インフィニット・ストラトスふもっふ!!
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第2話・始まった学園生活?

 

 

 

 

その後、何だかんだで授業が始まった。ここの学校もIS以外の授業は普通だったのだが、最初の授業が古典だったのでソースケは死にそうな顔をしていたのが面白かった。そんなこととで初めての授業が終わり、今は休み時間になった。

 

 

「え〜と。千鳥かなめです」

 

「私は篠ノ之箒だ」

 

「じゃあ篠ノ之って呼びにくいから箒って呼んでもいいかな?」

 

「ええ。じゃあ私はかなめでいいか?」

 

「全然オッケ〜」

 

 

よかった〜隣の篠ノ之さん。なんか話しかけにくかったどうしようかと思ったけど、こうやって話すと割と普通に話せた。仲よくなれそう、それはそうとソースケはと言うと。

 

 

「俺は織斑一夏だ。いや〜よかったよ、この学校に男子が俺しかいなくて。だから少ない男同士仲よくやろうぜ」

 

「俺は別に構わないが・・・」

 

 

おっ、ソースケのやつ。あの織斑君と話してるんじゃん、にしても相変わらず仏頂面ではなすわよね〜

その数秒後、ソースケはクラスの女の子達に囲まれてあれこれ聞かれた。内容は「相良君ってどんなタイプの子が好き?」とか如何にも女子高ってな感じの質問を言うが、残念ながら180度視点がずれているあのアホには意味が理解できていなく頭の上に???を出している。

 

 

「にしても凄いわよね〜」

 

「はあ。まあいつもの事だ。それよりかなめ、お前はあの相良と言う男とどう言う関係なのだ?」

 

「そうね〜簡単に言うと見張り役かな?」

 

「見張り役?」

 

 

箒が疑問形で私に聞いてきたが、丁度チャイムが鳴ったので私は答えられなかった。それから何個か授業を終え、昼休みに入った。

 

 

「相良。お前昼飯はどうするんだ?」

 

「自前のがある」

 

「なら、一緒に食べないか?」

 

「別に構わないが・・・」

 

 

そんな会話を聞いていると、私も箒にお昼一緒に食べないかと誘われてオッケーと言う。すると箒は二人の所に行き、どうやら一緒に食べる事になった。

さて、ご飯を食べる場所はなんと学園の屋上。いまここに私、箒、ソースケ、織斑君に同じクラスの・・・

 

 

「私はセシリア・オルコットですのよ」

 

「「テッサ(大佐殿)!!」」

 

「???」

 

 

しまった、声が滅茶苦茶似てたから間違えちゃった。それにしてもソースケと同じタイミングで間違えるとか・・・

 

 

「あ〜ごめん。セシリアって私達の知り合いに凄く声が似ていたから」

 

「そんなにですか?」

 

「とてもよ。それにソースケも間違える程だから」

 

 

私はそう言うとソースケも首を振る。どうやら本来に間違えたようだった。

 

「じゃあ今度は僕だね」

 

 

これまたセシリアと同じ金髪のかわいい子が手をあげて来た。

 

 

「僕はシャルロット・デュノアです。よろしくね」

 

「ええ。こちらこそよろしくね」

 

 

なんていい子なんだろう。見た感じ王子様とか似合いあそうだな〜と思った。

 

 

「私はラウラ・ボーデヴィッヒだ」

 

 

今度は銀髪で片目眼帯の少女が自己紹介してきた。なんだかお人形さんみたいな子なんだけど。何処となくソースケと同じ匂いがするんだけどな・・・

 

 

「相良と言ったか。お前が愛読していると言うAS大全はあるか?」

 

「家にある。貸してほしいなら明日持ってこよう」

 

「おお〜それはたすかる」

 

 

ああ、どうやらこの子はソースケと”同じ”の人なんだな〜と思った。現に二人はASについて語り始めてしまう。ラウラ、あんたはISでしょうが。

 

 

「なんなのあの二人は、まあいいわ。私は二組の凰鈴音よ」

 

 

こんどは元気そうな子が自己紹介してきた。この子も普通異常に可愛い。てかここの女の子のレベルヤバいわね。女の私が言うのですもの。

 

 

「ありがとう。自己紹介してくれて」

 

「いえ。新しいクラスメートに自己紹介するのは当然ですもの。それよりそろそろお昼にしましょ」

 

 

セシリアが言うとそれぞれ鞄からお弁当を取りだした。一人を除いて・・・

 

 

「相良。お前それって・・・」

 

「コッペパンに鳥の干し肉だが何か問題でも?」

 

「おおありじゃあ!!」

 

 

私はハリセンでソースケの頭を叩く。全くこいつはいつになったら常識が身に着くんだ?コッペパンは別にいい。ただ肉を切るのにサバイバルナイフを取り出すな、銃刀法違反で・・・確実に掴まるなコイツは。

 

 

「か、かなめ?」

 

「いいの。いつもの事だから」

 

「そ、そうなんだ」

 

「かなめって凄いの?」

 

「お〜い、大丈夫か?」

 

「痛いが問題ない」

 

 

箒、シャルロット、鈴はかなめの行動に驚き、箒は唖然としていた。そして心配するラウラに宗介は答えて何事もなかったかのようにコッペパンを食べ始める。

 

 

「それよりも千鳥さんと相良の服って?」

 

「これはね、本来ならここの制服を着るのが普通なんだけど。私達も転入が決まったのは昨日だったから制服が用意出来なかったのよ」

 

「昨日?それは急だな」

 

「本当よ。全く内の生徒会長は・・・」

 

 

生徒会長という単語を聞いた織斑君は何故か微妙な表情になった。どうしてかしら?

