とある【正義】を持っているヒーロー 第5話 |
【麻帆良学園 女子寮 管理人室】
「しかし……なんだな……あのクラスの中学生……中学生には見えんかったな。」
今時の女子中学生は一体どうなっているんだろうか。
「ふむ……む……このクラスの名簿にある名前……なぜあいつの名前が……」
(エヴァ…あいつキティって呼んだらきれるんだよね……
あいつも人ならざる者だし…しかしこの写真からして本人……
確かナギがここに縛り付けたとか聞いた事もあるが……事実だったか……)
やれやれという表情になる。
(昔一度懲らしめたことがあるが俺を追いかけてばかりで
ナギを倒せば話を聞いてやると言ったきり会ってなかったが……)
「吸血鬼……か……長く生きられるっていうのも考えようだな……」
覚は少し考えたが途中で面倒くさくなった。
それに考えても仕方がない。むなしくなるだけだ。
「まぁいい……あいつが俺に会いに来ないのならば会う必要はないな……」
(仲良くなりすぎても駄目だしな……不老不死ってのは)
覚の言葉はなぜか覚の心の中で響いた。
「今夜の警備か刹那とかと警備の場所違うんだっけか……てか刹那以外の他は誰なんだか……」
そう言えば刹那以外の人物の紹介がされていなかった
「あのクラスで戦闘ができそうな奴は何人かいたけど……」
果たしてどんな奴らなのであろうか……
【夜中】
「はぁ〜警備とか楽すぎるね……というか俺ほどの者が苦しむ事など少ない……」
やや自意識過剰
「ここは俺の兵隊さんたちに頑張ってもらおうかな……」
そして覚は銃型の、あのとき手に入れたディェンドライバーを取り出し……
「変身!」 『ディエェェンドゥ!』
ディエンドライバーから青い何かが飛び出し覚の姿を変える。
「さぁ、でてこい……俺の兵隊さん達」
覚はディエンドライバーにカードをいれてトリガーを引いた
『ライオトルゥパァァァズ!』
すると3人(?)の何かが覚の前方に出現した
「さぁ、行ってこいお前達…」
そしてその3人は分かれてどこかへ向かっていった……
「さて、これでだいぶ楽……んぉっと」
「うおっと……凄いな噂どうりだね」
覚がライオトルーパーズを送り出した瞬間後ろから攻撃があり
覚はとっさによけて攻撃を返した。当たらぬように。
「いきなり背後をとるなんて、今の時間にはよろしくないよ……おや?君はどこかで見た事あるね……」
「ああ、私は2−Aの……」
「ああ、『かな』じゃない方だっけ!」
「普通に名前を言ってくれないか?」
「はっはは、失礼したね、真名ちゃんだったか」
「『ちゃん』はよしてくれ……」
「そうだな……俺も人の名前に『ちゃん』とかつけるのは好きではないな……」
「噂どうりだと思ったらそうでもないみたいだね」
「どのような噂が流れているのかは考えれば想像つくが……俺の事はじいさんには他言無用と言ったんだがなぁ……」
「高畑先生から聞いたのさ」
「タカミチ……後で罰を与えねばな……」
「ふむ……」
「まぁいい……面倒ごとは嫌いなのでこれにてさらばだ……」
「あっ、ちょっと待ってくれ……」
「またない!じゃな」
そして覚はその場を去って行った……
【数時間後 少し離れた場所】
「兵隊さんたちが戻ってきたか……ふむ……首尾は上々……お疲れさんと……」
覚がこういうと3人は消えていった……
「飛んでるやつらですら壁などを使えばどうにでもなる……ライオトルーパーにすら勝てぬ悪魔には興味はわかない……」
覚は警備に対する興味を失った……いや……
「刹那と仲良くなるには警備というのもいいかもしれんがな……」
そう言って覚は管理人室へ帰って行った……
続く
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