトーナメントで私が優勝したら・・つ、つ、付き合ってもらう!///」
「は?」
箒は顔を真っ赤にして走り去って行った。
一夏は箒が何を言いたいのかを理解する。
「はぁ、ロックオンが聞いたら何を言われるか・・。」
「本当ね。」
「うっ!」
一夏が振り向くとロックオンがいた。
一夏に絶対零度(アイスエイジ)の眼差しを向けるロックオン。
その目は獲物を定めた獰猛な獣のようだった。
「待て!」
「ふふ、わかってるわよ。一夏が浮気する人じゃないって。」
ロックオンは絶対零度(アイスエイジ)の眼差しを解き、一夏の部屋に入りベッドに腰掛ける。
一夏も隣に座り、ロックオンは頭を一夏の肩に乗せ寄り添う。
一夏もロックオンの頭を撫でロックオンは気持ちよさそうにしている。
「シャルも家族になるんだな。あいつもそうだけど。」
「Mって呼ばれていたあの子?あの子も二学期にここへ来るわ。」
「全くディーン兄さんやレベッカ姉さんは大したものだよ。Mを保護(と言う名の強奪)した手段が強引だったからな。」
「本当にただの(・・・)技術屋なのか疑いたくなるわあの二人。」
箒が走り去った後こんな事があったことを箒は知らない。
回想終了
誰が広めたかは定かではないがトーナメントで優勝すれば一夏と付き合えるという噂が蔓延していた。
放課後・ラビットハッチ
「・・できた。」
「お〜。かんちゃんもやるね〜。」
簪はできた何かにシザーススイッチを差し込む。
すると変形して動き始めティアナの目が輝く。
「わぁ、可愛い。簪ちゃんもやるね♪」
「この子の名前はポテチョキン。鎖とかなら簡単に切れるわ。」
これが簪制作のシザーススイッチで起動するフードロイド・ポテチョキン。
両手の小さなハサミからは想像もつかない切れ味を誇るフードロイドである。
同じ頃、一夏とシャルとロックオンは訓練を行うためにアリーナへと向かっていた。
「シャルの交渉だけどドライブのデータを出したら喜んで食いついたわ。」
「・・そっか。」
ロックオンの言葉に少し影を落とすシャル。
心の中で渋る事を少しだけ期待していたが呆気なく砕け散った。
だがシャルはすぐに笑顔になる。
「でも大好きなロックオンと一緒にいられるのはいいかも♪」
「ふふ、M・・マドカも家族になるから一気に二人増えるのは嬉しいわね。」
「ということはセラヴィーはあいつに?」
「レベッカ姉さんによるともう使いこなしたらしいわ。」
こんな事を話しているとアリーナが騒がしい事に気がつく。
一夏は近くの生徒から話を聞く。
「悪いな、何があった?」
「鳳さんとオルコットさんがボーデヴィッヒさんと戦っているんだけど・・。」
三人はアリーナへ急いで向かう。
アリーナに着くとラウラが二人に明らかにオーバーキルのダメージを与えていた。
それを見てロックオンはケルディムを展開。
「トランザム!」
さらにトランザムを発動してスナイパーライフルを構える。
「あたしが穴を開ける。そこから浸入して二人を保護して。」
「わかっている。あれはやりすぎだ。」
「とにかくまずは保護だね。」
「お願いね。・・ミッションスタート!」
頭部前面にトランザム専用の照準用フォロスコープが展開。
ロックオンはラウラの次の行動を予測、トリガーを引く。
「ロックオン・ストラトス!狙い撃つわ!」
放ったビームはバリアを貫き、鈴にプラズマ手刀を当てようとしたラウラの手に直撃。
「何!?どこから・・!あんな離れたところからの精密射撃だと!?」
ラウラはアリーナの端からこの距離の精密射撃を行った事に驚く。
「やめろ!それ以上仲間をやらせるか!」
鈴とセシリアの前にダブルオーを展開した一夏が立つ。
「一夏・・。」
「一夏さん・・。」
「二人とも大丈夫?」
シャルは鈴とセシリアを保護した。
一夏はGNソードUをラウラに突きつける。
「明らかにやりすぎだ、わかっているのか?」
「ふん、覚悟の無いものが戦おうとするからだ。」
「ここは軍じゃない。そんな簡単な事もわからないのか!」
「そこまでだ。織斑、ボーデヴィッヒ、ISを解け。あとはデュノアもだ。」
千冬が現れ、シャルを含めた三人はISを解除。(ロックオンは二人が突入した時点で解除している。)
「決着は学年別トーナメントで着けろ。それでいいな?」
「教官がそう仰るのであれば。」
「・・異論はありません。」
「よし、これよりトーナメントまで決闘を禁ずる!以上、解散!」
千冬が手をパンと叩いてこの騒動は終息。
ラウラがいなくなった事を確認して一夏は千冬に近づいて話始める。
「織斑先生、あなた方教師陣は大したものですね。鈴とセシリアがあんな状態になっていたのにバリアを破られて初めて動くなんておかしいですよ。」
「・・すまない。」
一夏の皮肉に千冬は頭を下げて謝るしかできなかった。
対応が遅かったのは事実。
だが千冬はラウラがあそこまでやるとは思ってなかったようだ。
一夏はさらに続ける。
「謝るのは俺ではなく鈴とセシリアです。あんなになるまで彼女たちは戦ったのです。なのにあなた方は明らかにやり過ぎているボーデヴィッヒを止めようとしなかった。軍にいたから最低限の事はわかっている?笑わせないで下さい。あいつは軍人なのに一般人の俺を叩くことも平然とできる。さらにあいつはあなたの言うことはおとなしく聞く。まるであなたを神様みたいに崇拝している。教え子一人をコントロールできないようでは教師失格です。・・俺はこれから二人を保健室へ運ばないといけないので失礼します。」
一夏は鈴とセシリアの肩を支え保健室へと向かう。
その姿を見て千冬は拳を震わせるとこしかできなかった。
そして疑問に思う。
(一夏・・お前は何を見てきた・・?私にここまで言うなんて・・。)
千冬の疑問に答えるものは誰もいなかった・・。
千冬は知らない。
一夏が自分を嫌っていることを・・。
そして自分が世界を変えたことで一夏が受けてきた仕打ちさえも知らない・・。
説明 | ||
今回はアンチ千冬が多く含まれています。 それでもいい方だけ読んで下さい。 |
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