とある【正義】を持っているヒーロー 第11話 |
【あれから色々ありまして】
「そろそろ終わるような感じか。坊主達を迎えにいくかなぁ……」
そんなこんなで色々あってクラスはまとまった。
勉強もちゃんとしている。
何か熱血しすぎてる奴もいたが
刹那もなんか暴走しかけてたので抑えていたが…
「刹那と木乃香に何があったって言うんだ。刹那は木乃香のことを嫌いになったわけじゃないようだがな。しかし俺がむやみに入るわけにもいかないだろう…二人の問題だ…あの二人なら絶対に仲直りできると思うし……」
自分達の力であの頃に戻ってくれたら嬉しい……
覚はそう思った。
「さて、坊主たちのとこに行くかねぇ」
【図書館島】
「なんだろうか…坊主たちのあの行動。微笑ましいなぁあの光景」
坊主達が階段を集団で走ってきている……
『なんかもう駄目だー!」という感じで。ははっ微笑ましい。
「あ、夕映がこけやがった……しゃあねぇな」
ネギが夕映を背負おうとしているが無理に決まっている
そして覚は夕映の近くに走っていく。
「おーい、大丈夫か?お前ら」「海東先生!」
「探したぜぇ〜夕映は足くじいてんな。どれ背負ってやるよ」
「あっうわ!?降ろしてくださいです!」
夕映は驚いた声を上げながら、覚の背中をたたいている。
「暴れんな!後で幻といわれてる七色味コーラをやるからよ!」
「なっ!本当ですか!」
「ああ、本当だ。俺は嘘は絶対言わねぇよ!」
七色味コーラ。それは通な人が求める飲み物。
夕映はこういうの好きだと聞いていたため、覚は前もって用意していた。
ちなみに覚は炭酸飲料飲めない。
「うっしゃ!んじゃ、いっくぞ〜」
「ちょっ、待つで……うわっ!」
覚は夕映を背負って駆け出した。
笑いながら駆けていった……
【エレベーター付近】
「おっと、1階まで直通のエレベーター発見〜」
都合がいい。てなわけで全員乗るが動かない……
原因わかっている、しかし周りの連中は騒いでいる。
「坊主、これ捨てるぜ」
「え、それは何で先生が!」
ネギ達が持っていたはずの本が覚の手元にある。
「ま、男には何事も秘密があるほうがかっこいいものだ」
エレベーターの外に放り投げられる本。
そして動き出すエレベーター。
「ふむふむ、坊主。あの本がほしかったようだな」
「あ……はい。」
「読むだけで頭がよくなる本なんてある分けない。あそこで勉強頑張ってたんだろ」
「いや、でもさっきは…」
「ふっ、生徒を信じない酷い先生だな。ネギ・スプリングフィールド先生」
「なっ!ぼ、僕は生徒の事を信じていますよ!」
「くくっ、それでこそだな…坊主…」
(やっぱりあいつの息子かな……)
ふと親友のことを思い出しにやにやしていた。
「覚先生、約束守ってくださいですよ!」
「はいはい、七色味コーラね……」
ふっ、という顔になった覚はふと夕映の髪形を見る
(こいつも髪形をポニーテールにしたらなぁ……いや、それはいいか)
〔ちなみに、オリジナルキャラ設定にも書いてるが木乃香はポニテ設定ですよ〕
「ふっ、こういうのをギャルゲ体質と言うのか」
「?」
そして時間は過ぎていく……
【それから、それから…】
2−Aは学年トップという輝かしい結果を獲得する事になった……
学園長のうっかり事件とかもあったが……
あれはわざとだな。
ということでネギも正式に先生に
(たしか修行でここに来たんだっけか…すっかり忘れていたが)
そして、ネギとトップの両方のお祝いのパーティーが始まった……
「あ、あの先生!」
「ん?夕映か」
「あ、あの……この間はありがとうです」
「ああ、これあげたことね。はい今もプレゼント〜♪」
「えっ、あっ、ありがとうです」
コーラのお礼に来た夕映に覚は笑顔で答え、同じものをもう一度夕映に渡す。
夕映は笑顔である。
「はっはは、可愛いやっちゃねぇ〜」
「かっ、可愛い……そんなことないですっ」
「はっははは!」
「う、うぅぅぅ……」
覚は夕映をいじるのを楽しんでいた。
「うらやましいなぁ……」
そんな二人を見つめている裕奈。
「ん、どうしたの?」
「え、なっ、なんでもないよ」
「…」
「ん、アキラもどないしたん?」
「え、なんでもないよ?」
いろいろ揺らいでいる二人であった。
「夕映殿、うらやましいでござるなぁ〜」
楓は直球。
「うう、兄ぃとあんな仲良くして…ずるいえ〜」
木乃香は邪魔することができずに見てるだけ。
「……うぅ……」
刹那は何もできずに悶えている。
そんな女の子たちの中心には覚がいる。
次回に続く
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