IS〜インフィニットストラトス―ディケイドの力を宿す者 ― 六話
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こんにちは神谷士です

 

今は、セシリアとの対決から数日たった授業中

え?オルコットからセシリアになってるって?

 

それがこんなことがありまして

 

 

対決の翌日

 

「はあー……音楽聴きたい」

 

「また、それか。そんなに音楽はいいものなのか?」

 

授業と授業の間の休み時間

箒とそんな話をしていると

 

「つ、士さん!」

 

「うわ!びっくりした……ってオルコットじゃん……ってか士さん?」

 

「………」

 

ははは……箒さんそんなに睨まれると士君泣いちゃうよ?

 

「そ、その先日は言い過ぎたと言いますか……言い過ぎたので謝罪しに参りました」

 

なんか、いまいち日本語おかしいけど要するに謝りにきたのね

ご苦労ご苦労……でも

 

「本当にもうs―――」

 

「―――はいはい、おしまいおしまい

気にしてないからこの話は終わり!」

 

「で、ですが!」

 

「俺がいいからいいのー

それに正面きって謝られるのとかあんまり好きじゃないんだ」

 

そこで俺は言葉を切り

できるだけ優しい口調を意識して

 

「だから、謝らなくてもいいから……俺と仲良くしてくれ……な?」

 

「は、はい!もちろんですわ!」

 

「で?士さんとはどう言う事だ?オルコット」

 

おいおい怖いからそんな低い声で話さないで箒さん

 

「あら?篠ノ之さん?いらっしゃったのですか?」

 

で?あなたは何でそんなに余裕の表情なのオルコットさん?

 

「わ、私が最初に士と話していたろうが!」

 

「それと、士さん。これからは私のことセシリアと呼んでいただけませんか?」

 

ちょ、おま!さすがに無視はダメだろ!

怖い怖い怖い!

 

箒さんが燃えとるよーー

めっちゃ燃えとるよーー

 

後ろに立ってるのは金剛力士像ですか?

あ、幻覚?

 

とりあえず怖い……

 

「えっと……分かったよ、これからはそう呼ぶからよろしくなセシリア

で、そんなに怒らないで箒さん」

 

「私は怒ってなどいない!」

 

めっさ怒ってますやん……

 

そのあとチャイムが鳴っても席に着かず口論していた箒とセシリアが織斑先生に出席簿アタックをもらったのはまた別の話

 

 

 

てな事がありましてねーー

 

ちなみに今はセシリアが飛んでますねー

いやー綺麗に飛んでますわ

 

ちなみに俺も飛ぼうと思えば飛べるのだけど

やっぱり授業でやるのは……さすがにねー

 

おっ!急下降と完全停止をやってる。目標は地表から十センチだっけ?

すげーなー

 

するとセシリアがISを待機状態にしてチョコチョコっとかわいらしく歩いてきた

 

「つ、士さん!見ていてくださいましたか?」

 

なんだそんなことか?

 

「おう!見てたよ

やっぱすげーな」

 

「ふふ……そうですか……見ていてくださいましたか」

 

うんうん、俺もあんな感じに楽に飛べたらな

それにしてもさっきからセシリアがずっとモジモジしてるぞ?

 

どした?

 

あ、セシリアが織斑先生に殴られた

あ、箒に殴られた

 

……俺が

 

 

 

 

 

時は変わって夜

 

「という訳でっ!神谷くんクラス代表決定おめでとう!」

 

『おめでとう〜!』

 

クラッカーが一斉に鳴らされる

 

夕食後の自由時間に寮の食堂を貸切、一組のメンバーが集まっていた

 

「忘れていた……そういやクラス代表になっちまうんだった……」

 

なんで勝っちまったんだ俺

まあ負けても格好悪かったんだけどさ

 

クウガは使いやいライダーだったなー

 

全然他のライダーを試していない分

実戦でその力を試さなければならない

 

それができるのもあの幼女(神様)のおかげかな

 

なんて考えていると

 

「つっち〜!」

 

「どした?本音ちゃん」

 

俺の腕に嬉しそうに抱きついているのは布仏(のほとけ) 本音(ほんね)

 

皆は「のほほんさん」ってあだ名で呼んでるらしいけど

それはなんかねーって事で本音ちゃんで呼んでいる

 

そしてなぜかやたら俺に懐いてしまっている始末

 

挙句、俺が本音ちゃんって呼ぶと……

 

「も、もう〜……本音ちゃんはやめてよ〜///」

 

とかかわいらしく頬を膨らませながら言ってくる

 

なんでやねん

 

本人いわくずっとあだ名で呼ばれていたため普通に名前で呼ばれるのは恥ずかしいらしい

その割には本気で嫌がらないからついつい呼んでしまう

 

……おいおい

そんなに抱きつかれたら血止まるんだけど!?

