とある【正義】を持っているヒーロー 第13話 |
【中等部 3−A】
「「「「「「「3年!A組! ネギ先ぇぇ生!」」」」」」
ネギを中心にしてほぼクラスの全員が叫んでいる。
「何やってんだか…」
「覚先ぇぇ生ぃとでも言えばいいでござるか?」
「それも違うかな」
そんなこんなでやっと新学期。
ネギは正式に教師になった。
「坊主が正式採用されなかったら俺が担任になる予定だったんだがな」
そんなもの悪魔で表の設定であり
始めからネギを正式採用するつもりだったのだろう。
「こほん。今日から正式に担任する事になりました。よろしくお願いします」
「俺も引き続き副担任だよ〜よろしくな〜」
新学期という感じの挨拶が始まった。
「で、坊主。今日は身体測定だぞ」
「そうでした!では皆さん!今すぐ脱いで準備してください!?」
「……何言ってるんだ坊主。この変態教師が!解任されとけ!」
「ご、ごめんなさぁ〜い!」
覚に頭を軽く殴られ、手で押さえながら教室を出て行くネギ
「まぁ、あの坊主は子供だからな……ってまだ脱ぐなよ一同」
服に手をかける一部のものがいたので止める覚……
あきらかに狙いは覚である。
「じゃあ俺はでて行くから後はちゃんとやるんだぞ」
そして覚は教室を後にした……
【廊下】
「身体検査ねぇ。どんな風にしてるか知らないが男の先生(医者)とか参加してねぇだろうな……」
あの発育しすぎの中学生を見るのにそんなのがいたら……
永久に残る思い出をあげようかな♪
「まぁ、んなのをじいさんが認めるわけないか……いやあえて……」
そんなこんなで考えていると亜子が走ってきた。
「ん?廊下を走るなよ。早歩きしろ!は・や・あ・る・き!」
歩くと走るでどう違うのかは知らないが……
「ああ、先生!まき絵が!まき絵が大変なんや!」
「なに゛!」
すると亜子は覚の手をつかみ引きずっていった
ひきづられるの久しぶりですよ〜
「引っ張らんでも、ついて行くってのに……」
【それから、それから…】
ネギもやってきてまき絵の現状を確かめている。
これは十中八九はエヴァの仕業であろう。
ネギへの試練のカギの一つだろう。
命にかかわる事ではないだろう。
かかわってたら容赦はしないが。
「ふっ、ただの貧血のようだな……心配する事もなかったようだな」
「そうです、ね……」
「ふっ、心配性のようだな……坊主」
ネギにエヴァの計画を教えるわけにはいかない
これもネギのためなのだから……
いや、学園長の得にしかならない気がするが。
「これで坊主を誘い出す事ができるか……」
(これで完膚なきまでに坊主を倒せればいいなぁ……)
飾りはいらない。
覚はそのために今回のネギの敗北を願った。
「?何か言いましたか?」
「いや、別に」
「そうですか……」
「ふっ、坊主は怪物ってどう思う?」
「え?」
「怪物はな、悪い奴らとは限らないんだよ。まずはよく考えろ」
そう言うと覚はその場を去って行った……
【エヴァの家】
「カモがネギをしょって来る。という言葉があるわけだが……」
「つまりはボーヤは来ると思うという事か?」
「来るだろうよ。馬鹿なガキだからな」
「似てなくてもいいところは似ているということか」
「まぁ、親子そろって馬鹿だわな」
「ふむ……」
「まぁ俺はこれにて失礼……」
そういって覚はエヴァとの会話を終え、その場を去って行った。
【女子寮 管理人室】
「あいつのようにされられずに、あいつに似るように育ってくれよ坊主……」
少し微笑みながら覚は呟いた…
「楽しみはそれからだ」
次回に続く
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