 

 

「それよりもあんた達って代表候補生なんだってね」

 

「はい、私はイギリスの代表候補生ですの」

 

「僕はフランスの代表候補生なんだ」

 

「私は中国の代表候補生よ」

 

「なるほど、M9の性能はそうなっているのか・・・すまん。私はドイツの代表候補生だ」

 

 

おい待てそこの二人、ASについて語るのはいいけど食べながらするものではないでしょう。それにソースケ、M9はまだ高性能でそう簡単に話すもんじゃないでしょうが。

 

 

「問題ない、M9はすでにその全ての性能が一般公開されている」

 

 

コイツ、私の心読んだのか?

 

 

 

「では、お前はどれが好きなのか?」

 

「そうだな・・・俺はザベージなどが好きだな。あとはアーバレストとかレーヴァテインとかだな」

 

「まて、私もサベージは好きだが、他の二機の名前は知らんぞ?」

 

 

このバカ、なにミスリルのトップシークレットを言ってるのよ?それにラウラ、あんたもあのカエル見たいのが好きなのかよ!!

 

 

「それはだな。アーバレストは・・・」

 

「もうそれ以上はアウトォォォ」

 

 

私はハリセンをフルスイングでソースケとラウラを叩く。

 

 

「いたいぞかなめ」

 

「どうしたと言うのだ千鳥?」

 

「あんたが危ない事を言いかけてたからよ」

 

 

ほら見なさい。他の子がボー然としちゃってるんじゃないの。

 

 

「そうか、すまん」

 

「わかればよろしい」

 

 

そう言いながら二人は本当に何事もなかったように再びご飯を食べ始める。

 

 

 

「今日のラウラ、何かおかしいな?」

 

「そうだな。あんなあいつを今まで見たことがないな」

 

「そうですわよね、それも今日初めて会った人とあんなに仲よくなって」

 

 

セシリアが言い終わると、皆は黙々とご飯を食べているソースケとラウラを見る。なんか全然似てないのに何処か兄妹見たいに見えた、悪い意味で。

 

 

「ちなみにアーバレストは・・・」

 

 

食べ終わったソースケは再びラウラに説明しようたしていたが、もう疲れたからほっとく事にした。

 

 

 

 

「かなめって大変だね」

 

「ありがと〜シャルロット。君はいい子だよ〜」

 

 

ああ。何てかわいくていい子なんだろう。ついつい頭を撫でてしまった。

 

 

「ちょっかなめ?」

 

「ごめんごめん」

 

「なんだがもっと賑やかになりそうだな」

 

 

織斑君はそんな事を呟いていた。私はこの学校であいつが暴走しないか心配なのに・・・

午後の授業はどうやらISの訓練の時間のようで、この学園に二人しかいない男子は着替え時間が短いためそそくさと更衣室に向って行った。

 

 

 

 

「相良の運動着って変わってるな〜てかそれ運動着か?」

 

 

一夏は宗介の格好に疑問を抱いていた。それもその筈だ、宗介の今の格好はASのパイロットスーツなのだから。

 

 

「体操服は昨日学校に置きっぱなしでな、これしか無かったからこれを持って来たんだ」

 

 

勿論。一般人の一夏がパイロットスーツなどと知るはずもないのでそれ以上宗介の格好に突っ込まなかった。

 

 

「おっ、やべ。もうこんな時間だ、急がねえと」

 

「そのようだな」

 

 

二人は急いで更衣室を後にした。二人は急いだおかげで何とか授業に間に合ったようだ。

 

 

 

「さて、今日も一組と二組との合同訓練だ。そこで今日は転入生の相良の実力を見る」

 

「自分の、ですか?」

 

指名された宗介は服装もあってかなり浮いていた。

 

 

「そうだ、聞いた話だとお前はASを持っているようだな」

 

「自分はそのような物は・・・」

 

 

宗介は右ポケットを何気なく腕を入れてみる。すると赤色の何かのカードが現れた。

 

 

『お久しぶりですね軍曹』

 

「その声、アルか?」

 

 

アルとはアーバレストおよびレーヴァテインに搭載していたAIの名前である。それが何故ここにあるんだ?

