「お姉ちゃん達、ちょっと良いかな……？」

「どうしました？ 命ちゃん」

「どうしたのかしら？ 命ちゃん」

「どうしたの？ 命ちゃん」

きゃっ！3人一緒に振り向くからびっくりしちゃった……

それにしても、やっぱり3人共綺麗だな〜///

「えっとね……？ これから森羅万象に会いに行くんだけど……

もし……全てが無くなっても僕と一緒に居てくれる……？

今からでも元の世界に帰れる様にお姉ちゃんに頼んでみるよ……？」

「「「……」」」

あ、また固まった……僕変な事言ったかな……？

やっぱり僕と一緒に居るのは嫌だよね……

森羅万象の力を手に入れても誓った心を思ってしまえば

全部終わってしまうから……

「命ちゃん……？ さっきも言ったけど……

私達は好きで此処に居るのよ？ 全てが無になろうとも大丈夫よ！

だからね……？ 安心していってらっしゃい♪」

「紫お姉ちゃん……」

「そうですわ！私達は自分の意思で此処に居ますの……

ですから、命ちゃんは自分の事だけを考えてれば良いのですわ！

私達は命ちゃんが帰れと言われたとしても帰りません！」

「アルティナお姉ちゃん……」

「全く……命ちゃん……？

いい加減ネガティブになるの止めなさい！

私達は命ちゃんを嫌う事は絶対に無いの……

だから、もうそんな事は考えないでちょうだい……」

「ネプテューヌお姉ちゃん……」

僕は……馬鹿だね……

3人の気持ちも知らないで勝手に意見押し付けて……

まだまだ気持ちの整理が必要だね……

こんな僕でも好きと言ってくれて有り難う、お姉ちゃん達……

「3人共有り難うございます……

必ず、帰って来ます！行って来ますね！」

「「「いってらっしゃい！！！」」」

僕は心に森羅万象を感じたので瞬間移動をした……

さて、何を誓おうかな……？ 絶対に思わない事か……

よし……“あれ”にしよう！

気が付いたら緑色一色の空間に来ていた……

変な感じというよりも色々な感情が入ってくる感じがする……

これが全ての世界の森羅万象……

そんな風に考えていたら声が聞こえてきた

『良く、来た……力を求める者よ……

汝の声此処まで届いたぞ……』

「生前に死ぬ前に僕が言った言葉が

まさか此処まで届くとはね……(汗)

そんな大きな声出してない筈なんだけど……？」

『声の大きさでわ無い……心で想う気持ちが大きい程伝わるのだ……

だから、汝が生前に想った事此処まで聞こえてきたぞ……』

「成程……心で想えば想う程大きな感情が伝わる訳ですか……

それは、良い事を聞きました……それで……

貴方は全ての世界の森羅万象で間違いないですか……？」

『うむ……我は此処から全ての世界の森羅万象を司っている……

そして、そなたの心の声に対して現れた次第だ……

さぁ……心を一つ誓え……さすれば汝に我の全ての力を渡そう……』

よし……あの心を誓おう……

あれならこれからは想わない筈……

大丈夫だよね……お姉ちゃん……？

僕を支えてくれる人達の為にも……

「僕は……僕は……“孤独”を誓います！」

『ほう……ずっと孤独で在り続けるという事か……？』

「違いますよ……生前の僕ならそうしたでしょう……けど……

今は違います……僕は多くの人に支えられて生きてます……

だから、僕はいつも心に誰かを感じて生きていく事を誓います！

孤独を拒み共に歩む人を常に心に感じ一人じゃないと想います！」

『成程……孤独を拒む心を誓うか……良かろう……

孤独を誓うのだな……その心意気確かに聞いたぞ……

もう後には引けないが本当に良いのだな……？』

「はい……僕は一人じゃないので……

皆に支えられて初めて歩く事が出来る……ですので孤独を拒みます……

僕は皆と一緒に居たいから！」

『分かった……でわ、力を託そう……ハァ……！』

そう言い僕の視界は光に包まれた

これから新しい力が加わるのかな……？

もっとチートになっちゃうよね〜……

そこから僕は意識を手放したのでした

……その頃神の星でわ……

「……？ ミコトちゃんはついに森羅万象になりましたか……

さぁ、ミコトちゃん……もっと強くなって下さいね！私と互角に戦える位まで……ね？」

ぅ……ん……此処は……あ、そっか森羅万象になってから

光に包まれてそれから意識がなくなったんだっけ……

どうやら自分の部屋みたいだねリビングに3人共居るのかな？ 行ってみよう！

「「「お帰りなさい！！！」」」

「きゃっ！びっくりした〜……

どうして僕が帰って来た事分かったの？」

「ふふ……それはね……命ちゃんに対する愛の力よ！」

「え……？ えぇぇぇぇぇぇぇ！！！

そ、そんな急に愛だなんて言われても……///」

「そこ！イチャつかない！

それに命ちゃんは私のものよ！」

「二人共落ち着いて下さい！

ここは仲良く3人で分け合いましょう！」

あはは……また始まっちゃった……

それと僕は〜……まぁ、良いよね……///

でも、待っててくれて良かった〜

お姉ちゃん、僕は新しい一歩を踏み出せたと思います！

これからも頑張っていきたいと思います……

見ててね！きっと強くなって戻って一緒に暮らそうね！

そう僕は心に決めて3人の喧嘩を止めに入りました……