IS〜インフィニットストラトス―ディケイドの力を宿す者 ― 十九話 |
ラウラSide-
『ボーデヴィッヒ!!』
『助けてやるよ!絶対にな!』
これは………夢?
でも絶対に助けてくれるか///
『入れるよ』
『お前も、千冬姉を家で待つ一人になればいい』
私―――散々なことしてきた私を家族のように……///
だがここで夢は終わり、目を覚ました
「私は……、何が…起きたのですか……?」
状況を確認するため隣に座っていた教官に聞いた
「一応重要案件であるうえに機密事項なのだがな……まあ、張本人だ構わんだろう。VTシステムは知っているな?」
「Valkyrie Trase System (ヴァルキリー・トレース・システム)………ですか」
過去のモンド・グロッソの戦闘方法をデータ化し、そのまま再現・実行するシステム。
「そうだ。IS条約でその研究どころか開発、使用全てが禁止されている。それがお前のISに積まれていた。精神状態、蓄積ダメージそしてなにより操縦者の意思。いや願望か、それらが全て揃うと発動するらしい」
「私が望んだからですか………」
私のせいでこんなことに…………
「ラウラ・ボーデヴィッヒ!」
「は、はい!」
「お前は誰だ?」
「私は………………」
「誰でもないなら丁度いい、お前はこれからラウラ・ボーデヴィッヒになればいい。」
「え?」
「それとお前は私にはなれないぞ」
そう言い去ろうとしたが振り返り
「忘れていた。あの馬鹿弟からの手紙だ。」
その手紙を受け取る
そこには達筆とは言えないがとても綺麗な字で書かれていた
『ボーデヴィッヒって長い上に呼びづらい名前だから今度からはラウラって呼ぶわ。
あと、お前のISだけど、俺を含む一年の専用機持ちと箒って奴で組み立てておいたから
また、なんかあったら言うんだぞ
手伝ってやるから
じゃ、ゆっくり休んでな
PS・ここの学食はお前が前に食ってた魚よりトンカツ定食の方が美味いよ』
「まったく教師をパシらせるとは教師をなんだと思っているんだ。」
と言いつつ、まんざら嫌そうな顔ではなかった
「その手紙にも書いてあるだろう……大人しくしていろよ」
そう言い去っていった
「ふ、ふふ‥‥‥ははっ」
不思議と笑いがこみ上げてきて、久しぶりに本当の意味で笑った
士side-
「あああ〜〜〜」
「ねえ士、本当に大丈夫?」
今は男子二人で食堂でお食事中なのだが……
「だるい〜」
「あんまり無理に食べないほうがいいよ?」
「お前はなんて優しい奴なんだ……でも食べなければならない
なぜなら今日は特別腹が減っているから!」
「いや、それ理由になってないよ」
ですよねー
「結局トーナメントは中止だって」
シャルルがふとそんなことを言ってきた
「ただ個人データは取りたいから、一回戦は全部やるようだよ。」
ってことは俺はパスかな
ラッキ〜!
「ふぅ〜ん。ん?」
何か視線を感じたので見てみると簪が立っていた
俯きながらも顔が若干赤いのが分かる
あ、そういえば!
思い出した俺は席を立ち、簪の方へ歩き出す
「そういえば簪、今日した約束な」
「……えっ!?」
「付き合ってもいいぞ」
「ほ、ほん、とう!?……本当……にっ!本当、なの!!」
「お、おう」
あまりの必死さに若干驚く
「コ、コホン。り、理由を……聞き、たい……」
「パートナーの頼みだからな。付き合うさ」
「そう!!」
「買い物くらい」
いってーーーーーーー!
簪の野郎ISを部分展開して腹、殴ってきやがった!
