第二十四話 修羅場……なのか?
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アニスサイド

 

 

「ニートの分際で!」

 

 

「何よ、そっちだって変態の癖して!」

 

 

「変態とは何ですか!私は純粋に愛しているんです、アニス君を」

 

 

「あら、どの口が。悪魔界では手癖が悪いと評判のザゼルで通ってるのに……」

 

 

「それはあらぬ誤解です!」

 

 

ギュムッ!

 

 

「うわぁ!?」

 

 

「私はアニス君を愛しています!アニス君一筋です!」

 

 

「あらあら、でもアニス君は、貴女みたいな貧乳よりも、私みたいな胸の方が好きに決まっているわ」

 

 

ギュムッ……!

 

 

「ちょっとぉ!?」

 

 

 

あ、どうも……ただいま修羅場の真っただ中に居るアニスです。

切実に言います、誰か助けてください……そもそも俺は誰の物でもありません。

むしろ俺の所有物俺なので、俺に許可を取ってください。

そして俺は美乳はです。

 

 

さて、みんなにはどうしてこうなったのか話さないといけないね。

まぁ……回想に入ろうじゃないか。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「さて、イシュタルさん呼んで、後何回儀式をすればいいのか聞かなくちゃ」

 

 

昨日思っていた疑問を効くために、契約したてのイシュタルさんを呼ぼうと思います。

まぁ、あの人ニート生活してるとか言ってたし、呼び出しても大丈夫だろう。

でも、ザゼルさんは……まぁ、良いか。

 

 

「使い魔召喚、イシュタル!」

 

 

何か最近、魔力を他の所で感知するんだけどさ。

もしかしなくてもジュエルシードの反応?

たぶんそれしかないよね。

 

 

そう思いながら、俺はイシュタルを召喚する。

ザゼルさんの時とは違い、少し小さめの魔方陣が展開された。

 

 

そして、発行が収まると、視界が開けてくる。

俺はそこで、見てはいけない物を見た気がした……。

 

 

「おっ、よっしゃ。紅玉ktkr……あっ」

 

 

「………すみません、取り込み中でしたか……」

 

 

イシュタルは何故かソファーに座りながらモンハンをやっていた……。

えっと……マジでニート生活してたんだこの人……。

 

 

「……あ、どうぞお続けください……」

 

 

「その優しさが妙に痛いから止めて!?」

 

 

「いえいえ、妙なではありませんので気にしないでください。ただ、これが元女神か、落ちた物だと思っているだけなので気にしないでください」

 

 

「二回も気にしないでって言われた……orz」

 

 

それは貴女のせいなので、特に言葉も掛けないぞコノヤロー。

つか、何で神はこんな人を女神にしたんだろうか。

仕事はしないし、他の世界に遊びに行くし、堕天するし、いつの間にか悪魔になってるし。

……あぁ、顔か、なるほどなるほど。ホント、神は節操無しですね……ド変態。

 

 

「うぅ〜……小さい子に虐められた〜……」

 

 

「あの……マジ泣きしないでくれます?ニートさん」

 

 

「ニートって言わないで!せめて自宅警備員って言ってくれないかしら!」

 

 

「……契約破棄しちゃいましょう……」

 

 

「いやぁ止めて!?やっと手に職付いたのに、一日で解雇ってあんまりよぉぉぉぉ!!」

 

 

………何なんだこの悪魔……もとい元女神さんは。

あぁ、もう虫を見るような目で見た方が良いのかもしれませんねこれは。

だってちょうど良いでしょ?

 

 

「はぁ、分かりました。こちらがいきなり呼んだのが悪かったのですから、別に契約は気なんてしませんので安心してさい」

 

 

「ホント!?やったぁ!それで、何で私を呼んだのかしら?星を一つ壊してほしいって願いなら今すぐにでも!」

 

 

「いやっ、やらなくて良いから……。それより聞きたいことがあったんだ」

 

 

「?聞きたい事?何です?」

 

 

「実は、儀式って後何回で終わるのかな〜って思って……イシュタルさんに聞こうかなって思いまして」

 

 

「あぁ、その事……。そうねぇ、悪魔の加護を取り払う為の儀式だしぃ〜。ん〜……多くて後七回、少なくて五回かな」

 

 

まだそんなにあるのか……。

そして、最低でも後五人の悪魔が使い魔に……多いなおい……。

 

 

「用はそれだけかしら?」

 

 

「あ、はい……すいません……お忙しい中お呼びしてしまいまして……」

 

 

「それは私に対する挑発と取っても良いのかしら?アニス君……」

 

 

あ、ヤバッ……調子に乗り過ぎちゃった……。

 

 

「良いでしょう……そまで言うなら……私にも考えがあります」

 

 

「な、何でしょう……」

 

 

「……貴方を襲います……勿論、辱めると言う意味でですけど……」

 

 

えっ……ちょっ…それはいわゆる逆レイプと言うものでは……。

もしくは……いえ、なんでもありません。

 

 

「私、昨日から思ってたんです。「この子は良い声で鳴いてくれそう……」って」

 

 

うわぁ、この人ドSさんだぁ!?

