買い物と怨みと隕石?
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順調にバイクを走らせ、目的地付近に到着し2人は降りる。

 

「ねぇ、唯。バイクどうするの?」

「こうするのさ。」

 

唯はそういってボタンを操作する。

すると・・。

 

ガシャン!

 

自販機に変形したのを見てシャルが感心したような声を上げる。

 

「へぇ〜。」

「普段は自販機だからな。その辺にもあるんだぜ?」

「そうなんだ。・・ねぇ、唯。」

「うん?」

「手・・繋がない・・?」

 

シャルは顔を赤くしながら唯にいった。

 

「・・別にかまわない。ほら。」

 

唯も心なしか顔を赤くしながら手を差し出す。

シャルは唯の手を取り暖かさを感じる。

 

(唯の手・・大きいな・・。)

 

唯たちが立ち去ったその後・・。

 

「お、自販機発見!」

「ちょうどいいな。えっと・・。」

「私は大和の飲みかけがいい。」

「(スルー)全員コーラでいいか?」

「うん。」

 

男女の団体が先ほどの自販機の前に集結していた。

大和と呼ばれた少年の手にはカバンが握られていた。

唯が新たなる仮面ライダーと出会うのはほんの少し先の話になる。

 

レゾナンス

 

唯とシャルはここに来ていた。

 

「シャル、何を買いに来たんだ?」

「えっとね、水着を買いに着たんだ・・。」

「ならこっちだな。」

 

唯はシャルの手を引き水着売り場へ。

それを隠れてみている人物が4名(内一人は無理やり連れてこられた)。

 

「唯〜・・。まさかお姉ちゃんを置いてお買い物なんてね〜。」

「唯さん・・。」

「嫁よ、私を差し置いて浮気とはな・・。」

「はぁ・・。」

 

なんか黒いオーラを出している一夏とセシリアとラウラ。

その3人を見て呆れている鈴。

 

水着売り場

 

「よし、後で合流しようか。」

「うん、そうだね。」

 

そういって2人は分かれ、唯は自分の水着を選ぶ。

 

「ん〜・・これがいいか。」

 

そういって唯が手に取ったのは青のトランクスタイプの水着。

選んだ水着を片手にさっきシャルと別れた場所へと向かう。

すると意外なことに、そこには既にシャルが立っていた。

 

「もう選び終わったのか?速いな。」

「ううん、そう言う訳じゃなくてさ。唯に選んで欲しかったりして。」

「そうか、なら実物を見に行くか。」

 

実物を見ないことには話にならないので、唯はシャルについていって女性用水着売り場へと足を踏み込む。

 

(うわ〜、色んな種類があるな〜。)

 

そこは男である唯にとって、未知の領域だった。

何と言っても水着の数や種類、男の比ではない。

 

(あ、これは束にいいな。・・ん?)

 

物珍しさからキョロキョロとしていると、その場には似つかわしくない低い声が聞こえてきた。

その低い声は女性のそれではない。

興味が湧いた唯は声が聞こえた方に歩いて行ってみると、そこには、如何にも軽薄そうな格好をした男がシャルを言い寄っていた。

 

「あの、どいてくれませんか?待たせてる人がいるんで・・。」

 

シャルははっきりと拒否の態度を示しているのだが、男はシャルの言うことを聞く気は無い様子。

ニヤニヤ笑いを深めながら、シャルとの距離を小さくしていく。

 

「そんな連れない事言うなって。そんな男よりも俺のほうがいいに決まってるって。」

 

やれやれとため息を吐きつつ、唯は足早にシャルへと歩み寄った。

 

「シャル、しゃがめ!」

 

そういって唯は男の後ろから神室町の秋山直伝(といっても見よう見まね)の高速連続キックを叩き込む。

 

「はぁ!せりゃぁ!」

「グフォァ!?」

 

フィニッシュとばかりに重心の乗ったキックを叩き込み、男を水着売り場から追い出す。

 

「シャル!」

「わっ!?」

 

シャルの手を引き、先ほどの男の元に向かう。

 

「な、何だよお前!?」

「そりゃこっちの台詞だ。俺の連れに何してんだ?」

 

普段の凛とした態度からは想像も出来ないような鋭い眼光を湛え、唯は男を視線のみで牽制する。

その眼光の鋭さに尻込みする男だが懐からナイフを取りだす。

 

「う、うるさい!」

「ハッ!」

 

唯を刺そうとするが唯はそれに合わせて受け流して持ち手を攻撃してナイフを奪い取る。

シャルはそれを見て感心した声をあげる。

 

「無駄だ。」

「すごーい。刃物持った相手から奪うなんて。」

「くっそー!」

 

唯は奪ったナイフをクルクルと回しながら男を見る。

 

「何なんだよお前!俺はただ遊びにいこうかって言っただけなのに!」

「うるさい黙れ。」

 

唯は男が最後まで言い切る前に腕を極め素早く男の股に手を通して投げる。

 

「うあっ!?」

「ふん、甘いな。」

(合気道っていうものかな?)