「そんな、ことだろう……と、思った……!」
そしてトドメのーーーーローキック
簪に蹴られたーーーー
簪、普段はおとなしいから余計に……
やばい、何か凄い性癖に目覚めそう……
あまりのきもち……ゲフンゲフン!痛さにその場にうずくまる
「……くっそ!女の子の気持ちは分からん……」
「士はわからなすぎだよ…………」
「あ?何か言ったか?」
「べつに〜」
不機嫌なシャルルであった
「士君、デュノア君朗報ですよ!!」
「今日は大変でしたね。でも二人の労をねぎらう素晴らしい場所が今日から解禁となったのです!!」
「ん?」
「場所?」
「男子の大浴場なんです!!」
話し合いの結果バラバラに入ろうってことで、じゃんけんをして順番を決めた
俺がはじめに入り、シャルルが俺の後になった
うんなんとなく読めるよね……この後の展開
ま、まあそんなことは気にせず、今俺はこの大浴場を楽しんでいる
「こんなにゆったりとする入浴も久しぶりだな。ああ、眠くなってきた」
若干うとうとし始めたので上がろうとしたら
「お、おじゃましま〜す///」
「!!!!!!!!!」
一気に眠気なんてのはフォーゼのように宇宙に飛んでいった……
そういやフォーゼは武器が豊富だからいいけどカードを入れるのが手間だなー
ってそうじゃなくて!
おいおい洒落になってないぞ
分かってたとはいえ、警戒して……ま、まあしてたとはいえやばいぞ
「あ、あんまり見ないで。つ、士のエッチ///」
「待て待て待て待て!」
「僕が一緒だと嫌?」
「そ、そそういうわけではないんだけど……これは////」
「やっぱり士とはいってみようかな♪って思ったから。迷惑なら上がるよ」
「いやいやいや、俺はもう上がろうとしてたから、堪能もしt「待って!!」」
「大事な話だから士に聞いて欲しい」
「.......わかった」
「その〜前にも言ったことなんだけど」
「学園に残るって話?」
「そう、それ。僕ねここにいようと思う。士がいるからここにいたいと思うんだよ」
「..........」
黙って話を聞くことにした
「それにね、もう一つ決めたんだ僕の在り方を」
そう言い背中にくっつてきた
「///あ、在り方?」
「僕の事はこれからシャルロットって呼んでくれる?二人きりの時でいいから」
「それが本当の……?」
「そう、僕の名前。お母さんがくれた本当の名前。」
「わかったよ"シャルロット"」
「うん、ありがと」
翌日
「え、え〜と今日はみなさんに転校生を紹介します。」
山田先生が歯切れ悪そうにそう言った
そして入ってきた生徒を見て教室がどよめいた
なんたってその人物は----------
「シャルロット・デュノアです。皆さん、改めてよろしくお願いします」
なんだから
しっかしここまで原作通りってことは……やばいよな、俺
「え、ええっとデュノア君はデュノアさんということでした」
「は!?」
箒が驚いたようだが無理もないだろう
「え?デュノア君って女‥‥‥?」
「おかしいと思った!美少年じゃなくて美少女だったわけね」
「って、神谷君、同室だから知らないってことは───」
教室中が騒がしくなった
やばいぞー
「ちょっと待って!昨日って確か、男子が大浴場使ったわよね!?」
ギクッ!
少しま、まずいかもかもだぞ
「士!!」
キレる箒
「士さん!!」
キレるセシリア
他の女子からもチラチラ見られているし
ここはなんとかしなきゃ
「じ、実はd『ドオオォォォォォン!!』ぎゃあーーー!!!!!」
壁をぶち壊し鈴が来てしまった
おいおいIS起動させてんじゃねーーかよーーー!
知ってたけど……やばいぞ
おれ、どうなるんだっけ!?
「士!!!!」
こんな至近距離で龍咆は死ぬって!!
無情にも龍咆は発射された
なんで、撃つねーーーん!
………………あれ?
何も起きなかったのかな?
恐る恐る目を開け見てみると、停止結界を発動していたラウラがいた
「あーーー助かった。ラウラサンk『チュッ』ん!?」
キ、キスされた.............しかも深いやつ/////
そういや、こんなこともされてたな
「お、お前を私の嫁にする!決定事項だ!異論は認めん!」
「「「「「「えーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」」」」」」
クラスが振動する
ハハハ……箒さん、その日本刀はどこから?
セシリアさん、そのライフルはどこに撃つの?
鈴さん、双天牙月は人に向けるものじゃないよ……最悪ISも展開してない俺には
シャルルさん、そんなに笑顔で銃構えてますけど……誰を狩るんですか?
簪さん、いつの間に僕の後ろで「山嵐」のターゲットを僕にしてるんですか?
そしてラウラさん、照れてないで助けてーーーーーーー!!
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十九話 | ||
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