けいおん!?もう1人の平沢(天才)? 第4話 理由と悪戯! |
紬「推君。一緒に部活行きましょう?」
推「ん?紬か...」
俺と唯が軽音部に入部した次の日の放課後、紬が話しかけて来た。
因に、名字ではなく下の名前で呼び合っているのは、
昨日、つまり入部したその日に、田井中、もとい律部長(てか部長だったんだ)から、
これからは部員全員の事を下の名前で呼ぶ様に!!と言う、
部長命令と言う名の理不尽n........アリガタイお言葉を頂いたからである。
(後、さん&tけで呼んだら、なんか知らんが怒られた。故に呼び捨て)。
推「すまん。日直の仕事で、この集めたプリント、
職員室に持ってかないといかないから、先に行っててくれ」
紬「そう言えば、今日の日直は推君でしたね。
わかりました!先に行ってまってますね!」
そう言って紬は教室を出て行った。
さて、俺もとっととプリント届けて、部室に行くか。
日直の仕事を終えた俺は、
部室へ向かう途中の階段で唯と出くわし一緒に向かう事になった。
唯「それにしても、すーくんがギター弾けたなんて知らなかったよ?」
推「そりゃあそうだ。言ってないからな」
唯「だったら言ってくれればいいじゃん」
推「言ったろ?昨日」
唯「ぶぅ?。そう言う事じゃないんだよ!」
推「ハイ。ハイ。俺ガ悪ルゥゴザンシタ。」
唯「なんで片言!!」
そんな他愛のない話をしていると部室に到着。
なので、珍しくツッコミ役に回った唯を華麗にスルーし、部室のドアを開ける。
推「ちぃ?ス」
唯「スルーされた!!.....もぅ、スッくんのイケず?......あ!こんにちは?」
律「よう!」
唯「ねぇねぇ。そう言えば、なんで澪ちゃんは、
ギターじゃなくてベースをやろうと思ったの?」
部室に着いた俺と唯は、椅子に座ってお茶やお菓子を堪能している。
所謂ティータイムだな。
そんな中、唯がふと思ったのか秋山、もとい澪に、そんな事を聞き出した。
........え?軽音部じゃなかったのかって?
.............俺に聞くな。俺にも聞かれても知らん。
練習もちゃんとするんじゃないかな?.............きっと(確信無し)。
澪「..............だってギターは、は、恥ずかしい」
唯「は、恥ずかしい?」
澪「ギターって。バンドの中心って感じで、
バンドの中心に立って演奏しなきゃいけないし、観客の目も自然と集まるだろ?
自分がその立場になるって考えただけで....................(ボフンッ」
唯「澪ちゃん!!」
推「なっ!!」
澪がいきなり煙を噴き出して倒れた.......それに対して紬が透かさずフォローに入る。
びっくりした?。
どうやら、澪は極度の恥ずかしがりやな様だ.........想像しただけでこれって......ねぇ。
唯「ムギちゃんはキーボード上手いよね。キーボード歴長いの?」
次に唯の標的と化したのは、紬。........ムギ≠チてのは紬のあだ名、らしい。
紬「私、4歳のころからピアノを習ってたの。
コンクールで賞を貰った事もあるのよ!」
唯「へ、へぇ?凄いね!」
確かにすげぇ!.........なんで軽音部に........あぁそうか、珍獣に合ったからだったな。
チラッ≠ニ律と澪を見る.......哀れな、珍獣扱いされるとは.......。
唯「りっちゃんは、ドラムって感じだよね」
律「なっ!?」
推「ふっ(笑」
次に律。......りっちゃん≠チてのもあだ名、らしい。
律「わ、笑うな推!!....良く聞け平沢兄妹!!
私にもちゃんと、凄く立派な聞けば誰でも感動する理由があるんだぞ!!」
唯「へぇ?、どんな、どんな!?」
律「それは!...........えぇっと....あれだ.....カッコいいから」
唯「そこ!?」
推「ぶふっ(笑」
結局そんなもんか!!........律のキャラが大体理解出来た気がする.....唯似...だな。
律「だっだてさ!ギターとかベースとかキーボードとか、
指でチマチマ、チマチマするのを想像しただけで......ふぁぁいやぁっ!!!
ってなるんだよ!!.......はぁ」
訂正......唯以上かもしれないアホ(可哀相な娘)≠セ、こいつは。
唯「じゃあさ!じゃあさ!すーくんは!?」
とうとう俺に回って来たか.......しかもヤケにハイテンションだな......おい。
推「別に唯が期待してる様な事なんてねぇぞ。只の暇潰しだ」
唯「な?んだ.....つまんな?い」
(ムカッ
こ、こいつ.....自分から聞いて来といて......
こんな反応が返ってくるとは予想していたがムカつくな....クソ。
なにか仕返しを?........ん?良い事思いついた.......ふははは!食らえ唯!!
