とある【正義】を持っているヒーロー 第35話
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【図書館島?】

 

 

  「図書館島であり図書館島ではない……」

 

覚が辺りを調べていると近くから声がする。

 

  「誰ですか!こんなところにいたら危ないですよ!」

 

女の子の声が辺りに響く。

 

  「ここはもう危険区区域なんですよ!」

  「そういう危険区域にいる君は何なんだい?」

 

話しかけてくる女の子に覚が答える。

 

  「おぅ!そ、それはそれで、これはこれなんです!早く行きますよ!」

 

そう言いながら一番近くの夕映の腕をつかみ外へと向かってしまった。

何もいう暇なく高速で。

 

  「……って! 夕映! 抵抗もなしに連れて行かれたぁぁぁ!」

  「なんかアニメや漫画とかでよくあるパターンだね……」

  「そんなこと言ってないで追いかけないと……」

 

アキラの言葉を聞くと同時に一同は女の子を追いかけ始めた。

 

 

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【図書館島(外)付近】

 

  「って……なんだこの状況は。侵略されてますって状況は!」

 

図書館島から見える建物が倒壊している。

地震などで倒壊しているようには見えない。

さらに中央部分が凍りついているようにも見える。

 

  「何してるんですか!早く逃げるんですよ!」

 

女の子が叫びながら覚たちに逃げるように呼び掛ける。

手には先ほど覚たちが見つけた本を抱えている。

 

  「せ、先生〜みなさ〜ん!助けてくださ〜い!」

 

夕映は女の子に引きずられながら覚たちに助けを求めている。

 

  「夕映ぇぇぇぇぇぇ!」

 

覚の叫びはむなしく引きずられていく……が

 

  「ストップでござる」

 

女の子を楓が捕まえる。

 

  「な、何をするんですか!」

  「んなの、無理やり連れて行こうとするからだろ」

  「何を言っているんです!宇宙人が攻めてきたんですよ!」

  「宇宙人?」

  「見たことない怪物が襲ってきてるんです!宇宙人の侵略です!」

  「怪物……」

 

それなら後ろの建物の状況もよくわかる。

しかし、覚の知ってる中ではこのようなことをする怪物を知らない。

 

  「先生!それがこの世界に連れてこられた理由なんじゃ……」

  「そうなのかね……しかし、まぁ見て見ぬふりできぬ……だが……」

 

裕奈の言葉に覚は考える。

助けるということには問題ないのだが

夕映・木乃香・刹那のことが気になる。

何というか……刹那はいいだろう。

そのほか二人はどうするか……と言うことである。

まぁ、刹那に任せるとしよう。

 

  「と、いうわけで刹那。まかせた」

  「どういうわけなんですか!?」

  「いや、まぁ……まかせた!」

 

そう言うと覚は裕奈たち三人とともに倒壊する建物のほうへと向かった。

 

  「さ、覚さぁぁぁぁん!」

 

 

刹那は残り二人のおもりを任されてしまった……

 

  「ど、どこに行くですか……先生」

 

 

次回に続く

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詳しくはプロローグ1作品説明にて
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