IS 〜運命を切り裂く剣〜 一夏vs鈴/謎のIS出現!?
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          「うっわ…満員御礼だな。」

 

試合会場が映し出されたモニターを見ながら、一夏は呟く。

 

「それだけ注目されているのですわ。

 ちなみに会場に入りきらなかった人達は校舎内のモニターで観戦するんだとか。」

 

セシリアが、一夏を励まそうとする。

 

「プレッシャーに耐えきれないかもしれないよ。」

 

が、逆効果だったようだ。

 

「情けないぞ、一夏。

 何を怖気づいている!」

 

すると、箒が現れた。

 

「しっかりしろ!!

 胸を張って堂々と行け!!」

 

「そうですわ。

 特訓の成果を披露してくださいませ。」

 

2人が一夏を励ますが、特訓と言っても擬音語ばかりだったのだが。

 

その話は止めにしよう。

 

「勝て!!」「頑張ってください!!」

 

「箒…。セシリア…。応!!!」

 

何かを決心したのか一夏は、試合会場へと向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ISを起動させた一夏と鈴が向かい合う。

 

アナウンスが言う。

 

『一組 織斑 一夏。

 二組 鳳 鈴音。』

 

『両者…規定の位置まで移動してください。』

 

「逃げないで来たのだけは褒めてあげるわ。

 今誤解してたってこと認めれば、少し痛めつけるぐらいで済むけど?」

 

挑発しているように誤解してたのを認めろと言う。

 

「誤解も何もしてない。

 それに手加減無用の真剣勝負だ!

 全力で来い!」

 

だが、それでも尚、一夏は誤解してないと言う。

 

「どうあっても気は変わらないって事ね。

 なら、微塵も容赦はしない…。

 この甲龍(シェンロン)で叩きのめしてあげるわ。

 昨日の一真への恨みも一緒にねぇ!!!」

 

「剣崎先生への恨み…?」

 

『それでは両者…』

 

「今は、そんなの考えてる場合じゃないな。」

 

『試合…開始!!!』

 

バキィィイイイン!!!

 

先手を打ってきたのは鈴の方だった。

 

咄嗟に片手に持っていた剣…雪片弐型で防ぐが、弾き返される。

 

「ぐぅ…!」

 

思わず一夏は、苦痛に耐えられず小さく悲鳴を上げる。

 

「へぇ、初撃を防ぐとはやるわね。

 大抵の娘はこれで一発ノックダウンなのにね。」

 

「…そりゃ、どうも…!」

 

一夏は余裕ぶっているものの、本当はそんな余裕はなかった。

 

あれだけの攻撃を受けていたら、今頃、彼女の言った通り一発ノックダウンだっただろう。

 

「そうだ…、あんたの試合、ビデオで見たわよ。

 確かに雪片のバリアー無効化攻撃は魅力的だわ。

 でもね、雪片じゃなくても、攻撃力の高いISなら絶対防御を突破して本体に直接ダメージを与えられんのよ。

 …もちろん、この甲龍もね。

 だから…。」

 

たんたんと喋る鈴は、片手に持った青龍刀…双天牙月を向け一夏に迫りながら言う。

 

「条件は互角!!!」

 

一夏と鈴は斬りあうが、鈴の方が速く一夏に反撃の余地を与えないので、一夏の方が不利になっている。

 

(このままじゃ防戦一方だ。

 一旦、距離を取って…。)

 

と、思い、一夏は距離を取ろうとする。

 

すると…。

 

「甘いっ!」

 

そう言うと、肩部の武装から龍咆(簡単に言うと衝撃波)を繰り出す。

 

「よく耐えたわね。

 『龍砲』は砲身も砲弾も見えないのにね。」

 

(これは、まずいな。

 あんなのまともに食らったら、即バトル終了だ。

 いつ勝負に出るのか、その見極めが物を言う。

 経験は…、

 気合で上回る!!!)

 

「鈴!!本気で行くからな!!!」

 

「当たり前でしょ!!これで決めてあげるわ!!!」

 

両者が最後の一撃を放とうとする。

 

すると、謎の物体が落ちてくる。

 

「一体…なんだ!?」

 

落ちた所には、怪しく赤い目光らせる謎のISが居た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

               アリーナのモニター室。

 

そこには、千冬、真耶、一真、セシリア、箒の五人がいた。

 

「あれは、一夏さんと同じ近距離攻撃型ですわね。」

 

セシリアが呟く。

 

「そうなんです!

 だから…。」

 

「機体は互角ということだ。」

 

真耶が言おうとすると、千冬がその後を言う。

 

「さすが、織斑先生!」

 

「ただ…。」

 

「ただ…?」

 

千冬が言ったことに対して、箒が疑問を浮かばせる。

 

「経験では勝らない。」

 

「そうですね。」

 

千冬が言ったことに、一真は納得する。

 

「俺も、昔は橘さんに…。」ハァ=3

 

「誰ですの?橘さんって。」

 

「こっちの話だから平気平気。」

 

一真がぼやいた言葉にセシリアが疑問をぶつけると一真は平気と言い、心配させないようにした。

 

そして、しばらくモニターを見ていると、鈴は、一夏に龍砲を繰り出していた。

 

箒は、「何だ!今のはっ!!」というので、セシリアが解説する。

 

「あれで、俺は殺されかけたなぁ〜。」

 

「そんな、優々しい顔して言うことなのですか?」

 

一真が、言ったことにセシリアが冷静に突っ込みを入れる。

 

そんなたわいのないことを言っていると、突如、大きな揺れが生じる。

 

「何だ?今のは、地震か?」

 

そう言い、千冬は真耶の方を見る。

 

見たら、真耶は口をパクパクしていた。

 

「どうしたんですか?山田先生。」

 

すると、真耶は指を一夏と鈴が先ほどまで戦っていた場所を指し、こう言った。

 

「会場内に所属不明のISが出現!!!」

説明
ISを唯一使える男がいた。
運命を変えた一人の男がいた。
この二人が出会うとき、何かが起こる!
運命の切り札を掴み取れ!part16
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コメント
続編はでないんですか?(デーモン赤ペン)
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仮面ライダー剣 主人公2人は鈍感 IS 200年後の世界 

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