IS〈インフィニット・ストラトス〉彷徨いし剣の担い手
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これは、世界に『あるニュース』が報道される2年ほど前の出来事、白の騎士の始まりの日(ビギンズ・ナイト)となった物語の終盤の一幕である。

 

 

 

 

 

 

 

 

その日は雨が降っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんでだ?……なんでなんだよ!!」

「まだ……そんな事を言うんだね。」

 

雨が降り注ぐ中、一組の男女が…………男は泣き出しそうな表情で怒声をあげ女を問い詰め、片方はすべてを諦めた表情をして、何かを覚悟したような声で男に返事を返す。

 

「私が居る限り……アレは産み出され続ける。」

 

その言葉に応じるように彼女の影から黒い異形―――――ダークローチ―――――が複数現れこの場から離れるように飛び去って行く。

 

「それを止めたいのなら……」

「…お前を……封印するしかない。」

 

そう言って男性は取り出した機械―――――ブレイバックルに1枚のカード―――――スペードスートのカテゴリーAが封印されたプライムベスタのラウズカードを差し込みベルトの形となって腰に装着された。

 

「そうだよ。」

 

その様子を見て―――――どこか嬉しそうな表情を顔に宿して―――――彼女はいつの間にか装着されたベルト―――――カリスバックルに1枚のカード―――――ハートスートのカテゴリーAが封印されたプライムベスタのラウズカードをその手に握りながら…………

 

 

 

 

 

…………そして2人は迷いを断ち切るように叫んだ。

 

 

 

 

「「変身!!」」

 

 

 

 

【Change】

【Turn up】

 

 

 

そして゛偽りのバトルファイト゛最後の戦いが幕を開けた。

 

 

 

 

 

 

 

【西暦2005年1月23日】―――――その日は後に【蒼雷の剣士】、【堕天使と自然の結晶(エレメント)の記憶を纏う者】、【欲望の王に抗う反逆の王】と呼ばれる者(ライダー)の始まりの日(ビギンズ・ナイト)。

 

 

 

 

説明
以前、にじファンで別のユーザー名で書いた短編をこちらに移しました。


これは1つの『ブレイドの世界』で行われた『偽りのバトルファイト』の終わりが始まりとなる物語。この時の白の騎士は己自身の特異性をまだ知らずにいた。

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