 

それに

 

「な、何やってるんだ////!?」

「な、何やってますの////!?」

箒とセシリアにバレてしまうわけ

 

「ん〜? つっち〜に抱き着いてた〜」

 

満面な笑みでこの子はなんてこと言ってんだよ

 

「は、破廉恥だぞっ!////」

「は、破廉恥ですわ!////」

 

「いいから離れるんだ!」

「いいから離れなさい!」

 

「え〜」

 

え〜じゃないよ本音ちゃん

普通にダメだぞ

 

で?お二人さんはいつの間にそんなに仲良くなったの?

息ぴったりですやん

 

「うーん。だったら、のっちーとせっしーも抱きつけば良いんだよ〜」

 

「「そ、それならば……////」」

 

おいこら、お二人さん。まず否定しようか

 

 

「はいは〜い、新聞部でーす。話題の新入生、神谷士君に特別インタビューをしに来ました〜!」

 

めんどくさそーな人が来た

 

 

「あ、私は二年の黛(まゆずみ)薫子(かおるこ)よろしくね。新聞部副部長やってまーす。はいこれ名刺」

 

などと軽いインタビューをし終えると今度はこっちに来た

 

「君が神谷士君だね」

 

「違いますね」

 

「それじゃあ、何でクラス代表になったのか教えて」

 

聞けや

 

「まあ……流れに任せたところ多いんですけど

そこは適当に捏造しといてください」

 

「わーお。まさかの発言だよ!」

 

だって面倒だもーん

 

「良い記事期待してますよ」

 

不適に笑う俺

 

「や、やるわね」

 

苦虫を噛んだみたいな顔をする黛先輩

 

「まあいいや。それじゃあ最後に写真撮るから、とりあえず二人並んでね。」

 

二人?ああセシリアか

 

「あ!握手とかしてると良いかもね」

 

「そ、そうですか‥‥‥そう、ですわね////」

 

何故かモジモジし始めたセシリア。まあ、握手とか恥ずかしいしな

 

俺も恥ずかしいんだけど……

 

「あの撮った写真は当然いただけますわよね?」

 

「そりゃもちろん」

 

「でしたら今すぐ着替えて―――」

 

「時間かかるからダーメ。ほれ!さっさと並ぶ」

 

黛先輩が俺とセシリアの手を引いてそのまま握手まで持って行く

 

「‥‥‥‥‥////」

 

頬を赤くして黙り込むセシリア。俺も女子と手を繋ぐなんてそうそう無いからな……平常心平常心

 

「それじゃあ撮るねー、『な・ぬ・ね・の』足りない一文字はー?」

 

「……に?」

 

わっかりずらいわ!

 

そして、デジカメのシャッターが切られたのだが‥‥

 

「なんで全員入ってるの……」

 

一組の全メンバーが撮影の瞬間に俺とセシリアの周りに集結。その行動力にすさまじいものを感じたよ

 

「あ、あなた達ねえっ!」

 

「まーまーまー」

 

「セシリアだけ抜け駆けはないでしょー」

 

「クラスの思い出になっていいじゃん」

 

「ねー」

 

「う、ぐ‥‥‥」

 

苦虫を噛み潰したような顔をしているセシリア

逆にクラスのみんなはにやにやとした顔で眺めている

 

‥‥まぁいいが

 

この後も『神谷士クラス代表就任パーティー』は続いた

 

 

 

さて、そろそろお開きかという時間

明日も授業があるしと全員が片付けをし始めた時だった

 

「キャッ!」

 

「あぶねっ!」

 

小さい悲鳴とともに揺らぐ体

その体をしっかりとしかし優しく受け止めてやる

 

あれ……?この人は……

 

「鷹月?」

 

クラスのしっかり者「鷹月静音」さん

じゃあありませんか

 

「大丈夫?」

 

「う、うん///ちょっとはしゃぎすぎたみたいで」

 

「ははは……片付けくらいは俺らでもできるから休んでてもいいよ」

 

「え?でも……」

 

さすがしっかり者……やっぱり簡単には譲らないか

……でも

 

「ふふん、俺はしっとるぞー

いつもクラスのこと気にかけてるのも今日のパーティーのあいだもずっと何かと皆の事を気にしてたのもな」

 

もう癖だな……思いつつも鷹月の頭を撫でながら

 

「だから……休んでろ」

 

「う、うん///あ、ありがとね///」

 

はは……気にすんな

 

言いながら片付けに戻る俺

 

その背中をうっとり眺めるしっかり者がいたのは士の知る由もないこと……

 

 

 

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インフィニット・ストラトス 仮面ライダーディケイド ディケイド インフィニットストラトス IS 

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