 

 

「変わったものだな」

 

『千冬殿。自分はマスターのAIのアルと申します』

 

「中々礼儀正しい奴だな。それでお前は一体何なんだ?」

 

『簡単に説明いたしますとAS版のISのAIと思ってくだされば結構かと』

 

 

そこで宗介は疑問に思った。いつASはISの技術を取り入れたのか?宗介はそう考えているとアルが話しかけて来た。

 

 

『軍曹。今のあなたの機体セレクトは、M9、アーバレスト、レーヴァテインがありますが』

 

 

レーヴァテインもあるのかよ。あんな危険なものが。それよりも大破した筈のアーバレストもあるのか、なら・・・

 

 

「そうだな。ここはM9と言いたいところだが、久しぶりにアーバレストに乗りたいからアーバレストだ」

 

『了解』

 

 

すると宗介の体の周りを見事ミニアーバレストが包んだのだ。まあ、小型ASは”ボン太君”の例もあるし、あまり私は驚かないけど他の皆はメチャクチャ驚いていた。特にラウラは興奮しまくりだった。

 

 

「なるほど。私もASはある程度知識があるがこれは驚きだな。まるでISだな」

 

「自分も少し驚いています。ではこれからどうすればよろしいでしょうか?」

 

「そうだな。まあ簡単な物をやらせよう」

 

 

織斑先生は何かを操作をする。するとターゲットが何個かアリーナの全域に現れる。

 

 

「あれを全て破壊しろ」

 

「了解」

 

 

ここで織斑千冬はターゲットのレベルをMaxにしていた。それは純粋に相楽宗介の実力を知りたかったからなのであった。

宗介はまず自分の武装を確認する。あるのは散弾銃の”ボクサー”と近接武器の単分子カッター。それにワイヤーのみだった。

 

 

「なるほど。問題ない」

 

 

 

「す、凄いねあいつ・・・」

 

「本当だ。俺より全然動けている」

 

 

 

一夏は隣にいる鈴と一緒に宗介の動きを見ていた。その動きは一つ一つ無駄が無く、空にあるターゲットアーバレストのワイヤーを利用したりとして対処をしていた。それよりも凄いのが・・・

 

 

「ターゲットの命中率が100%。しかも全て真ん中に命中させていますわ」

 

「それに、その武器が散弾銃なんて。僕にはちょっと真似が出来ないかな」

 

 

セシリアとシャルロットも宗介の動きを観察していたが、あまりにも凄いので見とれてしまっていた。

 

 

「ふむ。あいつの近接攻撃は一夏以上だな」

 

「そうだな。そいしてあれがM9の発展型のアーバレストか、それにしても”アレ”は使わないつもりだな。いや、この程度で使う訳はないか」

 

「・・・何を言っているのだお前は?」

 

 

会話が成立しない箒とラウラ。ちなみにラウラは先の昼休みでアーバレストの性能を聞いていた。ラムダ・ドライバーを含めて。

 

 

そうこうしている内に宗介は全てのターゲットを破壊し終わっていた。

 

 

「これでよろしいのですか?」

 

「うむ。私の想像以上だった」

 

 

どうやら織斑殿は納得されたようだな、よかった。

 

 

 

その後は各自、専用機持ちをリーダーにISの訓練をして時間が流れた。ソースケはどうしたって?あいつはラウラの所に行き、最終的にはISの事を語って織斑先生に怒られていた。私はシャルロットの所で教わっていた。

ISの授業が終わると制服に着替え直してホームルームをして、一日の学業を修了させた。

 

 

「さてと。アリーナに行きますかな」

 

「ん?どうして織斑君、これからアリーナに行くの?」

 

「それはだな。これから俺は箒達にISの訓練を見て貰うんだ」

 

「へえ〜面白そう。私も見て行っていいかな?」

 

「俺は構わないぞ、箒はどうだ?」

 

「私も別にいいぞ」

 

「シャルロット達もいいよな?」

 

「僕もいいよ〜」

 

「私も構いませんわ」

 

 

ここまで全員の了解が取れた。あとは・・・

 

 

「済まんが一夏。今日の訓練、私は行けなくなってしまった」

 

 

ラウラの一言が何か予想外だったのか。私と織斑君以外は唖然としていた。あっ、そうか。ここのメンバーと鈴は織斑君の事が好きなのよね〜。何で知っているか?そりゃああんなに織斑君の事をちらちら見てればわかるわよ。それに気づかない織斑君もある意味凄いと思うけど。

 

 

「何かようでもあるのですか?」

 

「ああ。これから宗介の家にいってAS大全を借りに行くのだ」

 

 

あ〜なんかさっきそんな事言ってたっけ。

 

 

「そう言う訳で千鳥。俺も先に帰る」

 

「わかったわ」

 

「それでは早速・・・」

 

「お、おいまてラウラ・・・」

 

 

待ちきれない子供のようにラウラはソースケの袖を引っ張りながら教室を出て行ったのだ。

 

 

 

「やはり。今日のラウラさん変ですわよね」

 

「そうだね。あんなラウラを見るのは初めてだよ」

 

「いや、あの姿本来のあいつのだな」

 

「ああ、やっぱり今まで猫の皮をかぶっていたのだな」

 

 

箒と一夏は昔のラウラを知っているため、今の不可思議な言動にまったく動じていなかった。

 

この後は鈴と合流してISの訓練が行われた。何て言うか・・・頑張れ織斑君。私は色んな意味を含めた言葉を心の中で言った。アリーナの真ん中で大の字をして息を切らしている織斑君をみながら。

 

 

 

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