真病姫無双 呉を見守る最凶の忍 9 |
「では、行ってまいりますね。美羽様」
「うむ、一技。一刀のことをよろしくたのむぞよ」
「御意」
「まぁさくっと終わらせて土産もって帰ってくるよ」
「絶対だよ〜!」
「こら!亜季、何を言っている!?」
「フフン・・・なら、彩はお土産いらないんだね」
「誰もいらぬとは言っておらぬだろ!」
「ふ〜ん・・・なら人のこといえないよねぇ〜」
「だ・・・だが、兵の前だし・・・」
「キニシナイキニシナイ」
「亜紀の言うとおりだねぇ〜彩はすこし真面目すぎるのが玉に瑕だよねぇ」
「なっ・・・一刀さんまで・・・ひどいです!」
『あははははははははははははは』
「愉しそうじゃのう〜七乃」
「そうですねぇ〜、これから戦にいくとは思えませんよ〜」
「はぁ・・・一刀様、じゃれてないでそろそろ出発しますよ」
「おう。それじゃぁいってくるよ」
『いってらっしゃい』
「あー、行きたくない」
「何を言っているんですか!?一刀様がおっしゃったのじゃありませんか」
「確かにな〜・・・でもさ〜」
「いい加減真面目になってください!一体どうしたんですか!?いつもの一刀様じゃありません・・・いいえ、まるで別人です」
「わるかったな・・・いつも通りじゃなくて」
「い・・・いえ、僕もいいすぎました・・すみません」
「そんな畏まるな、お前は俺の義弟だろ」
「は・・・はい」
「そのなぁ・・・董卓は何とかしたいんだけどな・・・連合に孫策と曹操がなぁ・・・」
「あー・・・一刀様がだれているのはもしやその二人のせいでしょうか?」
「まぁな・・・考えても見ろよ、ついこの前まで味方だったやつに刃を向けられるとか・・・冗談じゃねぇよ」
「詳しくは知りませんが・・・孫策さんのことを言ってるのですよね?」
「おう、曹操も厄介なんだよなぁ」
「ええ、噂は聞いております。有能なれば敵だろうと懐にいれてしまう、覇王だと」
「覇王ねぇ・・・乱世の奸雄だっけ?」
「噂ではそうなってますねぇ」
「立派なものだぁ・・・うちとは大違い」
「ええ、僕たちは・・・二つ名なんてないですからね」
「あっても邪魔なときもあるけどね・・・さて、全軍とまれ!」
『はっ!』
「これより先は我らの領内ではない!故にいついかなるとき戦が起きるかわからぬ道。ならばここでもう一度問おう!死地に向かうのが怖い者はいるか!?」
『・・・・』
「・・・お前らが部下でよかった・・・」
「一刀様」
「一技、例の物を」
「はっ、これに・・・」
「ああ・・・各部隊長前に」
『はっ』
「これを・・・」
「こっこれは・・・」
「しばし休憩を取る・・・一刻後再編成したのち連合集合の地へ向かう、いいか!?」
『ぎょ・・・御意』
「一刀様・・・ほんとうによろしかったのでしょうか?」
「一技は反対か?」
「いえ・・・しかし、兵のみなの顔が・・・」
「まぁそうだろうな・・・」
「国境まできて・・・大半が警備か帰れだなんて」
「困惑はしてたが・・・皆納得してくれるだろうか」
「そこは僕でもわかりません」
「5千でも多いのだがな」
「僕たちにとっては・・・ですがね」
「他の豪族からしたら弱小に見えなくもないか」
「一刀様や皆の実力を知らぬのなら・・・・仕方ないでしょうね」
「零陵に篭ってたからなぁ・・・・領内の賊をすべて取り込んで」
「誰もが見放した地で我らは力を付けた」
「零陵・・・・別名忍びの里」
「滅多に敵はこないですけどね」
「だよね〜」
『北郷様!』
「・・・時間か・・・ならば行くぞ」
『ハッ!』
「各自騎乗!これより最速をもって移動を開始する!」
「はっ!全軍騎乗!全軍騎乗!」
『騎乗完了しました!」
「ならばいくぞ!」
『御意!』
一刀率いる元賊で構成された軍は
一刀以外全員馬に乗り、その馬に食料などの必需品を載せた輜重隊で構成されている
どれほど戦い続けられるかと言うと
一技(沮授)曰く「毎日三食きちんと取って・・・半年ぐらいは持つんじゃないですか?」らしい
大量の食料に不釣合いの少数の兵
大半の人は兵数が少ないから長期間持つと想うだろう
それが今後どう転ぶか・・・いまはまだ謎である
警護兵「止まれ!これより先、反董卓連合軍の敷地なり。何用でここへ参った!?」
一技「我らは零陵より反董卓連合に参加すべく」
警護兵「・・・しばしまて」
警護兵「・・・袁紹様の許可が下りた・・・良くぞ参られた」
警護兵「ですが、全軍が到着しましたのでこれより軍儀を開始すると・・・」
