とある【正義】を持っているヒーロー 第25話 |
【次の日 3−A】
「えっと……今からフェスティバルのパンフレット作成の係りを決めたいと思います」
「何々?パンフレットって?」
「他のクラスの方が言ってましたわ。なんでもアルバムとガイドをかねたようなものだとか」
「まぁそう言う物だな。まぁ俺的にはもう人選は決めているがな……なりたい奴がいれば別だが」
誰も立候補しないようだ。
ショタコンも他の仕事で忙しいだろうしあげるにあげれんのだろう。
言わなくてもわかるだろうがショタコンとはあやかのことである。
実のところはブラコンが正しいだろうが。
はたから見ている知らない人にはそう見える。
「なら言うぞ、木乃香と刹那だ」
「!」
「うん、ウチそれでええと思うよ〜」
喜んでいる木乃香と驚いた表情で覚を見る刹那。
「これは少し意外な人選ですね」
「何で桜咲さんと木乃香なんです?」
「ん?そりゃぁ……なぁ?」
「ん〜なぁ?」
「二人にしかわからないようなアイコンタクトされても……」
木乃香と覚は喋らなくても相手の考えている事が大体わかるらしい……
まぁわからないことは分からないようだが。
「あの、申し訳ありませんが、辞退させていただきます」
「おいおい、なんでだよ。お前らほどいいコンビは他に考えられねぇんだけど?」
「あれ、二人って仲良かったっけ?」
「あまり会話している所も見た事ないけど……」
「ふむ。まぁいい……後一日だけ考える時間をやるからもう一度考えてみろ。刹那」
そう言うと刹那は席に戻っていった
「ふむ。残念」
「あの、なんで桜咲さんと……」
「何も聞くな、そして黙ってな」
「あ、はい……」
覚はネギに向かって威圧する。
「木乃香、俺はお前ら二人のために諦めはしない……」
「え、あ、うん!……せっちゃん……」
覚の言葉に期待をもつが、少し不安も残るような表情をし木乃香は席に戻った……
【休み時間 3−A】
「木乃香と刹那はまるで兄弟のようだったんだ…あの頃はさぁ…」
「へぇそうなんだ」
「今ではまるでそのように見えないですね」
いつものごとく、元気づける会とハルナに刹那とこの科について説明している。
上記からわかるように今回も刹那はいない。
「とにもかくにも、俺は刹那を係にする!という訳で探してくる!」
「エキシビジョンへの特訓は?」
「あ〜と〜まわ〜しー!」
「海東先生って子供みたいだよね〜」
「しかし年齢は高畑先生より上であるらしいでござる」
「えっ、嘘!」
「事実でござるよ。(まぁ理由はあるのでござるがな)」
そんなこんなで覚は中等部を駆け巡る事にした……
【授業の少し前】
探したが見つからず、気がついたら教室にいた……
なにやら裕奈達が会話していた……
「あれ、どうした?」
「あの、それが3人が昨日の事を覚えてないようなんです」
「昨日の事?」
「エキシビジョンへの特訓と協力の話だよ」
「何?そりゃ昨日さ……てかその3人は今どこに?」
「なんかネギ先生に相談しちゃったみたいでさ〜」
「あ?面倒な事にならなきゃいいが……」
「覚先生〜」
「噂をすればだな……」
噂をすればなんとやら。ネギがやってきた。
そういえば知らぬうちにネギの覚の呼び方が変わっている。
何かきっかけがあったのだろう。
「あのですねぇ…」
「坊主、あのな……」
「はい?」
昨日全員で話したはずの内容を3人とネギにも話した。
どうやらネギと3人も納得してくれた様子だ。
「しかしなぁ、昨日の事を忘れるとは……何かあるのか……」
【昼休み 3−A】
「うし、今度こそは刹那を見つけてやるぜ」
「気合十分でござるな」
「ああ、気合十分だぜ!じゃ、頑張ってくるだぜ!」
ちなみにエキシビジョン特訓についてはネギに任せてある。
覚は二人の仲直りに専念しようとしている。
「おっ!そこにいるし。刹那〜」
「!し、失礼します!」
「あっ、待ちやがれ!」
「待てません!」
覚と刹那の追いかけあいになってしまった。
そして階段を下りたところで
「あ、あれ?見失った?馬鹿な……ま、まさか逆に上に上ってたのか階段!屋上にか!」
そして戻ろうとした時。
とある三人を見つける。
「あれは、夕映とハルナにのどか……作戦実行中か?」
なにやらのどかが話した後に夕映とハルナの顔が驚き顔になっている。
「失敗かな、ありゃぁなぁ……」
それを見ながら、今何をしようとしていたのかを思い出す覚。
「あぁ!刹那〜!」
次回に続く
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