とある【正義】を持っているヒーロー 第15話 |
【麻帆良学園郊外 森林地帯】
「前回の蛙事件のときは散々だったなぁ〜」
「面目なかったでござる……」
覚は楓に呼ばれて楓の修行に付き合う事になった。
暇だからである。警備の仕事なんて自分がいなくてもできる。
「まぁ、息抜き的な事がほしかったんだよ」
「?」
まぁ、色々あって疲れていたので
息抜きがしたかったというのが今の覚の気持ちだ
「んじゃ、修行はじめっか」
「了解でござる」
【数時間後】
「なかなか一本取れないでござる」
「まだまだ若いものには負けないってね」
「そういえば覚殿っていくつなのでござるか?」
「まぁお前らより一回りは上は確実だよ……」
覚は年齢を明かそうとする事はない…
なんか言いたくないらしい…
「さて、そろそろ休憩にするかな。少しテントで寝るから……2時間立ったら起こしてくれ。飯作るから」
「わかったでござる」
「ふふっ俺って主夫みたいだな。じゃ、よろしく」
そういってテントの中に入っていく覚。
楓「主夫でござるか……つまり拙者は働く妻……」
凄く妄想に浸っている楓……
[ドスン]
「?何の音でござる?」
そう言いながら楓は音の下方向に向って行った。
すると、見覚えのある《もの》があった……
【2時間後】
「あの、起きてください……海東先生……海東先生……」
「ん…あ、あ?」
「ああ、起きてくれましたか」
「ぼ、坊主?なしてここにさいるべ!」
覚はネギがいたことに対して驚きの声を上げる。
変な言葉遣いで。
「ど、どこの方言ですか?」
「知るか!」
(逆ギレされた!?)
そういうものなのである。
「まぁいい、お前はなぜここに?お前も修行か?」
「まぁそんなところです……」
「起こしてくれたでござるか?」
そんなこんなしていると、楓がやってきた。
「あ、はい」
「おお、そうだ……飯を作らなきゃならなかったな……」
てなわけで覚が飯を作り…それを食べた楓とネギが絶賛した…
覚「そろそろ風呂に入らないとな…」楓「ならそこにドラム缶風呂があるでござる。」
見ると、ぎりぎり3人で入れるような大きさのドラム缶風呂があった……
だが三人で入ることはないだろう。覚はそう確信していた。
「ふむ、大きいな、なら坊主……一緒に入るか?」
「え、あ、はい!」
てなわけで一緒に入る事に……
あくまで交流のためにね。
【ドラム缶風呂】
「どうだ、ぬくぬくあったかだろ?」
ネギと風呂に入っている。
ネギが前でその後ろに覚である。
「は、はい、気持ちいいです」
「その答えはちっと……」
覚はすごくひいている。
「気持ちよさそうでござる拙者も入るでござる」
「はぁ!?」
突然楓がドラム缶風呂に入ってきた。
覚のすぐ後ろである……
「ほわぁ!」
「極楽でござるぅ?♪」
「?」
その後覚は気を失って倒れて(頭が)ネギと楓により助け出された
「いいものが見れたでござる……」
【それから、それから】
覚はその後回復し、ネギの悩みなどを聞いてやっていた。
「坊主、人生にはな壁なんていくらでもあるんだよ!」
「その通りでござるよ」
「え……はい……」
ネギからいい答えが返ってこないので覚はすごくイライラしている。
「なら逃げてみろ!怖いなら……でもそれでいいのか?」
「え?」
「考えるんだな、俺の親友の詠春に聞いた話だが……奴はお前の父親の親友だったらしい…」
「え!」
「あいつは言っていた。お前の親父は偉大だと。敗北確実の逆境にも諦めなかったとな……」
覚はネギに覚がナギのことを知っているということがばれるかもしれないのを覚悟で
この話を始めた。ばれたらばれたで面倒なのだが。
「……」
「まぁ、これはお前の父親の話。考えてみろ……自分で、どうしたいかを……」
そう言いながら覚は黙り、その場を離れた……
「覚殿?」
「ふ、楓か……」
「先ほどの話は……」
「ただの思い出話ってやつだな」
そう言いながら星空を眺める覚
それを見る楓
もしもこの光景を誰かが見たらどう思うだろうか…
「思い出は大切に」
「覚殿……」
「ふっ。そろそろ戻るかな……」
その後テントに戻ると、ネギは眠っていた
「悩むがいい。少年よ大志を抱けってな……」
【次の日】
朝、置手紙を残しいなくなって…いや、飛んでいっているのが丸見えであった…
「あの坊主……隠す気がねぇのか……」
「魔法使いって本当にいるんでござるなぁ?」
「忍者もいるしな……」
「はて、何のことでござる?」
「ふ、そうだな……してこれでお前も……ま、爺さんには黙っておくか」
そして時は過ぎていく……
次回に続く
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