 

これが神室町の刑事の谷村から教わった技・股抜き投げの極みである。

足技をくらいさらに背中を叩きつけられてダメージが大きいのか男は立ち上がることができないようだ。

唯は男の前に行き、男の頭をつかむ。

 

「警察を呼ぶのは勘弁してやるが・・お前みたいな男はいつか女の子に刺されるタイプだ。」

「ち、ちくしょう・・。名前はなんていうんだ?」

「織斑唯。」

 

唯はそういうと男の頭をつかんでいる手を離す。

男・・伊藤誠の目には憎悪の炎が宿っていた。

 

「お前があの・・。必ず殺す・・。殺して俺がハーレムを手に入れるんだ・・。」

「はぁ・・。シャル、こいつ階段の踊り場まで運んでくるからその間に自分がいいと思った水着選んどいてくれ。」

「あ、うん。」

 

伊藤は気絶し唯は階段の踊り場まで伊藤を運んだ。

 

「くく、こいつは上玉だ。」

 

運んだあと男が現れ気絶している伊藤にメダルを投入。

現れたのはサイマキエイヤミーの卵。

 

「さて、そろそろ戻らねぇとママがうるさいからな。」

 

そう言って男はその場を去る。

伊藤が次に目を覚ましたのは30分後、手元にはなぜかBと書かれたUSBメモリらしきものがあり伊藤の部屋には卵があった。

戻る時一夏たちを見つけ一緒に戻る。

 

「あ、お帰り。あれ、一夏たちも一緒だったんだ。」

「ああ。そこで会ってな。・・あれ?」

 

唯はまたまた見知った顔を見つける。

山田先生たちだ。

 

「こんにちは、唯くんたちもお買いものですか?」

「ああ、まさかここで教諭たちに会うとは予想外だったけど。」

 

軽く雑談をしたあと山田先生が気を効かせてシャルたちを引き連れて去り千冬と一夏・・所謂織斑家がその場に残った。

 

「ふん、山田くんも余計な気を使ってくれるな。」

「だけどこうして揃うのはすごく久しぶりじゃないかな?」

「ああ、確かにな。十何年ぶりぐらいか。」

 

山田先生が気を効かせた事に千冬はうっすらと笑みを浮かべ三人は楽しく買い物を楽しんだ。

 

キャー!!

 

買い物をしていると突然悲鳴が聞こえてくる。

 

「何かな?」

(・・!?ドーパント!それも三体!)

 

何事かと思い外を見ると三人の怪人が暴れているのが見えた。

バイオレンスとゾーンとエナジードーパント(といってもバイオレンスはカップル連れを相手に好き勝手に暴れていてゾーンとエナジーが店を襲撃していた。)

 

「姉さん、一夏。買い物はここまでだ。行ってくる。」

「気を付けてね。今日はバスターがないから援護はできないけど頑張って。」

「ああ、行ってこい。」

 

姉二人に見送られ唯は現場に向かう。

 

「ハァ、ハァ・・!」

 

唯は走りながらオーズドライバーを装着、メダルをセットしてスキャン。

 

「変身!」

 

(タカ!・トラ!・バッタ!)

(タ・ト・バ♪・タトバ♪・タ・ト・バ♪)

 

唯はオーズに変身。

 

「オラァ!」

「ギャ!?」

 

バッタレッグでバイオレンスを蹴飛ばす。

ゾーンとエナジーはここにはいないはずの存在に驚く。

 

「何でここに仮面ライダーがいるの!?」

「風都じゃないここなら仮面ライダーにジャマされることなく儲けられると思ったのに!」

(こいつらが準一が言っていた後継者を名乗るグループ?)

