IS〜インフィニットストラトス―ディケイドの力を宿す者 ― 四話 |
決闘当日
一応ISスーツに着替えアリーナの控室に行くと箒がすでにいた
「士調子はどうだ?」
「まあまあかな?」
とりあえずは余裕の意思表明とそれを表すように微笑む
「士らしいな……でもそういうところが……その、s……だぞ」
「ん?顔赤いぞ?大丈夫か?」
「大丈夫だ!」
さいですか
などと話しているとモニターが出て、そこにはオルコットがうつっていた。
「あれがあいつのISか……んじゃそろそろ行きますか」
「負けるなよ……」
不安そうに見上げてくる箒の頭を撫でながら
「大丈夫だよ、幼馴染のためだからな……しゃあ!行くぜ」
待機状態のディケイドライバー(ちなみに待機状態は細いブレスレット「右手」だと思ってください)を変形させ腰に装着する
そして左腰に携行されているライドブッカーからディケイドのカードを取り出し
「変身……」
ディケイドライバーに挿入する
『KAMEN RIDE・DECADE』
音声の後にはマゼンダを主色としたフルアーマーのIS(仮面ライダー)になる
「士、そのISって」
無理もないISらしくないISだ
というより元がISじゃないからな
「まぁ ちょっと変わったISだと思ってくれ」
「ちょっとなのかそれは」
「気にしなーいの」
ちなみにちゃんと所持している武器やらシールドエネルギーの残量などはきちん表示されている。
そしてオルコットの専用機-ブルー・ティアーズ-の情報も見たが
遠距離射撃型のISか……
まあ知ってるんだけどね
「よし、行くか」
ゆっくり歩きながらアリーナに向かう
「なんでカタパルトデッキを使わないんだ?」
箒の疑問に
「あいつのISは基本飛行することはできない」
千冬が答えた
「織斑先生どういうことですか?」
「詳しいことはいまだわかっていないらしい ふん、そんなものをISと呼べるのか」
「まったく……私にすらISを使えるのを黙ってるだと……少しくらい言ってくれてもよかっただろうに……」
拗ねた口調で言う千冬を横目にそれは無理があるでしょとは言えない箒だった
「あら……飛行できないISとは、まさに愚かな男にはぴったりの欠陥品ですわね。」
ちょうど見下す感じになっているのでより性格が高圧的な態度になっている。
ごめんね……
「男のくせに私のいうことを無視するなんて……」
無視はしてないんだけどな……
と突然-警告-敵IS射撃体勢に移行文字が……
かったるいなー
で、いきなりスターライトmkIIIと呼ばれるビームライフルを撃ってきた
必要最小限の動きでかわす
「さあ、踊りなさい。わたくし、セシリア・オルコットとブルー・ティアーズの奏でる円舞曲(ワルツ)で!」
「俺は踊るより、聞くほうが好きなんだよ」
まだ攻めに行くには早すぎる
かわす作業を続けていると……
「このブルー・ティアーズを前にして初見でこうまで耐えたのは貴方が初めてですわね 褒めて差し上げますわ」
「えーと……ありがとう?」
「でもそろそろ終曲(フィナーレ)と参りましょう」
するとオルコットはブルー・ティアーズと呼ばれるビット型の武器をとばしてきた
さすがに空中ならまだしも地上で全部の攻撃を避けるのはきつい
避けきれない攻撃はライドブッカーのソードモードで弾き返した
箒Side-
すごい……
ただそれだけしか浮かばない
だってそうだ 飛行できなくかつ、武器も剣だけと、オルコットとの相性は最悪なはず
なのに士はさっきからぜんぜん攻撃はしてないものの、一回もあの射撃やビット攻撃もあたっていない
どんどん格好よくなっていく彼に箒は目を奪われていた
士Side-
どうやらオルコットも攻撃が一切あたらないのにいらついてるのか、さっきからビットの動きが雑になってきている。
そしてとうとう
「そろそろ、落ちなさい」
するとビットが全部俺を囲むような形になり始めてきている。
どうやら個々でやるよりビットで俺を囲み一斉射撃で避けられないようにすればいい話なようで
だがわるいがビットの弱点-ビット自身の制御に精神を使うのでその間オルコットはビームライフルで攻撃できないということ-はわかってる。
原作知識だけど……
頃合か……
ソードモードのライドブッカーをブックモードに変え左腰に装着し一枚のカードを取り出しドライバーに挿入してバックルを回す
『KAMEN RIDE・KUUGA』
仮面ライダークウガになりセシリアを動揺させる
手を弾くようにして叩く
「姿が変わった!?」
「まだだ……」
さらにカードを挿入する
『FORM RIDE・KUUGA・PEGASUS』
クウガ・ペガサスフォームへフォームチェンジし同時にペガサスボウガンも装備する
「さあ、今度は俺が撃ち抜くぜ」
ペガサスボウガンの銃尻のトリガーを引いて照準を絞り、再度持ち手の引き金を引いて封印エネルギーが圧縮された空気弾を一気に四機に向けて放つ
このフォームを維持できるのはわずか約50秒間だけ
一気に行くぜ!
ブルーティアーズを打ち抜きオルコットのカタパルトも掠める
カタパルトを損傷したオルコットがゆっくりと高度を下げる
「くっ!」
よし、攻める!
走りこみ、接近する
「ブルーティアーズは六機ありましてよ!」
「知ってるよ!」
新たなカードを挿入する
『FORM RIDE・KUUGA・DRAGON』
ドラゴンフォームになりドラゴンロッドも装備する
ドラゴンフォームの跳躍力を活かし跳び、ティアーズのスカートを破壊する
「くっ!男ごときに」
「悪いが終わらせるぜ!」
『FORM RIDE・KUUGA・TITAN』
タイタンフォームになりタイタンソードで一気に斬りかかる
数撃入れて
「止めだ……」
止めの一撃を入れるべくカードを取り出す際に
「あ、あなたは何者ですの!?」
なんて聞いてきた
そんなのこう言うしかないだろ?
「通りすがりの仮面ライダーだ……覚えておけ!」
『FINAL ATTACK RIDE・ku,ku,ku,KUUGA』
カラミティタイタンをオルコットに叩き込む
プーーーーーーーーーー
そこでブザーが鳴り
「勝者 神谷士」
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