推「唯。ちょっと手出してみろ」
唯「え?いいよ?。すーくんなら好きなだけ触っても」
推「気色の悪い事を言うな!.......たくっ」
唯が右手を差し出しつつ、変な事を言ってくる.........一瞬だが、他3名が若干引いてたぞ。
唯の手を取り、唯の指を俺に配られたケーキに........
(ぐちゃ
唯「あぁ!!なにしるの!すーくん」
第一作戦、唯の指にクリームを付ける成功。
そのまま、第二作戦へ移行。
推「あれ?唯。でこに何かついてっぞ」
唯「え?どこどこ?....(べちょ)....あ!」
俺の言葉に、唯がでこに手を当てる.......しかも案の定、右手だ。
もちろん指に付いたクリームがでこに付く。
第二作戦成功。さらに追い討ちをかける。
推「全く何やってんだ(俺が仕向けたんだが).....ほら、ハンカチ貸すから使え」
そう言って唯にハンカチ差し出す。
唯「ありがとうすーくん......」
唯が俺のハンカチを受け取り、顔へ近づける。
かかった!!
唯「(べちゃ).....なっ!!」
律澪紬「「「なっ!!!」」」」
推「ぶふぅ(笑!!あはははははは!!」
唯が顔を拭くと同時に、俺以外の4名は驚き、俺は笑い出す。
実はハンカチにも、ケーキのクリームを付着させておいたのだ!!
つまり、そのハンカチで顔を拭けば、顔全体にクリームが塗られる。
あははは、哀れを通り越して滑稽だな.....唯!!俺を馬鹿にした罪だ!!
律「な、なにやってんだよ、推!!」
澪「い、いくらなんでもやり過ぎじゃないか!?」
紬「だ、大丈夫!?唯ちゃん!?」
推「知らんな.....俺の逆鱗に触れた唯の自業自得だ。
........それに唯にはこれくらいじゃ、ダメージを与えれない」
律澪「え?」
唯「な、なんて事するの、すーくん!?ビックリしたよ!!」
推「....いやだな?唯。俺はケーキ好きのお前の為を思ってやった事なんだぞ?」
唯「えっ!?そうだったの!!......もしかしてこれも私限定=I?」
推「う、うん。そんな感じだ....(まだ、それ覚えてたのか)」
律澪「「(そんなんで良いのかよ!?)」」
紬「?」
てかさ、唯。
眩しすぎるぜ、お前のその笑顔。顔全体にクリームつけてっけど(笑)。
......でもなんだか凄く罪悪感が込み上げてくるよ。
推「な?言った通りだろ?」
律「う、うん」
澪「そ、そうだな」
紬「?」
2人も、唯の扱い易さに、かなり驚いている、紬は未だ状況を理解出来ていない様子だ。
唯「いや?。私はてっきり、すーくんが怒ったのかと......
憂が『お兄ちゃんは少しSっ気があって怒ると怖いから、絶対に怒らせちゃだめだよ』
って言ってたから......」
推「(まぁ事実。少し怒っていたのだが.........憂よ、お前は姉になに吹き込んでんだ)」
律澪紬「「「(....こんどから気をつけよう....)」」」
律「....ところさ、憂≠チて誰?」
唯「私とすーくんの妹だよ!!」
紬「妹さん?」
推「あぁ」
律澪紬「「「妹...........」」」
そう呟きなにかを考え出す3人。
うん、今3人の頭の中には、唯そっくりの娘(性格が)が出来上がってるんじゃないかな?
てか、唯よ....はよ顔ふけ
澪「......そう言えば平沢さん。もうギターはかったの?」
あれから数十分.....練習を一度もする事なく、くっちゃべってると、
澪がそんな事を言い出した.........そうだ!その通り!!澪、良い事言った!!!
あ、それと、唯への悪戯に使ったケーキは、
俺が責任を持って食べましたよ......無性に上辺のクリームが少なかったが.....。
食べ物は大切に。決して俺みたいに悪戯に使用しないように。
よい子の皆は絶対に真似しないでね!!........一度言ってみたかったんだ、これ!!
唯「唯≠ナ良いよ!」
澪「え!?」
唯「私。既に澪ちゃん≠フ事澪ちゃん≠チて呼んでるし?」
推「......そうだな?。俺の事も推≠ナ良い。
澪だけ、まだ名字だったからな..........あぁ。別に、無理に、とは言わないぞ」
そう言って紅茶の入ったカップを口へ持っていく。
.......俺とした事が、練習そっちのけで、紬の入れてくれる紅茶にハマっちまったぜ。
澪「.......ゆ、唯?」
唯「かぁっ.....(可愛い)!!」
なにか、唯にはキュン≠ニ来る要素が合った様だ....俺は見てなかったから知らん。
知らんのだが.........女の子同士はダメ!!
確かに早く自立しては欲しいが百合≠ヘなしにしてくれ!!