しかも、九歳の子に何言ってんだこの人!?

 

 

「……冗談ですよね?」

 

 

「……私が冗談を言うとでも?」

 

 

「……あうあう、今から俺、襲われちゃうのですか?みぃ、痛いのは嫌々なのです……」

 

 

「……誘いの言葉としか聞こえないのですが?」

 

 

なにぃ!?

俺の渾身の梨花の真似で切り抜けよう作戦が通じないだと!?

くそ、ここは黒梨花で行くべきだったか!?

 

 

「おトイレは済ませましたか?神様にお祈りは?部屋の隅でガタガタ命乞いする心の準備はオーケー?」

 

 

いや、殺しちゃ駄目でしょ!?

仮にも俺、貴女のマスターなんですから!?

 

 

「それじゃあ……行きますよ♪」

 

 

「ちょっ!?ヤバいッ!?使い魔召喚!ザゼル!」

 

 

俺はもうなりふり構っては居られなかった。

仕方がないのでザゼルさんを召喚する事にした。

 

 

「ハァーイ!アニス君のアイドル、ザゼルさんですよー!って……あれ?」

 

 

……ザゼルさん、痛いですってその台詞。

余りに痛すぎて、イシュタル固まりましたよ?

 

 

「……久しぶりね、イシュタル」

 

 

「……えぇ、そうね。ザゼル……まさか、貴女もこの子の使い魔になっているとは……」

 

 

「貴女の方こそ、私と同じ人と契約していたとは……いやはや、気づきませんでしたよ。それで、何をしようとしてるのですか?私の物に手を出そうとは……流石、堕天した女神は違いますね。ニートさん?」

 

 

「はっ、変態が良く吠えるわね。そんなに今の主が大事?あはは、笑っちゃうわ。性癖がおかしい貴女には言われたくないわね、変態さん?」

 

 

そう言いあい、二人は睨み合う。

えっと……これって修羅場?修羅場だよね?

 

 

そして、冒頭に戻ります。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「ちょっ!?いたたたたた!?痛いよ二人とも!?二人の力を考えて!俺死んじゃうから!」

 

 

「あ、すいませんアニス君……」

 

 

そう言って、ザゼルさんは離してくれたのだが。

 

 

「どうやら、私の勝ちの様ですね」

 

 

何故かイシュタルだけは離してくれなかった。

あぁ、胸の感触が嫌に腕に着く……はぁ、助けてほしい。

 

 

「何が貴女の勝ちなんですか!?どう見たって、引いた私に勝ちでしょう!」

 

 

「はん、それは言い訳に過ぎないでしょ?それに、先に引いた方が勝ちなんていつ言ったかしら?」

 

 

「ずっと腕を組んでいた方の勝ちとも言っていないじゃないですか!」

 

 

「あらあら、そんな信憑性ない事を言うのかしら貴女は。それだから変態なのよ、貴女は」

 

 

「えぇい!さっきから変態変態って!私を一体何だと思っているんですか!」

 

 

「変態」

 

 

「ムキーーーー!」

 

 

ザゼルさんは足をドンドンしながら怒りのボルテージを上げる。

あぁ、そんなにどんどんしたら、あのお方が……。

 

 

ガチャッ!

 

 

「さっきからうるせぇんだよ!!いい加減にしないと消すぞ!!」

 

 

ドゴッドゴッ!!

 

 

「「っ……たぁい!?」」

 

 

ほら、来ちゃった……アンクが……。

しかもかなり虫の居所が悪いみたいだ。

 

 

「な、何するんですか……アンクさん……」

 

 

「そうよ〜、何するのよ〜」

 

 

「……良いか……てめぇらのせいで俺がどんだけイライラしてるか分かってんのか!今すぐにでもここで捻り潰して晒すぞ!と言うかアニス!もうこいつらと契約は破棄しろ!」

 

 

「「なっ!」」

 

 

「……その方が……良さげだね……」

 

 

「「すみませんでしたぁ!!」」

 

 

「うわぁっ!はやっ!?」

 

 

土下座の最高位、ジャンピング土下座を綺麗に決める悪魔が二人、完成しました。

すげぇ、アンクと契約破棄と言う魔法の言葉……使えるなこれ。

 

 

「ふん、お前らはもう帰れ。良い迷惑だ」

 

 

「「……はい……」」

 

 

二人はショボンとしながら元の世界に帰って行った。

……えっと、もしかして今回はこれがオチ?

 

 

……終われ……。

説明
男の娘……第三の性別……興味深い……
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アンク リリカルなのは アニス キャラ崩壊 男の娘 

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