とある【正義】を持っているヒーロー 第7話 |
【女子寮 管理人室】
「散々な目にあったわ……疲れが取れない……」
覚はさっきの事件(6話)の事件によりへとへととなっており、今夜の警備には
参加できるはずもなく、休むと言う事を連絡しておいた。
「しかし、どんな敵にも負けることのなかった俺がここまでやられるとは……」
最強の敵は惚れ薬ということなのである。
覚はエロい事はよくいうが実際にエロい事されると困るのである。
[コンコン]
「ん……誰だ、こんなときに……」
扉をたたく音がしたので玄関に向かう……そして扉を開いた……
「お前は、茶々丸だったか?」
「はい、海東先生ですね。マスターが呼んでいます」
「マスターって……エヴァか」
「はい」
まさか向こうから来るとは……かかわらないように避けていたのに……
「あの……今日じゃないと駄目なのか?」
「そのようです」
「う、む……わぁったよ、行かねぇとさらに面倒そうだからよぉ……」
覚はかなりふらふらしながらついて行った
【エヴァの家】
「こんな所にあったんか……て言うか来るまで疲れた、へとへと」
「やっと来たか……」
「おお、エヴァかぁ〜久しいな」
「そうだな……そしてここに呼ばれた理由はわかるか?」
「そういう話は約束守ってからね。」
「いや、まて!子の学園から出られぬのだぞ!」
「果たしてそうだろうか、ナギがここにきて呪いを解けばいいだけ」
「しかし、やつは……」
「ナギが死んだという答え。俺信じてないもん。じゃ、またな!」
「あ、ちょっと待て! 何も解決していない!」
「疲れてるんだよ!エヴァ!ちょくちょく来てあげるから!」
そして覚はとぼとぼと帰って行った……
【麻帆良学園郊外 森林地帯】
「森は落ち着くなぁ〜疲れが取れるなぁ〜明日は休日だしここでキャンプをするというのもいいかなぁ」
覚は、管理室にいたら色々人が来て疲れると思ったので
管理人の仕事をサボって森林地帯にやってきていた。
職務怠慢であるが学園長は何も言わない。
「んあ?何か先客がいるみたいだ」
覚がテントを立てる場所を探しているとすでにテントがあった。
「おや、覚殿」
「お、楓かぁ〜修行か?」
そこにいたのは楓……言い逃れできないほどの忍装束だ。
もう忍者って公言しちゃえよ。
「まぁそういうところでござる」
「さすがだなぁ〜忍者」
「はっはは、それほどでもござらんよ。後忍者ではないでござる」
『忍者』の部分は小さく聞こえないようにつぶやいたのだが
聞き取れているあたりが忍者である。
その後、覚は楓と世間話とか忍者何じゃねと言う探る話などを色々しながらしていた
「そろそろ風呂はいるか。ドラム缶はここにあるし」
「どこからだしたんでござるか……」
「企業秘密。じゃ俺少し向こうの方行くから」
そういって覚はドラム缶をもって向こうの方に向かった
【数十分後】
「ふぃい〜いい湯だわ……」
覚はドラム缶風呂に入っていた結構準備も簡単に着々とし
完成してそして入っていた。
つかってから十分な時間が経過していた。
『じゅっぷん』ではなく『じゅうぶん』である。
「そろそろあがるかな」
「きゃぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「か、楓の叫び声!?何か大変な事が!?」
覚はすぐさまドラム缶からでてすぐさま近くに合った服を
着込み高速で叫び声のしたほうに向かった。
忍者も顔負けとはこういうことを言うのだろう。
【叫び声のした所】
「楓!何があった!」
「か、か、か、かかかかかか」
「か?…これか……よっと」
蛙がいたので原因はこれだと直座に判断した覚は蛙をつかんで放り投げた
もう姿かたちもみえない。
「さて、お助けいたしましたよ、お嬢さん」
「あああ、ありがとうでござるぅぅ!」
そしてかえでは覚に抱きついてきた……
抱きつい来る前は楓は…ドラム缶風呂に入っていた……
ということは、覚の弱点である。
「う、うわぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁああ!」
【数分後】
「はぁはぁ、と、とりあえず……大変な事が起きたわけじゃなくてよかったよ……」
「面目ないでござる〜」
「とにかく俺はもう大ダメージだよ」
なにやらこの森林に来た意味がかなりなくなっていたのだが……
惚れ薬事件の疲れを癒すために仕事を休んだりサボったりしてまで来たのだが。
「ははは」
「まぁいい……俺もう寝る」
「む、寝るなら……」
「なら、何だってんだ?」
「一緒に寝ないでござるか?」
覚に女子中学生の誘惑の言葉が響く。
「馬鹿も休み休み言えよ。いやね……年齢制限みたいなんがあってな……」
「駄目でござるか?」
「あ、う……あ……」
いつも細めの楓が上目遣いで覚に対して涙目で懇願してきた……
ちなみに覚は押しに弱い。
「仕方がない、寝てやるよ……」
「よかったでござる〜!」
そして覚の女難の一日は終わっていく……
「寝れない……」
次回に続くよ
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