一技「わかりました・・・一刀様は僕と一緒に軍儀に・・・誰か「はっ!」みんなを頼みます」
「御意!」
一技「さぁ、一刀様」
「ああ・・・それじゃあ行ってくる」
・・・
「遅くなりました」
「あら、貴方たちが最後ですわよ・・・ではこれより反董卓連合軍儀を開始しますわ」
「初めて見る人もいるので・・・貴方たちから自己紹介をお願いしますわ」
「わかりました・・・荊州零陵から着ました、北郷です。こちらは軍師の沮授です」
次
「建業から来た、孫伯符よ、こっちは軍師の・・・」
「周公謹だ」
次
「名代としてきた馬超だ、こっちは従姉妹の馬岱」
次
「陳留からきた、曹操よ、こっちは軍師の荀ケと従姉妹の夏侯惇よ」
次
「幽州太守、公孫賛だ、よろしくたのむ」
「あらあら、白蓮さん。来る場所をお間違いではありませんか?こちらは反董卓連合軍ですわよ」
「・・・間違ってはいないぞ」
「まぁ・・・いいですわ・・・では、私の名は「皆知ってるからいらないでしょ」なっ!?華琳さん!?」
「それより、どう進むのかしら?」
「キィーーー!・・・まぁいいですわ・・・華琳さん大事なことを忘れてましてよ」
「大事なこと?何かしら」
「うぉっほん・・・では!誰がこの連合軍を指揮するのかお聞きしますわ!オーホッホッホ」
「これが大事なこと?・・・興がそれたは・・・私は先に戻らせてもらうわね」
「かっ華琳さん!?まぁいいですわ・・・では・・・」
「・・・冥琳、帰るわよ」
「うむ」
「孫策さんまで・・・なんですの!一体!?」
「袁紹様〜・・・どうするんですか〜?」
「仕方ありませんわ・・・残ってる人たちで決めないといけませんわね」
「さぁ!誰かいませんの!?立候補でも推薦でもかまいなくてよ!」
「なら、俺は袁紹を推薦する」
「一刀様!?」
「あら・・・確か北郷さんでしたわね・・・中々見所があるようですわね」
「そんなたいそうなことじゃない・・・袁紹軍はこの連合の中では一番の規模を誇ってるし、総大将が何事にも毅然とした態度でいるだけで士気は上がると想うからな」
「ええ、そうでしょうともそうでしょうとも」
「ただ・・・俺たちはこの連合でももっとも弱い。仮に『総大将』が先鋒をやれといったら・・・と思うと怖くてたまらないんだ」
「兵数5千ですからねぇ〜」
「ああ、だからこの連合中・・・できれば後方支援に徹していたいんだが・・・いいだろうか?袁紹総大将」
「あらあら・・・困りましたわね・・・まだ総大将が決まっておりませんのに・・・」
「ですが・・・仮に私が総大将になりましたら、北郷さんの願いも聞き入れてもよろしいですわよ・・・なれたらの話ですが」
「ええ、その時はお願いしますね・・・では、一技。俺たちはここいらで戻ろうか」
「はい」
「身なりはおかしな人ですが・・・中々の御仁のようですわね」
「さぁ・・・ほかにありませんの?」
「・・・」
「なら・・・この袁本初が反董卓連合軍の総大将でよろしいかしら?」
『御意』
「では、軍儀は解散ですわ・・・指示は決まり次第連絡しますわ」
『はっ』
「・・・」
「そう睨むなよ」
「・・・」
「ほっほら・・・肩車してやるから」
「・・・なぜです?」
「何ガだ?」
「なぜ・・・あのようなことを・・・?」
「楽したいからだ」
「・・・嘘ですね」
「嘘じゃないさ」
「では、なぜ笑っているのですか?」
「・・・隠していたはずなんだがな」
「他の人には隠せても僕には通用しませんから・・・どれだけ一緒にいたと思っているのですか?」
「半年だっけ?」
「ええ、正確には6ヶ月と5日ですね」
「よくその短期間で読み取れるようになったな・・・偉いえらい」
「なでてゴマカサナイデください!」
「チッ・・・何が言いたいんだ?」
「すぎたことですからもう何もいいませんが・・・・僕にだけでも相談してほしいと・・・」
「ああ・・・それはわるかった・・・が・・・こっちのことよりお前にはもっと大切なことに時間を使ってほしくてな」
「ほかの事ですか?」
「ああ・・・ほれ、見えてきたぞ・・・俺たちにとってくっだらない・・・相手にとって大切な厄介ごとがな」
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久しぶりすぎて何も思いつかないぜ! | ||
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