とある【正義】を持っているヒーロー 第26話 |
【午後の授業】
「はぁ、はぁ……お前らは連携重視で……そっちはスタミナを……」
「ど、どうしたんですか?ぼろぼろですよ?」
「気にするな……」
覚は走り回りすぎてへとへとである……
刹那はそこにいるのだが……
授業中に中断などはできない。
「という事で練習しろ……はぅ」
「覚先生?!」
覚はつかれて倒れてしまった。
【放課後 中等部 保健室】
「……はっ!」
「目ぇさめた兄ぃ?」
「こ、木乃香?」
覚が気がつくと目の前には木乃香がいた。
「練習指示の後に気ぃうしなって倒れとったんよ」
「それでみんながここまで連れてきてくれたのか……」
「そうなんよ」
「今まで一緒にいてくれたのか?」
「うん。心配やったから」
「木乃香……」
「兄ぃ……」
なにやらいい雰囲気のような感じになった瞬間。
[ガラッ]
「先生はもう気がついたですか?」
「「!」」
突然のごとく夕映が現れた。
いい雰囲気は崩れた。
「どうやら気がついてたようですね」
「あ、ああ」
「あ、兄ぃ!ウチは用事があるから!」
「あ、ああ」
そして木乃香は保健室を去った。
確実に恥ずかしくなったからである。
「……はっ、で、夕映は何の用事なんだ?」
「例の話がうまく進んでるんです」
「ああ、図書館島探検に坊主を同伴させる作戦ね」
以前ののどかとネギの恋愛大作戦の内容である。
「一度はのどかが恥ずかしがり失敗しかけたのですが……」
「そうか、ハルナがやりすぎで失敗しかけてないだろうな……」
「あ?そんなこともないこともないです」
「わかりがたい返答だな……」
夕映の目は覚のほうを向いていない。
「あまり気にしないでください」
「わぁった……今何時だ?」
「5時50分ぐらいですが……」
「もうそんな時間か……」
刹那を探しても学園内にはいないかもしれない。
というわけで今回の捜索は中止とすることにした。
「そだ、夕映、お前は好きな奴とかいねぇの?」
「な、何ですか突然!」
「いや、少し気になっただけさ。今回の作戦のことを考えて、ふとな」
「そ、そうですか……」
「……(まさか、な……)俺寮に帰るわ。疲れてるみたいだしな」
そして覚は夕映に別れの言葉を告げ、寮に帰った。
今日は仕事を休んで寝ることにした。
帰る覚。そんな覚の後ろ姿を夕映はじっと見ていた。
【次の日 中等部 ホール】
「今日こそは刹那を……」
「あ、覚先生ー!」
「ん?」
和美が覚のところに向かって走ってきた。
「フェスティバルの競技なんだけどさ?百人組み手とツチノコの捕獲に決まったって本当?」
「どこからの情報だよそれ。まだ種目は正式に発表されてねぇよ……」
「何だ噂か、残念」
「どうしてそういう話を信用するのかわからんのだが……」
なぜそのようがうわさが流れるのか。
覚は不思議でならない。
【3?A 休み時間】
「…」
「どうしたでござるか?」
裕奈、アキラ、楓の三人とのんびりとしている覚は
少し顔をしかめずらにしていたので楓は心配した。
「この頃おかしいなぁって思って……」
「おかしい?」
「変な噂が流れるしみんなの記憶がこんからがるしなぁ」
「そうですね……」
「どうも何かあると思うんだ」
「何かとは何ですか?」
「!……なんだ、夕映か」
突然話しかけられたので覚は驚いた。
それを見て夕映は少し驚きながら話し続ける。
「ここは3‐Aですから私がいても不思議ではないですよ」
「いきなり出てくるからだよ……」
「それもそうですね」
「とにもかくにもだ、事件のにおいがするんだけどなぁ……」
何がなんだかわからん……
次回に続く
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