それでも、どうしても、と言うなら.....和≠セ!和以外に唯を任せられん!!(父親か!)
澪「.....す、推?」
推「ぶふぉっ!?」
な、なんて破壊力なんだ!?
これ(潤んだ瞳+上目遣い)なら、唯のキュン≠熹[得がいく。
.....思わず飲んでた紅茶を噴き出しちまった........ジーザス。なんてこった。
律「それで唯、ギターは?」
おぉそうだったな.......まぁ唯はギターを買っている訳でもなく
..........だって昨日帰った後、ずっと家でゴロゴロしながら俺とゲームしてたからな。
(正確に言うと、俺が唯の暇潰し(ゲーム)に付き合わせれたのだがな)。
唯「ん?ギター....?」
はい、完全に忘れてますね。
唯「......あ!そっか?忘れてた!!私ギターやるんだっけ?」
澪「軽音部は喫茶店じゃないぞ」
うん、この状況(机一杯にお茶やお菓子)説得力ないよ!
唯「ギターって幾ら位するのかな?」
澪「う?ん安いのは一万円代からあるけど、
あんまり安すぎるのも良くないからな5万円位が良いかも」
へぇ?詳しいな。俺は気に入ったのをただ買っただけだから、そういうのはよう分からん。
唯「ご、5万.......私のお小遣い10ヶ月分.....」
澪「高いのは10万円以上するのもあるよ.........そう言えば推のギターは?」
推「ん?俺のか?......そこに立て掛けてあるだろ?」
壁に立て掛けてあるギターケースを指差す。
話には出て来てなかったが、ちゃんと持って来てるんだぞ。
律「本当だ!!なぁ、ちょっと弾いてみせてよ!」
唯「私もスッくんの演奏聞きたいな?」
推「あぁいいぞ」
そう言ってギターケースからギターを取り出し、肩に掛ける。
澪「レフティー!?」
推「ん?あぁ俺、左利きだからな........そう言えば澪もだったかな?」
澪「うん!そうなんだ!!」
澪のテンションが高い。
律「良かったな?澪。同士がいて」
澪「うん!.......はっ!............////」
律の言葉に、元気よく返事をした澪は、
その後すぐに我に帰り顔を赤くして俯いてしまった。
.....成る程、左利きは珍しいかなら.....
仲間がいて嬉しかったのか.....まぁ喜んでくれた様だから良いか。
てか、俺、紅茶を飲む時も左手使ってたんが......気付かないもんかねぇ??
推「じゃあ、弾くぞ」
そう言って、ギターの弦に触れ、適当に弾く。
?♪??♪♪?
演奏終了。
4人「.................」
推「.......どうだったかな??」
演奏が終わっても未だ無言の4人に問いかける。
4人「.......す......」
推「ん?」
4人「凄い!!」
推「うぉ!?」
唯「凄くカッコ良かったよすーくん!!」
律「なかなかやるな?推!!」
紬「お上手ですわ?!!」
澪「あぁ。上手かったぞ!!」
.....うん、感想を言ってくれるのは嬉しいんだけど。
4人いっぺんに言うのはやめよ!!
なに言ってるか、全然わかんないよ!!聖徳太子じゃないんだから!!
唯「ところで、すーくんのギターって幾ら位したの?」
推「俺のは12万した....」
唯「12万!?......そんなお金どこに!?」
推「アホ。俺はお前と違って無駄遣いしないんだよ。
1年程こつこつと溜めて、やっとの思いで買ったわボケッ!!」
唯「なっ!.......そんな馬鹿な!?」
推「残念だったな.......しかしこれが事実....現実と言うやつだ!!」
唯「.......そんな?(orz」
唯が現実の辛さに絶望しだした。
それで良い.......そうやって一歩ずつ大人になっていくのよ唯。(お前は誰だ!?)
唯「.........りっちゃん!!」
唯がいきなり顔を上げ、律の名前を叫んだ。
立ち直りはやいな?。
唯「......部費でおちませんか?」
律「おちません!」
推「......アホ」
満面の笑みでそんな事を言い出した唯に、
同じく、満面の笑みで返す律。
そして、空しく響く俺の呟き.........アホな妹見れば言いたくもなる。
唯「はぅ...」
澪「はぁ......とにかくギターないと、なにも始まらないからな」
律「よ?し、じゃあ今度の休みにギター見に行こうぜ!.........お?」
こうして、意気込む部長の発言により、次の日曜に楽器店に行く事になりました。
説明 | ||
実はこの小説 私が以前別のサイトに投稿していたものなんですけど そこでは唯の主人公(推)に対しての呼び方が ”スッくん”だったんですよ? でも今回は”すーくん”となっています!! これ その前まで投稿していたサイトからコピって投稿してますんで どこかで”スッくん”なんて呼んでるかもしれませんが そこの所ご了承下さい、コメントなんかで教えてくると嬉しいです!! それでは第4話お楽しみ下さい!! |
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