 

オーズは二人の言葉から準一の話にあったグループと推測。

 

「考えても仕方ない、行くぜ!」

 

オーズはメダジャリバーを構えエナジーに向かっていき切りつける。

 

「ふっ、ハァ!」

「くぅ・・。」

 

強烈な突きを喰らったエナジー。

エナジーは心で笑うとゾーンに指示する。

 

「ハル、行くよ!」

「うん!」

 

オーズはさらに切りかかろうするが突然エナジーが消える。

 

「な!?うわぁ!?」

「ふふ、私たちは無敵のコンビなのさ♪それ!」

 

なぜかエナジーがオーズの背後に現れ電撃を浴びせる。

 

「ガァ!?こっちか!」

「甘い!」

「くっ、また!」

 

またエナジーが消えて電撃を喰らわせる。

 

「くらえ!!」

「グゥ・・。」

 

エナジーの攻撃を喰らって転がるオーズに追撃といわんばかりにガトリングを喰らわせるバイオレンス。

それを高いビルの屋上から見ているグループがあった。

 

「ありゃりゃ、ピンチだね。大和!」

 

少女の声に大和と呼ばれた少年は頷く。

 

「ああ、行ってこい。ゾディアーツじゃないが指示はこっちで出す。ワン子、バガミールを持って戦いを撮影してくれ。」

「ありがと!」

「わかったわ!」

 

ワン子と呼ばれた赤い髪の少女は急いで下に降りる。

少女は機械みたいなドライバーを取りだし腰に当てる。

するとベルトになり赤のトランスイッチを入れる。

 

3・・

 

トランスイッチを全てONにするとカウントが始まり少女は左手を豊かな胸のまえに、右手はレバーを握る。

 

2・・

 

それを見守る少年少女。

 

1・・

 

「変身!」

 

少女は叫びながらレバーを入れ右手を天に突き上げる。

すると白い煙が少女を包む。

煙が晴れるとそこにいたのはロケットのような頭、全身が宇宙服のライダーだった。

 

「宇宙キターーーーー!」

 

フェンスを越え、X字に背伸びしつつ叫びながら屋上から飛び降りる。

しかし途中で姿勢が崩れてしまい頭から地面に激突。

 

ドカーン!

 

「!?何だ?」

 

オーズらは頭から地面に激突した何かを見る。

 

「何・・?」

「隕石・・?」

「宇宙飛行士・・?」

「まさか、仮面ライダー!?」

 

煙が晴れ激突したなにかは何事もなかったかのようにムクリと立ち上がる。

 

BGM:ロケットライダー

 

「あはは、ゴメンね。うっかりブースター吹かすの忘れちゃった。」

「えっと・・、味方・・だよな?」

「うん、僕は全ての仮面ライダーと友達になるライダー!仮面ライダーフォーゼ!」

「ふ、フォーゼ?」

 

見たことも聞いたこともないライダーにオーズは思わずマヌケな声を挙げる。

 

「今さら一人増えても私達には勝てないよ。」

「一人加わるだけで戦況が変わることもあるよ♪」

 

ゾーンの皮肉を軽口で返すフォーゼ。

フォーゼはどこか余裕もあった。

 

「それじゃ行くよ!」

 

(ランチャー・オン/レーダー・オン)

 

電子音声と共に右足にミサイルランチャー、左腕にレーダーアンテナが装着。

レーダーをドーパントたちに向けロック完了。

 

「ターゲットロック!ミサイル全弾発射!」

 

その声と共にミサイルが発射。

 

「わあ!」

「うお!」

「キャァ!」

 

放たれたミサイルは寸分の狂いもなく全弾ヒット。

 

「すごい・・。」

 

フォーゼの戦いを見て思わず声がもれるオーズ。

すると呼び鈴がなり、フォーゼはパネルを操作して通信に応じる。

 

『スバル、後ろの奴を分断しろ。』

「え、何で?」

『ワン子が持っているバガミールから送られて来た映像を解析した結果、そいつが対象を瞬間移動させる能力を持っていることがわかった。自身はその能力が自分に使えない上に瞬間移動に力を割いてるから戦闘力は低い。エレキやファイヤーを使わずに十分勝てる。』

「わかった!」

 

フォーゼはランチャーとレーダーをオフにしてオーズに耳打ちする。

 

「僕が後ろの奴を離すから残り頼めるかな?えっと・・。」

「俺はオーズ。仮面ライダーオーズ。わかった。その判断信じるぞ。」

「それじゃオーズ、任せたよ♪」

 

フォーゼはオーズの肩をポンと叩き一番右のスイッチをオンにする。

 

(ロケット・オン)

 

右腕にロケットモジュールが装着されブースターが点火、勢いそのままでゾーンに突っ込む。

 

「ライダーロケットパーンチ!」

「キャー!」

 

ブースターの加速力を付加した強烈なパンチを叩き込む。

フォーゼはそのままゾーンを引き連れて離れる。

 

オーズサイド

 

BGM:Regret Nothing - Tighten Up(唄:織斑唯)

 

「く、まさか私達のコンビが破られるなんて・・!」

 

やけになったエナジーはエネルギー弾を放つがオーズはそれを回避してパンチを叩き込みドライバーをスキャン。

 

(スキャニングチャージ!)

