IS〜インフィニットストラトス―ディケイドの力を宿す者 ― 三十一話
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専用機持ち(士を除く)side-

 

「さあ、仕切りなおしだよ!」

 

シャルが声をかける

 

「分かっている!」

 

ラウラがそれに乗り、

 

「セシリア……辛かったら休んでてもいいのよ?」

 

「あら、鈴さんこそ……シールドエネルギーはあと、どれくらい残ってまして?」

 

鈴とセシリアが場を盛り上げる

 

「篠ノ之さん……大丈夫?」

 

簪が一度つまずいた人間を支え

 

「ああ!アイツを……福音を、倒す!」

 

一度つまずいた者……箒が立ち上がる

 

抜け目はない

 

「いっくわよー!」

 

鈴が龍砲が2門から4門に増設、通常時の「不可視の弾丸」ではなく「赤い炎を纏った弾丸」を放つ拡散衝撃砲に変化し、破壊力が格段に増強される『崩山』を放ちながら福音へけん制する

 

「はああ!」

「くらえっー!」

 

箒が『雨月』と『空裂』を、ラウラが両腕のプラズマ手刀を構え福音へと加速する

 

福音は優雅にも見える華麗な動きでそれをかわし、翼から弾丸を放つ

 

「当てさせないよ!」

 

シャルが実体シールドとエネルギーシールドを2枚ずつ展開し防御機能を向上させる『ガーデン・カーテン』で追撃を許さない

 

「わたくしが後ろにいましてよ!」

 

セシリアが全長2メートルのレーザーライフル『スターダスト・シューター』を福音に当て、よろめき退避したそのポイントに

 

「逃がさ、ない……!」

 

簪が、背中に搭載された2門の連射型荷電粒子砲『春雷』をかます

 

「まだだーー!」

「行くわよーー!」

 

箒と鈴がそれぞれの近接武器『空裂』、『双天牙月』で迎撃する

 

「箒、鈴、下がって!」

「行っけーー!」

「あたっ、て!」

 

シャルが箒と鈴に告げ、その直後ラウラの『パンツァー・カノニーア』と簪の『山嵐』が福音を打ち抜く

 

「終わりですわ……」

 

セシリアはすでに福音に銃口を向けていた……

 

 

バンッ!

 

スターライトmkIIIが発射される

 

鈍い音と共に倒したかと思われたそのISは……青い雷を纏った自らを抱くかのようにうずくまっている

 

「まだ動くの!?」

 

「!?……まずい!第二形態移行だ!」

 

シャルとラウラが叫ぶ

 

最悪の状況での第二形態移行に全員の士気が下がる

 

「まだだ!……皆、まだいけるぞ!紅椿の単一仕様能力がある!」

 

箒が全員を集める

 

「普通なら難しいがこの紅椿なら他のISへのエネルギー提供を機体接触するだけで即時実行出来る!

皆、頼んだぞ!」

 

有無を言わせない気迫で箒が絢爛舞踏(けんらんぶとう)を発動する

 

「よしっ!満タンじゃないけどこれだけあれば……」

 

「行きますわよーー!」

 

鈴とセシリアが飛び込む

 

「ラウラッ!」

 

鈴がラウラに援護を頼む

 

「任せろ!」

 

ラウラがパンツァー・カノニーアを撃つ

 

福音がラウラに反応した一瞬のスキにシャルと簪が斬りかかるが、全てかわされ、大量の光の弾丸をラウラに浴びせられた

 

「ぐはっ!」

 

「私もここにおりましてよ!」

 

 

ラウラに攻撃している福音の背後からセシリアはビット『ブルー・ティアーズ』で攻撃する

 

しかし、その攻撃すら避けた福音はセシリアに翼で叩くような攻撃、シャルには翼からの甲弾、ラウラに光の弾丸をくらわした

 

「ま、まだ……!」

 

簪が近接武器である対複合装甲用の超振動薙刀『夢現』で斬りかかるが

 

「ぐぅう!」

 

押し返され、逆に反撃をくらう

 

「つ、強い……」

 

も、もう……

 

誰もが諦めた……その時、

 

 

 

 

 

 

 

 

『FORM RIDE・BLADE・JACK』

 

 

 

 

 

 

 

あの、独特な音声が聞こえた次の瞬間には、いつも通り少し腑抜けたような声が

 

 

「待たせたな……あとは、俺に任せろ……!」

 

 

 

士side-

 

「待たせたな……あとは、俺に任せろ……!」

 

「「「「「「士!」」」」」」

 

身体の各部が金色のアーマー・ディアマンテゴールドに覆われ、胸部にはスペードのカテゴリーJの鷲の紋章が刻印されるブレイドのジャックフォーム

 

まっすぐに福音を見据える……

 

「さあ、ロマンはどこだ?」

 

手を叩くようにして弾く

 

「はあ!」

 

背中に装備された翼・オリハルコンウイングを展開し、福音へと迫る

 

「くらえ!」

 

先端に追加された鋭い刃・ディアマンテエッジによって、切れ味・硬度も通常時の1、5倍にまで上昇している醒剣ブレイラウザーを構え斬りかかる

 

数撃斬り合い、

 

『ATTACK RIDE・TACKLE』

 

スペードの4「タックルボア」のカードを挿入し、突進攻撃「ボアタックル」を発動させる

 

「おらっ!」

 

イノシシのようなタックルをモロに受けた福音が怯む

 

「まだまだ、これからだぜ!」

 

『ATTACK RIDE・BEAT』

 

スペードの3「ビートライオン」を発動する

 

パンチ力が増進するこの能力で福音の翼を狙う

 

あいにく、掠めてしまったがそれなりのダメージは通っているはず

 

すると、福音は翼の光弾だけでなく主砲、「銀の鐘(シルバー・ベル)」全砲身36門の同時展開した

 

「来いよ!しっかり受け止めてやらぁ!」

 

そして、全弾が発射される

 

『ATTACK RIDE・METAL』

 

スペードの7……身体を鋼の様に硬質化させ、防御力を強化する「トリロバイトメタル」を発動させる

 

「痛くも痒くもねぇぞ!……次は俺からだ!」

 

『ATTACK RIDE・MACH』

 

スペードの9高速移動「ジャガーマッハ」を発動し一気に、福音に近づく

 

『ATTACK RIDE・KICK』

 

スペードの5脚力が強化され、「ローカストキック」を発動する

 

「はあ!」

 

翼で弾くもビートで与えたダメージが大きく上手く防御できない

 

「終わりだ……!」

 

『FINAL ATTACK RIDE・bu,bu,bu,BLADE』

 

「はああああ……らあっ!」

 

スペードの2「SLASH」とスペードの6「THUNDER」から織り成す、高空から急降下しながら放つ「ライトニングスラッシュ」を叩き込む

 

福音は今の一撃でシールドエネルギーが0になりISも解除された

 

「やっべ!!」

 

 

ISが消えると、ISスーツを纏った金髪の女性が現れ、海の方へと落ちていく

その金髪の女性を抱きとめ、皆のところへと飛ぶ

 

 

説明
三十一話
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IS インフィニットストラトス インフィニット・ストラトス ディケイド 仮面ライダーディケイド 

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