IS〜インフィニットストラトス―ディケイドの力を宿す者 ― 二十六話 |
臨海学校当日
集合はとりあえず教室、それからバスに乗って行くんだと……
「えーと、プレーヤーは2つもったし、どっちも電池満タンだし、充電器もあるし、入れ忘れた曲もない……完璧だ!」
いやー、音楽がない旅行とか考えられん!俺は聞くぞーー!フハハハハ!
……………教室いこ
少し大きめのバッグを持って部屋を出た
時は移ってバス内
「な、なんか……疲れた……」
「大丈夫ですか?士くん……お水飲みますか?」
あのあと教室に着くなり、箒とセシリア、シャルにラウラまでが俺の隣の座席で揉めて挙句、振り回されるハメになった……
どんだけ元気なんだよ……
結局、ちふ……織斑先生のお陰でその場は静まり俺の隣は山田先生になった
いやー、この人の隣は平和だ……
バスが走り出す
山田先生side―
うう〜……山田です、真耶ちゃんです
士くんとお隣の席……緊張します〜〜
朝からモテモテっぷりを見せてくれた士くんですが彼女達の好意に気づかないのは何故でしょう?
ま、まあ……私も負けてられません!
ふふん、勝てる見込みはあるのです!
なぜなら士くん、私とお隣の席になったとたんに安心した表情になりました!
コレっていい傾向ですよね!?
私だって〜!
「な、なんか……疲れた……」
お、早速チャンスです〜
「大丈夫ですか?士くん……お水飲みますか?」
やさし〜く声をかけます
「あ、サンキューです…………プハッ、水うめーーー」
「そ、それは良かったです///」
つ、士くん〜〜〜///急にそんなポワポワした顔は反則です〜!レッドカードです〜!
いつもは格好いいのに可愛いです〜〜!!
「ふう〜、助かりました先生……」
そう言って私のカップホルダーにペットボトルを置きます
……もちろん、中身を残して……
………………
って、えええええええ!!?
飲んでもいいんですか!?
飲んでも良いから置いたんですか!?
こ、これは………か、かかか、か、関節キス……てやつですかぁ……///
……いんですよね?
の、のの、飲みますよ〜
そして、一口ゴクリ……
〜〜〜〜〜〜っ!!/////
お、美味しいです……とっても甘いですぅ〜//
隣に視線を移すと、窓に片手をかけて頬づえをつく形で私が座っている方(右側)とは反対側(左側)の耳にだけイヤホンをして外の景色を眺めています
これも、私が話しかけたとき声が聞き取りやすくしてくれているのでしょうか?
せ、せっかくだから……
「つ、士くんは……本当に音楽が好きなんですね……」
「そうですね〜、山田先生は聴かないんですか?」
「そ、そうですね〜……あんまり聴かないかなー」
ああ、話を合わせないと……
「そうなんすか……なら、聴いてみます?俺のイヤホン長さ変えられるんで……ちょっと長くすれば……はい、右耳にどうぞ」
にっこり笑顔で私にイヤホンを貸してくれます
「じゃ、じゃあ……失礼します///」
ゆっくり、イヤホンをします……あまり大きくない聴きやすいくらいの音量でした
……な、なんか繋がってる感じがします〜〜/////
『負けないで 勇気出して♪
めげないで 掴めない日でも♪
諦めは悪い方がいい 明日はきっとまた晴れる♪
そうさ根性なんだ♪』
「いい歌ですねー」
素直な感想でした
「おっ?分かりますか?この人の声好きなんですよー」
また、一つ士くんを知ることができました
あれ?……最近忙しくて寝てないからでしょうか?
眠くなってきました〜……
士side-
ありゃありゃ……寝ちまったよ……
気づけば山田先生は寝てしまっていた………俺の肩に寄りかかって
これって肩枕って言うの?
すげー緊張するんだけど……
まあ起こすのも可哀想だし……このままにしとくか
バスが到着し、起きた山田先生は顔を赤らめながらも謝罪してきた
別にいいですよと、笑って答えた俺の言葉にさらに赤くなったのは俺の気のせいか?