 

「ハッ!」

 

オーズは高く跳躍、体をひねってキックの体制をとり、赤、黄、緑のリングを通過して強烈なキックを放つ。

 

「セイヤァー!」

「そんなー!」

 

タトバコンボの必殺技・タトバキックが炸裂、ガイアメモリがパキッと音を立てて砕ける。

 

「織斑唯!この力でお前を殺す!」

「・・・。」

 

着地したあと聞いた覚えのある声を発しながらバイオレンスが突っ込んで来るがオーズは無言でセルメダルが三枚入ったメダジャリバーをスキャンする。

 

(トリプルスキャニングチャージ!)

 

オーズはメダジャリバーを居合い抜きの構えで持ち構える。

 

「・・!」

 

オーズはメダジャリバーを振り抜くとバイオレンスと世界が切断される。

そしてメダジャリバーを地面に突き刺して腕を組み言う。

 

「相手が悪かったな。・・ゲームオーバーだ。」

「何で体が切れて・・うわぁ!」

 

必殺技・オーズバッシュをくらいバイオレンスは爆発と同時にメモリは砕け世界は逆再生の如く修復。

バイオレンスを使っていた人間を見て視線を鋭くする。

 

「本当に救いようのないクズだな。貴様という男は・・。」

 

フォーゼサイド

 

ロケットで連れ去ったフォーゼは着地してスイッチをオフにする。

急停止でゾーンは転がる。

 

「よいしょ。」

「うう、私達の力を見破られるなんて!」

「こっちには親友の優秀な軍師がついてるからね。さーて。」

 

フォーゼは右の拳を前に突きだし・・。

 

「仮面ライダーフォーゼ!タイマン張らせてもらうよ!」

「何よ!あいつがいなくても勝てる!」

 

ゾーンは光弾を放つがフォーゼは懐に入り込みパンチや頭突きを喰らわせる。

 

「うう、この!」

「これがコズミックエナジーの力!次の手はこれ!」

 

ゾーンのパンチを避けフォーゼはランチャーのスイッチを外し代わりに8番・チェーンソースイッチを差し込みオン。

 

(チェーンソー・オン)

 

右足にチェーンソーモジュールが装着。

 

「はあぁ!」

「う、く!?」

 

左足の鋭い連続キックを叩き込む。

そして・・。

 

「たあぁー!」

「うわぁ!?」

 

ブースターと遠心力が付加された強烈な飛び後ろ回し蹴りのチェーンソーキックが炸裂、ゾーンは吹き飛ぶ。

ゾーンは立ち上がるがすでにフラフラしていた。

 

「よし!リミットブレイク行くよ!」

 

フォーゼはチェーンソーをオフにしてロケットと右から二番目にあるドリルスイッチをオンにする。

 

(ロケット・オン/ドリル・オン)

 

フォーゼは飛行しながら左手でレバーを操作。

 

(ロケット/ドリル/リミットブレイク)

 

「ライダーロケットドリルキーック!」

「イヤァー!」

 

必殺技・ライダーロケットドリルキックが炸裂し地面にドリルが突き刺さり急停止、グルグル回転したあとようやく止まる。

もちろんメモリは砕け、フォーゼは女の子を抱えてその場を後にする。

 

「終わったよ♪」

「こっちもだ。」

 

フォーゼはオーズと合流、互いに変身を解く。

 

「え!女子!?」

「ふふ、僕は川神学園の全員と友達になる女、松永昴。よろしく!」

 

唯は唖然となりながらも昴の友情の証に答える。

 

「キャップたち待たせてるから!じゃあね、オーズ!」

 

昴はその場を後にする。

唯はその後ろ姿を見てまっすぐな子だと感じたそうな。

余談だが伊藤はいち早く目を覚まし逃げたらしい。

 

おまけ・唯の買ったもの

 

自身の水着(青のトランクスタイプ)

束の水着(黄緑ビキニ)

愛琉の水着(紺色ビキニ)

たこ焼の材料

牛スジ

こんにゃく

 

学園に帰り食堂で牛スジの煮込みの仕込みをした。

 

説明

今回は何かが空から降ってきます。




IS・・

ボルタームウィップを鮮やかに振るうオーズ・シャウタ。

カメラモジュールを構え雲一つない青空を撮影するフォーゼ。

この後すぐ・・!
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真剣で私に恋しなさい 仮面ライダーフォーゼ インフィニット・ストラトス IS 仮面ライダーオーズ 

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