「今10時です。夕方までは自由行動、夕食には遅れないように旅館に戻ること。いいですね?」
山田先生がそう言い
「「「「「「はぁーーーーい」」」」」」
そして一斉に皆、行動を始めた
というか俺は目のやり場にものすごい困っているのに、さっきから女子達の視線が半端ないんだが
「ねぇねぇツッチ〜一、緒に遊ぼ」
「お、本音ちゃん……別にいいぜ〜」
なんて、会話してると
すると
「おー高い高い。遠くまでよく見えるわ〜。」
いきなり鈴が背中に飛びついてきた
ちなみに鈴の水着はタンキニタイプの水着ってやつらしい
よく分からん……まぁ鈴の活発なイメージにはよく似合っている
いいオレンジ色してる
「いきなり飛びついてくんな。猫かお前は!!」
「あ〜楽しそう。私もやりた〜い。」
「その次あたし。」
「アトラクションじゃねーよ!?」
「な、なにをしていらっしゃいますの!」
そう言いセシリアがやって来た
セシリアの水着はブルーのビキニを着て、腰に薄い青色のパレオを巻いたものでセシリアによく似合っていた
ブルーティアーズ?
……違うか
「見ればわかるでしょ。移動監視塔ごっこ」
「ぐはっ///」
さらに抱きついてきた
ちょっと、待てって
「士さん!教室でした、わたくしとの約束忘れましたの?」
セシリアがざくっ!とパラソルを砂浜に刺す
こ、こえ〜
そしてセシリアが一通りの準備をして
「さぁ士さん、お願いしますわ」
「あんたこそ士に何させるつもりよ!!」
「見てのとおり、サンオイルを塗っていただきますわ……レディーとの約束を違えるなど、紳士のすることではありませんわよ」
まあ……約束だし、仕方ないか
「あいよ」
手にサンオイルをたらし、セシリアの背中に塗っていく。
「ひゃん!?つ、士さん、サンオイルは少し手で温めてから塗ってくださいな」
「おお……悪い悪い。こういうことすんの初めてなんでな。」
「は、初めてなら仕方ないですわね。///」
「あんたなんで嬉しそうなのよ?」
しっかしセシリアの肌すべすべしてんな〜
それに綺麗だし………ってなに考えてんだ!
とりあえず一通り終わり
「なぁ背中だけでいいんだよな?」
「い、いえ、せっかくですし、手の届かないところは全部お願いします。」
「全部!?」
「脚と、その、お尻も////」
「なっ!?「はいはい、あたしがやったげる!」」
「きゃあっ!?り、鈴さん、いい加減に!!!」
怒って体を起こすセシリア
しかし水着をつけてない状態なので
「きゃああっ!?」
「なんでーーーー!!」
ISを部分展開し、殴られた
……なんでやねん
「はぁ〜、こうして波に揺られながら空を見上げるのもなかなかいいm「士ー、向こう岸まで競争ね〜」ゆっくりさせろや!」
「負けたらかき氷奢りなさいよ」
「お、おい待てって!」
だがそう言ってる間にも差は広がっていく
鈴Side-
セシリアには悪いことしたけど、今回は譲ってもらうわよ
セシリアやラウラに負けてられないんだから!
だが急に足をつってしまった
「あ、足がつって...」
必死にもがいたがそれでも駄目で溺れてしまった
だが異変に気づいた士が鈴を助けた
あ、士!士の腕だ.....
あったかいな〜///
士Side-
とりあえず砂浜まで運び
「おい鈴!!大丈夫か?」
「だ、大丈夫」
「災難でしたわね鈴さん」
「えっ!?」
「私が旅館までお送りしてさしあげますわ」
「いや待って!!私は士と「鷹月さんちょっと手伝ってくれませんこと?」」
「わかった手伝うわ!!」
「ちょっと士助けて。士ーーーー!!!」
そして二人は鈴の腕を掴み、運んでいったしまった
頼んだぜセシリア、鷹月
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